光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第29話

《前回までのあらすじ》
雪原のモンスターを倒し、魔法の勉強を終えた翌日、
エルクはある危険種モンスターの討伐クエストのため、
ニテールパークに来ていた。


♯ 29 凄腕ハンターのお姉さん

エルク

「ここがニテールパークか・・・」

 

 

僕は今、ここニテールパークに棲み着いたグランドタートルという

危険種モンスターの討伐に来ていた。

そのモンスターの情報を再度確認すると、

背中に大きな赤い甲羅を持った二足歩行のカメ、との事。

 

 

エルク

「パークっていうよりも、最早ダンジョンだな・・・」

 

 

【パーク】っていうくらいだからてっきり遊園地的な場所かと思ったけど、

モンスターが徘徊しているのを見た時、全く違うものだと理解した。

でも、カラフルなボーダー模様の土管や宙に浮くコインに、

まるでコミックのような風景を見ると、それっぽいとも感じる。

 

 

エルク

「棲息場所は・・・最奥部か。

 なんで強いモンスターって、いつもそのダンジョンの一番奥にいるんだろう・・・」

 

 

腕を組んで頭をかしげながらそう言う僕は、

危険種モンスターを討伐するために一番奥へと進む。

 

 

???

「はあーっ!」

 

 

その時、一人の女性の声がした!

 

 

エルク

「女の人の声! 誰かが戦ってるのか!?」

 

ユリウス

「エルク、急ぐぞ!」

 

エルク

「うん!」

 

 

僕は急いでその声のした方向へと走る!

 

 

???

「これでトドメだ! 龍昇拳ッ!」

 

 

その女性はモンスターに強烈なアッパーを繰り出し、

そのモンスターを空高く打ち上げる!

 

 

???

「ふう・・・これで全部かな?「危ない!」え?」」

 

 

大きな土管の物陰に隠れていたテリトスというブロック状のモンスターが、

固いブロックを振り回しながら、不意討ちを受けて反応が遅れた彼女に襲いかかる!

 

 

???

「なっ! しまっ・・・!」

 

エルク

「輝剣·光牙ッ!」

 

 

そのモンスター目掛けて放った光牙が命中し、のけ反らせて攻撃を阻止する。

 

 

エルク

「今だよ!」

 

???

「どこの誰だか知らないが、ありがたい!」

 

 

そう言って女性は再び身をかがめる。

 

 

???

「不意討ちなんて強者のすることじゃないね!」

 

 

そして、拳を突き上げてあの技を繰り出す!

 

 

???

「龍昇拳ッ!」

 

 

その技によって空高く打ち上げられ遠くへ飛ばされたモンスターは、

某大乱闘の如くキラリとお星様となった。

それにしても、凄い威力だ。 ひょっとして、コマンド入力かな?

僕は周囲にモンスターがいないことを確認して、その女性に話しかける。

 

 

エルク

「大丈夫ですか?」

 

シーシャ

「ああ、お陰様でね。 さっきは助かったよ、ありがとう。

 アタシはシーシャ、君は?

 

エルク

「僕はエルクって言います。

 シーシャさんはどうしてここに?」

 

シーシャ

「実は、ここのモンスターがドロップするある素材アイテムが欲しくて

 こうして狩りに来てるんだけど、そのモンスターが中々見つからなくてね・・・」

 

 

青いベレー帽被り、青と白を基調としたファイティングスーツを

着た女性の名前はシーシャさん。

僕より少し背が高くてスタイルがよく、

少し胸を強調した服を着ているので目のやり場に困る。

 

 

シーシャ

「ほほぅ・・・なにやらいやらしい視線を感じるね。

 顔が赤いけどどうしたんだい?」

 

エルク

「エっ!? い、いや、別に・・・///」

 

シーシャ

「はははっ、ごめんごめん、冗談だよ。

 それにしても君、強いね。

 流石はブランちゃんが認めた男の子だ」

 

エルク

「ブランを知ってるんですか?」

 

シーシャ

「知ってるもなにも、アタシとブランちゃんはゴールデンコンビだからね」

 

