光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~ 作:EDENCROSS
《前回までのあらすじ》
ラステイションに来てから3日目、
エルクがノワール、ユニ、ケーシャと共に傭兵組織を壊滅させたその翌日、
いつものように教会でノワールとユニの三人で事務仕事していたのだが・・・
僕は今、ノワールとユニちゃんの三人で執務室で仕事をしている。
こうして仕事をしていると、女神様の仕事に終わりはないって言っていた
イストワールさんの言葉が身に沁みるなと思った。
でも、そんな時・・・。
ノワール
「どうせ人間のあなたに
エルク
「そんな言い方・・・。
僕はただ、君の力になりたいってだけで・・・」
ノワール
「それが大きなお世話っていうのよ!
人間が女神の力になるなんて何様のつもり!?」
ユニ
「お姉ちゃんっ!!」
ノワール
「あっ・・・」
エルク
「っ!? ・・・わかった、もういい。 だったら勝手にしなよっ!」
僕はパソコンの電源を落とし、椅子に掛けていた上着を羽織る。
ユニ
「え? エルクさん。 どこ行くの?」
エルク
「ちょっと気晴らしに散歩に行ってくるよ。
ここに居るとムカムカして仕事に集中できないからね・・・」
ノワール
「あ、あの・・・エルク」
エルク
「・・・何?」
ノワール
「いえ、なんでもないわ・・・」
エルク
「・・・あっそ・・・」
ノワール
「・・・っ・・・」
そして、僕はそのまま執務室を後にした。
ノワールside
「はあ・・・やっちゃった・・・」
自分がエルクに言ってしまった事に後悔して、
大きな溜め息を吐きながら両手で頭を抱えてうつ向く。
ユニ
「お姉ちゃん・・・」
ノワール
「うん、わかってる。
エルクは本当に私の力になりたくて色々言ってくれた。
なのに私はそんな彼を傷付けた・・・」
ユニ
「だ、大丈夫だよ!
エルクさんもきっとお姉ちゃんが本気で言ったなんて思ってないよ!」
ノワール
「・・・ありがとう、ユニ。 私も少し席を外すわ。
ユニも休憩しなさい、疲れたでしょ」
ユニ
「うん・・・。 それじゃあ、アタシは部屋に戻るね」
ノワール
「ええ」
そう言い残して、エルクに続いてユニも執務室を後にする。
一人部屋に残されると、後悔と自責がさらに強まるだけだった。
彼がラステイションに来てから殆ど助けられっぱなしね。
ゼダステーションでの
そして今の事務仕事だってそう、自分の事でもクエストや剣の鍛練で忙しいのに・・・。
しかも、明日はエルクがルウィーに行く日で、彼と一緒に居られるのは今日で最後。
まったく、我ながら嫌になるわね・・・。
ノワール
「・・・私も気晴らしにクエストでも行こうかしら」
━ ラステイション ギルド ━
それから私は、ギルドに着くとモンスター討伐クエストを受けることにした。
ノワール
「相手は・・・危険種のエレメントドラゴンね・・・
【ラステイションの西にある洞窟にエレメントドラゴンが棲み着き被害が出てます。
誰か討伐の方をよろしくお願いします】
ノワール
「ラステイションの西って隣街がある方向じゃない!? これは急いだ方がいいわね」
そして、私はエレメントドラゴンが棲み着いたとされる洞窟に向かった。
ノワールsideend
エルクside
━ ラステイション 噴水公園 ━
エルク
「はぁ・・・」
僕は大きな溜め息を吐き、噴水公園のベンチに座って噴水を眺めていた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────
「っ!? ・・・わかった、もういい。 だったら勝手にしなよっ!」
───────────────────────
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売り言葉に買い言葉って言っても、
女の子に怒鳴るなんて男として最低な事をしちゃったな・・・。
あれがノワールの本心じゃないっていうのはわかってる。
