光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~ 作:EDENCROSS
《前回までのあらすじ》
神宮寺ケイとラステイション高校校長のステラから、
ラステイションで暗躍する傭兵組織の残党の捕獲の依頼を受けたエルクは、
協力者であるゴールドサァドのケーシャと共に学校に潜伏している残党達を見つけるため、
転校生として潜入調査をする事になった。
あれから時間が流れ、昼休み。
ある生徒は、持ってきた弁当を片手に仲の良い友達と。
ある生徒は、売店で売られているパンを買い仲の良い友達と。
そして、僕はというと・・・。
女子生徒A
「ねぇねぇエルク君。
ちょっとアタシのお弁当食べてみて?」
女子生徒B
「ちょっと! エルク君を誘ったのはアタシよ!?
ほら、私のを食べて」
女子生徒C
「二人ともずるーい! だったらわたしのだってー!」
正解は、ケーシャちゃんと一緒に女子生徒達からお昼を誘われるでした。
て、何を言ってるんだ僕は・・・。
エルク
「う、うん。 ありがとう、三人共」
僕は三人の女子のそれぞれの弁当のおかずを一口ずつ食べる。
女子生徒A
「どう、エルク君。 ハンバーグ、おいしい?」
女子生徒B
「いいえ、私のミートボールが一番おいしいに決まってるわ!」
女子生徒C
「わたしのからあげが一番よ! ねぇ、エルク君?」
エルク
「うん、どれも美味しいよ。
皆のその弁当って、手作りなの?」
女子生徒A·B·C
「「「ご、ごはん以外全部冷凍食品です・・・」」」
エルク
「きれいにハモったね・・・」
ケーシャ
「あの、エルクさん。
実はケイさんからお弁当を預かっているんですけど」
エルク
「エ? ケイさんから?」
ケーシャ
「はい、これです」
そう言って、ケーシャちゃんが取り出したのは、黒の四角い三段の弁当箱だった。
そして、その弁当箱の包みをほどくと一枚の書き置きがあった。
『エルク、今日もお疲れ様。
お弁当を作ってみたんだけど、食べてみて。
べ、別にあなたのために作ったわけじゃなくて、
時間が空いて暇だったから作ってみただけなんだからね!
でも、感想があったら聞いてあげなくもないわよ・・・?
ノワールより』
ケーシャ
「それって・・・ノワールさんの?」
エルク
「そうみたいだね」
まさか書き置きの文中までツンデレって・・・
ノワールらしいっていうかなんていうか・・・
女子生徒A
「ノワールって、あのブラックハート様の事よね!?」
女子生徒B
「うそぉ! エルク君ってノワール様と知り合いだったの!?」
女子生徒C
「ねぇねぇ、二人ってどういう関係?
もしかして・・・恋人とか?」
ケーシャ
「っ!?」
エルク
「こ、こここ恋人!?
僕とノワールはそんな関係じゃなくて、ただの友達ってだけだよ!」
女子生徒A
「でも、女神様を呼び捨てってただの友達ってだけじゃないんじゃない?」
女子生徒C
「だよね。 でなきゃわざわざお弁当なんて作らないもんね」
女子生徒B
「もしかして、本当に恋人だったりして!」
女子生徒達
「「「きゃーーー!」」」
エルク
「あ、あの・・・君達?」
妄想全快でこっちの話を全然聞いてくれない・・・
どうして女の子ってこういう話が好きなんだろう。
しつこいようだけど、そもそも僕とノワールが恋人だなんて絶対にあり得ない。
ノワールはラステイションを治める女神様であるのに比べて、僕は偶然力を得た人間。
とても釣り合わない。
ケーシャ
「エルクさん・・・ノワールさんとそういう関係というのは本当ですか・・・?」(ゴゴゴ
エルク
「(怖っわ!)
ケ、ケーシャちゃんまで何言ってるのさ!? ノワールは女神様だよ?
