IS×ACE COMBAT X ≪転入生はエースパイロット≫   作:初月

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第11話 予兆

グリフィス1が連行してから大体2時間後、疲労で気絶したグリフィス5が衛生兵のところへ届けられた。

・・・打撲痕があったのは気にしてはいけない。

 

それから格納庫へ戻った私はファルコ1から整備士についての説明を受けていた。

 

「おい!南十字星」

 

「なんだ?」

 

二つ名で呼ばれたためちょっと睨みながら言葉を返した。

他のエースと同じように二つ名で呼ばれるのを戦場以外ではよしとしていないのだ。

 

「あいつが言っていたことは嘘だ」

 

「じゃあ奴は誰だ?」

 

「あいつは・・・空母グリスウォールで整備士をやってたやつだ」

 

空母グリスウォールか・・・。何回か降りたな。

 

白騎士事件の時も降りたんだっけ?

 

「ほう・・・。じゃあなんで奴と間違えたんだ?」

 

「お前の言う奴の双子の兄だそうだ」

 

あんなやつが二人も・・・。なんてこったい!

 

「弟のほうとは性格が真逆だから安心しろ」

 

「それなら安心だ」

 

これで懸念事項が一つ消えたよ・・・。

これなら安心して受け取りが出来る。

 

「でもなんで奴の口調なんだ?」

 

「グリフィス5の奴がそう仕向けたんだよ」

 

つまりグリフィス5をとっちめたのは正解だったのか。

・・・もう少しやってもよかったかもしれない。

 

「あとあいつが派遣部隊の整備主任だ」

 

「分かった。じゃあ受け取りしてくる」

 

そう言うと私はF-35の隣にあったRafaleの整備をしていたそいつに声をかけた。

 

整備しているのは・・・隼と南十字星のエンブレムだからファルコ隊の機体のようだ。

 

「整備中済まないが受け取り作業を進めてくれ!」

 

「分かりました」

 

そういうと主任はF-35の機体の説明を開始した。

 

要約すれば高機動戦が十分にできる機動性と地上攻撃が十分できるヨーの効きを兼ね備えた戦闘攻撃機ということだった。

 

ただ対空兵装で長距離に撃てる兵装がないから1対多のときは機動戦に持ち込まなければいけないということだ。

 

 

つまりは軽戦闘機に攻撃機の機能を追加したもの。

・・・一応ステルス機ではあるのだが最近の技術発展で近づけばあっさり捉えられることが多いので長所には含めない。

 

性能的にはRafaleMより全体的に少しよくなったというくらいらしい。

 

だが・・・やはりF-22に戻りたいという気持ちは変わっていない。

まあオーレリアの財政事情を鑑みるに今のところF-35が限界だろう。

 

オーレリア復興をコツコツとやっていけばそのうち乗れるかな・・・。

 

そんなことを考えていたら召集がかかった。

 

<<操縦士及び管制官は至急ブリーフィンングルームへ集合しろ>>

 

多分ブリーフィングが始まるんだろう。

 

・・・グリフィス5はちゃんと起こしていくか。

 

 ◇

 

 

ブリーフィングルームには3か国の管制官らやメビウス1らパイロットが集まっていた。

もちろん今回の作戦に繰り出される人々である。

 

「よう、グリフィス1」

 

そう声をかけてきたのはファルコ1だった。

 

「ファルコ1か。最近のオーレリアはどうだ?」

 

「相変わらずさ。みんな復興のために働き通しだ」

 

「そうか。この任務も一種の休暇と言えるかもな」

 

「ハハッ、確かにそうだな。帰ったら激務かもな」

 

「・・・前例があるから怖いな」

 

そこまで終わるといつの間にかスクリーンのほうへ移動していた管制官の一人が

 

「それではブリーフィングを始める」

 

と言った。さっき管制していたスカイアイという管制官のようだ。

 

「先日"亡国機業"と名乗る組織から謎の攻撃を受けISAF海軍の強襲揚陸艦メガリスとオーシア海軍の駆逐艦エイカーソンなどオーシアやISAFの艦艇17隻が大破した。またこれにより付近を飛行中だった民間機が墜落、オーレリア人が多数犠牲となった。

要求はあったがとても呑めるものではなかったので、却下。その後

これにより亡国機業を敵性分子と断定、ISAF・オーシア・オーレリアの連合で攻撃に踏み切ることになった。」

 

100km離れた船を大破に追いやれる兵器なんてあるのだろうか?

