IS~女の子になった幼馴染   作:ハルナガレ

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夏休み 五反田食堂

 女の子の手料理。しかも10人中10人が可愛いと断言する美少女による手料理。

 健全な男子高校生ならこれを欲しがらないわけがない。俺が断言する! そもそも青春真っ盛りの10代で、このシチュエーションに憧れない奴はいない! なにせISの登場による女尊男卑の風潮のせいで、男が女に媚を売るようになっている今では女の子からの手料理を貰える機会なぞほぼ無いからだ。最近ではデートで男が弁当を用意し、家庭的なことをアピールする時代となっているくらいだ。そんなわけで、現代において女の子の、しかも美少女による手作り料理は伝説のアイテムと同義ですらある。…一夏の野郎はほぼ毎日食べてるらしいがな、ああ、糞! 今度会ったら一発殴るか!

 

 

 しかし! 今、俺の目の前には……その伝説のアイテムが存在しているのだ! 10人中10人が可愛いと断言する美少女の手によって作れた、今俺が座るテーブルの上で美味しそうに湯気を上げている、五反田食堂一番人気メニュー業火野菜炒めが鎮座しているのだ!………………………はあ。

 

「……、いややっぱどんだけ内心で盛り上げようとも、野菜炒めじゃあんまり有難味わかね~なあ」

 

「あっそ。じゃあ食べなくていいわよ。私と厳さんで食べるから」

 そう言って、目の前の野菜炒めを作った美少女―――葵は俺の前に置いた野菜炒めを持ち上げた。

 

「あ、待て待て! 冗談だ冗談! 食べたいから没収しないでくれ」

 

「ったく、なら早く食べなさいよ。これを1分以上何考えて眺めてたか知らないけど、さっさと食べないと冷めるわよ弾」

 呆れた顔をした葵が再度俺の前に野菜炒めを置く。見た目、匂いとも爺さんが作るのとさして変わらない。そして一口食べてみると、

 

「…おお、すげえな葵。爺さんの作るのと変わんないぞこの味。ぶっちゃけ美味い」

 いつも俺が食べている爺さんの業火野菜炒め、これが忠実に再現されていた。

 

「本当! ふ~よかった」

 俺の感想を聞いて、葵は嬉しそうに笑った。…う~ん、いやIS学園の制服着てるとはいえ、エプロン姿した葵が笑う姿は…。

 

「なに弾? 私の顔じっと見て」

 

「いや…やっぱお前は女になって正解だなと俺はつくづく思うよ、うんマジで」

 

「…はあ?」

 

「確かに弾の言うとおりだな。まさか今日一日で俺の業火野菜炒めをここまで物にするとは…。葵、お前は良い奥さんになれるぞ」

 厨房から出てきた爺さんが葵の野菜炒めを食べて太鼓判を押した。

 

「…良い奥さんですか」

 なんとも微妙な顔をする葵。二年前まで男だった奴が、そう言われてもあんまり嬉しくはないかもな。その後葵が作った野菜炒めを三人で全部完食し、俺は爺さんから調理場の片づけを命じられた。…作ったの葵なんだがな。

 片づけも終わり、葵が爺さんに料理を教えてもらった礼をした後は、俺と葵は二階の俺の部屋に行くことにした。

 

「ほい、葵麦茶」

 

「ありがと、……ふー美味い!」

 俺がコップに注いだ麦茶を、葵は一気に飲み干した。この真夏のくそ暑い中、冷房が多少は効いているとはいえ、でっかい中華鍋持ってあんだけ激しく振り回せばそりゃ暑いからな。俺は再度葵のコップに麦茶を注いでいった。

 

「で、葵。何で今日はお前ここに来たんだ?」

 

「は?何言ってんの弾?昨日メールで送ったでしょ、『厳さんにあの業火野菜炒めの作り方教えて欲しいから明日10時にはそっちに行くから』って」

 

「…ああ、それはメールで見たし、今日お前が来たときにも聞いたよ。爺さんは二つ返事でOKしたな」

 

