光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第26話

《前回までのあらすじ》
黒いモンスターを討伐に向かう途中で遭遇した危険種を倒したエルク達は、
ルウィー雪原にある小さな小屋で休息を取ることにした。



♯ 26 小屋で一休み

あれから僕達は、時にモンスターを倒し、時に雑談し、

時に邪力(タナトス)モンスターについて話ながら雪原を進む。

プラネテューヌやラステイション、そして故郷のアルトスの集落には

ルウィーのような雪はなかったからわからなかったけど、雪道を歩くのはなかなか大変だ。

日頃から鍛えているからさほど辛くはないけど、それでも体力は消耗してしまう。

できれば邪力(タナトス)モンスター戦まで温存しておきたいけど、こればかりは仕方がない。

でも、そんな雪道の中でロムちゃんとラムちゃんは元気に走り回ってる。

やっぱり、自国なだけに慣れてるのかな?

 

 

エルク

「ふぅ・・・」

 

ブラン

「どうしたの?」

 

エルク

「ああ、いや、なんでもないよ。

 ちょっと慣れない雪道に足を取られてね・・・」

 

ブラン

「そう。 なら、少し休む?」

 

エルク

「いや、これくらい大丈夫だよ」

 

ユリウス

「エルク、もし疲れているのならブランの言う通り休んだ方がいい」

 

エルク

「・・・そうだね。 なら、そうさせてもらうよ」

 

ブラン

「あそこに小屋があるわ。 そこで暖を取って休憩しましょう」

 

 

僕達は近くにあった小屋で少し休む事にした。

 

 

エルク

「ルウィー雪原に小屋があってよかったよ。

 こうして暖を取る事が出来るし」

 

ユリウス

「確かに、我々や旅人にとってありがたいことだな」

 

エルク

「ねえ、ブラン。 僕達以外にもこの小屋を使う人っているの?」

 

ブラン

「ええ。 ユリウスの言う通り、旅人やハンター達がよく利用しているわ」

 

 

なるほど、皆が利用しているだけあって、色んな道具や物が綺麗に整頓されている。

誰かが定期的に掃除や整頓しに来ているのかな?

とりあえず、僕は暖炉に薪をくべて火を着ける。

 

ラム

「あったかいね、ロムちゃん」

 

ロム

「うん、あったかい(ほかほか)」

 

エルク

「ブラン、隣いいかな?」

 

ブラン

「ええ、どうぞ」

 

 

そう言って僕は、帽子を脱いで暖炉の前に座っているブランの隣に座る。

 

 

エルク

「それにしても、結構色々な物があるね? 掃除とかは誰がしてるの?」

 

ブラン

「フィナンシェっていう子にしてもらってるわ」

 

エルク

「フィナンシェ?」

 

ロム

「うん。 優しくてとてもいい人だよ。

 わたしとラムちゃんとよく一緒に遊んでくれるの」

 

ラム

「ここに来る時は、わたしたちも一緒に来てるのよ。

 ねえ、おねえちゃん」

 

ブラン

「流石にモンスターの出る場所にあの子一人に行かせることはできないからね。

 護衛として一緒に来てるのよ」

 

エルク

「どんな人なんだろう、一度会ってみたいな」

 

ブラン

「今回の件が終わったら会わせてあげるわ」

 

エルク

「ありがとう、ブラン」

 

 

話を聞くとメイドって感じだな。

フィナンシェさんか・・・教会の関係者かな?

 

 

ブラン

「あれから記憶の方はどう? なにか思い出したの?」

 

エルク

「いや、全然だよ。 あれからなにも・・・」

 

ブラン

「そう・・・ごめんなさい」

 

エルク

「そんな顔しないでよ。

 記憶が戻らないのは僕の問題であってブランのせいじゃないんだから」

 

 

無神経な事を聞いたしまったとそううつ向くブランの頭を、僕は優しく撫でる。

 

 

ブラン

「ふぇっ///!?」

 

エルク

「確かに記憶が戻らないのは不安だよ?

 でも、僕にはネプテューヌ達やノワール達、それにブラン達もいるから大丈夫だよ。

 心配してくれてありがとう、ブラン」

 

ブラン

「わ、わかったから・・・その・・・手を・・・///」

 

エルク

「エ? あ、ああ! ごめん!」

 

ラム

「おねえちゃんだけずるい! わたしもわたしも!」

 

ロム

「わたしもなでて、エルクさん(もじもじ)」

 

エルク

「うん、わかったよ。 おいで、ロムちゃん、ラムちゃん」

 

ロム·ラム

「「はーいっ!」」

 

 

二人は笑顔で僕の所まで来て座り帽子を脱いで、僕は二人の頭を撫でる。

 

 

ブラン

「すっかりこの子達もあなたになついたわね」

 

エルク

「特別な事をしたわけじゃないんだけどね」

 

 

でも、こうして甘えているところを見ると、

こんなに小さい子達が女神様の重い使命を背負っているなんて凄いなと思う。

 

 

エルク

「でも、ロムちゃんもラムちゃんも凄いよ。

 こんな小さな体で女神様としてがんばってるんだから」

 

ラム

「ふふーん、まあね!」

 

ロム

「ありがとう、エルクさん(ニコニコ)」

 

 

と、そう喜ぶ二人の笑顔はとても可愛い。

 

 

エルク

「ねぇ、ユリウス。

 ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」

 

ユリウス

「なんだ」

 

エルク

「あの時、アレックスが使ってた古代魔道具(アーティファクト)って一体なんなの?」

 

ブラン

古代魔道具(アーティファクト)?」

 

エルク

「知ってるの? ブラン」

 

