TALES OF CRYING ―女神の涙と黒い翼―   作:ILY

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※『流連』のルクターの戦闘データに関しては各キャラの戦闘データ
https://syosetu.org/novel/114681/3.html と比較推奨です。


EXTRA編 用語集

第七の宝珠「ヘブンリーブ」……その名の通り後から造られた、世界の運用には必要の無い七番目の宝珠。

 六つの宝珠を守護する役目を持つ「シン」の一族より更に後に生まれた為、彼らも存在を知らない。

 おとぎ話の一種として、天国の様な場所にあるとも、まだ見ぬ未来への祈りであるとも、単に未完成な失敗作であるとも言われる。

 

世界間記憶迷宮サーキュライツライブラリー……記憶で形作られた架空の空間で、現実世界には存在しない。

 グランターと名乗る紳士の支配する領域であり、彼が呼び出した過去の記憶が内部を闊歩している。

 特定の姿がある訳ではない為、必要に応じて姿を変える事も出来る。

 ここで起きた出来事自体もライブラリーに保存されていく。

 

町外れの古びた闘技場……記憶から再現された、現実には存在しない施設。

 元のエッジ達が居た町と隣接する形で再現され、彼ら一行が自身を『記憶の再現体』だと気付かない様に利用された。

 無数に姿を変えるサーキュライツライブラリーの一部でもある。

 

グランター……サーキュライツライブラリーの支配者であると同時に奉仕者。「観客」に最高のショーを見せることを最重要課題とし、その為にはあらゆる手段を選ばない。

 ライブラリー内限定で記憶に姿を与えたり、特定の場面を再現したりする能力を持つ。

 一方でそれらの演算の大半を担っている為、呼び出した者が倒されたり、想定外の負荷が掛かったりすると間接的にダメージを受ける。

 善なるものを心から愛する一方で、自身が劇の中で「悪役」である事もまた自覚している。

 

「ミリア」……少女の様な雰囲気を持つ存在。グランターはこの存在を観客と呼ぶが姿はない。自我が希薄なこの存在の成長を促す事がグランターの大きな目的の一つとなっている。

 

「時空剣士クレス・アルベイン」……時空を越え、記録だけがこの世界に紛れ込んだとある剣士の再現体。

 グランターの想定では時空を越える力を持たない筈だったが、人の域を超えたエターナルソードの戦闘力まで忠実に再現しようとした結果「他の時代の記憶」へのアクセス権限を持ってしまい、グランターは逆に彼が望む時代を何度も再現させられる羽目になり、それにより演算能力に負荷が掛かり多大なダメージを受けた。

 

「神域の術者・グリューネ」……何処(いずこ)から紛れ込んだか不明の記録の再現体。

 クレス同様グランターの想定を越える力を持っており、自らの意思で自身の記録そのものをライブラリーから離脱させこの世界から消えた。

 現在こちら側の世界で再び再現体を構築する事は出来なくなっている。

 

「虚ろなる導き手・―――」……グリューネの再現体が現れると同時にライブラリー内に発生した未知のエラー。

 ヒトの外見をしており、再現体の様に自ら行動する。

 グリューネの離脱に伴ってこのエラーもライブラリー内から消滅したが、その前後にこの世界の成り立ちや構造に関する記憶に接触した形跡があり、そこから何らかの情報を得た上で自らこの世界を離れた可能性がある。

 

『流連』(初代)

名前:ルクター

武器:風輪(ふうりん)「ファーサイトサイクル」

特化属性:風

才能:術の精密性、及びそれを利用した近接防御能力

 

 バルロを除けば最年長(※外見年齢では『純白(じゅんぱく)』は更に上に見せている)であり、最も安定した平均能力を持つクローバーズ。

 単に深術関連の能力が高いだけではなく、大局を見る戦術眼・苦手な者が多い接近戦にも対応出来る運動能力・安定したメンタル……と、欠点らしい欠点がない。

 その上で突出した才能として、深術の微細なコントロールが可能であるという点が挙げられる。

 彼が両手に()めている三対の指輪――風輪(ふうりん)「ファーサイトサイクル」は、単に風を循環させるだけの機能しか持たないシンプルな武装だが、彼の場合それぞれの指輪の周囲を循環する風の強さを調整し増幅する事で、瞬時に風の防壁を作り、敵の姿勢を崩し、攻撃を自在に逸らす事ができる。

 彼が比較的完成された能力を持っているのは、スプラウツに加入した段階で既に深術の心得があった為であり、『厳岩(げんがん)』からの「指導」を殆ど受けずに即戦力として早い段階から活動していた。

 その反面、成長の過程で恐怖心を植え付けられておらず、スプラウツという「子供を戦力として意のままに育てて使役する」組織に対し強い反感を持っており、忠誠心は極めて低い。

 彼の存在はその後のスプラウツの子供の選定基準に影響を与えており、彼がクローバーズに選ばれて以降は、能力より操りやすさを重視し、より低年齢の子供が連れて来られる様になっていった。

 素直に指示に従うタイプではないが、年少の子供達を守る目的の為にクローバーズの位置に居続けている。

 本編開始時では『流連』は空席になっているが――

 

『流連』のルクター・戦闘データ

パワー B-(物理攻撃力D 術攻撃力B+ ディープス感知A+ 詠唱破棄:風属性初級 術構成速度A-)

ディフェンス A

スピード B

メンタル A(正常かつ安定)

 

 術の精度が群を抜いている深術士、本来深術士(セキュアラー)が対応し辛いとされる近接武器の攻撃を逸らす事を得意とし、防御に徹すれば苛烈な攻撃力を持つフレットの攻撃さえも(さば)き切ることが出来る。

 また、風属性に限ればリアトリスと同等以上の精密な術のコントロール能力を持つ。

 感性のピークとされる二十歳前後に最も近いため、『紅蓮(ぐれん)』のセルフィー程では無いがディープスの感知能力も高く敵の術への反応も早い。

 ディフェンスAは『厳岩(げんがん)』と並んでクローバーズ内ではトップクラスだが、あちらは岩による質量差で「防ぐ」事を得意とし、ルクターは「逸らす」事を得意としている。

 どちらも防御の方が得意な深術士なので、犬猿の仲ではあるが戦った場合なかなか決着がつかない為、いずれも自分からは手を出さない。

 唯一欠点があるとすれば、物理的な攻撃手段が無く攻撃能力は他のクローバーズに一歩譲るという点が挙げられる。

 が、術攻撃B+というのは(※宝珠の力使用時のクロウを除く)エッジ達一行の最高値であり、上級深術も使用可能なので大型のモンスター等を相手にしない限りあまり問題にならない。

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