光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第20話

《前回までのあらすじ》
ラステイション高校の不良生徒グレンから【神隠し】に関する情報を入手したエルクと
ケーシャは、その真相を確かめるべく、改めて旧校舎へと向かう。


♯ 20 潜入! 旧校舎

その日の放課後、僕とケーシャちゃんは旧校舎の前に来ていた。

建物全体にコケが生えており、最早校舎とは言えないほどに風化が進んでいた。

放置されてからどれくらい経ったんだろう?

 

 

エルク

「これが旧校舎か・・・。 なんていうか、まるで廃墟だね」

 

ケーシャ

「そうですね。

 この校舎が放置されてから100年は経つらしいですよ?」

 

エルク

「そんなに!? まあ、こんな状態ならね・・・」

 

 

100年か・・・この学校も結構古いんだな。

 

 

エルク

「それで、潜入出来そうな場所は見つかった?」

 

 

調べてみたけど、扉には鍵が掛かっていて開くことは出来ないし、

かといって窓から入ろうにも鉄格子が施されてて無理だ。

 

 

ケーシャ

「そうですね・・・」

 

 

と、言いつつケーシャちゃんは周囲を見渡す。

 

 

ケーシャ

「あそこからなんてどうですか?」

 

 

ケーシャちゃんが指を指したのは、ただのマンホール。

 

 

エルク

「あれって、マンホールだよね? あれがどうかしたの?」

 

ケーシャ

「もしかすると、このマンホールの地下からこの旧校舎に潜入出来るかもしれません」

 

エルク

「なるほど。 それじゃあ、早速・・・」

 

 

僕はマンホールの蓋を両手で持ってズズズと、鈍い音をたてながら開ける。

すると、そこにあったのは地下へと降りるはしごがあった。

 

 

エルク

「ビンゴ、だね」

 

ケーシャ

「はい。 それでは、行きましょう」

 

エルク

「うん」

 

 

まず、僕が先行してはしごを降りて、それに続いてケーシャちゃんがはしごを降りる。

この時、降りる途中に絶体に上を見ないと僕は強く思った!

 

 

ケーシャ

「どうかしましたか? エルクさん」

 

エルク

「エ!? な、なんでもないよ!? は、ははははは!」

 

 

そのまま地下へ降りた先に広がったのは、真っ暗な地下道だった。

ただ、水の流れる音が聞こえることから地下道と言うより下水道と言うべきだろう。

それにしても、ちょっと滑りやすいし、少し臭うな・・・場所が場所なだけに仕方ないか。

 

 

ケーシャ

「暗いですね・・・懐中電灯を持ってくればよかったかな・・・」

 

エルク

「大丈夫、任せて」

 

 

僕は魔法の詠唱を始める。

 

 

エルク

「-眩しき光よ、暗き道を照らせ-  ウィルオウィスプ」

 

 

そして、魔法が発動するのと同時に僕の頭上にテニスボール程の

小さな光の球体が現れ、それが白く光出し僕達の周囲と前方を明るく照らす。

 

 

ケーシャ

「これは・・・エルクさんの魔法ですか?」

 

エルク

「うん、そうだよ。

 これがあれば、もう懐中電灯は必要ないでしょ?」

 

ケーシャ

「ふふ、そうですね」

 

 

僕の魔法で明るくなっても足下が滑りやすくて危ないことに変わりはない。

と、思っていたその時。

 

 

ケーシャ

「きゃっ!」(ズルッ!

 

エルク

「危ないっ!」(ガバッ!

 

 

僕は咄嗟に、足を滑らせ転びそうになったケーシャちゃんを抱きかかえる。

 

 

エルク

「大丈夫? ケーシャちゃん。

 足下が滑りやすくなってるから気をつけて」

 

ケーシャ

「はい、ありがとうございます。

 もう大丈夫ですから・・・その・・・///」

 

エルク

「エ? うわっ! ご、ごめん!」

 

 

肩を抱き顔が近かったため、僕はケーシャちゃんを立たせて離れる。

 

 

ケーシャ

「・・・///(男の人とあんなに密着したのは初めて・・・///)」

 

エルク

「え、えーっと・・・ケーシャちゃん・・・?」

 

ケーシャ

「ご、ごめんなさい! 助けてもらっておいて私ったら・・・」

 

エルク

「いや、君が無事ならそれでいいんだ。 ほら、立てる?」

 