ただ、女神様としての多忙な毎日でストレスが溜まってあの時爆発したのかもしれない。
そういえば明日からルウィーに体験入国する日だ。
なら、ノワールと一緒に居られるのは今日で最後だね・・・。
エルク
「・・・ケンカ別れは嫌だな・・・。
ノワールと仲直りしよう。 このままじゃ絶対ダメだ!」
━ ラステイション教会 執務室 ━
噴水公園でそう強く思った僕は、教会の最上階にある執務室に戻った。
すると、そこに居たのは・・・
エルク
「あ、ケイさん」
ケイ
「おや、エルク。 そんなに息を切らしてどうしたんだい?」
パソコンで事務仕事をしているケイさんだった。
エルク
「ねえ、ケイさん。 ノワールを見なかった?」
ケイ
「いや、今日はまだ見ていないけど、どうかしたのかい?」
エルク
「実は・・・」
僕はケイさんにノワールとちょっとした口論になった事と、その理由を話した。
ケイ
「・・・なるほどね、そんな事があったのか」
エルク
「うん、僕も怒鳴っちゃったけどね・・・」
ケイ
「まあ、ノワールはプライドが高いからね。
君に感謝しているのと同時にライバル視していたのかもしれないね。
だから、ムキになってそんなことを言ってしまったんだろう」
エルク
「ノワールが僕の事をライバルだなんて・・・。 僕なんてまだまだだよ」
ケイ
「謙遜することはない。
僕も君のこれまでの事をノワールやユニから聞く限りではそれも頷ける。
ノワールもそれだけ君の事を頼りにしているってことだよ。
ユニはもちろん、この僕もね」
エルク
「ケイさん・・・」
ケイ
「どうだろう? 君さえ良ければラステイションに住まないかい?
君は大変優秀だ。 はっきり言って、僕は君が欲しい」
エルク
「エ? それって・・・」
ケイ
「ああ、所謂スカウトと言うやつさ。
もちろん、それ相応のポストは約束するよ」
まさか教祖様からスカウトされるなんて思わなかった。
でも、僕の答えは決まっている。
エルク
「ごめん、ケイさん。 誘ってくれるのは嬉しいんだけど、
僕の家はプラネテューヌって決めてるから・・・」
ケイ
「そうか・・・残念だけど、仕方ない。
でも、その気になったらいつでも言ってくれ。 その時は、歓迎するよ」
エルク
「うん、ありがとう。
これからノワールを探しにギルドに行ってみるよ」
ケイ
「わかった。 なら僕は引き続き君達が残した仕事を片付ける事にするよ」
エルク
「うっ、ごめんなさい・・・」
そうだった・・・まだその仕事が途中だったって事を忘れてた。
ケイ
「エルク」
エルク
「なに? ケイさん」
ケイ
「ノワールの事、頼むよ」
エルク
「うん、任せて!」
ケイさんにサムズアップしてそう答えると、僕は執務室を出てギルドに向かった。
エルクsideend
ノワールside
ノワール
「さて、ここがその洞窟ね」
ラステイションから西に位置する洞窟に着いた私は、
危険種のエレメントドラゴンを討伐するため洞窟に入る。
ノワール
「結構深そうな洞窟ね・・・」
周囲を警戒しながら、奥に居るであろうエレメントドラゴンの元へと進む。
それにしても、あの時は言い過ぎたかもしれない。 いえ、言い過ぎたわね。
いつも助けてもらってる彼に怒鳴っちゃうなんて最低ね・・・。
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「どうせ人間のあなたに
「それが大きなお世話っていうのよ!
人間が女神の力になるなんて何様のつもり!?」
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ノワール
「はあ・・・」
自然と溜め息が漏れる。 彼は今頃なにをしているのかしら。
あれだけの事を言ったんだから怒ってるに決まってるわね・・・。
そういえば明日は彼がルウィーに行く日だわ。 このままじゃケンカ別れになっちゃう。
それだけは絶対にイヤ! でも、どうやって仲直りすればいいの?
