TALES OF CRYING ―女神の涙と黒い翼―   作:ILY

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最終話  君を想い続ける物語

 落下の速度を和らげるのに全ての羽根を使い切ってしまったクロウに、エッジは急いで駆け寄った。

 彼の我を忘れた必死の表情に、仲間達は誰もかける言葉が見付からず黙って見守る。

 クロウの腹部からは止めども無く血が流れるが、彼女は仰向けのまま首だけをエッジの方に傾けて微笑んで見せた。

「やったね……勝ったよ、エッジ」

「クロウ、血が……治療を……」

 へたり込みながら囈言(うわごと)の様に現実的では無い言葉を口にするエッジ。

 その服の裾を掴んで、クロウは頼んだ。

「エッジ……お願いがあるの」

 まるで末期の様な弱々しいその声に、エッジは頭を抱え耳を塞ぎかけた。

 それでも、クロウの言葉はナイフで刺す様に彼の耳に届いた。

「その剣で私を分解して」

 エッジの思考が停止した。

 何を頼まれたのか、何をしなければいけないのか――そういった思考が一切出来ないままの彼に対して、クロウは身を起こし這って縋り付くようにその顔をエッジの胸に埋め、再度頼んだ。

「お願い……時間が欲しいの、もう……痛くて、喋れ……」

 彼が返事を出来ないで居る間、それでも目の前のクロウの時間は残酷に磨り減っていく。

 血が滲むほどに強く、エッジは禁忌の剣を握り締めた。

 皮肉にも今のエッジは、望んでもいない力の使い方が手に取るように分かる。

 それが自身の中に消えない(きず)を刻むと分かっていても、エッジには自分を頼る彼女の願いを断る事は出来なかった。

 左手でクロウを抱き留める様にしながら、右手で剣を逆手に持ちクロウの下の大地へ突き立てる。

 剣が突き立てられた所を起点として元素破壊の蒼い光が薄く地面の表面をなぞるように広がり、彼女の身体から淡い燐光が立ち上り始めた。

 痛みに喘いでいた少女の呼吸が僅かに穏やかになる。

 より正確には、クロウの感覚全てが緩やかに消え始めた。

「ああ、本当に……何の痛みも無いんだ……」

 力が抜けた様に息を吐き、クロウは顔を上げる。

 エッジの姿を手探りで確かめながら、彼女は抱き合うような姿勢でその肩に体重を預けた。

「クロウ……」

「――ありがとう」

 懇願する様なエッジの言葉を遮って、クロウは一番初めにそう口にした。

「え?」

 唐突な言葉に虚を突かれ、エッジは思わず戸惑った声を漏らす。

「ごめんね、本当は言わなきゃいけなかったのに……意地張って一回も言えなかった」

 クロウの声は海風の音と、波の音に消されてしまいそうな程細かった。

 謝る少女の言葉に、エッジは何度も首を横に振る。

「言わなくて良い、ちゃんと伝わってるから……!言わなくて良いから生きてくれ!」

「お願い、言わせて……例え口を開かなければもう少し永らえるんだとしても、きちんと皆に言いたいの」

 エッジの背後で黙って見守る仲間達に視線を向け、クロウは言う。

「ラーク、目を覚ましたらリアに伝えて……これで私を殺さなくて良いよ、って」

「ああ、必ず」

 その頼みに、ラークは強く頷いて約束した。

「アキ……リョウカと仲良くね。あんな性格だから苦労もするだろうけど、きっと仲良くやれると思うから。それと……勝手だと思うけど、私アキとはもう少し仲良くなりたかった」