 

そう言って、僕はケーシャちゃんに手を差しのべ、

ケーシャちゃんにはその手を取って立ち上がる。

 

 

ケーシャ

「はい、ありがとうございます」

 

 

それからしばらく歩いていると、今度は地上へと続くはしごを見つけた。

 

 

エルク

「このはしごを上がった先は・・・」

 

ケーシャ

「ええ、旧校舎の中ですね」

 

エルク

「(大勢の人の気配がする・・・どうやら間違いないみたいだ)」

 

ケーシャ

「エルクさん?」

 

エルク

「ねぇ、ケーシャちゃん。 本当に大丈夫?」

 

ケーシャ

「心配してくれてありがとうございます。 

 でも、大丈夫です。 私潜入は得意ですから」

 

 

自信に満ちた顔でそう言うケーシャちゃん。 でも、本当に心配だ。 

いくら潜入が得意でも、敵が大勢居る場所に一人で乗り込むなんて・・・。

それに、【傭兵組織】って言うくらいだから敵は全員武装してるだろうし、

見つかろうものなら流石のゴールドサァドだって多勢に無勢だ。

加えて、向こうには人質だっている。

そしてなにより、ゴールドサァドでも一人の女の子なんだから。

 

 

エルク

「それでも、やっぱり心配だよ。

 だって、ケーシャちゃんは女の子なんだから」

 

ケーシャ

「私って・・・普通の女の子に見えますか・・・?」

 

エルク

「エ? 当たり前じゃないか。 どうしたの?」

 

ケーシャ

「い、いえ、なんでもないです。

 エルクさんはこれからどうします? このまま私と一緒に行きますか?」

 

エルク

「最初はそう思ったけど、潜入となると足手まといになると思うから、

 とりあえず、校長先生のステラさんにこの事を報告しに戻るよ」

 

 

すでにこうして学校に潜入調査しているけど、

ここから先は、それとは比べ物にならない何かが気がする。

だから、僕はケーシャちゃんを信じて僕は一度戻ることにした。

 

ケーシャ

「わかりました。

 こちらで何かわかり次第連絡しますね」

 

エルク

「うん、了解。

 気を付けてね、ケーシャちゃん」

 

ケーシャ

「はい、ありがとうございます」

 

 

そして、僕はその場を後にした。

 

 

エルク

「(ケーシャちゃん・・・本当に大丈夫かな・・・?)」

 

 

と、ケーシャちゃんを心配する気持ちがありつつも、

ステラさんの居る校長室へと足を運ぶ。

潜入が得意ってことはそれだけ経験豊富ということなんだろね。

一体ケーシャちゃんにどんな過去があるんだろう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  ━ 校長室 ━

 

 

ステラ

「そう・・・旧校舎を根城にしていたのね。 

 どうして今まで気が付かなかったのかしら・・・」

 

エルク

「ステラさんは旧校舎のことは知ってたんですか?」

 

ステラ

「ええ、もちろん知っていたわ。

 でも、まさかあれを使っていただなんて思わなかったわ」

 

 

ステラさんがそう思うのは仕方がない。

僕も見てきたけど、とても人が使える状態じゃなかったからだ。

 

 

ステラ

「それに、人を操る装置・・・。

 一体この学校で何が起きていると言うの・・・?」

 

 

右手をアゴに当てて考え込むステラさん。

学校の生徒達を人質のように取られ、人を操る装置などと言う、

もはや学校の校長がどうこう出来る次元ではないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケーシャsaido

 

 

 

                 ━ 旧校舎内部 ━

 

 

ケーシャ

「潜入成功。 これより、任務を開始する」

 

 

私は今、旧校舎内部に潜入している。

今回の任務は、敵の数に内部の構造及び人質の生徒達の無事とその居場所の確認。

それにしても、人を操る装置の存在が気になる・・・。

もちろんこれは、前に私が読んだ本に書かれていた事で信憑性は無いのかもしれないが

今回の件の事を考えるとあり得ない話ではなく、そう言う可能性が高いとなると

放っておくことは出来ない。

さらに、敵と遭遇と戦闘行為を避けながら、これらの任務を遂行しなければならない。

 

 

 

ケーシャ

「久しぶりに骨のある任務だわ。 気を引きしめなくちゃ・・・」

 

 

