side 守矢神社
「神奈子様!大丈夫ですか!」
「ああ、まだ何とかなる。そっちは。」
「結界ならまだまだ余裕だよー。でもあいつら戦法変えてきたね。そろそろまずいんじゃない?神奈子。」
守矢神社の三柱は大量の天狗と河童から集中攻撃を受け身動きが取れないでいた。そこに妖夢が来て、それにいち早く早苗が気づく。
「っっ! 諏訪子様、援軍です!結界を開けてください!」
「ああ、冥界の。そらよっと。」
妖夢が上から降りてくる。
「遅くなりました。白玉楼の魂魄妖夢です。幽々子様の命で援護に来ました。」
「妖夢さん!ありがとうございます。ここは今私達が結界を張っているので鳥居の防御を神奈子様と・・・」
「早苗さん、えーと鳥居の防御は私一人で十分です。神奈子殿は幽々子様が紅魔館攻めに加わってほしいと。」
「あ、、そうですか。分かりました。でもお一人で大丈夫なんですか?神奈子様ですら相当手こずっていますが。」
「問題ないです。魂魄『幽明求聞持聡明の法』」
妖夢は半霊を使い分身し、鳥居前へと駆ける。
前衛の半霊による切り込みと後衛の本体による援護射撃の連携攻撃で天狗部隊が半壊させられたのはそれから四半刻後のことだった。
そして神奈子は冥界に行き、紅魔館攻めの準備が着々と整う。
side 地霊殿
「あら、お帰り。こいし。」
「ただいまーお姉ちゃん!」
地霊殿の自室にいるさとりのもとにこいしが帰ってきたのは紅魔館の攻撃開始、半刻前ほどである。
「地上の様子はどうかしら?」
「んーとね。紅い屋敷の吸血鬼達が何処かに攻め入ろうとしていたよ。それで幽霊と神様とかがその隙にお屋敷に侵攻!ってとこかなー」
そう。こいしはその自らの特性を活かし、偵察役を担っていた。
「なるほどね。大分派手に動いているようね。それじゃ私達もそろそろ動こうかしらね。 こいし、お燐とお空を呼んできてもらえるかしら?その後また偵察に行ってきて欲しいのだけど。」
「りょーかい!いってきまーす。」
side 天界
「ふーん、他所に進行中で守りの薄い紅魔館を攻めると。面白そうじゃない。吸血鬼達が帰ってきてからの顔が見ものね。」
天界の暇な天人、比那名居天子はリリカの二回目の伝言で聞いた幽々子の策に乗ろうとしていた。
「わかった。支度をしてすぐ行くとあの亡霊お嬢様に伝えて頂戴。私も参加するわよ。」
リリカが去った後天子は一人ほくそ笑む。
「楽しくなってきたじゃない。これなら私一人が幻想郷を支配する日もそう遠くは・・・」