ブラン

「ルウィーの書斎にゲイムギョウ界の古い歴史の本に

 そう書かれていたのを読んだことがあるから。

 確か大昔に実在した様々な能力を持った魔法の道具の事よね?」

 

エルク

「そういえば、ユリウスも同じ事を言ってたよね?」

 

ユリウス

「ああ。 前回アレックスが使っていたそれは精神操作(マインドソーサー)と言って

 術者の魔力と対象の心の闇が深いほど効力を発揮する古代魔道具(アーティファクト)だ」

 

エルク

「心の闇か・・・」

 

 

確かにケーシャちゃんの過去は悲しいものだった。

そこをアレックスにつけこまれて操られたってことか。

 

 

ブラン

「でも、それを含めた全ての古代魔道具(アーティファクト)は【極光の守護神】と、

 女神達の手によって破壊されと書かれてあったわ」

 

エルク

「じゃあ、なんで破壊されたはずの古代魔道具(アーティファクト)が今のゲイムギョウ界に

 あったんだろう? これって変だよね?」

 

ユリウス

「それはわからん。 

 だが、この先また古代魔道具(アーティファクト)を使う者が現れるかもしれんな」

 

エルク

「うん、そうだね」

 

ロム

「ねぇねぇ、なんのお話をしてるの?(はてな)」

 

エルク

「ああ、ごめん。 なんでもないよ」

 

ブラン

「アレックスって、ラステイションで起きた学校の生徒達を操って

 ラステイションを乗っ取ろうとした事件の黒幕でしょ?

 それじゃあ、ノワールの言ってたことは本当みたいね」

 

エルク

「ノワールが?」

 

ブラン

「ええ。 私の国を守ってくれて本当に感謝してるってね。

 あのノワールが素直に感謝するなんてね」

 

ラム

「じゃあ、エルクくんがそのくろまくってのをやっつけたの?

 すごいすごーい!」

 

ロム

「エルクさん、すごい!(キラキラ)」

 

エルク

「それは皆の協力があったお陰だよ。

 僕一人だけの力じゃどうすることも出来なかったよ」

 

ユリウス

「そうだな。 しかし、そなただからこそ皆が協力してくれたのだ」

 

エルク

「僕だからこそ?」

 

ユリウス

「ああ。 エルク、そなたは人の心を大切にする者だ。

 その強く優しい心があるからこそ、皆そなたを信じてくれるのだ」

 

エルク

「そう言われても、自覚がないんだけど・・・」

 

 

強く優しい心か・・・僕はただ自分に出来ると思った事をしてるだけなんだけどな。

 

 

ブラン

「そこがあなたのいいところなんでしょうね」

 

ロム

「この前ネプギアちゃんが電話で「強くて優しいお兄ちゃん」って言ってたよ?」

 

ラム

「あと、ユニも言ってたわよ」

 

ブラン

「あなた、みんなから慕われてるのね」

 

エルク

「うん、本当にありがたいよ」

 

ラム

「じゃあ、わたしもロムちゃんも、エルクくんのことおにいちゃんって呼ぶね!」

 

エルク

「エッ!? な、なんでそうなるの!?」

 

ロム

「あのとき、わたしとラムちゃんを助けてくれたから・・・///(もじもじ)」

 

ラム

「それに、ネプギアやユニの言う通りかっこよくて頼りになるから!」

 

エルク

「えっと・・・ど、どうしよう、ブラン」

 

ブラン

「なぜわたしに聞くのよ・・・」

 

エルク

「それはだって、ほら・・・」

 

ブラン

「わたしはかまわないわ。

 だって、これだけこの子達があなたになついているんだから」

 

ラム

「それじゃあ、これからよろしくね! おにいちゃん!」

 

ロム

「よろしくね、おにいちゃん!(にこにこ)」

 

エルク

「う、うん、よろしくね・・・」

 

 

なんだか気圧された気がする・・・。

でも、ネプギアやユニはともかく、小さい子からお兄ちゃんってなんだかこそばいな。

 

 

エルク

「そうだ、ブランにも聞きたい事があるんだけど、

 長い黒髪と黒い服に古風な口調で話す女の子って知らない?」

 

ブラン

「長い黒髪に黒い服の女の子?

 さあ、そんな子ルウィーで見かけたことないわね。 

 ロムとラムはどう?」

 

ロム

「わたしもしらない(ふるふる)」

 

ラム

「わたしもしらないわ。

 その子がどうかしたの? おにいちゃん」

 

エルク

「その子と初めて会ったはずなのに、僕の名前を知ってたから不思議に思ってね。

 ユリウスはどう? 知ってる?」

 

ユリウス

「確かに特徴的ではあったが、私も初めてだ。

 (しかし、妙に見覚えがあるのはなぜだ・・・?)」

 

エルク

「ユリウス?」

 

ユリウス

「いや、なんでもない。 私も少し休ませてもらうとしよう」

 

 

そう言ってユリウスは光となって僕の中へと戻っていった。

 

 

ラム

「おにいちゃんの中に消えちゃった・・・」

 

エルク

「・・・」

 

ブラン

「そんなに気にすることはないわ。

 あなたの知らないところであなたの事を知っただけかもしれないし」

 

エルク

「・・・そうだね。

 今は黒いモンスターの討伐(目の前の事)に集中するよ」

 

ブラン

「ええ、頼りにしてるわ。

 それじゃあ、そろそろ出発しましょう」

 

エルク·ロム·ラム

「うん「「はーい」」」

 

 

小屋での一時の休息を終えた僕達は、

改めて黒いモンスターを討伐すべく出発する。

今回は一体どんなモンスターなんだろう・・・。

そんな不安を胸に、僕は今だに不馴れな雪道を進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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