それ以前に、どんな顔をして彼に会えばいいのかわからないわ。
ノワール
「・・・て、考えてても仕方ないわね・・・。
今はこのクエストを終わらせる事に集中しましょう」
それから、モンスターと戦闘になりながらも着実に洞窟内を進む。
ノワール
「随分歩いたわね。 もうすぐ最奥かしら?
ここまで来るのに結構ダメージを受けてしまったけど、
回復アイテムを持ってくればよかったわ・・・。
でも、ここまで来たら行くしかないわね。
国民達のためにも多少の無茶も覚悟しなくちゃ」
「グオオォォォォォォッ!」
ノワール
「今のうめき声は!? ひょっとして、危険種モンスター!?」
その声の大きさからして近くにいる!
いえ、むしろ近づいて来てる!
ノワール
「さっさと終わらせるわ! アクセス!」
こちらに向かって来ている事を察した私は、女神化して迎撃体制を取る。
その瞬間エレメントドラゴンが私の前まで迫り、その大きな爪を振り下ろしてきた!
ブラックハート
「そんな攻撃、当たるものですか!」
私はその攻撃を避けてエレメントドラゴンに斬り掛かる!
しかし・・・。
リザードマン
「グオォッ!」
ブラックハート
「え・・・? キャアァァァッ!」
その時、岩陰に隠れていたリザードマンに気付かずに私は不意打ちを受けてしまい、
そのまま地面に叩き落とされる。
ブラックハート
「くっ・・・私としたことが、他のモンスターに気付かなかったなんて・・・!」
そして、その拍子に女神化が解けてしまった!
ノワール
「これまでのダメージで女神化が・・・!」
エレメントドラゴン·リザードマン
「「グルルル・・・!」」
女神化が解けて弱った私に、エレメントドラゴンとリザードマンが迫る!
ノワール
「この私が・・・こんな所で・・・!」
体に力が入らず、立ち上がる事すら出来ない私は恐怖した。
ノワール
「あ・・・いや・・・助けて、エルク」
その時、エルクの言葉を思い出す。
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「っ!? ・・・わかった、もういい。勝手にしなよっ!」
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・・・助けてくれるわけないわね。 だって、私は彼にそれだけの事をしたんだから。
きっと、これはその罰ね・・・。 でも、一度彼にきちんと謝っておきたかったな・・・。
ノワール
「ごめんね、エルク・・・」
そして、私は目をつむり死を覚悟した。
???
「ノワールーーーーーッ!!」
しかし、聞き慣れた声が私の名前を呼んだ。
ノワールsideend
エルクside
エルク
「ここがギルドの人が言ってた洞窟か・・・」
執務室でケイさんと別れた後、僕はギルドへ行ってノワールの行方を聞いてみると、
受付の人からノワールがラステイションから西に位置する洞窟に棲み着いた
危険種モンスターの討伐クエストを受けたという話を聞いて、今その洞窟の入り口にいる。
洞窟に入ってしばらく進むと、誰かがモンスターと戦っている音が響く。
エルク
「誰かがモンスターと戦ってる!? まさか!」
ユリウス
「エルク、急ぐぞ!」
エルク
「うん!」
僕はそのまま音のする方へと走り出す!
音が段々大きくなるにつれて聞こえてきたのは女の子の悲鳴だった!
エルク
「この声・・・間違いない! ノワールだ!」
そして、次に目に写ったのは、エレメントドラゴンに引き裂かれそうになっている
ノワールの姿だった!
エルク
「ノワールーーーーーッ!!」
ノワール
「え・・・!?」
神威をコールしてノワールの名を叫びながら彼女の元へと駆ける僕。
しかし、それを見たリザードマンが行かせまいと僕に襲い掛かる!
エルク
「どけえぇぇぇええッ!」
リザードマン
「ギャアァァァッ!」
向かって来るリザードマンを十字に斬り付け倒した僕は、
勢いを殺さずエレメントドラゴンの顔面に飛び蹴りを見舞う!