SWBMにそれくらいの威力があったという話が・・・まさかショックカノンを強化したのか!?

ということは司令部が言ってきた"ハッキングし情報を盗って行った組織"というのは敵である亡国機業なのだろうか。

 

犠牲となった方々には申し訳ないが民間機に関してはこの作戦に参加するための口実として最大限に利用されたんだろうな。

 

「この謎の攻撃に関してだが、どうやら超大型航空機からのようだ。

この大型航空機についてオーレリア空軍が可能性としてあり得るものを提示してくれた。これに関する説明はオーレリア空軍から派遣されたユジーン・ソラーノ大佐に行ってもらう」

 

そういうと説明が多分オーレリアで一番グレイプニル関係の兵器に詳しいユジーンに変わる。

 

「私が説明を担当させていただくユジーン・ソラーノです。

こちらの映像にある大型航空機ですがオーレリア戦争にて撃墜されたグレイプニルの強化版として設計され、製造が少し進んでいたXB-340かと思われます。

その後何らかの者が手引きして亡国機業の手に渡ったものかと」

 

これを聞いて俺は戦慄を覚えた。

つまりはこれだけでは終わらない可能性があるということだ。

 

「具体的な強化箇所の説明をしますと機体下部にショックカノンという近距離の殲滅兵器があるのですが、射程が10倍となっています。

ただこれによりXB-340では内部に発電施設を設置することで解消されていた"ショックカノン発射時に光学迷彩が使えなくなる"という弱点が解消されていない模様です。

具体的な時間で言うと5~7分ですね」

 

威力が桁違いか・・・。多分電力系統がかなり強化されてるんだろう。

でも光学迷彩が5分消えるのはいいな

 

「この強化型ショックカノンやそれを搭載するために大型化した航空機を維持するために使用する電力を算出しましたが、小都市などで消費される電力量と同等の消費であることが判明しました。

この発電量の上昇を可能に出来るのは中間子加速器を使用した発電と思われます。

一応ですが対空兵装として中間子砲があるかもしれません。警戒してください」

 

おいおい中間子砲があったらどうやって攻撃すんだよ!

 

ここで中間子砲(メソンカノン)について説明すると一定速度以上で飛べば照準から逃げ切れる中間子ビーム砲台である。

だが、接近する際には高度をこまめに変えて行かないとかなり近くに撃ってくる厄介な砲台だ。

 

これでユジーンの説明が終わったのかまたスカイアイが話し出した。

 

「つまりは最初から航空機を用いた攻撃をすることは難しいということだ。

そこでこの大型航空機に対し、オーレリア海軍の潜水艦ナイアッドを旗艦とした潜水艦隊を囮として、おびき出し光学迷彩を解除させる。

発見次第潜水艦隊には急速潜航後離脱してもらい、周辺に待機している潜水艦のミサイル攻撃でショックカノンを破壊している最中に航空部隊が接近、攻撃する」

 

潜水艦を多用する作戦か・・・。

ショックカノンの影響が海中まで出たりはしないのだろうか?

 

「ショックカノン破壊後は航空隊にかかっている。

任せたぞ。

あとはUAVを搭載している可能性もあるので注意せよ」

 

飛行空母だったらかなり厄介だな・・・。

だがそういう説明はないのかスカイアイが

 

「座標等は離陸後に送信する。

質問が無ければ1時間後の出撃への準備に移れ!」

 

と言ったことでブリーフィングは終わった。

 

特に質問はないので俺はそのまま少し嫌な予感を抱きながら格納庫へと向かっていった。

 

―――その嫌な予感は的中することになる。




ブリーフィングがかなり難しくて大変でした。

誤字脱字等あったら教えてください。


ここは修正が結構入るかも
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