光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第27話

《前回のあらすじ》
小屋で一時の休憩を終えたエルク達は、
改めて黒いモンスターの討伐に向けて、ルウィー雪原を進む。


♯ 27 黒く巨大なモンスター

小屋での休息を取った僕達は、黒いモンスターの討伐のため、

さらにルウィー雪原を進む。

 

 

エルク

「例の黒いモンスターが現れた場所ってどの辺りかな?」

 

ブラン

「詳しい情報によると、雪原の最奥部ね」

 

エルク

「その最奥部って、ここからどれくらい?」

 

ブラン

「あれから結構進んだから、ここからだとさほど遠くないはずよ」

 

エルク

「なら、もうすぐだね」

 

ロム

「どんなモンスターなんだろ・・・わたし、ちょっと怖い(ぶるぶる)」

 

ラム

「だ、だいじょうぶよ、ロムちゃん。

 わたしとロムちゃんのコンビは最強なんだから・・・」

 

ブラン

「ロム、ラム・・・」

 

エルク

「・・・」

 

 

たとえ女神様であっても小さな女の子なんだから、

やっぱり不安なものは不安だし、怖いものは怖いよね。

だから僕は・・・

 

 

エルク

「大丈夫だよ。 ロムちゃん、ラムちゃん」

 

 

二人の前にしゃがんでそう言いながら頭に手を置き、

安心させるように話し掛けて、そのまま言葉を続ける。

 

 

エルク

「君達が不安で怖い気持ちは僕にもよくわかる。

 でも、君達にはお姉ちゃんがついてるし、

 ブランがそんなモンスターに負けるはずないよ。

 それに、僕もついてる。 

 伊達にこれまで邪力(タナトス)モンスターと戦ってないからね」

 

ブラン

「エルク、あなた・・・」

 

ロム·ラム

「「おにいちゃん・・・」」

 

エルク

「だから安心してよ。

 僕達が力を合わせれば必ず勝てるさ!」

 

 

僕のその言葉に、二人の不安な顔が明るい元の顔に戻って行く。

 

 

ラム

「はげましてくれてありがとう、おにいちゃん!」(ギュー

 

ロム

「ラムちゃんずるい。

 わたしもおにいちゃんにぎゆーってするもん!(ぎゅー)」

 

 

二人はいきなり僕に抱き着いてきた!

でも、子供であるためか加減というものを知らず、

それはもはや抱き着くというより、さば折りに近かった。

 

 

ロム·ラム

「「ぎゅーーっ!」」

 

エルク

「ちょ、まっ! 二人共・・・く、苦しい・・・!」

 

ブラン

「やめなさい、ロム、ラム。 エルクが苦しんでるわ」

 

ラム

「ご、ごめんなさい、おにいちゃん。 苦しかった・・・?」

 

ロム

「ごめんなさい・・・(しゅん)」

 

 

苦しくなかったと言えば嘘になる。

でも、これがこの子達なりの喜びと感謝の表現なのかもしれない。

 

 

エルク

「だ、大丈夫だよ。 ロムちゃん、ラムちゃん」

 

ブラン

「そう・・・ロムとラムがごめんなさい」

 

エルク

「いいさ。 それに、ロムちゃんとラムちゃんもすっかり元気になったみたいだよ?」

 

ラム

「それじゃあ、みんなで力を合わせていくわよーっ!」

 

ロム

「おーっ!」

 

ブラン

「・・・ええ、そうね。 それにしてもすごいわね、エルク。

 不安な気持ちで一杯だったあの子達を立ち直らせるなんて、わたしには難しいわ」

 

エルク

「別に特別な事はしてないよ。

 僕はただ、あの子達には笑顔でいて欲しいって思っただけだよ」

 

ブラン

「ありがとう、エルク」

 

エルク

「うん。 どういたしまして」

 

 

そのまま僕は、ブランと元気になったロムちゃんとラムちゃんと一緒に、

ルウィーの歴史や僕のこれまでの出来事を話しながら雪原を進む。

すると大きな滝が凍りついた広い場所に出た。

 

 

エルク

「なんだか広い場所に出たね。 もしかして、ここが?」

 

ブラン

「ええ、ルウィー雪原の最奥部よ」

 