僕みたいなただの人間とそんな関係なわけないじゃないか」
ケーシャ
「・・・そうですね。
ごめんなさい、私ったらつい・・・」
エルク
「分かってくれたならいいんだ。 それじゃあ、皆で食べようか」
ケーシャ
「はい」
僕は皆と一緒に弁当を食べた。
ノワールが作ってくれた弁当は、一段目と二段目がおかずになっていて
三段目が海苔を敷き詰めた白ご飯になっていた。
流石に一人じゃ食べきれないから皆で分けながら美味しくいただいた。
時々、ケーシャちゃんが「ノワールさんの手作り・・・ノワールさんの手作り」
と、一人でつぶやいていたのを見て少し怖かった・・・
エルク
「ふぅ・・・ごちそうさまでした」
弁当を食べ終わり、弁当箱を片付けているとそこへ・・・
???
「このクラスにいるエルクってやつはどいつだ?」
いきなり赤髪の長身の男子生徒が教室に入ってきた。
突然のことだったのか、それまで賑やかだった教室が静まり返る。
???
「隠れてないで出てこいよ!」
エルク
「・・・」
その男子生徒は、僕に出てくるように怒号を上げてる。
このままだとクラスの皆に迷惑がかかると思った僕は、静かに立ち上がる。
???
「お前がエルクか・・・
なるほど、いかにも軟弱そうなツラしてやがるぜ」
と、僕を見てヘラヘラ笑う男子生徒。
取り巻きの男子生徒達も同じように笑っている。
女子生徒A
「あいつって確かこの学校の不良たちをまとめてるっていうグレンじゃない?」
エルク
「グレン? それってあの人の事?」
女子生徒A
「うん。 ここらじゃ乱暴者で有名なのよ」
女子生徒B
「なんでも、前のケンカで相手生徒たち全員を病院送りにしたっていう噂らしいよ?」
なるほど。 所謂不良達の頭ってことか。
ケーシャ
「エルクさん・・・」
と、ケーシャちゃんが心配そうに僕を見る。
エルク
「大丈夫だよ。 すぐに戻って来るから」
グレン
「ちっ! いつまでも女子とイチャイチャしてんじゃねぇぞ!」(ガン!
女子生徒達
「きゃあっ!」
苛立ったグレンが自分の足元にあった椅子を蹴飛ばす。
このままだとクラスメイトに危険が及ぶかもしれない、
ここは場所を移した方がよさそうだ。
エルク
「何をそんなに怒っているのか分からないけど、ここじゃ皆に迷惑だ。
場所を移さない?」
グレン
「・・・いいぜ。 屋上まで来な」
そして、僕は言われるまま教室を出てグレンとその取り巻き達と一緒に屋上まで行く。
女子生徒C
「ね、ねえケーシャ。 エルク君、大丈夫かな?
さすがにヤバイんじゃない?」
ケーシャ
「エルクさんなら大丈夫です。
だって、彼は強いですから」
女子生徒B
「私達も見に行こうよ。
なんだか心配になってきちゃった」
━ ラステイション高校 屋上 ━
場所は変わり、僕達は学校の屋上にいる。
教会ほどじゃないけど、ここからでもラステイションを一望出来るみたいだ。
右手の方には様々な物を生産しているであろう数々の工場があり、
左手の方には何やら大きな木がある。 あの木は一体なんだろう?
と、こうして見てみると色んな所を見ることが出来て楽しいんだろうな。
こう言う状況下じゃなかったら・・・
エルク
「で、僕に一体何の用?」
気付くと複数の男子生徒達が僕を囲うように集まっていた。
彼の子分達かな?
グレン
「用ってほどじゃねぇよ。
ただ、俺は、俺たちは・・・」
うつ向き、拳を強く握って力みだすグレン。
グレン
「お前みたいな女子とイチャイチャ仲良くしてるヤツが許せねぇんだよおぉぉぉぉっ!!」
エルク
「・・・エ?」
グレン
「俺らはな! 女の子と手を握ったらこともなければロクに話したことだってねぇんだ!
それをテメェは・・・他の女子だけでなく、あろうことか俺たちの憧れであるケーシャ
ちゃんにまで毒牙にかけようとしやがって!」
男子生徒達
「そうだそうだー!「うらやましいぞー!」「リア充爆発しろー!」」
エルク
「ど、毒牙!? ちょっと待って、一体何の事!?」
グレン
「しらばっくれてんじゃねぇ!
