好きなキャラは『鈴仙』です。
ズルズル…(霊夢が冷やし中華を食べる音)
霊夢は出された冷やし中華を勢い良く食べる。よほどお腹が空いていたようだ。
俺は足りないと思い、肉炒めを作り、霊夢の前に出す。
「これも食べて良いぞ」
「本当!?感謝するわ!」
冷やし中華を食べ終えた霊夢は肉炒めも一瞬で食べ尽くした。
(なんという速さだ…)
☆★☆★
「へぇー、じゃあここは、私らで言う外の世界ってことで良いのね」
「そういうことだ」
昼御飯を食べ終えた霊夢に、俺は、ここは幻想郷ではなく、外の世界であることを教えた。
「にしても、普通に話を聞いてくれるとは思わなかったな」
「…ご飯をくれた人に悪い人はいないわ!」
(基準が軽いな…まあ、そんなところが霊夢らしいと言えば霊夢らしいな)
「まあ、こうなったのも何かの縁だ。
幻想郷に帰れる方法が見つかるまで、俺が面倒見るよ。」
「でも、それだとあんたに負荷がかからないかしら?」
「大丈夫だ。それに1人は寂しかったんだ。後、俺の名前は『東雲 綾斗』だ。綾斗って呼んでくれ。」
「そう…。綾斗、ありがとね」
と、俺はここである考えを思い付いた。
「それじゃあ霊夢、せっかくだから、外の世界を案内するよ!」
「でも、私、巫女服しかないから、外に出たらおかしいと思うんじゃない?」
博麗の巫女も外の世界について少しは知っているらしい。
「…あ!」ダッ!
俺は台所から飛び出し、ある部屋に向かった。
5分後…
「霊夢、これ着れるか?」
「ちょっと貸してみなさい」
霊夢は俺が持ってきた服を受け取り、居間で着替えてきた。
「大丈夫よ。この服、なかなか良いわね。」
「なら良かった。」
「それにしても、この服はどうしたの?」
「それは姉さんのなんだ。今、姉さんは家にいないし使っても大丈夫だよ。」
「へぇー。それじゃあ行きましょ!」
と、ここで俺は大事な事を思い出した。
「……霊夢、針や御札は置いて行くからな」
☆★☆★
「綾斗、ここはどういうところなの?」
「ここは、スーパーと言って、食べ物を買いに来るところなんだ。」
俺は霊夢を連れてスーパーの中に入る。
「うわぁ…………」キラキラ
中に入ると、霊夢は子供のように辺りをキョロキョロし始めた。
(結構、可愛いなこいつ。)
「ねぇ綾斗!これ食べてみたいわ!」
すると、霊夢は高めの挽き肉を持ってきた。
(これくらいなら大丈夫かな?)
