side永遠亭
「優曇華とてゐは永遠亭の周りに罠を仕掛けてきなさい。優曇華は狂気結界も忘れずにね。姫様は無限回廊の準備をお願いします。」
永遠亭の策士、永琳が考えたのは立地をいかしてとにかく守りを固め、周りが疲弊してから打って出ることだった。
「分かりました、師匠!」
「わかったよー」
二人のうさぎが出かけたあと永琳は一つ溜息をつく。
「優曇華によって強化された迷いの竹林と姫様の無限回廊。これだけあれば入ってこれる奴はそうそう居ないと思うのだけどねぇ。
・・・やはり何か胸騒ぎがするわね。」
紅魔館の攻撃隊到着まで あと一刻
side 人里
「ああ、全く厄介なことが始まった!隙間妖怪は何をしている!?この人里が滅んだらどうしてくれるんだ!」
「ま、まぁまぁ、落ち着きなよ、慧音。焦ってもしょうがないって。」
人里の警備に当たる慧音と妹紅。人里の人間には既に外に出ないよう指示し、慧音の能力で人里を隠した。しかしそれでも今のこの状況。何が起こるか分からないし、いつまで続くかも分からない。慧音が苛つくのも無理は無いだろう。
「あぁ、今夜は満月か。何かやるなら今夜のうちだが・・・くっ、何も思いつかん。」
「そうだ、慧音。博麗神社に助けを求めるのはどうだ?あそこの巫女は人間の味方だし、何らかの手を打ってくれるんじゃ・・・」
「む、そうだな。すまないが妹紅、ちょっと行ってきてくれないか?今手紙を書くから。危険なのは承知だが・・」
「大丈夫だよ、私は死なないし。」
「ん・・・わかった。じゃあこれを頼む。くれぐれも燃やすなよ。」
side 妖怪の山
妖怪の山、天魔の屋敷に二人の烏天狗が舞い降りた。
「天魔様!報告です!現在の守矢神社攻撃組、天狗100名河童50名のうち天狗に16名の負傷者です!」
「神社は洩矢諏訪子と東風谷早苗により強固な結界が張られ、侵入可能なのは入り口の鳥居のみ。そこに、八坂神奈子が陣取り攻撃を跳ね除けている状態です。こちらは正面から交代で波状攻撃を続けていますが正直攻めあぐねています。」
「ぬぅ。わかった。では攻め方を変える。河童等には兵器で結界を攻撃させよ。天狗は距離を置いて射撃系中心で八坂を攻撃。向こうはたった三人しかいないのだから数で攻めればいつかは落ちる!」
「「了解です!」」
伝達役の二人を下がらせ、天魔は次の作戦を練りにかかる。
「何とかしてあの神社さえ落としてしまえばこの山は我等のもの。そうなれば後はここを拠点にいくらでも攻め様が・・・・・」
そう、妖怪の山を拠点とする天狗、河童達にとって守矢神社は目の上のたんこぶだったのである。