テメェとケーシャちゃんが廊下で仲良く話してたとこを見たヤツがいんだよ!」
エルク
「そ、それは・・・」
廊下で話してた・・・きっと、あの時の事だろうな。
グレン
「それに、お前あの【神隠し】の噂について調べてんだろ?」
エルク
「・・・」
グレン
「お前が探してる目撃者ってのはな・・・俺の事だよ!」
エルク
「エ!? それって本当!?」
グレン
「ああ、ウソじゃねぇさ、この目ではっきり見たからな」
エルク
「だったらその時の事を詳しく教えてくれないか?
消えた生徒達の事が分かるかもしれないんだ」
グレン
「はっ! タダで教えると思うか?
状況が分かってねぇみてぇだな。 俺に勝ったら教えてやるよ!」
そう言いながら両腕を広げるグレン。
できればこんな事は避けたかったけど、せっかく掴んだ手がかりだ。
まあ、なんとなくこうなるとは思ってたけどね・・・
エルク
「つまり、君に勝ったらその時の事を詳しく教えてくれるって事?」
グレン
「ああ、俺は約束は守る男だぜ!」
エルク
「・・・分かった。 だったら、仕方がないな」
とは言ったものの、相手は丸腰でケンカが強いといってもただの学生だ。
そんな相手に神威を使うわけにはいかない。
なら、体術でやるしかないね。
グレン
「こっちから行くぜ! オラァッ!」
エルク
「(右の大振り、動きが単純だ。
僕はそれを紙一重でかわし、自分の足をグレンの足に引っ掛けて転倒させる。
グレン
「うおっ!?」
エルク
「まだやるかい?」
グレン
「くっそ・・・なめんなっ!」
四つん這いになりながらも僕を睨み付け、素早く立ち上がって再び殴りかかる。
右ストレートをかわし、回し蹴りもバックステップしてこれもかわす。
グレン
「この・・・! 逃げんな!」
男子生徒A
「おいおいなんだよ、全部よけられてんぞ」
男子生徒B
「どうしたどうした! そんなもんか!?」
グレン
「うるせーっ! 黙って見てろ!」
その後も何度も何度も攻撃するも全て紙一重で回避する僕。
グレン
「くそ! なんで当たらねぇんだ!」
イライラが溜まり、冷静さが無くなっていくグレン。
エルク
「なんで当たらないかって? それはね・・・」
そして、僕は一瞬にして間合いを詰めてグレンの懐に入り込む。
グレン
「なっ!?」
エルク
「無駄な動きが多くて単調だからさ!」
そこから当て身を繰り出し、グレンを突き飛ばす!
エルク
「はっ!」
グレン
「ぐあっ!」
女子生徒A
「エルク君、強ーい!」
女子生徒C
「カッコいい・・・!」
グレン
「ぐっ・・・くそっ! こんなはずじゃあ・・・!」
エルク
「もうやめよう。 こんな事は」
グレン
「そうやって・・・お前も俺のことバカにすんのかよ・・・!」
エルク
「エ?」
グレン
「俺を・・・見下してんじゃねえぇぇっ!」
怒り心頭して勢いよく僕に迫って拳を突き出す!
グレン
「オラアァァッ!」
エルク
「(今だ!)」
僕は少し屈んで彼の拳を避けてその腕を掴み、背負い投げをした!
しかし、勢い余って地面に叩きつけてしまった。
グレン
「ぐはっ!」
エルク
「あっ・・・」
しまった・・・やり過ぎたかな?
ケンカ慣れしてるから受け身は取れると思ったんだけど・・・
不良生徒A
「お、おい・・・ウソだろ!?
あのグレンがケンカで負けるなんて」
不良生徒B
「なんなんだよアイツ!?」
彼の子分達は、まさかこんな事になるなんて思わなかったんだろう。
ざわめく不良達に気絶させてしまった彼を保健室へ運ぶため、
手伝ってもらうよう声を掛ける。
エルク
「ねぇ、君達。
彼を保健室まで運ぶのを手伝っt「「「う、うわあぁぁぁぁっ!」」」エ?」
不良生徒A
「に、逃げろーっ!」
不良生徒B
「殺されるーっ!」
不良生徒C
「助けてーっ!」
エルク
「あ、ちょっと!