「私がこうして家族の決着をつけられたのは、クロウさん達のお陰です。私は――私はずっと友達ですよ」

 涙ぐみながらもアキが言い切った言葉に、彼女は嬉しそうな笑みを浮かべた。

「本当?……だったら嬉しいな……私、友達の作り方ってよく分からないから」

 続けて話すのが辛いのか、そこで大きく深呼吸してクロウは再び口を開く。

「クリフ、王女様を……自分を待ってくれてる人達を大事にしなさいよ。あんたは……自分が思うよりずっと皆に必要とされてるんだから」

「……分かった、任せとけ」

 クリフは言葉に詰まりかけたが、嗚咽(おえつ)を堪えて小さく頷いた。

 一人一人に声をかけ終えたクロウはそれから、と付け足す。

「みんな、ルオンをお願い……あの子はただ戦いしか知らなかっただけだから……きっとこの先色んな物に触れて、自分をちゃんと取り戻せる筈なの。その時間を、あげて欲しい」

 そこで再びもう一呼吸置いて、クロウは改めて全員の名前を呼ぶ。既に彼女の身体は薄く透け始めていた。

「エッジ……アキ……クリフ、リアトリス……ラーク……リョウカ。みんな、ありがとう。ここまで一緒に来てくれて、一緒に戦ってくれて、本当に心強かった」

 言い終えて満足そうに息をつくクロウのすぐ傍で、消えいく少女を強く抱きしめながらエッジは泣いていた。

 クロウはその背に手を回して、慰める様に軽く叩く。

「エッジは私に全部をくれたよ……仲間ができて、色んな事を知れて……一緒に旅が出来て、私本当に楽しかった。人を殺すことしか知らなかった私を、エッジが人間にしてくれたんだよ」

 染々(しみじみ)と並べられる彼女の言葉には、確かな実感が籠っていた。

「十六年間、ちゃんと生きていて良かった……何も無いと思ってた自分に……まだこんな当たり前の感情が残っていた事が、嬉しい」

 並べられる感謝の言葉にエッジは唇を噛んだ。

「俺は……俺は、クロウを守れなかった」

 悔恨(かいこん)の言葉に、彼女は首を横に振る。

「もう守ってくれたよ」

 既に時間は尽きようとしていた。

 エッジの手から溢れ落ちる様に、少しずつクロウの感触が消えていく。

「ねえ……エッジ」

 残り僅かな時間の中で、少女は唇を少年の耳に寄せて悪戯(いたずら)をする様に笑いながら呟いた。

「―――」

 それが、クロウの最期の言葉だった。

 睦言(むつごと)の様な響きを残して、彼女の声と姿は海風の中に溶けた。

 エッジの腕が空を切り、少女が身に付けていたジニアのブローチが落ちる。

 

 呆然とするエッジの目の前でそのブローチの薄碧色の鉱石が『ジード』の残した宝珠の闇のディープスと、クロウの体内にあった闇のディープスとを集束して一つに結び付ける。

 ごとり、という音と共に本来の姿を取り戻した闇の宝珠アスネイシスが復元され、クロウの居た場所に転がった。

 島の周囲を囲んでいた竜巻が消えていき、黒く陰っていた空の雲が晴れていく。

 穏やかな光が、天の晴れ間から(のぞ)く。

 旅の目的が達せられ、その結果を目の当たりにしても誰も喜ぶ者は居なかった。

 宝珠の黒曜石の様な表面に映る死人めいた自分の顔を見たエッジは、これが自分の選択の結末なのだと悟る。

 目の前に転がる宝珠に対し、エッジは憎悪にすら近い感情を抱いた。

(これの為にクロウは死ななきゃいけなかったのか……こんな物なんかより俺は、俺は!)

 禁忌の剣を振り上げて、エッジは激情に任せてその宝珠を砕こうとする。

 その瞬間――世界の秩序より自身の感情を優先しようとしている自分の行動は『ジード』と同じである事に気付いて、エッジは手を止めた。

(ああ、そうか……お前もこんな気持ちだったのか)

 自分(edge)も『ジード(geed)』も変わらないのだと悟ったエッジは、あまりの無意味さに深海の剣を取り落とす。

 言葉にならない少年の慟哭(どうこく)の声が、ファタルシス諸島の海に響いた。

 

 ―――――――――――

 

