TALES OF CRYING ―女神の涙と黒い翼―   作:ILY

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情報ステータス 世界観・用語1

 ディープス

 

 この世界を構成する物質の一つ。

 空気中に多く存在し、様々な性質のものがあるが空気中ではそれらが混在しており、単に「ディープス」と言った場合は一般にこの混ざりあった状態のものをいう。

 深術士(セキュアラー)はこれを自らの力で変換し、術として扱う。

 基本的には火・水・風・地・光・闇の六属性からなり、それ以外の雷や氷のディープス等はこれらから派生して生み出されたもの。

 光のディープスは熱を、闇のディープスは冷気を伴い、他の属性と異なり空中でも硬度を持って安定しやすい為、術として使用される場合は実体化させることによる打撃・斬撃・刺突として主に使われる。

 また、その性質上術に対する防壁はこの二属性のどちらかで張られる事が多く、次いで大地から隆起させる事で安定する地属性、闇と水の複合属性である氷属性の順に使用頻度が高い。どの属性を用いるかは術者の資質による。

 

 また、これらの闇・光・地・氷属性のいずれも適正を持たない術士の場合は火や水などの属性で防壁を張る場合もあるが、いずれも壁としては一長一短である為それらの術士が戦闘を行う場合は、

 ◎他の術士に壁の役目を任せ自分は攻撃のみに徹する。

 ◎何らかの武器を使用することで近接戦闘もこなす。

 ◎自分の得意な属性の術での敵の攻撃への妨害・相殺の技術を伸ばす……

 等の対策をしている事が多い。

 

 深術

 

 ディープスから特定の性質を持つものを選別し集束(コレクト)し、それらを炎や水等に一時的に変換し使役する術のこと。

 基本的に長時間持続はせず、消費されなかったディープスは使った直後から大気に還っていくが、上級深術や攻撃に特化しない特殊な深術のみ発動後も残る場合がある。

 治癒系統のものは効果が半永久的に持続するため究めて高度な術である。

 しかし、術士が体の構造まで把握した上でなければ使えない為、目に見える軽い外傷以上の傷を治せる者は限られる。

 

 世界

 

 エッジ達の暮らす世界には名前がある。

 アエスラング、御伽噺(おとぎばなし)の女神の名前から取られた名前。

 六つの宝珠(ほうじゅ)の伝承があり、それによって世界は守られているとされる。

 火の宝珠シーブレイムス、水の宝珠フラッディルージュ、風の宝珠クレンティンド、地の宝珠グランディアス、光の宝珠サンクォーリスト、闇の宝珠アスネイシス。

 名前こそ広く伝わっているものの見た物はなく、信じている者は少ない。

 

 四つの大陸と三つの国があり、中央大陸とその南東――エッジが暮らすカースメリア大陸から成るアクシズ=ワンド王国と、西のセオニア、東のレーシアに分けられる。

 セオニアと中央大陸の間の海には海上都市ヴィツアナがあり、二国間の貿易の大半はここを経由している。

 両国から海に隔てられている為事実上の中立地帯の様なものだが、一応セオニアの領土という事になっている。

 

 詠技(えいぎ)

 

 アキとリョウカの使用する技。

 王都シントリアを中心とした黒髪の一族の古い文化から生まれた独自の技で、動作・ディープス・技に応じて専用に作られた武器・心・呼吸、の要素を一つにまとめる事で初めて成立するとされ、単に動作の直前に集めた少量のディープスを使うだけの雷を纏った斬撃や、炎を纏った槍の一撃とは段違いの威力を誇る。

 発動までに深術の様に若干の時間を要する。その為、「詠技」の語源は「詠唱」と元を同じくするというのが通説ではあるものの、この技の伝承者の中には「詩歌を詠む」の「詠」であるとする者も多い。

 

 (ディープス)RC(リコレクト)変化技

 

 深術を使えない人間がディープスを利用する為に生み出された技。

 専門的な訓練を経た一部の人間しか使えない深術と違い、武器を扱う人間の大半が習得している。

 使用者はまず、深術の「使った直後から術を構成したディープスは大気に還っていく」性質と、「ディープスは空気中よりも物体に集めやすい」という性質を利用し、深術の使用直後の濃度の濃いディープスを武器に再集束(リコレクト)させストックする。

 それが一定量を超えた所で解放する事で本来使用者が一度に扱いきれない量のディープスを利用した強力な攻撃を放つ事が可能になる。

 また、これにより使用者が深術を使えるほどの資質を持たない属性の技も発動する事が可能(例えば、地と風の属性しか使えない術者でも火属性の(ディープス)RC(リコレクト)変化を使う事は可能)。

 その性質上敵の深術を凌いだ後のカウンターとして使われる事が多いが、深術を自身で使える使用者の場合は攻め手を緩めず追撃する目的で使用する事もある。

 変わったところでは、事前に一定量のディープスが武器に溜まっている必要はあるものの、詠技の使用から続けて使用する事も可能。

 同等に近い威力の詠技と比べると主な相違点は……

 ◎発動時の準備動作は無いので(ディープス)RC(リコレクト)変化は通常の技と同様に扱えるが、詠技は足を止めて準備する必要がある。

 ◎(ディープス)RC(リコレクト)変化は発動の条件がある為、深術の使える人間がいない場合基本的に使えない。さらに再集束元となったのが初級術などであった場合複数回ストックしないとまともな威力にならない事もある。詠技はどんな場面でも使える。

 ◎詠技は専用の特殊な武器が必要だが、(ディープス)RC(リコレクト)変化はおよそディープスが集められる物体なら何でも発動可能。極端な話その辺りに転がっている棒や石でも発動可能。

 

 素材にもよるが、基本的にストックできるディープスの量は武器の体積に比例する。

 また、概ね溜めておけるのは一属性。

 二属性以上溜めておく事も可能だが、あまり利用されない(仮に剣に溜めておけるディープスの量を10とした場合。火のディープスを4、風のディープスを2、水のディープスを2溜めておく事は可能だが、大体の場合10近くまで同じ属性を溜めないと威力は発揮できず、複数の属性を溜めようとすると互いに干渉して効率が低下する為、使用目的の一属性だけを溜めておくのが一般的)。

 

 なお、当然といえば当然だが「物体に集めやすい」、「使用者がもっとも力をコントロールしやすい」という条件を満たしている為、最も(ディープス)RC(リコレクト)変化がしやすいのは「使用者の身体」である。

 しかし、ディープスを集めるだけならともかく、実際に技として使用すると発動者自身に多大なダメージがあるのでまず使われる事は無い。

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