私は物陰に隠れながら進んで行く。

いざという時には、段ボールに隠れてやり過ごす。

我ながら少し違和感があると思うが、何故か敵からには怪しまれない。

長年潜入任務を共にしてきた相棒のような存在だ。

そして、そんな愛用の段ボールと一緒にアジトを進んで行くと、

構成員であろう男達の話し声が聞こえてくる。

私は段ボールを被り、男達の話を聞く。

 

 

構成員A

「なあ、あの話知ってるか?」

 

構成員B

「あの話? なんだよ、それ」

 

構成員A

「アレックス様が例の装置を使って、このラステイションを乗っ取っちまうって話だよ」

 

構成員B

「ああ、知ってる知ってる。

 確か・・・アー・・・アート?」

 

構成員A

古代魔道具(アーティファクト)だよ!」

 

構成員B

「そう、それそれ。

 でも、本当にそんな事が出来るのか?

 ここ最近この学校の生徒達を実験台として操っちゃいるが、

 流石にラステイション中の人間を操るなんて・・・。

 それに、女神はどうするんだよ?」

 

構成員A

「それなら心配ない。

 アレックス様の話だと、出力を上げれば可能だということだ。

 そして、女神とて万能ではない。 操った国民を盾にすればなにも出来んさ」

 

構成員B

「なるほどな・・・。 流石はアレックス様だ!」

 

構成員

「しかし、我等の悲願のためとはいえ、学校の教師をやっておられるとは・・・」

 

ケーシャ

「(学校の教師? それにアレックスって・・・?

 まさか、この組織のボスっていうのは・・・!)」

 

???

「貴方達、何をやっているのですか?」

 

 

すると、そこへ癖っ毛の青髪の男がやって来た。

フードの付いた全身真っ黒のローブといつもとは違う格好をしているが、

私は何度もその顔を学校で見ているから間違えようがない!

そう、アレク先生だ!

 

 

構成員A

「アレックス様!?」

 

構成員B

「どうしてこちらに!?」

 

アレックス

「実は、この旧校舎にネズミが入り込んだという報告を受けましてね」(チラ

 

ケーシャ

「(くっ、気付かれた!?)」

 

アレックス

「侵入者です! 捕らえなさい!」

 

構成員A·B

「「はっ!」」

 

 

気配は完全に消していたはずなのに、なぜ気付かれたのか全くわからなかった。

とにかく、一度エルクさんに連絡を取らないと!

 

 

ケーシャ

「・・・エルクさん、私です、ケーシャです!

 組織のリーダーがわかりました!

 その人の正体h(ガンッ!)うっ・・・!」

 

エルク

『ケーシャちゃん!?

 どうしたの、ケーシャちゃん!?』

 

ケーシャ

「(くっ・・・背後から・・・!

 私としたことが気付かなかったなんて・・・)」

 

構成員C

「アレックス様、この女の物のようです」

 

アレックス

「貸しなさい」

 

 

その構成員は、アレックスにケーシャのスマホを渡す。

 

 

エルク

『ケーシャちゃん! ケーシャちゃん!』

 

アレックス

『そんなに彼女の名前を呼ばなくても聞こえてますよ』

 

エルク

『っ!? 誰だ、お前は!』

 

アレックス

『初めまして、私は新傭兵組織のリーダーのアレックスと申します。 

 貴方がエルクさんですね? 御活躍の方は風の噂で聞いてますよ』

 

エルク

『僕は事はどうでもいい! 彼女に何をした!』

 

アレックス

『御心配なく。 彼女にはただ眠ってもらっているだけですよ。

 もっとも、安らかにとは言えませんが』

 

 

この男の妙に落ち着きのある声、どこかで聞き覚えがある・・・。

でも、今はそんな事よりケーシャちゃんが心配だ!

 

 

エルク

『ケーシャちゃんをどうする気だ!』

 

アレックス

『別にどうこうするつもりはありませんよ。

 いや、どうせなら貴方を誘き寄せるエサとして利用させてもらましょうか』

 

エルク

『エサだと?』

 

アレックス

『ええ。 彼女を返して欲しければ、貴方一人で旧校舎まで来なさい。

 他の者を連れてきた場合、どうなるは・・・分かりますね?』

 

 

エサ・・・つまりは人質って事か・・・

 

 

エルク

『・・・分かった、約束は守る。

 だから、ケーシャちゃんに手を出すな』

 

アレックス

『ええ、勿論。

 それでは、御持ちしておりますよ、エルクさん』(ブッ

 

 

そう言い残し、アレックスは電話を切った。

 

 

構成員C

「この女はどうされますか?」

 

アレックス

「例の装置へ。

 貴方の過去を利用させてもらいますよ。 クククッ・・・」

 

 

そう言って、アレックスは不気味な笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

ケーシャsaido end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルク

「・・・」

 

ステラ

「エルク君、どうしたの?」

 

エルク

「・・・ケーシャちゃんが・・・組織の奴等に捕まったみたいです」

 

ステラ

「あの子が!?