「いや~厳さんなんか物凄く機嫌良く教えてくれたからちょっと吃驚したわね。ふ、やっぱ私が筋が良いからかな~。あの中華鍋をあそこまで振るえるのはわし以外ではお前だけとか言ってたし」

 今日爺さんから仕込まれた中華鍋の振り方を再現しながら笑う葵。…爺さんに葵が料理を教えて欲しいという旨を伝えた時、『…ふむ、あいつなら筋が良いし…五反田葵…悪くない…』と呟いていたことは黙っておこう。…どう考えても俺が巻き込まれるし。しかし爺さんならわかるが、葵の腕あんなに細いのにあんだけ豪快に中華鍋振れるとは…、確かに爺さんが欲しがるのも無理ない。

 

「わかった質問を変える、何でお前は一人でここに来たんだ?一夏と鈴はどうした?」

 葵がIS学園に行ってからは、毎回3人一緒に遊びになってうちに来てたからな。爺さんから業火野菜炒めの作り方を教えてもらうため来たとはいえ、それなら主夫の一夏も、料理修行している鈴もついてくるはずだ。そんな俺の疑問に、

 

「ああ一夏と鈴なら…今日は二人でデートしてるわよ」

 葵はにっと笑いながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高校一年の夏は、一度限りしか来ないのよ!」

 夏休みが始まった8月4日、俺と一夏が使用している部屋の中で、対面に座っている鈴がテーブルに乗り上げるかのような勢いで大声でそう叫んでいる。…ああ、またか。またこういった季節になったかあ。しかし鈴、IS学園は高校に分類されるんだろうか? 

 

「そうね、そのとおりね。あ、ところで鈴、昨日私水羊羹作ってみたんだけど食べる?冷えていて今かなり食べ頃だけど」

 

「え、本当!食べる食べる!」

 

「はい、どうぞ」

 

「どれどれ……、うん、美味しい! ああ、葵ったら本当にお菓子作りが上手いわよね~。僅か1年ちょっとでここまで腕上げてるんだから羨ましいわ」

 俺が作った水羊羹を食べて、かなり鈴はご満悦なようだ。よし、なら一夏にも補習終わったら食べさせてやるか。

 

「上手いといっても洋菓子が中心で、和菓子はそこまで作らないけどね」

 

「そうなの?この水羊羹凄く美味しいわよ」

 

「箒がこれ好きなのよね。昔おばさんと一緒に私と一夏も作ったのよ。確かあの時は箒の10歳の誕生日の時だったかな。なんとなく昨日懐かしくなって作ったんだけど…肝心の箒は今IS学園にいないことを忘れていたけどね」

 今箒は3日程前箒の親父さんに会いに行き、親父さんから1週間程篠ノ之流剣術の教えをこいてもらっている最中だったっけ。

 

「ああ、そうだ鈴。中国のお菓子も興味あるから教えてくれる? 私杏仁豆腐やあんまんやゴマ団子位しか知らないし」

 

「…あたしもそう大差ないわよ。というか葵、あたしが教えるよりあんたが本片手に作った方が、美味しく作れると思うわよ」

 

「そうでもないわよ。一ヶ月前鈴ゴマ団子作ってたじゃない。あれ凄く美味しかったし。鈴はもっと自分の料理の腕を信じて良いわよ」

 

「え、そう?あれ凄く美味しかった?」

 

「ええ、凄く美味しかった。だから作り方教えて欲しいかな」

 

「…へえ、そっか。そんなに良かったんだ」

 俺の言葉を聞き、鈴の顔に次第に笑みが広がっていく。実際あれ凄く美味かったし。一夏も美味い美味い言いながら食べてたしな。…ただその時は俺と一夏と鈴しかいなかったのに、丁度食べる時セシリアと箒に遭遇し、『抜け駆けはずるい(ぞ、ですわ)』とかで騒ぎになって結局鈴は感想聞きそびれたんだよなあ。…一夏もその後鈴に御馳走様しか言わなかったし。あれ、そういや俺も鈴に味の感想言ったっけ?…………まあ今ちゃんと言ったから良しとしよう。

