蒼白のほのぼのSAO攻略。   作:黒薔薇ノ夢@吸血鬼好き

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初のSAOのSSです。

主人公は中二の女の子です。
兄は高一。




First layer~The 25th layer
新たな物語の始まり。


「え……?ログアウトボタンが…ない?」

 

 

 そう気づいたのは、このSAOがデスゲームと化す15分前のことだった。

 

 私は月影(つきかげ) 咲月(さつき)

 

 キャラネームはhakugetsu。白月と書ける。

 理由は…白が好きだから。穢れなき色っていう感じがするから。

 

 父はとある会社の社長で、いつも忙しそうだ。最後に話したのは一ヵ月くらい前だと思う。

 

 母はイラストレーターで、絵を描いているときに邪魔すると食パンが飛んでくる。

 

 兄は重度のゲーマーで、今年高校生になってから、時間が出来たらしく、ずっとゲームしていた。

 

 

 このソードアート・オンラインには、このゲーマーの兄ちゃんもどこかにいるはずだ。

 

 

「ログアウトボタンがないなんて…まさか…ねぇ?…………マジでないじゃん」

 

 ログアウトボタンがない⇒現実に帰れない!

 こういう時は…

 

「兄ちゃん探すか」

 

 ゲームのことは兄の満夜(まや)に聞いた方が、説明読むより簡潔で分かりやすい!

 ってことで、ちょっくら一層目ぶらぶらするか~!

 と思ってたら三秒で声かけられた。

 

「おい、お前、咲月か?」

 

 なぜ私のリアルネームをっ!?

 

「え?はい?」

 

 

「俺だよ。満夜。」

 

「…兄ちゃんキター!というかなんでわかったの?」

 

 

「え、歩き方と、喋り方、あとその初期装備の色。

全部白系統でまとめるやつなんかお前しかいねぇよ」

 

「あ、ごめん、先に謝るわ。…ちょっとキモい、満夜。」

 

 

「俺、ここのゲームでの名前、paleだから。オッケー?」

 

 pale(ペール)…。

 

「ペール、ねぇ。もともと存在薄いのにもっと薄くしてどうするの?」

 

「なっ…!そこには気が付かなかったぞ!メモメモって、メモないじゃん。」

 

 このバカ兄が……。

 

「ね、フレンド登録しといてよ。あと、ログアウトボタンないんだけど…」

 

「うん…。は?無いわけないだろ?」

 

「いや、ないよ。βテスターさんもわからないか…」

 

 

「あ、ほんとだ、ない。まいっか」

 

「「「よくねーよ!」」」

 

 ん?誰だ?一緒に言ってくれた同志はどこだー?

 

 

「あ、すんません、こっちもいまパニック状態でして…」

 

 なんか、髪が黒、初期装備も黒にそろえてある…人…。

 

 

 もしやこれは…

 

「兄ちゃん!この人私の色の反対版だよ!私だけじゃないよ!」

 

「すいません、このバカ妹が…「バカ兄は黙れ。」はい。」

 

「あははは…妹さん強いですね」

 

 今気づいたけど、もう一人いる。

 

 赤いバンダナ巻いてる武士みたいな人。

 

「おぉ!?女の子じゃん!俺運いい!しかもかわいい!」

 

「クライン、やめとけって。ここはゲームの中だぞ」

 

 赤いバンダナの人はクラインっていうらしい。

 

「そりゃないぜ~。キリトよぉ?」

 

 黒い方の人はキリトっていうらしい。

 

 

 何となく兄ちゃんを見ると、目が輝いているではないか!

 

「あの、すいません。君、名前は?」

 

 キリトさんが兄の方を向いて聞いた。

 

「俺、ペールっす。お久しぶりです、キリトさん」

 

「お、やっぱりペールか!これからソロ同志頑張ろう!」

 

「え、兄ちゃんβテストの時ソロだったの!?」

 

「俺はその方が楽だ!」

 

「うん、そうだな。気楽だし。」

 

 兄ちゃんはどのゲームでもソロなんだね…

 

「それよりよぉ、これ、どうすんだ?ログアウトしねぇと。ピザがまずくなる!」

 

「そうです、お二人さん。特に兄ちゃん。これが優先です!」

 

「「そうだな」」

 

 

 その時、鐘の音が鳴り響いた。

 

 

「「「「!!!」」」」

 

 光に包まれたと思ったら、次の瞬間、あの『はじまりの街』にいた。

 

「ど、どうなってるの?」

 

「「システムによるテレポート」」

 

 二人とも…気が合いすぎ。

 

 

 周りにも次々と人がテレポートされてくる。

 辺りにはざわめきが広がる。時々、苛立ちの声をあげる人もいる。

 

「あっ……上を見ろ!!」

 

 誰かがそう叫んだ。

 

 そして……

 

 

 私は倒れた。

 

 

 

 

「おい!さ…白!だいじょうぶか!」

 

 目が覚めると、宿屋にいた。

 

「んん~。ぉ、兄、ちゃん?」

 

 ゲームの中なのに、なぜか現実と同じ顔してるよ、兄ちゃんが。

 

「よかったよ……ほんとに。死んだらどうしようって思ったからな!」

 

 それよりも、今の状況は?

 

「今の状況、聞きたいんだろ?」

 

「うん。」

 

「さっき…このゲームは遊びじゃなくなったんだ。この世界での死は、リアルでの死。

まぁ、デスゲームだな。それと、インベントリを開いて、手鏡っていうアイテムをオブジェクト化して。」

 

「わかった」

 

 さっとインベントリ開いて、手鏡を出す。

 その手鏡に自分を映す…

 

 まぶしい光が私を包み込んで…

 

 鏡が壊れた。キラキラと砕けて、小さなポリゴンのかけらとなって消えた。

 

 

 ベットから立ち上がり、鏡を見ると、現実の私と同じだった。

 黒髪ロング、人形みたいな顔、握るだけで折れてしまいそうな手足。

 何で、ゲームに逃げてまでこの見た目になるのか。

 

 

「いつも通りのお前だな。さ、冒険に行こう。俺ら乗り遅れてるからな。」

 

「うん、ありがと、兄ちゃん」

 

 

 私は兄ちゃんに手を引かれ、フィールドへと走り出すのだった…

 




月影(つきかげ) 咲月(さつき)

 キャラネーム
hakugetsu
白月。
・人形みたい
・とにかく白と月が好き。

月影(つきかげ) 満夜(まや)

 キャラネーム
pale
蒼。薄い。
・けっこうイケメン。
・ゲーマー。

感想・質問・要請ありましたらどうぞ。

話は短めです。
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