ロム

「でも、なにもいないよ?(はてな)」

 

 

確かな情報からしてそんなはずはないと思ったブランは周囲を見渡すが、

なにもいなかった。

 

 

ブラン

「おかしいわね・・・」

 

ラム

「もしかして、もう誰かがやっつけちゃったとか?」

 

ブラン

「もしそうならそういう連絡があるはずよ」

 

エルク

「・・・(この感じ、ラステイションの時と似ている。

 もしかして、あの時みたいに・・・)」

 

ロム

「どうしたの? おにいちゃん」

 

エルク

「感じる・・・この邪悪な気配」

 

ブラン

「わかるの?」

 

エルク

「なんとなくだけどね。 ユリウスも感じる?」

 

ユリウス

「ああ、もう目の前まで来ているぞ!」

 

 

ユリウスの言葉と同時に、突然なにもなかった場所から黒い霧のようなものが湧きだし、

それが集まりモンスターの形になった!

 

 

_______________________________________

戦闘曲

テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士

With Courage

ボス戦闘曲

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

エルク

「やっぱり、邪力(タナトス)モンスターだったか・・・!」

 

ラム

「あ、あれがそうなの・・・?」

 

ロム

「こ、怖い・・・!(ぶるぶる)」

 

ブラン

「確かに邪悪な力を感じるわね」

 

 

ブランはともかく、ロムちゃんとラムちゃんの二人はその黒い容姿に怖がっている。

僕はこれまで二度戦闘経験があるけど、三人は初めて対峙する相手で、

ロムちゃんとラムちゃんがそうなるのも無理もない。

 

 

ブラン

「でも、だからといって引くわけにはいかないわ。

 行くわよ、みんな」

 

 

そして、ブランとロムちゃんとラムちゃんの三人は女神化する。

 

 

ホワイトシスター(ロム)

「久しぶりに本気出すね!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「ルウィーの女神候補生の力を見せてあげる!」

 

ホワイトハート

「変身完了。 頼むぜ、エルク!」

 

エルク

「うん! -我祈るは黒き闇を払う聖なる力なり。 その力我が友等に宿らん

 神聖付与(エンチャント)!」

 

 

抜刀した神威を天に掲げ神聖付与(エンチャント)を発動させると、

ブラン達の持つ戦斧と杖が白く光り出す。

 

 

ホワイトハート

「これがお前の力か・・・確かに力が湧いてくるぜ!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「わー! 光ってるー!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「キラキラしててきれい!」

 

エルク

「それにしても初めて見るモンスターだ。 ブラン、あれは?」

 

ホワイトハート

「あれはアイスホエールって言うモンスターだ。

 ルウィーで見かける危険種だが、なんかデカくねぇか?」

 

ユリウス

「あれも邪力(タナトス)による影響だ」

 

ホワイトハート

「はぁ? パワーアップするだけじゃねぇのかよ!?」

 

ユリウス

邪力(タナトス)によって強化されるに伴い、体が巨大化する個体もいるようだな」

 

ホワイトハート

「なんでもありかよ! クソッ!」

 

 

前にゲイムギョウ界のモンスター図鑑でアイスホエールを見たことがあるけど、

最大で全長8mだったが、こいつはその倍以上の全長20mあった。

 

 

エルク

「このモンスターは初めて見るけど、これは大きいね・・・!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「でも、戦うしかないよ」

 

エルク

「・・・そうだね。 大きさだけが強さじゃないってね!」

 

ユリウス

「気を付けろ、体が大きいが故に繰り出される攻撃も強力なはずだ!」

 

ホワイトハート

「だな。 だったらそのデケェ体叩っ斬ってやるぜ!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「よーっし! いっくわよー!」

 

 

僕達はそれぞれ武器を構える。

 

 

ホワイトハート

「先手はもらったぜ! 喰らいやがれ! ゲッターラヴィーネ!」

 

 

ブランは空高く飛翔し、アイスホエールの頭上を取る。

そして、その大きな戦斧を急降下の勢いを乗せて降り下ろし、

ゲッターラヴィーネを繰り出す! 

 

 

 

 

ガキイィィィィンッ!

