光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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初のタナトスモンスター戦です!
今回は、その前編をお送りします。


♯ 10 激闘! タナトスモンスター 前編

           - プラネスタジアム 入り口 -

 

 

プラネスタジアムに到着した僕たちを待っていたのは、大勢の負傷者達だった。

アイエフちゃんの言う通り、その殆どがベテランハンターと冒険者だ。

 

 

エルク

「ケガ人がこんなにたくさん・・・」

 

ネプギア

「ひどい・・・」

 

 

そのあまりの悲惨な現実に、僕達は絶句する・・・。

すると、そこに一人の少女が僕達の所まで駆け寄って来た。

 

 

コンパ

「あいちゃん、皆さん、待ってたです」

 

 

駆け寄って来たのは、コンパちゃんだった。

ナースであるこの子も、この現場に呼ばれたらしい。

 

 

アイエフ

「待たせたわね、コンパ。

 今から私達がモンスターを倒しに行くから」

 

 

アイエフちゃんは、涙目のコンパちゃんを安心させるように言う。

幸い死者は出ていないものの、負傷者の呻き声と流血に支配されたこの場に居れば、

コンパちゃんがそうなるのも無理はないだろう。

これ以上被害者が出る前に、一刻も早く邪力(タナトス)モンスターを倒さないと!

 

 

ネプテューヌ

「こんぱはどうする? ここに残る?」

 

コンパ

「いいえ、一緒に行くです。

 わたしもねぷねぷ達の力になりたいですから」

 

ネプテューヌ

「分かったよ、こんぱ。

 それじゃあ、一緒に行こう!」

 

コンパ

「はいです!」

 

 

僕達は、邪力(タナトス)モンスターを倒すべく、

プラネスタジアムの奥へと進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            - プラネスタジアム 内部 -

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うずめ

「にしても、すげぇ有り様だな。

 どこもかしこもキズだらけじゃねぇか・・・」

 

ネプテューヌ(大)

「それだけ中で激しい戦闘があったってことなんだろうね」

 

 

それほど今回の敵は、凶暴かつ凶悪ということか・・・。

ユリウスの話だと、邪力(タナトス)モンスターが使役する隷属モンスターも

邪力(タナトス)の力を纏っているため、邪力(タナトス)モンスター同様皆の攻撃が効かないらしい・・・。

本当に勝てるのだろうか・・・。

 

 

コンパ

「・・・」(ギュッ

 

エルク

「コンパちゃん?」

 

 

そう思っていた時、コンパちゃんが僕の上着の袖を掴んできた。

僕達の力になりたいと言っていたけど、内心怖くて仕方ないはずだ。

そんな彼女が勇気を振り絞って一緒に来てくれたのに比べて、

僕は弱気でなんて情けないんだろうと自分を責めた。

 

 

エルク

「大丈夫だよ、コンパちゃん」(ギュッ

 

 

僕は、震えるコンパちゃんの手を両手で優しく握る。

 

 

コンパ

「エ、エルクさん!?///」

 

エルク

「今回は女神様が三人もついてるんだ。

 それに、アイエフちゃんも、ネプテューヌさんも、

 僕もついてるから安心してよ。 ね?」

 

 

そう言いながら、僕はコンパちゃんを優しく勇気づける。

 

 

コンパ

「あ、ありがとうございますです・・・エルクさん///」

 

エルク

「どういたしまして。

 やっぱり、コンパちゃんは笑ってる方がカワイイよ」

 

 

などと言っていると・・・後ろから鋭い視線が背かに突き刺さる。

 

 

ネプテューヌ

「もーエルくん! 

 こんな時にこんぱを口説いてる場合じゃないよ!」

 

エルク

「エ!? いや・・・僕は別に口説いてる訳じゃ・・・」

 

ネプギア

「いいから早く行くよ、お兄ちゃん!」

 

アイエフ

「そうね、早く行くわよ!」

 

 

三人は、僕の両腕を引っ張る。

 

 

エルク

「い、痛い痛い! そんなに強く引っ張らなくても自分で歩けるから!