 

ゴールデンコンビ・・・前にギルドのハンター達が、半年前の猛争事件で

街がモンスターの大群に襲われそうになった時、

ブランとシーシャって人が食い止めて街を守ったって話を聞いたことがある。

 

 

エルク

「二人共、凄いんですね」

 

シーシャ

「別に大したことじゃないさ。

 どちらかって言うと、ブランちゃんの足を引っ張ったのアタシの方だよ」

 

エルク

「それって、どういう・・・」

 

シーシャ

「いや、なんでもない、忘れてくれ。

 そういうエルク君こそ、なんでここに?」

 

エルク

「ここに棲み着いたグランドタートルって言う危険種モンスターを討伐するために

 来ました」

 

シーシャ

「へぇ、君もあのモンスターに用があるんだね」

 

エルク

「エ? それじゃあ、シーシャさんも?」

 

シーシャ

「ああ。 さっきも言ったけど、そのモンスターがドロップする素材が欲しいんだ。

 それがあれば、新しい武器が作れるからね」

 

エルク

「なるほど・・・」

 

シーシャ

「どうだろう? 君さえよければアタシと一緒に行かないかい?

 どうやら同じモンスターが目当てみたいだしさ」

 

エルク

「・・・そうですね。 わかりました、一緒に行きましょう」

 

シーシャ

「そうこなくっちゃね!

 これからよろしく頼むよ、エルク君」

 

エルク

「はい。 こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

こうして、僕はシーシャさんと一緒にグランドタートルを討伐するため、

改めてニテールパークの奥を目指す。

そして、その道中───

 

 

シーシャ

「ブランちゃんから話は聞いてるよ。

 プラネテューヌやラステイションで活躍したそうだね?」

 

エルク

「そんなことないよ。 それは皆が僕に協力してくれたからこそだよ。

 僕一人じゃなにも出来なかったと思う」

 

シーシャ

「随分と謙虚なんだね。

 それと、記憶喪失なんだって?」

 

エルク

「記憶喪失っていうか、僕が住んでた集落で起きた出来事を忘れてるだけだよ」

 

シーシャ

「そうか・・・。 その集落の名前は?」

 

エルク

「アルトスっていうんだけど、シーシャさんはなにか知らない?」

 

シーシャ

「アルトスか・・・アタシも昔は世界中を旅したけど、聞いたことがないな・・・。

 力になれなくてすまないね」

 

エルク

「ううん、気にしないでよ。 僕は今の生活に満足してるから。

 でも、それでも少し寂しいけどね・・・」

 

シーシャ

「エルク君・・・」

 

ユリウス

「・・・」

 

 

プラネテューヌでネプテューヌ達に出会う前、アルトスの集落で暮らしていた記憶はある。

でも、そこで誰と暮らしていたのか、そしてなにが起きたのかが

まるでモヤがかかったみたいで思い出せない。

あれから一ヶ月以上経ち、全く思い出せないでいるけど、今は皆がいる。 

むしろこのままでいいと思う時だってある。

 

 

シーシャ

「そして、君はユリウスっていったね。 君は人間なのかい?」

 

ユリウス

「この姿では信じられないかもしれないが、私はれっきとした人間だ。

 今は訳あって、この姿になっている。 エルク共々よろしく頼む、シーシャ」

 

シーシャ

「ああ。 こちらこそよろしく頼むよ、ユリウス」

 

 

ユリウスはシーシャさんと簡単な自己紹介を済ませた。

 

 

エルク

「ん? これは・・・土管かな?」

 

 

シーシャさんとユリウスと話をしながら進むと、複数の土管が道を塞ぐように置かれてある。

 

 

ユリウス

「そのようだな。 

 なにやら不自然に置かれてある気もするが・・・」

 

エルク

「確かに・・・。 でも、これじゃ通れないな、ちょっとどかしてっと・・・」

 

ユリウス

「っ!? 離れろ、エルク!」

 

エルク

「エ? うわっ!!」

 

 

土管をどかせようと触れた瞬間、ユリウスの言葉と同時にそれが震えだし、

その中の一つの土管が僕に襲いかかってきた!