 

 

 

 

ホワイトハート

「な、なんだっ!?」

 

 

だがその瞬間、何かがブランの一撃を弾いた!

よく見てみると、薄い氷のバリアのような物がアイスホエールを包み込んでいた。

 

 

エルク

「ブラン! 大丈夫!?」

 

ホワイトハート

「ああ、大丈夫だ。

 でも、わたしの攻撃を防ぐってどんだけ固ぇんだよ・・・!」

 

 

確かに女神化したブランの攻撃を防ぐなんて並大抵の防御力じゃない。

見たところ、ラステイションで戦った機械モンスターが使っていたバリア以上だろう。

神聖付加(エンチャント)で攻撃が効くようになっても、当たらないんじゃ意味がない。

 

 

ホワイトシスター(ラム)

「なら、今度は──」

 

ホワイトシスター(ロム)

「わたしたちが!」

 

 

そう思っているうちに、ロムちゃんとラムちゃんが攻撃を仕掛ける!

 

 

ホワイトシスター(ロム)

「いくよ、ラムちゃん!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「うんっ!」

 

 

そう言って二人は、手にした杖の先端部分を重ねて魔法を唱えた!

 

 

ホワイトシスター(ロム)·(ラム)

「「アイスコフィンッ!」」

 

 

二人の合体魔法アイスコフィンを唱えると、

アイスホエールの足元に大きな魔方陣が展開され、

そこから巨大な鋭利な氷塊を作り出し、そのまま貫こうとするが、

やはり氷壁に守られダメージを与えられなかった。

 

 

ホワイトシスター(ロム)

「そんな、わたしたちの魔法が・・・」

 

ホワイトシスター(ラム)

「もう、なによあれ! チートじゃない!」

 

エルク

「だったら・・・ブラン、僕を上へ飛ばしてくれ!」

 

ホワイトハート

「どういうつもりか知らねぇけど、わかったぜ! 来いっ!」

 

 

乗れと言わんばかりに、ブランは戦斧の腹の部分を僕に向けて、それに飛び乗る!

 

 

ホワイトハート

「オラアァァァァッ!」

 

 

そして、力一杯戦斧を振り上げて僕を空中へ打ち上げる!

 

 

エルク

「よし、この高さなら・・・!」

 

 

僕は抜刀した神威を鞘に納めて光の魔力を集中させる。

 

 

エルク

「四ノ型·流星ッ!」

 

 

そこから素早く抜刀して流星を繰り出す!

その小さな無数の光子弾がアイスホエール降り注ぎ、

さらに落下の勢いを利用して次の技へと繋げる!

 

 

エルク

「三ノ型·断空ッ!」

 

 

僕の三ノ型·断空と四ノ型·流星は、繰り出した時の高さと地上との落差があるほど

威力の上がる技であり、その高さから繰り出した双方の技が決まり、

奴の氷壁を砕けると思っていた。

 

 

エルク

「ぐっ、くそ! これでも駄目なのか!」

 

 

僕の剣技と奴の氷壁がぶつかり合い、激しく競り合う。

するとアイスホエールが力を込めて僕を押し返し、

その巨体を翻してその巨大な尾びれを叩きつけてきた!

 

 

エルク

「ぐああぁぁぁっ!」

 

 

それによる一撃でガードが間に合わず、僕は再び空中へと打ち上げられる!

 

 

ホワイトハート

「エルクっ!」

 

ホワイトシスター(ロム)·(ラム)

「「おにいちゃんっ!」」

 

 

それを見たブラン達は、すかさず僕の元まで飛び、空中で僕を受け止める。

 

 

ホワイトハート

「おい、大丈夫か、エルク」

 

エルク

「うん、なんとかね・・・」

 

ホワイトシスター(ロム)

「回復するね」

 

 

ロムちゃんが回復魔法を掛けてくれたお陰で傷が治り、痛みが引いた。

 

 

ホワイトハート

「まったく、無茶しやがって・・・!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「本当よ! 心配したんだからね!」

 

エルク

「うっ、ごめんなさい・・・」

 

 

ブランとラムちゃんに怒られてしまった・・・。

確かに無茶しすぎたかもしれない。

 

 