 ていうかなんで三人が怒ってるのさ!?」

 

うずめ

「すっかり溶け込んでるな、えるっち」

 

ネプテューヌ(大)

「うん、そうだね。

 最初にネプギアがエルくんの事をお兄ちゃんって呼んでた時はびっくりしたよ」

 

うずめ

「ははは、確かにな。

 でも、あいつにはなにかを感じるんだよな。

 なんかこう・・・温かいっていうのかわかんねぇけど」

 

コンパ

「・・・(エルクさんの手、温かかったです・・・///)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                - プラネスタジアム 最奥 -

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラネスタジアムの最奥。 そこには、大きな円形のリングと

それを囲うようにある観客席と大きなモニターがあった。

そして、そのリングの中央に居るのは、黒いフェンリルだった。

アイエフちゃんの情報通り、黒いオーラを纏っていた。

 

 

エルク

「リングの真ん中にいるあの黒いオーラのようなものを纏ったモンスター・・・

 あいつで間違いない?」

 

アイエフ

「ええ、間違いないわ」

 

ネプテューヌ(大)

「なんか、いかにもボスって感じだね・・・」

 

 

ネプテューヌの言う通り、そのモンスターが放つ威圧感は、

あの遺跡で戦った黒いエンシェントドラゴンとは比べ物にならないほどのものだった。

 

 

ユリウス

「この威圧感・・・間違いない。

 邪力(タナトス)モンスターだ」

 

ネプテューヌ

「ね、ねぇ・・・わたしの勘が正しければそモンスター、

 ものすごく強そうなんだけど・・・?」

 

うずめ

「ああ、あいつから殺気がびんびん伝わってくるぜ・・・」

 

ネプギア

「私達で勝てるでしょうか・・・?」

 

コンパ

「・・・」

 

アイエフ

「この殺気・・・想像以上ね・・・。 皆、気をつけて!」

 

ネプテューヌ

「だったら、最初から全力で行くよー! 刮目せよ!」

 

ネプギア

「刮目してください!」

 

うずめ

「俺も行くぜ! 変身!」

 

 

                     パアァァァ

 

 

ネプテューヌに続き、ネプギア、うずめちゃんの三人が女神様に変身する。

 

 

パープルハート

「ネプテューヌ、うずめ、それに皆。

 全員でエルくんを援護するわよ!」

 

 

_______________________________________

戦闘曲

ブレイブリーセカンド

Battle of Ordeal

アスタリスク所持者戦闘曲

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

オレンジハート

「まっかせてー!

 うずめ、エルっちを援護するよー!」

 

エルク

「エ?」

 

 

オレンジの髪とオレンジと白のレオタードのようなスーツに、

右手に大きなメガホンと左手に小さな円卓を装備したうずめちゃんが変身した姿が

女神オレンジハート様だ。

それにしても、変身前の勇ましさに比べて、かなり女の子らしい口調になっている。

女神様は変身すると、皆性格が変わるのかな?

でも、ネプギアはあまり変わらなかったような・・・。

 

 

パープルシスター

「やっぱり戸惑ってるね、お兄ちゃん」

 

パープルハート

「無理もないわ。 私達も最初はそうだったもの」

 

エルク

「と、とにかくよろしくね。 うずめちゃん」

 

オレンジハート

「オッケー!」

 

 

そう言うと、オレンジハートはその大きなメガホンを口に添える。

 

 

オレンジハート

「スゥーっ・・・」

 

 

大きく行きを吸い込み、勢いよく大きな声を出す。

 

 

オレンジハート

「わあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

その大声によって生じた大音量の衝撃波がフェンリルを襲う!

 

 

その衝撃でフェンリルは少し怯む。

 

 

エルク

「今だっ!」

 

 

僕は素早くフェンリルに接近し、例の構えを取る。

 

 

エルク

「輝剣秘技·一ノ型・・・咆哮!」

 

 

咆哮を繰り出すと同時に、フェンリルは素早い身のこなしで回避する。

 

 

エルク

「なっ! かわした!?」

 

フェンリル

「グルルル・・・」

 

 

そして、フェンリルは姿勢を低くしてそのまま僕に体当たりを繰り出す!

 

 

エルク

「くっ!」

 

 

僕は咄嗟に、神威を盾にしてそれを防御する。

 

 

 

エルク

「うわぁっ!!」

 

 

しかし、そのあまりの威力と衝撃で吹き飛び、

そのまま壁に激突する!

 

 

エルク

「がはっ!」

 

「エルくん!「お兄ちゃん!」「エルク!」「エルクさん!」「えるっち!」」

 

パープルハート

「こんぱ、エルくんの回復をお願い!

