オリ主と衛宮士郎との友情ルート   作:コガイ

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日常

 朝、目が覚める。

 服を着替えて出かける用意をする。

 朝飯を食いながら、テレビのニュースを見る。

 靴を履き、家を出る。

 ゆっくりと通学路を歩く。

 部活の朝練に参加する。

 授業を受けて、時々居眠りをする。

 休み時間に友人と喋る。

 放課後の部活に参加する。

 部活が終わり家に帰る。

 風呂に入って晩飯を食う。

 そして、寝る。

 これだけならば、ただの日常だと思うだろう。

 だけども、俺は知っている。

 

 

 

 

 

 聖杯戦争が始まろうとしていることが。

 

 

 

 

 

 ーー1月31日ーー

 

 朝方、寒いこの冬は特に地獄と化す。布団から出られず、起きろと言われても先延ばしにしようとし、強制的に起こされ、床が冷たい廊下を歩き、暖房の前で朝飯を取る。それがここ最近では、我が家のリビングの風景だ。

 朝飯を取り終わったら、さっさと出かける支度をして、玄関へ向かう。

 

「そんじゃ、いってきます。」

「いってらっしゃい。」

 

  そう言いながら家をでる。この時間からであれば、学校に着く頃には、ホームルームまで十分程の余裕がある。俺は部活に入っている訳でも無いし、早めに出る必要なんかは無かった。むしろ、その方が俺にとって都合が良い。放課後とかは特に時間を空けて置きたかった。

 通学路の途中は別に誰と会うわけでもなかった。

 

「ふぁ〜、今日も暇……って言ってる場合じゃあないよな。」

 

  呑気な事を言ってられない理由、それはこの地、冬木に起きる儀式。

  通称、聖杯戦争が始まろうとしているからだ。放っておけば、十年前のようなことになりかねない。

 学校にもすでに結界が張られており、その犯人は戦う気満々といったところだ。

 そろそろ自己紹介をしておこう。俺の名前は古崖(ふるがけ) 創太(そうた)。穂群原学園の二年生であり、魔術師でもある。厳密に言えば魔術使いなのだが、その理由は家系にある。

 古崖家は根源を目指そうという考え方ではなく『魔術の力ってすげー‼︎』というものであり、それぞれの代が好き勝手に魔術を開発している。そうなったのは、古崖家の魔術が少し特殊なものであるからだが、そこはあとでだ。

 俺の容姿に関して話すとすれば、短くぼさぼさの茶髪と平凡な顔、それが唯一の特徴である。身長と体重は平均より低く、だいたいの人に見下ろされる。

 

「……着いた。」

 

 ということを説明していたら、目の前に見慣れた学校が現れる。だがしかし、見慣れない部分もある。さっきも言った結界の事だ。嫌な空気が肌に触れるような感覚が伝わってくる。

 早くそれを壊したいが、派手な行動は自身に返ってくる。今は我慢だ。

 校門をくぐり、周囲を警戒する。誰が犯人かは分からない。だから、全てを疑わなくてはならない。例え誰であっても。

 

 ーーーーー

 

 校舎へと入り自分の教室に向かう。階段を上がり、廊下に足を踏み入れる。あとは右が教室の方向だが、ふと左を見る。すると

 

「よう、生徒会長。」

「むっ?おはよう、古崖ではないか。」

 

 柳洞一成と出会った。こいつとは、ある人物が共通の友人として、知り合っていた。

 

「おう、おはよう。……お前、また衛宮に手伝ってもらってんのか。」

 

 柳洞が美術室の扉の前に立っていたのでそう予測する。こいつがどこかの扉の前にいるという事は、大抵は衛宮に修理を頼んでいるという事だ。

 あいつは作業をする時に、中には誰にも入らせないようにする。多分、アレをやっているからだろう。全く、柳洞が魔術師だったら一発アウトだぞ。……いや、あえて見逃しているのか?

 

「そうだ。費用が足りず、新しい物を買う余裕がないので仕方なくな。」

「ふ〜ん、生徒会長……いや、衛宮もたいへんだな。」

 

 生徒会長は何もしていない気がする。

 

「そうなのだ。運動部に費用を持っていかれ、文化部の備品はいつも修理をして、ツギハギで持ち堪えいる。だというのに何故いつも……」

 

 ブツブツと文句を言い始める柳洞。生徒会長はいつも気苦労してそうだ。

 終わりの無い八つ当たりを二、三分ほど受けていたら、美術室の扉が開いた。あいつの作業が終わったのだろう。

 

「一成、修理終わったぞ……あれ?創太じゃないか。」

「よう、衛宮。」

「おはよう、創太。」

「終わったか衛宮、助かったぞ。」

「いいって、いつものことだろ。それよりもなんで創太がここに?」

「いやなに、偶々出会っただけだ。」

「偶々会った相手に、愚痴をこぼしてただけだよな。」

「そ、それは……」

 

 言っとくけど、八つ当たりをされて腹立ってんだからなこっちは。

 

「あら、柳洞君、衛宮君、それに古崖君、おはようございます。」

 

 とかなんとか思っていると学校のアイドル、遠坂凛がやってきた。

 一応、横目で柳洞の顔を見てみる。うっわぁ、嫌そうな顔してるな。

 柳洞にとって、遠坂は目の敵らしい。理由を聞いても、女狐だからとか。訳が分からん。

 

「よう、遠坂」

 

 そんな事、御構い無しに挨拶をする。けれども、知っている。この遠坂凛が魔術師だと言うことは。だが相手は俺が魔術師だということに気づいてないだろう。俺はあることをしているからな。

 

「おはよう、遠坂」

 

 続いて衛宮が挨拶をする。こいつが魔術師だということも知っている。いや、魔術師だろうという予測だが。こいつは遠坂のように、常に魔力を生成していない。だから、遠坂は衛宮が魔術師だということは知らないだろう。でも、俺は別の理由で確証を持っている。

 

「それじゃ私はこれで、教室に戻らないといけないので。」

 

 そう言って彼女は自分の教室へ立ち去っていく。柳洞は女狐めとか言っているが俺は知らない。

 予鈴が鳴る。ホームルームまでの時間がない知らせだ。

 

「さて、俺達もそろそろ教室にいこうぜ。」

「そうだな。遅刻をすると、藤村先生が何をするか分からないからな。」

「ふむ、では戻るとするか。」

 

 それからというもののタイガーがHR(ホームルーム)でずっこけたことを含めて普通の日常であった。しかし、この日常が一瞬で地獄に変わるかもしれないという恐怖を抱きながら、俺はそれを必死に抵抗して、日常を守り抜くと俺はひっそりと誓った。




初めて書いた文章でしたがいかがだったでしょうか。
今回はプロローグだからか短くなっています。次からはもう少し長くなる予定です。

さて、つぎの回では1日飛んで2月2日からになります。正直言って2月1日はあまり変わらないし面白みもないのでそういうことになります。

オリ主はどう立ち回っていくのか、後で話すはいつになるのか、作者のモチベは保たれるのか。あまり期待しないで待っててくださいね。
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