「...おはよう、クソッタレな現実」
周りを見渡すが目に入るのは毎日目にしていた、自分の部屋という見慣れた光景だった。
まぁ、いいかと呟き煙草とライターを持ちベランダに出る
「...あんな夢まで見るなんてなぁ、頭がイカれたっぽいな...黄色い救急車はゴメンだから忘れるか.....チッ煙草切れてやがる、煙草買う金位はあったかな」
部屋に戻りカバンを漁って財布を取り出す
「...諭吉が3人と夏目が4人、こんなにあったっけ?.....あるなら使うか、ついでに弟にも何か買うか」
あるなら使おうと即決して、そのまま弟の部屋に向かう
「優牙~ちょっと出るんだけど、何か欲しいもんな…い?えっと、お邪魔しましたごゆっくり」
弟の部屋の扉を開けると女の子が3人焦ってそのまま扉を閉める
部屋に女連れ込みやがって弟の分際で、見つけたら背負投の刑だ...
「あぁ~日差し強っ!!曇になれよ...」
タバコ屋やってるかな、店員の婆さんぼけてるからあそこなら買えるんだよなあ
そんな事を思いながら、歩き続けるとタバコ屋に着く
「やっぱりいないな」
いつものように婆さんがいないことを確認して、呼び鈴を鳴らす
「はいはーい、ちょっと待ってねー」
若い女の人が出てきたので、少し驚くが婆さんも随分な歳だったしバイトだと思い気にしないことにする
「えっと、アークロイヤルのオリジナルワンカートンください」
「ちょっと、待ってねすぐ探すから」
「すいません、いつものお婆さんいないんですか?」
「お婆ちゃんねー腰悪くしちゃって、今日は私が店番してるの」
「あっ、そうなんですか大事にならないよう気をつけてくださいね...」
沈黙が続く、女の人は苦手だ経験も無いし相手が男か爺さん婆さんなら気にならないのに、特にこんなに明るい人は特にだ暗くてもそれはそれで困るけど...
「ありがとねー、あったあった1点で1万円になります」
無言で一万円札をレジに差し出す、受け取ると古臭いレジのを操作して計算をしているガチャガチャジーレジなんて触ったことないけど、この音は好きだ
「お釣りの三千四百円になります」
「あっ、ありがとうございます」
煙草を受け取ると、すぐに店を出て歩き出す
失敗だ店員が女の人で動揺したのと金があるからワンカートン買ったけど見つかったら1発アウトだ...
結局コソコソしながら逃げるように帰った
「ただいま...」
疲れた、しばらくは絶対に外になんて出てたまるか...と思うと、玄関に靴を脱ぎ捨て階段を駆け上がり自分の部屋に飛び込み、落ち着くとタバコを開封して一本取り出し火をつける
「あの夢が本当なら、今頃異世界で草原だとか森の中をウロウロしてたんだろうな…こんな嫌なとこじゃ無きゃゴブリンに殺されてもいいしな」
そんな事をブツブツ呟きながら、タバコを吸っていると壁の時計の針は五時半を指している夕飯の時間だ
「あぁ、今日も何にもせずに終わったな」
久しぶりにヤニクラが酷い、タバコの味もよくわかんなかったこれもあの夢のせいだクソッタレ
ダラダラと1回に降りると、居間の机の自分の席に気味の悪いピンクのクッションが敷いてあったから投げ捨てた後で弟殴ってやる
全員?集まるといただいますで夕食が始まる、おかしい隣の女誰だお前そこは弟の席だ今すぐ消えろ、その正面の女もだそこは母の席だお前も消えろその隣のナヨナヨした気持ち悪いオッサンそこは空席だいつも通り空席にする為に消えろ…何だこれ.....
「食欲無い、部屋に戻る...」
「大丈夫お兄ちゃん?いつも以上に顔色が悪いよ?」
「大丈夫だから、話しかけないでくれ頭が痛い」
お前も原因の一つだすぐに回れ右してどこかえ消えろ、目の前の女と男もだ心配そうな顔するなら消えろ、俺の母親と弟を連れてこい
部屋に戻ってテレビをつけて携帯を開く、これも夢だすぐ覚める
『今日未明、男性を誘拐して性行為を強要したとされる女性が逮捕されました、犯人は毎日、私に微笑みかけてくれた私の事を好きなはずなのにt...』
テレビを消して、すぐに携帯を手に取る予想通りなら合ってるはずだ、その答えはすぐにわかった男性と検索すると男性保護法などとち狂ったような結果が一番上に来る他にも男性には月三十万の補助金だとか男性専用車両、男女比率が五十対一...エトセトラエトセトラ
「確かに異世界だよここは、そんな小説も読んでたな...実際最高じゃねぇかとか思ってた自分が馬鹿らしい、家族が変わるって結構くるもんなんだよ...」
能力が使えるのかと思いつつ手が変化するよう念じる、すぐに腕の肘当たりから変化が始まりの数秒後にはプロトタイプの主人公アレックスマーサーの一番基礎の能力のクローに変化する指の数と同じ鉤爪に戻るよう念じると、元の手になる
「こんな世界でなんの役に立つんだか...」
変な所や、アドバイスがあればよろしくお願いします