 

「鈴ってゴマ団子以外も作れるんでしょ?なら今日はお互い暇だし調理場借りて作ってみない?そして出来たの一夏に食べさせてあげたらどうかな?」

 

 

「あ、いいわねそれ!ふっふー、よし任せなさい! 私が酢豚だけしか作れないわけではない所見せてあげる! よし葵! さっそく作りに行くわよ!」

 そう言って玄関に向かって歩いていく鈴。よし、これで当初の目的忘れたなと思いながらその背中についていくが、鈴がドアノブに手をかけた瞬間、

 

「って! 違うでしょ! あたしがここに来た理由は!」

 そう叫ぶやいなや、再びテーブルに引き返す鈴。っちい! 誤魔化せなかったか!

 

「悪いけど葵、それはまた今度にしましょう。今はそれよりも大事な事があたしにはあるのよ!」

 

「へ~、鈴、その大事な事って何?」

 聞くまでも無くわかる事だが、俺は投げやりな感じで鈴に聞いてみた。

 

「決まってるでしょ!今年もあたしと一夏がデートして、一夏にあたしの魅力を気付かせるのよ!」

 かなり熱くなって語る鈴だが…ああ、やっぱり今年もそんな路線なのか。

 

「ねえ鈴、はっきり言うけどもうそんな回りくどい事止めてさ、ストレートに一夏に好きだと告白したら?正直あの鈍感野郎はそうしないと、何時まで経っても鈴をそういう対象に見ないと思うわよ」

 小5の頃から俺が姿を消す中2の時まで、幾度どなく鈴にそんな感じで協力求められてやってきたが…尽く一夏は鈴に対して仲が良い友達と見てるんだよなあ。正直やっても全く成果が出ないから、付き合うのがめんどくさくなった。

 

「ちょっ!何言ってるのよ葵。そんなの出来るわけ無いでしょ! それに…それやって一夏に振られたら…今まで通りの友達関係すら怪しくなっちゃうし」

 力無く言う鈴。…そうなんだよなあ。確かに玉砕したら今までの関係にすら戻れなくなる可能性あるから、思い切って告白出来ない気持ちはわかるけど…。

 

「でも鈴、そんな呑気な事言ってたら、他の子に取られちゃうわよ。ただでさえ今は鈴よりも先に出来たファースト幼馴染の箒に、二か月前は一緒の部屋で生活していたシャルロット、ある意味このIS学園で一番早く一夏に絡んだ女子セシリアに、一夏の唇を奪った上に堂々と嫁宣言をしているラウラ。ライバルはいっぱいいるわよ」

 しかも全員モデルでも通用する程の美少女。いや、目の前の鈴も負けてないが…弾じゃないが何で一夏って美人にモテるんだろうか?ってどうした鈴? 俺の顔じっと見て。

 

「…なんかさ、それら全部足した最強のライバルがあたしの目の前にいるのは気のせいかしら」

 

「…鈴、いい加減その手の誤解は勘弁してくれない。あの学期末テストはそれで散々な目にあったし」

 

「…いやあれはセシリア達が誤解してもしょうがないと思うわよ。あたしだって、もしあの場にいたら絶対誤解したと思うし」

 

「…まあ、私も一夏の台詞聞いた瞬間に、そういう誤解を受けるとわかったからさっさと逃走したしね。…一夏の寝言が紛らわしいばかりに、悪鬼となった箒、シャルロット、セシリア、ラウラの4人に私と一夏が殺されそうになった後に『学期末のカタストロフィ事件』と呼ばれる事件は二度とごめんだわ」

 ああ、今思い出しても最悪な事件だったな。逃走中とにかく一夏を叩き起こして白式展開させたげど、その直後に箒の雨月の攻撃が俺達を襲って…一応一夏が白式を展開するまで攻撃を待つ程度の理性を持ってたな、あいつらも。

 