 まさか、信じられないわ。 ケーシャほどの子が・・・」

 

 

ケーシャちゃんが組織に捕まった事に驚くステラさん。

自分の学校の生徒が敵に捕まったのだから当然の反応だけど、

同時にそれとは違う意味で驚いているようにも見える。

 

 

エルク

「ケーシャちゃんほどの子がって、どういうことですか?」

 

ステラ

「・・・そうね、エルク君には知る権利があるわね・・・」

 

エルク

「言いにくいことでしたら別に僕は・・・」

 

ステラ

「いいえ、エルク君には知っておいて欲しいの。

 あの子の過去を・・・」

 

 

やっぱり、ケーシャちゃんには何かしらの過去があるみたいだ・・・

 

 

ステラ

「実は、ケーシャは昔傭兵組織の人間だったのよ」

 

エルク

「ケーシャちゃんが!?」

 

ステラ

「ええ、それも組織最強のね。

 でも、任務で見かけた女の子を見ているうちに疑問に思うようになって

 ある時、組織が壊滅してからは普通の日常を取り戻すためにと、この学校に入学したの」

 

エルク

「ケーシャちゃんにそんな過去が・・・。

 でも、なんでステラさんがその事を知っているんですか?」

 

ステラ

「ケーシャが話してくれたのよ。

 この学校に通う以上は知っておいて欲しいって私にね」

 

エルク

「でも、それって・・・」

 

ステラ

「かなり勇気のいることだったでしょう。

 自分が元傭兵組織の構成員だったなんてね」

 

 

 

確かに、自分が元組織の人間だったなんて相当の覚悟がないと話せない事だ。

しかも、当時ラステイションを騒がせていたというなら尚更だ。

それだけケーシャちゃんの想いが大きかったってことなんだろう・・・

 

 

ステラ

「私はそんな彼女の力になってあげたくて、この学校の入学を認めたの」

 

エルク

「・・・」

 

ステラ

「ねえ、エルク君。 君はこれからあの子を助けに行くんでしょ?

 どうか、あの子を助けてあげて。 

 私はもう、あの子が組織や過去の事で苦しむ姿は見たくないの」

 

エルク

「ステラさん・・・はい、任せてください!」

 

 

僕は、自分の胸の前で拳をグッと握る。

 

 

ステラ

「ありがとう、エルク君」

 

エルク

「では、行ってきます!」

 

 

そう言って、僕は校長室を後にして、急いで旧校舎へと向かう。

 

 

ステラ

「(女神ブラックハート様、どうかお二人をお守りください・・・!)」

 

 

と、部屋を後にした僕と組織に捕まっているケーシャちゃんの安全を願うよう

女神様に祈るステラさんだった。

 

 

ユリウス

「しかし、彼女が奴等に捕まっている以上、これは罠であることは明白だ」

 

エルク

「ああ、分かってる。

 それでも僕はケーシャちゃんを助けに行くよ」

 

ユリウス

「私も同意件だ。 一刻も早くケーシャを救出するぞ!」

 

エルク

「うん!」

 

 

待っててね、ケーシャちゃん! 今、助けに行くから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ディシディアNT買いました!
アーケード版もそうでしたが、PS4版の画質が綺麗ですね!
流石PS4、マシンスペックの暴力w
今作は3対3のチームバトルみたいですね。
プレイヤーが相手に袋叩きにされるのは気のせいでしょうか・・・
僕がよく使うキャラは、ばっつぁん(バッツ)、闘争おじさん(ガーランド)、
のばら(フリオニール)、ウボアァァの人(皇帝)の4人です。
中でもばっつぁんがお気に入りです。
そして、本編ですが、古代魔道具《アーティファクト》と言う新たな用語が出ましたね。
次回の投稿までまたもや一ヶ月かかっちゃうかもしれない・・・。


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