「――以上が、戦いの顛末(てんまつ)です。私が目を覚ました時には既に焔螺旋は消えており、復元した闇の宝珠はラークが回収してイクスフェントに持ち帰っていました」

 サーカス団の薄暗いテントの中で、リアトリスは祖父に深海の剣を差し出す。

 彼女は花の様だったその明るい服装を黒い外套で覆ってしまっていた。

 (シン)の長である彼は喜びも示さず黙って話を聞いていたが、その刀身に新たに出現した文字を見て沈痛な声を出す。

「『この剣を使ってはならない。この剣を使えるものが、剣を取る世界であってはならない』か……あの少年には酷な事をさせてしまったな」

 リアトリスは同意しながらも極力感情は表に出さず淡々と報告をする。

「宝珠の欠片の力と深海の剣の力だけでは私達はとても勝てませんでした。エッジ・アラゴニートとクロウ・グレイスだったから……勝つ事が出来たんです」

 彼女の最後の一言には、感情が(にじ)んでいた。

 そんな孫娘の様子を見て深い溜め息を漏らしながらも、老人は告げるべき言葉を告げる。

「リアトリス、シンの掟は分かっているな。如何(いか)な戦いの最中であろうと、生命の創造の領域を侵した者を許すことは出来ない。宝珠アスネイシスの件の顛末(てんまつ)とこの深海の剣を届けた今回は目を(つむ)るが、もうお前には『フローライト』を名乗る事は許されない」

 既に自身のペンダントを手放し、覚悟をしていたリアトリスは黙って述べられる事実を受け入れた。

「出ていくが良い、ここはもうお前の帰る場所では無くなった」

「はい」

 リアトリスは深く一礼して、最後まで祖父と目を合わせないままテントを出た。

 日の出前の薄暗がりにその黒衣を紛らわせて、彼女は足早にサーカスの外へと向かう。

 誰とも顔を合わせず、逃げる様に。

 一人の知り合いにも見られる事無くテント群の輪の外へ辿り着いたリアトリスは、ようやく息をつく。

 そこには、感情を無くしかけた白髪の少年が彼女を待っていた。

「もうクロウも居ない……これから何処に行こう」

 再び親しい人間を亡くして悲しみに暮れる少年に、リアトリスはぎこちなく笑い掛けた。

「私も同じだよ」

 そう言って彼女はルオンの手を引く。

 彼が迷わない様に、自分が迷わない為に。

「一緒に行こう」

 自分の為どこか無理する彼女の姿が、少年の中でいつかクロウに言われた言葉と重なった。

 

 「やりたい事を見つけるの。何が何でも……出来ないなんて絶対許さない」

 

 

 

 ―――――――――――

 

≪丘陵の首都 ウォーギルント≫

 

「おい、お前!」

 セオニア王国に帰って来たクリフは、首都の門を潜るなりすごい剣幕で怒鳴りかかってきた少年に首を傾げた。

 黄緑の髪の少年――レパートは見上げる程の身長差にも物怖じせず食い付いてくる。

「蓮の水鳥にクリフなんて居ねえじゃねえか!伝えたら門前払い食らったぞ!」

「あ」

 そこでようやくクリフも、隠密部隊であった自分の事をきちんと把握しているのは、国王と同じ部隊の一部の人間しか居ない事を思い出した。

 一時はクローバーズとして立ちはだかっていた少年は呆れる。

「お前な!俺らはカースメリアから全然知らねー土地通って、大陸二つ渡ってようやくここまで着いたんだぞ!門の所で王女とか名乗ってた赤髪の女が助けてくれなかったら今頃どうなってたことか――」

 クリフはレパートの言葉を最後まで聞いていなかった。出歩く筈の無い「彼女」の話を聞くが早いか、彼は丘の上の城へ向けて飛び出す。

「って、お前人の話聞け!」

 銃を手放した少年の叫びがその背を追って虚しく響き、昼下がりの街路を通行していた人々が振り返った。

 