「学園の教師部隊が四人を取り抑えるまで、あんたと一夏vsセシリア、箒、シャルロット、ラウラのバトルでIS学園の校舎が結構壊されたものね。その結果、あんた達6人全員千冬さんから頭殴られた上に4時間も正座で説教させられたっけ」

 ああ、鈴の奴笑いやがって。自分は関係ないから笑ってられるんだろうが、当事者は堪ったもんじゃないんだぞ。

 

「なんで私も説教されなきゃいけないのよ、私は被害者よ被害者」

 

「…そりゃあんたの攻撃を受けた箒とセシリアが、校舎に激突して4教室位破壊したせいでしょ」

 

「…だって、逃げ続けるのも限度があったし。取りあえず一番頭に血が上っていたその二人が一番隙だらけだったから、さっさと無力化させたわ。まあ向かってくるなら反撃の覚悟位はしてもらわないと」

 

「一夏と違い、そういう所はあんた容赦無いわね」

 

「…本当はあんましやりたくなかったけど、一夏じゃ一方的にやられるしか選択肢ないしね。代わりにやってあげただけ」

 どんな事情であろうと、男の一夏が女である箒達に反撃することは…しないというか出来ないからな。あいつ、そういう所は頑なに守るし。

 

「ふうん、まあそれが正解ね。あの場であの子達も葵でなく一夏に撃墜されたら…最悪ショックで寝込むでしょうし」

 

「ありえるわね、それ。まあこの事件のせいでセシリア、シャルロット、ラウラはテスト後母国に強制送還、最低1週間は向こうで地獄のしごきという名の罰を受けてるみたいね」

 

「そう、だから今がチャンスなのよ! お邪魔虫の3人は国に帰ってるし、箒も実家で剣術修行の為いないし! 今が一夏を落とす絶好のチャンスってわけ! そして今日で一夏も赤点取った補習も終わるし、明日が勝負よ!」

 あ、しまった。またこの手の話題に戻してしまった。こうなったら仕方ない、不毛感漂うがさっさと終わらせるか。しかし一夏の奴、意外と赤点少なかったな。テストの存在忘れていた癖に、赤点そんなに取らなかったから補習は4日だけだったし。

 

「ふうん、じゃあ鈴、何か手があるの?」

 

「勿論! 実はあたしと同室の子が、デートに誘うのにぴったりのレジャーランドのチケット2枚持ってたんだけど、急にその子と友達がいけなくなったから、あたしにチケットを1割引きで売ってくれたのよ」

 半額で無く1割引きって所が、同室の子のしたたかさを感じる。鈴なら一夏の為に絶対買うとわかってるんだろうな。…いやちょっとまて。

 

「何よ鈴、もう誘う準備万端じゃない。なら私に相談する必要ないじゃん」

 一夏の補習が終わった後、そのチケット片手に一夏を誘いに行けばいいだけじゃないか。箒達もいないし、そもそも夏休みの為学園の半数以上が家に帰ってるから邪魔する人はいないし。俺がそう思ってると、鈴が呆れた顔をした。

 

「…あのね葵、簡単に誘えれば苦労しないわよ。それに、誘う前に葵、あんた明日用事作ってどっか出かけなさい。そもそもあたしがここに来たのは、あんたにそれを頼む為なんだし」

 

「は?何それ?」

 なんで鈴が一夏にデート誘うのに、俺が用事作って出かけなければいけないんだ?俺が疑問に思ってると、は~っと鈴が溜息をついた。

 

「葵、考えてもみなさい。あたしが一夏にこのチケットを見せて遊びに誘うとする。はい、その後一夏はなんて答えると思う?」

 ふむ一夏なら……ああ、そういうことか。

 

「了解、確かに一夏ならその後『よし、じゃあ葵と弾も誘っていくか!』って絶対言うわね」

 

「そういうこと。悪いけど葵、明日なんか用事作ってどっか出かけてくれない」

 

「わかったわ、ならどっか適当な所に出かけることにしてあげる。一夏にも誘う時、私は用事があるからいけないと言っておいてね」

 