エルク
「ノワールから・・・離れろーッ!」(ドガッ!
エレメントドラゴン
「グギャッ!」
その飛び蹴りによってエレメントドラゴンを後退させた僕は、
急いでノワールの元へと駆け寄った。
エルク
「ノワール、大丈夫!? 助けに来たよ!」
ノワール
「エ、エルク? どうしてここが・・・?」
ノワールは少し驚いた様子だった。
自分は僕とケンカして、ギルドでクエストを受けてこの洞窟に来ているのに
僕が知るはずのないこの場所がわかったんだと。
エルク
「あれからしばらくして、君に謝ろうと思って執務室に戻っても君が居なくて
ギルドの人に聞いてみたら、君がモンスターの討伐のクエストを受けて
この洞窟に来ていることがわかったんだ」
ノワール
「でも、私はあなたに助けられる資格なんてない。
だって、あなたにあんなひどいことを言ったんだから・・・」
エルク
「・・・ノワール。 あの時、僕が言った言葉を覚えてる?」
ノワール
「えっ?」
エルク
「君が助けてくれって言ったら、僕は必ず助けるって」
ノワール
「あ・・・」
エルク
「そして、今がその時なんだ。 だから、後は僕に任せて」
そう言って僕は、しゃがんでノワールに回復魔法をかける。
エルク
「- 聖なる光よ、優しき癒しをもたらせ - ホーリィキュア」
魔法が発動すると、ノワールの体が白く光り、傷が回復する。
ノワール
「エルク・・・」
エルク
「ちょっと待ってて。 すぐに終わらせるから・・・!」
僕は立ち上がって、エレメントドラゴンの方に振り向き、
左手に持った神威を腰に添えて構えを取る。
エルク
「お前は僕の大切な仲間を傷付けた! 覚悟しろ!」
_________________________________________
戦闘曲
ケイオスリングス3
BossBattle 3
ガイザー戦闘曲
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エルク
「行くぞッ!」
僕は、前屈みになって足に魔力を集中させる。
エルク
「二ノ型·刹那ッ!」
そこから一気に加速し、を走り抜けつつ繰り出された幾度の斬撃が
エレメントドラゴンを斬り刻む!
エレメントドラゴン
「ギャアァァァァッ!」
しかし、エレメントドラゴンはこの攻撃に耐え、
僕を叩き潰そうとその大きな拳を振り下ろす!
エルク
「見え見えだ!」
だが、その動作は鈍重で遅く、それをかわすのは造作もなかった。
エルク
「(確かに一撃一撃の攻撃は重い。
でも、動きが直線的で見切りやすい!)」
そして、僕はその振り下ろされた腕に乗って駆け上がる。
だが、エレメントドラゴンが振り落とそうと腕を振り回すが、それと同時に跳躍する。
エルク
「喰らえ! 輝剣·光落ッ!」
神威に光の魔力を纏わせ、エレメントドラゴン目掛けて空中から
急降下攻撃を繰り出して斬り裂く!
エレメントドラゴン
「グギャアァァァァッ!」
ノワール
「すごい・・・!」
この時、ノワールはそう思うしかなかった。
最初は頼りないと思っていたエルクが、
自国に出現したモンスターや事件を共に戦って倒し、解決するほど強くなっている。
加えて、今、こうして自分を助け守るために戦ってくれている事に。
ノワール
「(でも、私だってこの国を守る女神よ!
エルク一人だけに戦わせるわけにはいかないわ!)」
ノワールは立ち上がってエルクに力強く言う。
ノワール
「エルク! 私も一緒に戦うわ!」
エルク
「ノワール・・・。 うん、じゃあ、一緒に!」
僕とノワールは、肩を並べて弱ったエレメントドラゴンに剣を向ける。
エルク·ノワール
「「この一撃、受けてみろ!」」
僕達は、エレメントドラゴンに向かって駆け出し剣を構え、駆け出す!