ユリウス

「しかし、どうする。

 あの氷壁を破らん事には倒すことは出来んぞ」

 

ホワイトハート

「ああ、なにか突破力のある攻撃じゃなきゃむずかしそうだな・・・」

 

エルク

「突破力か・・・攻撃を一点に集中させる必要があるね。 ユリウス」

 

ユリウス

「ああ、試してみる価値はありそうだ」

 

ホワイトハート

「なんだよ、なんか策でもあんのか?」

 

エルク

「うん。 でも、これはちょっと賭けになるけど・・・」

 

ホワイトシスター(ラム)

「どういうこと?」

 

エルク

「僕のあの技なら、あいつの氷壁を破れるかもしれなけど、

 その技はまだ未完成でうまく出来るかわからないんだ」

 

ホワイトハート

「確かに賭けだな・・・。

 だが、このままだとラチがあかねぇし、お前のその技に賭けてみるしかなさそうだな。

 ロム、ラム、お前らもそれでいいか?」

 

ホワイトシスター(ロム)

「うん。 わたし、おにいちゃんを信じる」

 

ホワイトシスター(ラム)

「わたしもおにいちゃんを信じるわ!」

 

エルク

「ありがとう、三人共。 とりあえず、地上に降りよう」

 

 

僕達は地上に降りた後、その技を繰り出すためには神威に魔力を溜める必要があり、

その間時間を稼いでもらうため、三人には足止めをしてもらうよう説明した。

 

 

エルク

「皆、よろしく頼む!」

 

ホワイトハート

「ああ、任せとけ!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「わたしもがんばる(ぐっ)」

 

ホワイトシスター(ラム)

「さあ、反撃開始よ!」

 

 

そして、三人はアイスホエールに立ち向かう。

 

 

ホワイトハート

「へっ、余所見なんて余裕じゃねぇか!

 喰らいやがれ! テンツェリントロンペ!」

 

 

両手で戦斧を持って回転しながら何度も何度も攻撃するが、氷壁は破れない。

トドメの一撃も防がれ、アイスホエールの巨体による突進がブランを吹き飛ばす!

 

 

ホワイトハート

「うああぁぁっ!!」

 

ホワイトシスター(ロム)·(ラム)

「「おねえちゃん!」」

 

エルク

「っ!(ブランっ・・・!)」

 

ホワイトシスター(ラム)

「よくもおねえちゃんを! アイスハンマー!」

 

 

ラムちゃんは、自分の杖の先端部分に大きな氷塊を作り出して、

それをハンマーのように叩きつける!

 

 

ホワイトシスター(ラム)

「やあぁぁぁっ!」

 

 

しかし、これも氷壁によって防がれ、作り出した氷塊が砕け散る。

 

 

ホワイトシスター(ラム)

「もう! なんなのよ!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「ラムちゃん、離れて! アイスキューブ!」

 

 

ロムちゃんは、氷魔法アイスキューブを唱えると、

複数の四角形の氷塊を飛ばして攻撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトハート

「・・・くっ、いってぇ・・・。 モロに喰らっちまった・・・。

 守備には自信があったんだがなぁ・・・」

 

 

アイスホエールの攻撃を受けてダメージを負いながらも立ち上がるブラン。

 

 

ホワイトハート

「とにかく、今はエルクの技の準備が整うまで時間を稼がねぇと、なっ!」

 

 

ブランは戦斧を肩に担いで、アイスホエールに向かって飛んで行く!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルク

「・・・」

 

 

その時、僕は腰を深く落として抜刀した神威を両手で持ち、

それを水平に突きのように構えて集中し、魔力を溜めていた。

皆が僕の賭けに付き合い体を張って時間を稼いでくれている以上、

失敗するわけにはいかない。

敵を倒すため、そしてブラン達のがんばりを無駄にしないためにも、

この戦闘で完成させなければと、僕を焦らせる

 

 

ユリウス

『エルク、どうだ、行けそうか』

 

エルク

『うん、もう少しだよ。

 でも、このままだとブラン達が・・・!』

 

ユリウス

『落ち着け、そなたは意識を集中し、魔力を溜める事だけを考えろ。

 彼女達の行いを無駄にしないためにも』

 

エルク

『ユリウス・・・』

 