君達の仲間である彼の事はどうするのさ!?」
不良生徒A
「知らねぇよそんなヤツ! もう俺たちと関係ねぇよ!」
エルク
「そんな・・・」
僕の言葉に耳も貸さず、彼の仲間たちは我先にと屋上の出入り口から出ていった。
男子生徒A
「おい、見たか?
あの転校生、あのグレンを倒しちまったぞ」
男子生徒B
「ああ、見た見た。 すげぇよな」
男子生徒C
「まあ、おかげで面白いもん見せてもらったし、帰ろうぜ」
話の流れからして誰も手伝ってくれそうにないようだ・・・。
仕方ない、彼をおぶって行くか。
エルク
「よっと・・・ぐっ、重い・・・」
自分よりも背の高い人をおぶって行くのは流石にきつい・・・
まあ、僕もやり過ぎたから仕方ないか・・・
女子生徒B
「大丈夫、エルク君?」
女子生徒A
「ケガはない?」
エルク
「うん、僕なら大丈夫だよ」
この子達も来ていたのか。
でも、ケンカに巻き込まれないでよかった。
ケーシャ
「大丈夫ですか、エルクさん。 手伝いましょうか?」
エルク
「ケーシャちゃん。
うん、これくらい大丈夫だよ」
そして、僕はグレンをおぶさってケーシャちゃんと一緒に保健室へ向かった。
━ ラステイション高校 保健室 ━
所変わって、ここは保健室。
僕はグレンをベッドに寝かせて、彼が目を覚ますのを待つ。
一応先生に診てもらったけど、特に異常は無かったみたいだ。
結構強く叩きつけちゃったから心配した。
グレン
「う・・・う~ん・・・」
ケーシャ
「あ、エルクさん、目を覚ましましたよ」
グレン
「ここは・・・保健室か?」
エルク
「うん、そうだよ」
グレン
「そっか・・・俺、負けたんだな」
僕は、上半身を起こして肩を落としているグレンに声を掛ける。
エルク
「自分でやっておいてなんだけど、体の方は大丈夫?」
グレン
「テメェが俺を運んでくれたのか?」
エルク
「うん。 君を気絶させたのは僕だからね」
グレン
「・・・」
グレンは少し沈黙した後、その口を開く。
グレン
「・・・なんでだよ」
エルク
「エ?」
グレン
「なんでアンタは優しいんだよ・・・。
手前勝手な理由で因縁つけてきたこんな俺なんかに」
まるで自分を責めるかのように言うグレン。
そういえば、「テメェも俺の事バカにすんのかよ」って言ってたけど、
何かあるのだろうか?
エルク
「別に優しいってわけじゃないよ。
やり過ぎちゃった僕にも非があるからね」
グレン
「・・・」
エルク
「それに、僕にも君の気持ちが少し分かると気がするんだ」
グレン
「え?」
エルク
「強くないと皆と一緒に居られない、自分を見てくれない、
認めてくれないんじゃないかってね」
これは僕の一方的な気持ちかもしれない。
でも、僕も最初の時は弱くて何も出来なくて、悔しくて、情けない気持ちで一杯だった。
あの遺跡でホーリィクリスタルと神威の力を得て、皆に認めてもらえるように、
守れるように強くなろうとしている所がグレンのそれと通じるものがあるんじゃないかと、
この時僕はそう思った。
グレン
「なにもかもお見通しってわけか・・・」
ケーシャ
「グレンさん?」
グレン
「・・・俺さ、この学校じゃ成績の悪い劣等生なんだ。
そんな俺の取り柄っつったらケンカだけだった」
エルク
「・・・」
グレン
「初めは憂さ晴らしでやってたんだけどよ、次第に仲間も増えてった。
でも、俺がアンタに負けた時わかったんだ。
敵だった俺の心配をするコイツは、力だけじゃなく心も強い。
そんなヤツに俺なんかが勝てるわけがねぇって・・・」
と、自分の事を語り出すグレン。
やっぱり、彼には彼なりの事情や気持ちがあったんだな。
グレン
「悪かったな、つまんねぇ話しちまって。
で? 俺に聞きたい事があったんじゃねぇのか?」
エルク
「うん、例の【神隠し】の噂についてね。
あの【旧校舎】にこの学校の生徒が入って行くのを見たんだよね?」
グレン
「ああ。 その時の奴の様子が変だったからよく覚えてるぜ」
ケーシャ
「様子が変だった?