「フレアっ、フレア!」

「おい、大声を出すなクリフ!仮にもここは王城で――」

 親友の制止も聞かず、クリフはほとんど突き破る様にして王女の寝室の扉を開いた。彼の後ろで同僚のマイロが頭を抱える。

 いつも寝台に居る筈の彼女が居ない事にクリフは驚き、立ち尽くした。

 そんな彼を、柔らかな風が吹き込む窓の外から弾んだ声が呼ぶ。

「あ、おかえりなさい二人共!」

 クリフは窓から身を乗り出して、声の主を探す。

 一階に位置するその部屋は『願いの樹(ウィッシュツリー)』として親しまれる大樹に面しており、紅緋(べにひ)の髪の王女はそこに居た。真紅のドレス姿に似合わぬ木登りをしていた彼女は両手で枝からぶら下がりながら無邪気に挨拶する。

「フレア様!降りて下さい!」

 いつもため息ばかりのマイロも流石に慌てて彼女の元へ行こうとし、窓から飛び出そうとしていたクリフと折り重なる様にして城の外の芝生へ落ちた。

 前転し損なった様に背中から落ちたクリフは痛みに顔をしかめながら、一緒に転がってきた生真面目な同僚を睨む。

 そんな二人を見て眠り続けていた王女は笑った。

 クリフは初め彼女が元気に起きているのが信じられない様子でいたが、一度転んで落ち着いたのか改めて話しかける。

「何で木登りなんかしてんだ……?もう起きて平気なのか?」

 問われたフレアは一旦木登りを諦め、掛け声と共に体重を支えていた手を離す。その行動にマイロが息を呑んだが、彼女は気にも留めない。

「二つ一度に質問されても答えられないよ、クリフ。でもそうだね、この間の天気の大荒れが収まってからかな、もう前みたいに眠ったら何日も日付が飛んだりはしないみたい。それで、いざ起きられるようになってみたらクリフのお友達がどんな願い事をしたのかちょっと気になっちゃって」

 クリフは以前エッジ、アキ、クロウの三人がこの樹に願い事を書いていたらしい事を思い出して僅かに顔を曇らせる。

 フレアはその変化に敏感に気付く。

「何かあったの?」

 クリフはいつもこの国に帰ってきた時していた様に今日までの旅の話を彼女に始める。

 その話は、今までの彼の土産話の中で一番暗いものとなった。

 一通りクリフの語る話を聞いたフレアは暫し黙り込み、考えを整理する様に『願いの樹(ウィッシュツリー)』の下方に刻まれた無数の願い事をなぞる。

「ねえ、クリフ。私、クロウさんの願い事が何なのか知りたい。まだ身体が少し重いから手伝って貰っても良い?」

 彼女が今度は興味本位ではなく、真剣に口にしているのを感じてクリフは肩を回して快く引き受けた。

「良いぜ」

 

 程なくして、大樹の上方でクリフは少女の文字を発見した。

 彼の読み通り枝の影に隠す様にして、ひっそりとその不器用な文字はあった。

 アキに教わったものをそのまま真似したのか、それには特徴的な線や大まかな外形こそ近くとも間違っている所もある。

 けれど確かにそこには「平和」という単語とクロウの名前が記されていた。

 短い間とはいえ彼女の力を間近で感じた事のあるマイロは多少の罪悪感を顔に出す。

「平和、か。俺はあの力は戦いの渦中にあるのが当たり前の様に感じていたが……」

 その感情はたった今話を聞いたフレアも同様なようで、戦いを望まなかった少女の結末に心を痛める。

「とても立派な子だったんだね」

 ただ一人、クリフだけが首を横に振った。

「いや、これ多分本当の願いを書くのが気恥ずかしてくて、当たり障りの無い事書いただけだと思うぜ」

「それでも……これが、あの子にとって当たり障りの無い願いだったなら」

 王女は自分の育った首都の方を振り返った。

 

 起伏が多く平地は少なくとも、緑豊かで穏やかな国。

 大樹のそそり立つ丘から吹く風は、多くの人の願いを乗せる様に街の中へ、そしてその先の世界へと駆けていく。

「クリフ。叶えようね、クロウさんの願い事」

「ああ」

 動き出したこれからの日々に誓う様に言った彼女の言葉を、クリフは短く肯定した。

 

