結果で言えば俺は咲達に勝った。1回目は咲、部長、優希
2回目は咲、染谷先輩、和のメンバーだった。
今までは俺は咲達に負けて悔しい思いをしてきたが今回は今までのが嘘みたいな感じだった。
2回半荘やって2回とも俺が1位になったからだ。
1回目は俺が1位になる前に優希に役満を直撃させて優希の心が折れて動かなくなった。
2回目は部長の得意な悪待ちの打ち上げをする前に部長を飛ばして終わらせた。
さすがに今回の結果に驚いたのか全員なにも話しかけて来なかった。
「やっと咲達全員に勝てましたよ。今まで負けてましたから俺は今すごく嬉しいですよ。」
「・・・・・京ちゃんスゴイね。みんなに勝てたんだから」
「俺は勝ちたいとずっと願っていたんだよ。誰だって勝ちたいって思うのは当たり前だろ?誰だって負けたくないって思うのは当たり前だろ?それと一緒だよ。今回の俺は負けたくないから対局したんじゃない。勝ちたいって思ったから対局したんだよ。それに今回の俺は勝つ事を諦めなかった。だからこそ最後まで負けなかったし結果は俺の勝ちだったって事さ」
「願えば勝てる訳では、ありませんよ。」
「和?」
「願って勝てるぐらいなら誰だって願いますよ。確かに負けたくないです。勝ちたいって思いますよ。けどそれだけで勝てるほど甘くありません」
「ああ知ってるよ。だからこそ俺は、あの人に弟子入りしたんだしな」
「あの人って誰ですか?」
「それは俺が話しては、いけない事だから言わないぞ。その人の弟子になったおかげで俺は強くなれた。俺は、その人に感謝してるんだから、その人が話しても良いって言うまでは俺は話す気ないですし話しませんよ。」
「どうしてもですか?」
「どうしてもだ。コレばかりは譲れない」
「なら須賀君に聞こうかしら?その人の名前は?プロなの?」
「話しませんって言いましたけど?」
「じゃあ次の質問ね。その人は私達よりも強いの?」
「強いですよ。白糸台のチャンピオン以上に」
「次の質問ね。私達でその人に勝てるかしら?」
「間違いなく勝てません。それは確実に言えます。」
「じゃあ、その人の名前は?」
「しつこい人は嫌われるって部長は教わらなかったんですか?」
「本当に言うつもりは無いのね。」
「無いですよ。言っても良いって言えば言いますが言われてないので言う訳が無いじゃないですか。」
「じゃあ言わなければ退部して貰うけど?」
「部長!いくらなんでも、それは・・・・・」
「いいですよ。今日は無理ですが退部届けは明日になったら持ってくるんで・・・・・またな咲」
「京ちゃん・・・・・待って」
「部長!なんで退部なんて言ったんですか」
「さすがに言い過ぎじゃ」
「須賀君は高校に入って初めて麻雀を始めたって言ってた初心者なのよ。その初心者が短時間で、あれだけ強くなった。みんな気にならないの?」
「それは・・・・・」
「もし須賀君の言う事が本当なら、その人はプロかも知れない・・・・・しかもトップクラスのね。そんな人は日本で数えるぐらいしか、いないわ。けど退部届けは冗談でしょ?気にせずにやるわよ」
「京ちゃん・・・・・」
何だか嫌な空気になりましたね。