それって、どういうことですか?」
グレン
「なんていうか・・・なにかに操られてるって感じだったな」
エルク
「それっていつ?」
グレン
「確か放課後だったな。 今からちょうど一ヶ月前だ」
エルク
「なんで、その事を誰にも言わなかったの?」
グレン
「言ったとしても誰も俺の言うことなんて信じやしねぇよ。
さっきも言ったが、俺は劣等生だからな」
そんな・・・ただ成績が悪いって言う理由だけで信じないだなんておかしいよ・・・
だから、僕は・・・
エルク
「いや、僕は君の言うことを信じるよ。 グレン」
その時、グレンは驚いたように一瞬目を見開いた。
グレン
「おいおい、いいのか? こんな落ちこぼれの劣等生の言うことなんて信じて」
エルク
「でも、嘘はついてないんでしょ?」
グレン
「まあ・・・な」
エルク
「だったら、僕は君の事を信じるよ。
それに、人を信じるのに優等生とか劣等生とかなんて関係ないさ」
ケーシャ
「エルクさん・・・」
そうさ、成績なんて関係ない。
そんなものよりも、僕を彼自身を信じたい。
グレン
「・・・そう言ってくれたのはアンタが初めてだよ」
エルク
「そうなんだ・・・」
グレン
「あーあ。 これからどうすっかなー・・・
「今回のことで、アイツらに見放されたろうし」
エルク
「なんだ、そんな事か」
グレン
「そんな事ってなんだよ、ひでーなぁ」
エルク
「ごめんごめん。 でも、大丈夫だよ。
だって、僕達もう友達でしょ?」
グレン
「っ!?」
一瞬グレンがビックリしたような顔をした。
もしかして、迷惑だったかな・・・
グレン
「ははは、いいのか? こんな俺が友達で」
エルク
「もちろん。 僕の友達は僕が決めるさ」
グレン
「そうかよ。 まあ、よろしくな」
エルク
「うん、こちらこそ」
僕とグレンは握手を交わす。
グレン
「実は、まだちと痛むんだ。
わりぃけど、ゆっくり寝てぇからひとりにしてくれねぇか?」
グレンは、僕達に背中を向けるように寝転がる。
エルク
「分かった。 情報ありがとう、助かったよ。 グレン」
ケーシャ
「ありがとうございました。 グレンさん、お大事に」
グレン
「あ、ああ、こっちこそありがとな、ケーシャちゃん。
あのさ、よかったら俺とも友達に・・・」
そして、グレンは振り替えるのと同時に言うが、
その時、すでにエルク達は保健室を出た後だった・・・
グレン
「・・・」
━━━━━━━━━━━━━━━
さっきのグレンの話を聞いてますます【旧校舎】の存在が怪しくなってきた。
なんでわざわざ自分達の潜伏場所にそこを選んだのか。
それに、これだけ学校中の噂になっているのに潜伏がバレていないと言うのも変だ。
エルク
「・・・」
ケーシャ
「エルクさん? どうかしましたか?」
エルク
「エ? ああ、ちょっと考え事をね」
ケーシャ
「私、さっきのグレンさんの話を聞いて思った事があるんです」
エルク
「思った事? それってどんな?」
ケーシャ
「はい。 まるで、操られていたと言うことについてです。
その昔、ゲイムギョウ界に人間を操る事の出来る道具があるって聞いたことがあります」
エルク
「人間を操る・・・。
確かに、それが本当ならグレンの言ってた事と辻褄が合うね」
ケーシャ
「でも、この話の真意はわかりません。
ゲイムギョウ界の歴史と言う本に書かれていた事なので・・・」
人間を操る事が出来る道具が実在するなら、悪用されたら大変な事になる。
ケーシャ
「もうすぐ昼休みが終わります。 早く教室に戻りましょう」
エルク
「うん、そうだね」
僕とケーシャちゃんは、保健室を後にして教室へ戻るのだった。
前回に出てきたGTubeのGはGAME(ゲーム)のGです。