「分かったよ。でも、まだ買いたいものがあるから、もう少し付き合って欲しいな」
「もちろんよ!さあ、次に行きましょう!」
☆★☆★
食品を買った後は、霊夢の服を買う為にデパートに来ていた。
「綾斗!凄いわ!何もしていないのに空を飛んでいるわ!!」
エレベーターに初めて乗った霊夢は子供のようにはしゃぎ、俺は周囲の人達の視線を感じていた。
「この、えすかれーたって凄いわね。体を動かさないで移動できるんだ。」
またまた、エスカレーターに乗って逆側に走りだそうとしたのを俺が止めたりもした。
そして、目的地の場所に到着した。
「…どうかしら綾斗?」
「似合っているよ霊夢。」
霊夢が選んだのは赤の服だった。
しかし、女性との関わりを今まで持ったことのない俺は、霊夢が選んだ服の種類は分からなかった。
(後で、ちゃんと調べるか…)
☆★☆★
霊夢の服を買った後、ゲームセンターに寄り、シューティングゲームなどをして楽しんだ。
そして夕方になった頃、俺と霊夢は帰宅した。
「綾斗、今日はありがとうね!」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
ガチャ(ドアを開ける音)
ドサッ!(何かが落ちる音)
「…………………………………」
あ、既視感。
思わず霊夢と目を合わせる。この後の展開は大方予想がつく。
音がしたのは、また俺の部屋だ。
『イテテ…』
『ちょっと…退きなさいよ』
部屋の中からは、聞いたことのない2人の声。どちらも女性の声だ。
「あれ?この声は……」ガチャ
霊夢は、声を聞いた途端、ドアを開けて中に入る。
俺も霊夢の後を追って中に入る。
「魔理沙に咲夜じゃないの!?」
中にいたのは、自称普通の魔法使いの『霧雨 魔理沙』。
パーフェクトメイドの『十六夜 咲夜』の2人だった。
咲夜の上に魔理沙が乗っかっており、咲夜は少しきつそうだった。
「ん?…霊夢じゃないか!どうしてお前がここにいるんだぜ?」
「気がついたらここにいたのよ。それで、なんで魔理沙達もこっちに来ているのよ?」
「私にも訳が分からないぜ。私も気がついたらここにいたんだぜ。
それで霊夢、後ろにいる奴は誰なんだぜ?」
「いいから早く降りなさい!」
下敷きになっていた咲夜のナイフが魔理沙の帽子に刺さった。
☆★☆★
『……って言うことよ。』
『なるほど…で、霊夢。その服はどうしんだぜ?』
『ん?これは綾斗に買ってもらったのよ。可愛いでしょ?』
居間から霊夢が魔理沙と咲夜に説明するのが聞こえる。
俺は霊夢にこの世界の説明を頼み、自分は4人分の晩御飯を作っていた。
『霊夢だけズルいぜ。私も外の世界の服が欲しいんだぜ!』
(後で咲夜と魔理沙にも、服を買ってあげないとな…)
会話を聞きながら、そんな事を考える。
10分後…
「ほれ、今日はハンバーグだ。魔理沙も咲夜も遠慮なく食べてくれ。」
俺は霊夢、魔理沙、咲夜にハンバーグの乗った皿を渡す。
「私達もいいのかしら?」
「当たり前だろ?客人なんだから、遠慮しなくていいよ」
「咲夜、綾斗もこう言っているんだし、頂くのが礼儀だせ!」
「そんな事より早くたべましょうよ!」
霊夢は待ちきれないようだ。早く食べないと、冷めてしまいそうだ。
「「「「いただきます!」」」」
☆★☆★
夕食を食べ終わり、俺は台所で夕食の片付けをしていた。そこに…
「邪魔するわ」パッ!
「おわっ!ビックリした~!」
咲夜が隣にいきなり現れた。おそらく時を止めたのだろう。
「ど、どうしたんだ咲夜さん?」
「咲夜でいいわ。霊夢に聞いたけど、私達もここに住んでいいのかしら?」
「もちろん。部屋は余っているから、好きな部屋を使っていいよ。
あ…だけど、今日は3人で俺の部屋を使ってくれ。俺はリビングで寝るから」
他の部屋は使っていなくて、ホコリが溜まっていたはずだ。
「綾斗、感謝するわ。」
咲夜は軽く頭を下げる。
「後、咲夜。家事をしたい気持ちは分かるが、今日は霊夢達と一緒にゆっくりしてくれ。」
「…あら、それは残念ね。」
咲夜は紅魔館で、時を止めていつも家事をしていると東方の本で見かけた。いつもの習慣を1日でもサボると良くないのは分かる。
だけど、今日はゆっくりしてもらいたい。
「それじゃあ、お言葉に甘えて、今日はゆっくりさせてもらうわ」
「ああ。後で外の世界の便利なものを教えるよ」
(まずは、咲夜に掃除機から教えるかな?)
1人で住んでいたこの家は、これからますます賑やかになるだろう。
ゆっくり書いていきます。