エルク·ノワール
「「ソニックレイドッ!」」
エレメントドラゴン
「グガアァァァァッ!!」
その音速の如く素早い強力な斬撃がエレメントドラゴンを駆け抜け斬り裂き、
大きな断末魔を上げながら粒子となって消えた。
エルク
「ふぅ・・・やったね、ノワール!」
ノワール
「ええっ!」
二人で力を合わせて討伐対象のモンスターを倒した事に喜ぶ僕達。
エルク·ノワール
「「・・・」」
しかし、その束の間、再び気まずい空気になる。
エルク·ノワール
「ねえ、ノワール・・・「ねえ、エルク・・・」」
そんな空気の中、僕とノワールが同時に口を開く。
エルク·ノワール
「な、なに?「な、なにかしら?」」
また同時に口を開く僕とノワール。
このままではラチがあかないと思った僕は、自分から話し掛けることにした。
エルク
「ノワール、あの時怒鳴っちゃってごめんね」
ノワール
「あなたはなにも悪くないわ! 悪いのは私の方よ・・・。
いつも助けられてるのにあんなひどいこと言っちゃって、ごめんなさい!」
エルク
「ノワール・・・」
ノワール
「こんな私って・・・嫌われて当然よね・・・」
と、涙を流しながら僕に謝るノワール。
それだけノワールは僕に言った言葉に罪悪感を抱いていたってことなんだろう。
でも、それは彼女の本心じゃないってことはわかってる。
エルク
「ノワール。 きっと僕は嬉しかったんだと思う」
ノワール
「・・・嬉しかった?」
エルク
「うん。 人間でありながら女神様と一緒に戦えて、役に立てて。
でも、だからこそもっと君の役に立ちたいと思うあまり、君の事を考えてなかった。
あの時、君の立場になって考えるべきだったんだ。
だから、僕の方こそごめんね、ノワール」
ノワール
「エルク・・・」
エルク
「だからさ、仲直りしようよ!
だって、君は僕の大切な【親友】なんだから!」
ノワール
「・・・っ!」
すると、ノワールが僕に抱き付いてきた。
エルク
「ノ、ノワールっ!?///」
ノワール
「ごめんね、エルク。
今は・・・今だけはこのままではいさせて・・・」
エルク
「・・・うん、わかった」
ノワールside
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
────────────────────
「君は僕の大切な【親友】なんだから!」
────────────────────
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そのエルクの言葉が本当に嬉しかった。
本当なら嫌われても当然な最低なことを言って彼を傷付けたのに、
こんな私を【親友】と言って許してくれて、国中を走り回って助けに来て守ってくれた。
女神である私は、このラステイションを、そして国民達を守っていく存在で、
誰かに守ってもらった事なんて初めてだった。
私が彼に対する温かくも安心するこの気持ち、今ならはっきりわかるわ。
これが・・・恋ってものなのね・・・。
ネプテューヌが彼のことを頼りにしてるってことは、きっとあの子も・・・。
でも、そんなこと関係ないわ!
だって、私が彼のことを好きっていうこの気持ちは誰にも負けないから!
私に恋を教えてくれてありがとう、エルク。
ノワールsideend
ノワール
「ありがとう、もう大丈夫よ」
エルク
「う、うん・・・///」
そう言って、ノワールは僕から離れる。
エルク
「それじゃあ、帰ろう、ノワール。
ユニちゃんとケイさんが心配してるからさ」
ノワール
「・・・そうね。 二人にも心配かけちゃったものね」
特にケイさんには、僕達の残した事務仕事をやってもらって迷惑かけたしね・・・。
そして、洞窟から出ると、外は真っ暗になっていた。
帰ったらユニちゃんとケイさんにきちんと謝らないとね。
エルク
「すっかり夜になっちゃったね。 これは急いで帰った方がよさそうだ」
ノワール
「ごめんなさい、私のせいで・・・」
エルク
「気にしないでよ、ノワール。 別に僕は君のせいだなんて思ってないし、
こうして君を助けて仲直りも出来たんだ。 それだけで全て報われるよ」
ノワール
「・・・ありがとう、エルク」
エルク
「はい、この話はもうおしまい! 早く教会に戻ろうよ、ノワール!」
ノワール
「ええ、そうね」(パアァァ
ノワールは突然女神化する。
ブラックハート
「さあ、つかまって、エルク。 このまま一気に教会まで飛んでいくわよ!」
エルク
「エっ!? ちょ、ちょっと待ってノワール!