ユリウス

『だいじょうぶだ、自分を信じろ。

 初めて神威を手にした頃に比べて、そなたは格段に強くなっている。

 だから、必ずうまくいくはずだ』

 

 

焦りと不安の中、ユリウスは僕を励ましてくれた。

確かにこんな気持ちじゃ集中出来ないし、成功もしないと思う。

 

 

エルク

『・・・ありがとう、ユリウス。 少し焦ってたみたい』

 

ユリウス

『気にするな、そなたの気持ちはよく分かる。

 なんとしてでも完成させるぞ、エルク』

 

 

僕の賭けた技は、神威の剣先に集中させた光の魔力を放つ技で、

その威力は溜めた魔力量に依存する。

今の僕では魔力を溜めるのに時間が掛かってしまい、

加えてまだ未完成だった事から実戦に使えなかった。

でも、今は奴のあの氷壁を破るのにどうしても必要な技だ。

 

 

エルク

「(もう少し、もう少しだ。 皆、もう少し時間を稼いでくれ・・・!)」

 

ホワイトハート

「オラァッ!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「えい!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「このぉ!」

 

 

一方、ブランが戦斧を振り下ろし、ロムちゃんとラムちゃんは火の魔法でも足止めする。

砕くのが駄目なら、火の魔法で溶かしてしまおうという着眼点は悪くないが、

それでもやはりびくともしない。

 

 

ホワイトハート

「くそ! やっぱダメか・・・!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「火の魔法も効かないなんて・・・」

 

ホワイトハート

邪力(タナトス)モンスター・・・正直侮ってたぜ。

 こっちの攻撃がまるで効かねぇなんてな・・・」

 

ホワイトシスター(ロム)

「どうしよう、おねえちゃん」

 

ホワイトハート

「とにかく、今はコイツを足止めすることだけ考えろ!

 わたしたちじゃ無理なら、エルクに賭けるしかねぇ」

 

 

しかし、アイスホエールもいい加減鬱陶しく思ったのか、

氷魔法ブリザードを唱え、猛吹雪がブラン達を襲う!

 

 

ホワイトハート

「うあぁぁぁぁッ!」

 

ホワイトシスター(ロム)·(ラム)

「「きゃあぁぁぁぁッ!」」

 

 

その魔法によって、三人は大きなダメージを受けてしまう!

 

 

ホワイトハート

「コイツ・・・魔法まで・・・!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「い、痛い・・・」

 

 

邪魔者を退けたアイスホエールは、ゆっくりとエルクに近づく。

 

 

ホワイトハート

「くっそ、このままだとエルクがやべぇ・・・!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「エンドレスコキュートス!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「氷剣·アイスカリバー!」

 

 

これ以上行かせまいと、ロムちゃんとラムちゃんがそれぞれ自分の最強魔法を唱えるも

全て氷壁に阻まれてダメージを与えることが出来ない!

 

 

ホワイトシスター(ロム)

「攻撃が効かなくったって・・・!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「動きを止めることくらいできるわ!」

 

 

二人のエンドレスコキュートスと氷剣·アイスカリバーの二重の氷魔法で足止めする。

 

 

アイスホエール

「ウオオォォォォンッ!」

 

ホワイトハート

「よし! ナイスだ、ロム、ラム!」

 

ホワイトシスター(ロム)

「おにいちゃんのとこへは行かせない!」

 

ホワイトシスター(ラム)

「そこでおとなしくしてなさい!」

 

 

アイスホエールとブラン達との間で激しい攻防が続く!

だが、その時!

 

 

エルク

「・・・よし、溜まった! 皆、離れて!」

 

 

僕は三人にアイスホエールから離れるよう声をかけて、

それを確認してから神威に溜めた光の魔力を一気に解放するように技を繰り出す!

 

 

 

エルク

「輝剣秘技·五ノ型───穿煌ッ!!」

 

 

そして、その構えのまま剣を突き出し、剣先から放たれた光はレーザーとなって

アイスホエールに迫る。

 

 

エルク

「いっけえぇぇぇぇッ!」

 

 

僕の放った穿煌はが奴の氷壁と激しくぶつかり合い、それを打ち破りその巨体を貫く!