 その間に私達は、敵を足止めするわよ!」

 

 

パープルハート達は、一斉にフェンリルに向かって駆け出す!

それに対してフェンリルは、向かって来るパープルハート達を

右前足の爪で引き裂こうと薙ぎ払う!

 

 

フェンリル

「シャアァァッ!」

 

 

しかし、皆はそれぞれこれを回避する。

 

 

パープルハート

「ブレイズブレイク!」

 

 

パープルハートのブレイズブレイクがそのまま直撃したと思いきや、

フェンリルはこれを回避する。

 

 

パープルハート

「くっ・・・! 速いわね・・・」

 

 

元々フェンリルは素早いモンスターだ。

さらに、邪力(タナトス)の影響によってそのスピードが強化されているので

攻撃を当てるのは簡単ではない。

 

 

ネプテューヌ(大)

「だったら、わたしの射撃ならどうかな」

 

 

ネプテューヌさんは、左足のホルターから銃を抜き、

フェンリルに向かって撃つ!

 

 

だが、フェンリルはこれを全弾かわす。

 

 

ネプテューヌ(大)

「うそー!? 銃弾をかわすってなにそのスピード!

 チートだよ、チート!」

 

オレンジハート

「じゃあ、もう一度うずめの声で!」

 

 

また大きく息を吸い込み、音波攻撃を繰り出そうとするが・・・。

 

 

フェンリル

「グルルルッ・・・!」

 

 

そうはさせまいと、フェンリルがもうスピードでうずめちゃん達に迫る!

そのあまりのスピードに、最早目で追うのは不可能だった。

 

 

アイエフ

「な、消えた・・・!?」

 

パープルハート

「皆、気をつけて!」

 

 

パープルハートの言葉で皆それぞれお互いに背中をあわせ警戒する。

しかし、次の瞬間!

 

 

五人

「きゃあぁぁぁぁっ!!」

 

 

フェンリルは、そのスピードで駆け回り、五人を一斉に攻撃した!

 

 

パープルハート

「そ、そんな・・・速すぎる・・・!」

 

アイエフ

「これほどだったなんて・・・」

 

ネプテューヌ(大)

「ね、ねぇ? これって絶体絶命ってやつじゃない?」

 

オレンジハート

「このままじゃ、えるっちとこんぱっちが・・・」

 

 

フェンリルは、そのままゆっくりと僕とコンパちゃんの前まで迫る。

 

 

エルク

「コンパちゃん・・・。 僕の事はいいから・・早く逃げて・・・!」

 

コンパ

「イヤです! 

 エルクさんを一人残して逃げるなんてできないです!」

 

 

そして、フェンリルは大きな足音を踏み鳴らし、

僕とコンパちゃんを見下ろす。

 

 

フェンリル

「グルルル・・・」

 

コンパ

「ひっ・・・」

 

 

フェンリルの放つ、押し潰されそうな殺気に恐怖するコンパちゃん。

 

 

エルク

「コンパちゃん! お願いだから逃げてくれ!」

 

 

僕を庇うように、両手を広げて僕の前に立つコンパちゃんに僕は言う。

 

 

コンパ

「あの時、エルクさんが命がけでわたしを・・・わたし達を守ってくれました。

 今度はわたしがエルクさんを守る番です!」

 

 

声を震わせながら言うコンパちゃんに、僕は情けなくて・・・不甲斐なくて

たまらなかった・・・

 

 

エルク

「(なにしてるんだよ、エルク!

 女の子が自分の身を呈してまで庇ってくれてるのに・・・!

 情けない・・・! 情けないっ・・・!)」

 

 

そこから、コンパちゃんを引き裂こうとその鋭い爪を上げる。

 

 

エルク

「(なにも出来ないまま・・・

 大切な仲間が殺されるのを黙って見てるだけなのか・・・!?

 そんなの・・・嫌だ!)」

 

五人

「こんぱー!「コンパー!」「コンパさん!」「こんぱっちー!」」

 

エルク

「(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!)」

 

 

そして、フェンリルはその爪をコンパちゃんに向かって振り下ろす!

 

 

エルク

「嫌だあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

その瞬間、僕の体が光出した!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、エルクが新しい特殊能力に目覚めます!
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