 

 ―――――――――――

 

 

 砂浜に海の音が響く。

 

 穏やかに戻った波の音を聞きながら、リョウカは小さな漁村の外れにある岬に来ていた。

 共に戦った少年の後ろ姿に、彼女は声をかける。

「エッジ」

 

 答える声は無い。

 少年は小さな墓標の前に座り込んだまま動かなかった。

 返事は期待していなかったのか、リョウカは話し続ける。

「王都の復興が少しずつ始まったわよ、流石に元通りとはいかないし数年は混乱が続くだろうけどまだこの国は死んでない。トウカも……ようやく落ち着いてきたわ、まだ元気は無いけれどね」

 

 言葉の合間、二人の間に流れる沈黙を波の音が埋める。

 

「少しずつだけど、ジェイン・リュウゲンが引き起こした混乱から世界は前に進みだしてる。全部貴方とクロウのお陰よ、本当にありがとう」

 

 エッジの手が、墓標の名前に触れる。

 彼女が身につけていたブローチは宝珠の核となってしまった為、そこには鳥の羽根を象った彼女の武器が代わりに埋められていた。

 

「エッジ」

 

 奮い立たせる様に再び呼ばれた名前にも、彼は反応を示さない。

 

「クロウは貴方の為にこの世界を守ったのよ」

 

 再び沈黙が流れた。

 波はいつまでも不規則なリズムを刻む。

 

「立ち上がれ、というのが酷なのは分かってる……それでもあの子も私達もみんな、貴方の時が止まるのを望んではいないの」

 こんな時でさえそれ以上優しい言い方が思いつかない自分自身にリョウカは頭を痛めた。

 続けて掛ける言葉が見付からず、諦めかける彼女の前でエッジはようやく口を開く。

「ブレイドから手紙が来たんだ、王都に来て欲しいって」

「……そう」

 その口調がいつも通りに装ったものである事にリョウカはすぐに気付いたが、優しく答えて彼の言葉の続きを待った。

「だから、王都へ行く。まだ俺が役に立てることがあるならそれをやらないと……俺だって分かってる。俺は生きて、前に進まなきゃいけないんだ。ただ、それでも最後にここに来てちゃんと覚えておきたかったんだ。クロウがここに居た事を」

 少年は俯いたまま、立ち上がった。

 そして、涙を浮かべたまま海に向かって顔を上げる。

 彼の目の前には、青い海と晴天が広がっていた。

 太陽が彼の橙の髪に反射する。

「この先、どれだけの時間が流れても俺はクロウのこと忘れない、彼女が魔女なんかじゃない普通の人間だった事――一緒に過ごした、この旅のこと、全部」

 それはきっと割り切ること等出来ていない子供の精一杯の虚勢だった。

 そう分かっていても、リョウカは少年の決意を無言で受け入れる。

 それこそが過ぎ行く光陰をただ受け入れる側になってしまった自分達大人が、彼に出来るただ一つの事であると感じて。

 

 エッジは岬に背を向け、もう振り返らずにリョウカと共に王都へ向かって歩み始めた。

 後に残されたのは墓石と、海の吐息。

 かつて少年と少女が出会った場所を臨むそこには、波の音がいつまでも響き続けた。

 あの日と同じ、始まりの波音が。




 終詩(エンディングテーマ)

『虹色の絆』

 歩き出したあの日を覚えていますか?
 不器用ででこぼこだったあの旅路を

 君がかけてくれたその声を
 全部無視して耳塞いでた

 だけど繋いでくれたあなたの手が
 ここまで私を連れてきた

 救いも慈悲もない世界を
 好きになんてなれないけれど

 あなたと歩いた道だけは
 愛することが出来たから

 例えそこに私がなくても
 あなたがまた歩ける様に

 大切な七色の思い出で
 決して消えぬ糸を紡ごう

 希望の照らす世界には
 きっと光が溢れるんだから
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