 

 

アイスホエール

「ウオオォォォォォ!」

 

 

体を貫かれた事でダメージを受けて苦しむアイスホエール。

 

 

ホワイトハート

「どうやら本体は脆いみたいだな」

 

エルク

「-我祈るは、仇なす者を屠る力なり。 その力、我が友に宿らん

 増強祈祷(エンハンス)!」

 

 

僕は聖祈祷(オラクル)増強祈祷(エンハンス)を発動する。

これは対象者の力と魔力を強化するもので、それによってブランを強化する。

 

 

ホワイトハート

「なんだ・・・力がみなぎってくる・・・!」

 

エルク

「ブラン! 今がチャンスだ!」

 

ホワイトハート

「やっぱお前の力か。 おう、後は任せろ!」

 

 

そう言ってブランは、アイスホエールに迫る!

 

 

ホワイトハート

「喰らいやがれ、超弩級の一撃!」

 

 

その勢いのまま、戦斧でアイスホエールに強力な一撃を加えて吹き飛ばし、

地面を叩きそれによって隆起した岩石によって打ち上げる!

 

 

ホワイトハート

「これでトドメだ! ハードブレイクッ!」

 

 

さらに、両手で持った戦斧をハンマー投げのように回転してその遠心力を利用し

投げ飛ばすと、それが空中に打ち上げられたアイスホエールにクリーンヒットする。

そして、投げ飛ばされた戦斧は、まるでブーメランのようにブランの手に戻り、

それをキャッチする。

 

 

ホワイトハート

「これが、ルウィーの守護女神の力だ!」

 

アイスホエール

「ウオオォォォォォォォンッ!!」

 

 

と、その大きな断末魔と共にその巨体にヒビが入り、ガラスのように砕け散ると、

不気味に黒くゆらめく邪力(タナトス)が現れた。

 

 

ホワイトハート

邪力(タナトス)ってやつか・・・」

 

ホワイトシスター(ラム)

「な、なにあれ・・・」

 

ホワイトシスター(ロム)

「気持ち悪い・・・」

 

ユリウス

『エルク、今だ!』

 

エルク

「うん! ホーリィクリスタル!」

 

 

自分の中に宿るホーリィクリスタルにそう呼び掛け具現化させると、

僕の声に応えるように白く輝き、邪力(タナトス)を浄化してそれを消滅させた。

 

 

エルク

「ふう、なんとかなったね・・・」

 

ブラン

「エルク、お疲れ様」

 

エルク

「ブラン・・・。  うん、お疲れ様」

 

ロム·ラム

「「おにいちゃーん!」」

 

 

女神化を解除したブラン達が、僕の元までやってきた。

 

 

ラム

「さっきのおにいちゃんの技、かっこよかった! ねぇ、ロムちゃん!」

 

ロム

「うん、かっこよかった!(キラキラ)」

 

エルク

「ありがとう、ロムちゃん、ラムちゃん。 二人共ケガはない?」

 

ロム

「ちょっと痛かったけど、

 おにいちゃんとおねえちゃんがやっつけてくれたから大丈夫だよ」

 

ラム

「わたしも大丈夫よ!」

 

エルク

「そっか、よかった。 ブランは?」

 

ブラン

「少しダメージを受けたけど、わたしも大丈夫よ。 

 そういうあなたこそ大丈夫なの?」

 

エルク

「うん、これくらいなんてことないよ」

 

ラム

「あ、おにいちゃん、すりむいてる・・・」

 

エルク

「エ? ど、どこ?」

 

ロム

「右のほっぺ。 いたそう・・・」

 

エルク

「右の? ・・・っ! 本当だ・・・」

 

 

ロムちゃんとラムちゃんにそう言われ、右の頬に触れてみると確かに擦りむいていた。

冷たくなった手で触ったので、余計に痛く感じた。

 

 

ブラン

「今まで気づかなかったの?」

 

エルク

「戦いに集中してたから・・・」

 

ブラン

「まったく・・・ロム、お願い」

 

ロム

「うん、わかった。 おにいちゃん、キズ見せて」

 

エルク

「だ、大丈夫だよ! 持ってきた絆創膏を張れば治るから!」

 