そんないきなり・・・って、うわーーーーっ!!」
ノワールは僕の腕を掴むと、そのまま教会まで全力で飛んでいった。
そして、教会に帰った僕達は、今回の事で心配かけたユニちゃんとケイさんに謝罪した。
もちろん、中断していた事務の仕事も含めて。
それからお風呂に入った後、寝巻きのジャージに着替えて自室に戻ってベッドに横になる。
エルク
「・・・明日でノワール達とお別れか・・・」
でも、疲れているはずなのに眠れなかった。
僕は執務室にあるオープンテラスに行くことにした。
━ オープンテラス ━
エルク
「わぁ・・・!」
執務室の大きな窓を開けてテラスに出ると、そこに広がったのは
ライトアップされたラステイションの夜景だった。
その夜景を見て美しいと思っていると、涼しい夜風が僕の頬を優しく撫でる。
エルク
「~♪」
そんな涼しくも心地いい夜風の中、僕は自然と鼻歌を歌っていた。
その時、背後から一人の少女の声が聞こえた。
ノワール
「そこにいるの? エルク」
エルク
「ノワール。 どうしたの?」
ノワール
「ちょっと眠れそうになかったから書類の整理をね・・・」
エルク
「そっか、ノワールもか・・・」
ノワール
「それじゃあ、エルクも?」
エルク
「うん、まあね。 明日で皆とお別れかと思ったら眠れなくってさ。
だから、この景色を見納めとこうと思ってね」
ノワール
「そうだったの。
ねえ、さっきあなたが歌ってたあの鼻歌、とてもいい歌だったけど
あれってなんていうの歌なの?」
エルク
「あれはアルトスの集落に古くから伝わる歌なんだ。
歌の歌詞は忘れちゃったけどね」
ノワール
「それにしては、なかなか上手だったけど?」
エルク
「そ、そうかな? 聞かれてるとは思わなかったよ」
アルトスにいた頃は、散々大人達から聞かされてたから覚えてる。
その時の僕はまだ小さな子供だったから、その歌の歌詞や内容までは難しくて
覚えることが出来なかった。 懐かしい感じがするのはきっとこのせいだろう。
でも、プラネテューヌでネプテューヌ達とあの遺跡に行った時に感じた
あの懐かしさはなんだったんだろう? やっぱり、この歌となにか関係があるのかな?
それにしても、誰かに鼻歌を聞かれるのは少し恥ずかしいな・・・///。
ノワール
「記憶の方はどう? あれからなにか思い出したの?」
エルク
「いや、全然。 ネプテューヌとネプギアに保護される前までは
アルトスに住んでいたっていうのは覚えるんだけど、
そこで何があったのかが思い出せないんだ。
まるで、そこの記憶だけが切り抜かれたみたいに・・・」
ノワール
「エルク・・・」
エルク
「でも、大丈夫だよ。 だって僕には、ネプテューヌ達とユニちゃんやケイさん、
それにノワール、君っていう【親友】がいるからね」
ノワール
「あ、ありがとう・・・///
(なんで真顔でそんなことが言えるのかしら・・・!
そりゃあ、親友って言ってくれるのは凄く嬉しいけど)」
エルク
「これで、ノワールはネプテューヌから“ぼっち“呼ばわりされなくてすむね」
ノワール
「あ、あなたねぇ・・・」
エルク
「はははっ、ごめんごめん」
ノワール
「まったく・・・」
湯上がりで体が温かかったうちは涼しかったけど、
夜風に当たっていると段々冷えてきたから、僕は部屋に戻ろうかな?
