ソードアート・オンライン~resistance soldiers~   作:沖 雄喜

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始めまして、沖雄喜というものです。
初投稿作品です。
思いつきでいろいろ書いていく駄文ですがよろしければおつきあいください
※プロローグ部分は以前投稿した作品のリテイク版です


プロローグ

2022年11月6日

ハロウィンという名を借りた祭りから1週間が経過し、微妙に曇りがかった空の下で寒さは少しずつ顔を見せ始め、いよいよ冬がやってくるかという日曜日のある日。

文化の日――日本国憲法の公布された日を記念した祝日――も過ぎ、今日は世間一般には何事もないただの週末である。

 

しかし、「ごく一部の人間」にとっての今日という日は、祝日やどんな煌びやかなイベントが行われる日なんかよりもよほど待ちわびた日である。

 

神奈川県川崎市のとあるアパートの一室。この部屋の主もまた「ごく一部の人間」として今日という日を特別な意味を持って迎えていた。

 

「もうすぐか…」

 

そう呟いて部屋の中央の布団に横たわる青年、この部屋の主である沖原 栄治(おきはら えいじ)は午前11時も半分を過ぎた時計と、その隣にあるヘッドギア型のVRマシンであるナーブギアを見ながらはやる気持ちを抑えられずにいた。

 

 

 

VR空間へのフルダイブを可能にしたナーブギア、その機能をフルに生かしたVRMMORPGである「ソードアート・オンライン」、通称SAOという革命的なゲームが発表されてもうどれだけ経つだろうか。

そちらの業界ではまさに天才と呼ばれた男である茅場晶彦が開発した、ナーブギアの性能をフルに生かしたこのゲームは発表当時から話題を呼び、約3か月前から行われていたβテストには応募者が殺到した。

栄治ももちろんβテストに応募したが、3000人という広いようで狭き門の前に当選には至らなかった。それでもネットでの抽選販売という形でこうして製品版のソフト、初期出荷分である10000本のうちの1本を手に入れ今か今かとその時を待っている。

 

未知の世界へ掻き立てられる衝動の前では日付の変わる瞬間まで続いた夜勤の勤務もどこかへと消え失せる。今日と明日はこのために取った有給休暇、そして翌日は自分本来の休日、都合3日は仕事も何もかも忘れて仮想世界に入り浸ることができる。

 

そんなことを考えているうちに枕元の時計は11時55分、正式サービス開始である12時まで残り5分を指してい

「よし!!」

栄治は枕元のナーブギアを手に取り、横になったまま目の前に持ち上げる。

 

 

――この機械の中にどんな世界が広がっているんだろう―――

 

 

これから始まる、まだほぼわずかな人間しか知ることのない新たな世界への旅立ちに想いをはせ、ナーブギアを被る。

 

 

「リンク・スタート!!」

 

時計が12時を指した瞬間、異世界への合言葉を唱え未だ見ぬ剣の世界、ソードアート・オンラインへと飛び立つ。

 

 

 

 

 

この時彼は、そして約10000人のSAOプレイヤーは誰も知らなかった。

 

 

この日が後に語られる「SAO事件」の始まりの日であることを。

 

 

 

 

 

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