ロム

「ダメ! 見せて!(ぷんぷん)」

 

エルク

「は、はい! ごめんなさい・・・」

 

 

ロムちゃんに怒られてしまった・・・僕を心配してくれるからこそなんだろうけど、

小さい子に怒られるのって、なんかショックだ・・・。

 

 

エルク

「それじゃあ、お願いします」

 

ロム

「うん、まかせて」

 

 

ロムちゃんの視線が合うようにしゃがみ、手にした杖を掲げて回復魔法を唱えると、

優しい光が僕を包み込んで擦りむいた右頬の傷口を塞いだ。

 

 

エルク

「痛みが引いてく・・・それに、傷が治ってる」

 

 

一応僕も回復魔法(ホーリィキュア)を使えるけど、さっきの戦闘で魔力が殆ど残ってないため使えない。

時間が経てば回復して使えるようになるけどね。

 

 

ロム

「もう、いたくない?」

 

エルク

「うん、もう大丈夫だよ。

 ありがとう、ロムちゃん」

 

ロム

「えへへ///」

 

ラム

「あー、ロムちゃんだけずるい! わたしもわたしも!」

 

エルク

「もちろん、ラムちゃんもありがとう」

 

ラム

「おにいちゃんの手、あったかーい」

 

 

それにしても、この子達の魔法は凄いな。

この機会に僕も魔法を勉強してみようかな?

 

 

エルク

「ねぇ、ロムちゃんとラムちゃんの魔法って、誰かに教えてもらってるの?」

 

ラム

「うん、ミナちゃんに教えてもらってるわ」

 

エルク

「ミナちゃんって、教祖の西沢ミナさん?」

 

ロム

「ミナちゃんはわたしとラムちゃんの魔法の先生なの」

 

エルク

「そうなんだ。 なら、僕もミナさんに魔法を教えてもらおうかな?」

 

 

この先剣と光の魔法だけじゃ厳しいかもしれない。

せっかく魔法の国ルウィーに来たんだから他の魔法も習得しておこう。

 

 

ブラン

「・・・」

 

 

ブランがじっと僕を見ている。 どうしたのかな?

 

 

エルク

「? どうしたの、ブラン・・・?」

 

ブラン

えっと・・・その・・・

 

エルク

「エ、何? 聞こえないよ」

 

 

ブランがモジモジしながらなにかしら言ってるみたいだ。

けど、声が小さくて聞き取る事が出来ない。

 

 

ブラン

だ、だから・・・わたしも・・・

 

エルク

「???」

 

ラム

「おにいちゃん、わからないの?」

 

エルク

「わからないのって、なにが?」

 

ロム

「おねえちゃん、モジモジしてる」

 

 

モジモジしてるってことは・・・

 

 

エルク

「わかったよ、ブラン」

 

ブラン

「エルク・・・///」

 

エルク

「トイレだね! 女の子は寒いと近いって言うからね!」

 

ロム·ラム

「「おにいちゃん・・・」」

 

エルク

「エ? どうしたの?」

 

ブラン

「っ! もういい!」

 

エルク

「ぶべらっ!」

 

 

いきなりブランにボディーブローされた!

な、なぜ・・・?

 

 

ブラン

「ロム、ラム! 帰るぞ!」

 

ロム·ラム

「「はーい」」

 

 

ボディーブローを喰らい踞った僕を見下し、

ロムちゃんとラムちゃんにそう言うブラン。

そして三人は女神化して、雪原に踞る僕を一人残して飛び立つ。

 

 

エルク

「ちょ、ちょっと待って!?

 こんな雪原のド真ん中に置いてかれたら本当にシャレになんないから!

 ねぇ、だから戻ってきてよ皆! カムバーックッ!!」

 

ユリウス

「やれやれだな・・・」

 

 

その後、僕の魂の叫び?を聞いて戻ってきてくれたブラン達に

教会まで運ばれるのであった。

ちなみに、教会に戻った後もも不機嫌だったブランの機嫌を直したのは、

また別の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




スプラトゥーン始めました!
ガチマッチには色んなバトルがありますね!
中でもガチエリアが好きです!
でも、ガチアサリは苦手です・・・。
ちなみにC-のぺーぺーでやんす・・・。
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