が、僕はその不意討ちを紙一重でかわす。

 

 

シーシャ

「大丈夫かい、エルク君!」

 

エルク

「う、うん。 いきなり襲ってきたからびっくりした・・・。

 これもモンスターなの?」

 

ユリウス

「ああ。 モンスターの中には、先程のように擬態する者がいるようだ」

 

エルク

「擬態か・・・それじゃあ、まんまと騙されたってことか・・・」

 

 

その土管の形をしたモンスターは、ニテールパークにある土管と全く同じ大きさ、

模様、形をしていた。 これじゃあ区別がつかないな。

 

 

シーシャ

「エルク君、新手が来たみたいだよ!」

 

 

周囲を見渡すと、今度はテトリスのブロックのような形をしたモンスター達に

囲まれていた。

 

 

シーシャ

「どうやら囲まれてしまったようだね。

 どうする、エルク君?」

 

エルク

「そうだね・・・ここは各個撃破っていうのはどうかな?」

 

シーシャ

「なるほど、わかりやすくていいね」

 

 

と、互いに背中合わせで話す僕とシーシャさん。

僕は神威をコールし、シーシャさんは両手に小手を装備する。

 

 

シーシャ

「OK! Are You Ready?」

 

エルク

「GO!」

 

 

そして、僕達はそれぞれモンスター達に向かって駆け出す!

 

 

_______________________________________

戦闘曲

ローグギャラクシー

Brave Heart

通常戦闘曲

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

テリトス

「!」

 

シーシャ

「おっと!」

 

 

あのテトリスの形をしたモンスターはテリトスだっけ?

前に一度プラネテューヌの書斎にあったモンスター図鑑で見たことがある。

 

 

シーシャ

「今度はこっちの番だ! たあっ!」

 

 

テリトスの攻撃をバックステップでかわすと、

シーシャさんはすかさず正拳突きを繰り出して反撃する。

それによってテリトスを吹き飛ばし、後方にいた他のテリトス達を巻き込んで

まるでボーリングのように一気に三体倒した。

 

 

エルク

「凄い・・・! なら、僕も! ニノ型·刹那ッ!」

 

 

僕は刹那の高速移動による斬撃で、目の前にいたテトリス達を斬り刻み

シーシャさんのようにまとめて倒す。

囲まれてしまった時は、こうして一気に倒した方がいいかもしれない。

 

 

テリトス

「っ!!」

 

 

するとテリトスが、自分のブロックを僕目掛けて飛ばしてきた!

 

 

エルク

「遠距離攻撃なら僕だって! 輝剣·光牙双閃!」

 

 

それに対し、僕は一度鞘の納めた神威を素早く抜刀し、

光牙を放って切り返すように再び光牙を放つ。

二つの光の斬撃の内の一つが、テリトスが飛ばしてきたブロックと相殺し、

二つ目がテリトスを斬り裂いた。

 

 

ドゴーン

「!!」

 

 

そして、さっき擬態で僕を騙したこの土管の形をしたモンスターはドゴーン。

それが唱えた火の魔法エクスプロージョンをバク宙してかわしながら、

僕は技を繰り出す!

 

 

エルク

「輝剣·光雨ッ!」

 

 

空中で捻りを加えながら天に向かって抜刀し、光の魔力を飛ばすと、

それが弾けて無数の光が雨のように降り注いで、モンスター達を貫いた!

 

 

エルク

「よしっ!」

 

シーシャ

「やるじゃないか。

 これは、お姉さんも負けてられないね!」

 

 

モンスター達を倒す僕の姿を見たシーシャさんが、気合いを入れる!