エルク
「ちょっと冷えてきたかな?
もうこんな時間だし、そろそろ部屋に戻るよ」
ノワール
「ねえ、ちょっといい?」
エルク
「なに?」
ノワール
「エルク。 あなた、ラステイションで暮らさない?」
エルク
「エ?」
ノワール
「あなたが居てくれると、心強いっていうかなんていうか・・・そうっ!
仕事がはかどるのよ!
もちろん、ルウィーとリーンボックスの体験入国が終わってからでいいわ」
エルク
「ノワール、その事なんだけど・・・」
ノワール
「な、なに?」
エルク
「実は今日、ケイさんから同じようにラステイションに来ないかって誘われたんだ」
ノワール
「え、ケイに?」
エルク
「うん。 それでね、ノワール。 君からも誘ってくれて嬉しいよ」
ノワール
「それじゃあ・・・!」
エルク
「でも、ごめん。 僕の家はプラネテューヌって決めてるんだ。
それに、ネプテューヌがちゃんと仕事をするか心配だしね」
ノワール
「そう・・・。 あなたがそう決めたんなら仕方ないわね。
とても残念だわ・・・」
エルク
「ノワール・・・」
ノワール
「でも、あなたの部屋は残しておくから、
ネプテューヌに愛想が尽きたらいつでも来なさい」
エルク
「その時は、お言葉に甘えさせてもらうよ」
ノワール
「ふふふっ」
エルク
「はははっ」
と、二人で笑い合う僕とノワール。
まさか女神様と教祖様の二人から誘われるとは思わなかっけど
それと同時に、それほど僕の事を必要としてくれてるんだなっていう嬉しさもあった。
エルク
「それじゃあ、僕はもう寝るよ。 お休み、ノワール」
ノワール
「ええ。 お休み、ノワール」
明日にはルウィーに行かなくちゃいけない。
僕は再び部屋に戻り、ラステイションでの最後の夜を過ごすのであった。
なんか今回、エルクside、ノワールsideの切り替わりが多くて
少し目まぐるしく感じたのは気のせいかしら・・・?
エルク
「確かにそうだね。
読者の方々はどう思うだろう?」
ユリウス
「そして気のせいではないな。
こういうのは少し控えた方がいいのかもしれん」
作者E·C
「う~ん・・・、難しいなぁ・・・」
エルク
「でも、お気に入り登録数が31人っていうことは、
それだけ読んでくれてる人がいるってことだよね」
ユリウス
「ああ、そうだな。 ありがたいことだ」
作者E·C
「それじゃあ、この調子でどんどん登録数を増やすぞ!」
ユリウス
「そのためには面白い話を書かなくてはな」
エルク
「それと文力もね」
作者E·C
「が、がんばります・・・!」
エルク
「そういえば、作者が僕達の物語を書き始めてどれくらいだっけ?」
ユリウス
「ふむ・・・一年と一ヶ月といったところか」
作者E·C
「そんなに経つんだ・・・」
エルク
「今は体験入国編だけど、物語全体から見て今どの辺なの?」
作者E·C
「・・・まだまだ序盤です・・・」
ユリウス
「一年で序盤とは・・・」
エルク
「僕達の物語が完結するまでどのくらいの時間がかかるんだろう・・・?」
作者E·C
「うっ、オレもリアルじゃ忙しいからなかなか時間が取れないんだ」
ユリウス
「こればかりは、事情が事情なだけに仕方ないのかもしれんな」
作者E·C
「ごめんよ、エルク、ユリウス。
でも、最後にこれだけは言わせてくれ」
エルク
「なに? 作者」
作者E·C
「オレはシャマランよりガイザー派です!」
ユリウス
「何を言っているんだそなたは」
エルク
「さあ、わかる人にはわかるんじゃない?」