「ごめんね葵」

 

「いいわよ、その代わり今度は弾も含めて4人で出かける時、なにか私に奢ってね。それから…ま、デートで成果出せるよう頑張ることね」

 俺の言葉に、鈴は当然と言って笑い返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とまあ、そういうわけで、行く所なかったから弾の所に来たのよ。それにちょっと厳さんから料理教えてもらいたかったしね」

 葵から何で今日此処に来た理由を聞いたが……葵から一夏と鈴がデートしてるという話聞くと…何故かおいおいという気持ちが沸いてくる。

 

「ふうん、一夏と鈴がデートね。確かにそう言ったお願いは俺も中学の時されて、手伝ったりしたが…葵、お前それでいいのか?」

 なんつーか、昔なら違和感なんか感じなかったが…今だと物凄く、こう変な感じがするんだよな。

 

「いいんじゃない? そりゃ私は箒とも幼馴染だし、セシリア達も友達だから一方に肩入れするのはちょっと心苦しいけど…最終的に決めるのは一夏だし。それに男女の恋に外野がそんなに口出しするもんじゃないしね。鈴が頑張ってアプローチして、一夏が鈴に惚れたらそれはそれで鈴が努力した結果だし」

 …漢だ。肉体も外見も完全に女になっても、葵の心は漢だ。

 

「ま、お前がいいならいいか。じゃあ葵、何で今日は野菜炒めを爺さんから習いにきたんだよ?」

 俺の疑問に葵は、

 

「それは秘密です」

 と、人差し指を立てながら笑った。…訂正、やっぱこいつは……女。

 

 それから正午になるまで、俺は葵からIS学園について、一夏やその友達の話しを聞いていたら、急に爺さんが部屋に入ってきて、

 

「おい、若いもんが部屋に引きこもってるんじゃない。これやるから遊びにでも行って来い」

 そう言うやいなや、俺に2枚どこかの遊戯施設のチケットを押しつけると出て行った。

 

「弾、何それ?」

 

「.どっかのチケットだな。ウォーターワールド無料チケット、おお、ここって最近出来て結構人気あるんだよなあ。…何で爺さんこれ都合よく二枚持ってるんだ?」

 まさか昨日葵が来ると伝えた時すぐに準備したのか? いや爺さんなら色々な伝手があるしな。

 

「へえ、ウォーターワールドね。…いいわね、暇だし厳さんのご厚意に甘える事にしない。場所見たら、ここから1時間もかからないみたいだし」

 チケットを見て、葵は結構乗り気になっている。

 

「そうだな、暇だし俺も少し興味あったから行ってみるか」

 

「決まりね。あれ?」

 

「どうした?」

 

「いや、これってデートになるのかなって思って」

 

「…俺は休みでも制服を着ている女と出歩くのが、デートだとは思いたくないな」

 葵が普通の格好していたら、俺も葵と一緒に出かけたらデート気分味わえるんだが…。

 

「いや~制服って楽だからつい」

 ……駄目だこいつ。

 

 

 こうして、俺と葵は暇だから二人でウォーターランドに行く事にした。内心で、葵の水着姿を期待しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    おまけ

 

「ちょっとお爺ちゃん!」

 

「どうした蘭、そんなに慌てて」

 

「さっきそこの通りで、お兄と葵さんが一緒になって出かけてた!」

 

「ああ、なんだそんな事か」

 

「驚かないの?」

 

「驚くもなにも、二人が出かけるよう仕向けたからな」

 

「え?お爺ちゃん、お兄と葵さんをくっつけたいの?」

 

「あたぼうよ。前から筋が良いとは思っていたが、今日中華鍋振るう葵の姿を見て確信した。こいつこそ、この五反田食堂の後継者にふさわしいとな」

 

「…葵さん、IS日本国家代表を確実視されてる逸材なんだけど」

 

「そんな事は知らん!」

 

「……」

 




超久しぶりに更新。忙しいのもあったけど、スランプ気味でした。
新幹線乗りながら考えました。
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