 

 

シーシャ

「行くよ、大剣乱舞! はあーッ!」

 

 

自分の身の丈以上の大剣を召喚し、それを豪快に振り回してモンスター達を蹴散らす。

 

 

シーシャ

「格闘技だけじゃないってね」

 

 

僕とシーシャさんで、それぞれモンスターの群れを倒してかなり数を減らす事が出来た。

それでも、まだモンスターが何体か残っている。

僕はそれを一気に倒すため、魔法を詠唱する。

 

 

エルク

「-焼き尽くすは交差する紅の焔- ルージュクロス!」

 

 

僕の炎魔法ルージュクロスによって放たれた地を這う二つの炎が

モンスター達目掛けて走り出し、それが交差したと同時に火柱を立てて燃え上がり、

焼き尽くした。

 

 

シーシャ

「剣技だけじゃなく、魔法まで使えるんだね。

 凄いじゃないか、エルク君」

 

エルク

「えへへ、ありがとう。

 シーシャさんの格闘技だって、ダイナミックで凄いよ」

 

シーシャ

「そう言ってくれて嬉しいよ。

 さっき君の戦いぶりを見て思ったんだけど、けっこう身軽だね。

 やっぱり、なにか鍛練でもしているのかい?」

 

エルク

「剣の鍛練やギルドでモンスターの討伐クエスト、

 最近は教祖のミナさんから魔法を教えてもらってるくらいかな」

 

シーシャ

「なるほどね。 通りでいい動きなわけだ」

 

エルク

「それほどでもないよ。

 って、さっきのモンスターがなにか落としたみたいだよ?」

 

 

僕はそれを拾って確かめる。

なんだろう、さっき倒したテリトスの一部かな?

なんかキラキラ光ってるけど・・・。

 

 

エルク

「シーシャさん、これがなにかわかる?」

 

シーシャ

「どれどれ・・・おいおい、これってレアアイテムじゃないか!」

 

エルク

「レアアイテム? このキラキラしたブロックが?」

 

シーシャ

「ああ、このアイテムの名前は【ブリリアントブロック】といってね、

 武器の強化アイテムとして知られてて、市場では出回らないレア物なのさ」

 

ユリウス

「私も聞いたことがある。

 その希少価値の高さ故に、取引している者はいないと言われているらしい」

 

エルク

「へぇ、これが・・・」

 

シーシャ

「まあ、モンスターを倒してそいつがドロップしたアイテムを拾ったのは君だ。

 それは君の物だから好きに使うといいよ」

 

 

と言いつつ、シーシャさんが僕の持っている【ブリリアントブロック】を

横目でチラチラ見ている。 よほどこれが欲しいのかな?

 

 

シーシャ

「(まさか、あのレアアイテムがただのモンスターがドロップするなんて思わなかったな。

 やっぱりここはお願いして譲ってもらおうかな・・・?

 いや、ダメだダメだ! そんなの全然スタイリッシュじゃないし、

 あんなことを言ってしまったからにはもうそんなこと言えないし、

 ああ、でもどうしたものか・・・)」

 

エルク

「・・・」

 

 

まるでシーシャさんのそういう心の声が聞こえてきそうだ。

でも、僕には需要性がなく必要のない物だ。

 

 

エルク

「ねぇ、シーシャさん。

 よかったらこれ、シーシャさんにあげるよ」

 

シーシャ

「えっ!? い、いいのかい?

 でも、それは君が拾った物だけど・・・」

 

エルク

「いいんだ。 シーシャさんが持ってた方がこれを活用できそうだし、

 僕にはこの神威があるからね。 だから、受け取ってよ」

 

シーシャ

「・・・わかった。

 君がそこまで言うなら貰っておくよ。

 ありがとう、エルク君。 大切に使わせてもらうよ」

 

エルク

「うん、どういたしまして。

 それじゃあ、このまま奥を目指そう。

 邪魔なモンスターもいなくなったことだしね」

 

シーシャ

「ああ、行くとしようか」

 

ユリウス

「モンスターの気配がするな。 二人共、油断するなよ」

 

 

僕達は、道を塞いでいたモンスター達を倒し、

そのままニテールパークの最奥部を目指して歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閃の軌跡Ⅳを買って早速プレイしました!
閃の軌跡シリーズ完結らしいですけど、ラスト目指して頑張ります!
スプラトゥーン2はしばらくプレイしないかもしれません・・・
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