光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第31話

《前回までのあらすじ》
ニテールパークでゴールドサァドのシーシャと危険種モンスターを討伐した翌日、
エルクはブランからある誘いを受ける。


♯ 31 ブランと読書

僕がルウィーに来て三日の朝、昨日の疲れのせいか逆に眠れず、

朝早くに目が覚めた。

それからブランの仕事を手伝い、ギルドに行ってクエストをこなし、

ロムちゃんとラムちゃんに本を読んであげるなどをしていると、

あっという間に夕方になった。

そして、自室で休んでいると、そこへ・・・。

 

 

ブラン

「エルク、わたしだけど、ちょっといいかしら?」

 

エルク

「(ブラン声だ、どうしたんだろう?) ブラン? はい、どうぞ」

 

ブラン

「お邪魔するわね。 休んでる時に、ごめんなさい」

 

エルク

「気にしないでよ。 それより、どうしたの?」

 

ブラン

「エルク、あなたは本に興味あるかしら?」

 

エルク

「本に? うん、あるよ。

 プラネテューヌにいた時、書斎で読んでたからね」

 

ブラン

「そう。 よかったら、今から書斎に行って一緒に本を読まない?

 前にルウィーの本を読んでみたいって言っていたから」

 

エルク

「いいの? 喜んで!

 ルウィーの本かぁ・・・どんな本があるんだろう、楽しみだよ!」

 

ブラン

「ふふ、それじゃあいきましょう。

 案内するわ、ついてきて」

 

 

僕は書斎まで案内してくれるブランについて行くため、自室を後にする。

プラネテューヌ、ラステイション、ルウィー、リーンボックスの四国家の中で

最も歴史のあるルウィーの書斎に、一体どんな本があるのかと思うとワクワクする。

そういえば、プラネテューヌの書斎で読んだ【ゲイムギョウ界の歴史】って言う本に、

ホーリィクリスタルの事や極光の守護神の事が書かれていたけど、

あれは僕に宿っているのと同じ物なのかな?

その事をはっきりさせたいっていう気持ちもあるけど、

ただ純粋にこの世界の歴史をもっと知りたいという気持ちもある。

 

 

ブラン

「さあ、着いたわよ」

 

エルク

「わぁ・・・!」

 

 

ブランが大きな扉を開くと、そこには広々とした空間にたくさんの本棚が所狭しと並び、

その一つ一つに本という本が収まっている。

 

 

ブラン

「ここがルウィーの書斎・・・というより保管室ってところかしら」

 

 

一番歴史の古い国っていうくらいだからここまでの道中楽しみにしてたけど、

やっぱり凄いな・・・。

プラネテューヌの書斎も凄かったけど、それと比べるとここはそれだけ

情報量も桁違いなんだろうな。

 

 

エルク

「ねぇ、ブラン。 ひょっとしてこれって全部・・・」

 

ブラン

「ええ、全てルウィーやゲイムギョウ界についての歴史書よ。

 あなたはなにか読みたい本でもあるの?」

 

エルク

「うん。 あの時、ロムちゃんとラムちゃんが読んでたって言ってた

 聖魔戦役について書かれた本を読みたいんだけど、どこにあるのかな?」

 

ブラン

「その本なら確か・・・あの本棚にあったはずよ」

 

エルク

「わかった、ありがとう」

 

 

僕はブランが指をさした本棚を調べると、確かにその本はあった。

 

 

エルク

「あった、本の名前は・・・【光と闇の聖魔戦役】か・・・」

 

ブラン

「どう、あったかしら?」

 

エルク

「うん、あったよ。

 早速この本を読んでもいいかな!」(キラキラ

 

ブラン

「そんなに目を輝かさなくても・・・。 ええ、いいわよ」

 

エルク

「ありがとう、ブラン!」

 

 

僕は近くにあった椅子に座り、机の上に本を広げて読む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一万年前の古の時代、ゲイムギョウ界を守護する四女神と、

世界を暗黒で覆い尽くし絶望をもたらし支配せんとした闇の女王(オプスキュリア)との戦いがあった。

四女神はそれを阻止するために立ち向かうが、その者の力は強大で圧倒され、

次第に疲弊し窮地に追い込まれ人々も諦めかけていた。

しかし、ホーリィクリスタルと呼ばれる聖なる結晶に選ばれ、それを携えし者が現れ

女神達は再び彼と力を合わて戦い闇の者を打ち倒し、これを封印した。

そして、その長きに渡り繰り広げられた激しい戦いと邪力(タナトス)よって

傷付き汚された大地を蘇らせ、四女神と共に平和を守り、

その後彼は自らをホーリィクリスタルに封印し、眠りについた。 

人々は後生に残すため、この戦いを【聖魔戦役】と呼び、伝説として語り継ぐ事にした。

女神達と共に戦い、世界を平和へと導いたその者の名は─────

 

 

エルク

「・・・あれ? ここで終わってる・・・」

 

ブラン

「どうしたの、エルク?」

 

エルク

「あ、ブラン。

 今読み終わったんだけど、ここで本が終わってるんだ。

 個人的に一番気になる所なのに・・・」

 

ブラン

「そう、残念ね。

 その本は、ある古い遺跡から発見された石碑に記された内容を

 考古学者たちが解読して書いた本なのだけど、

 元々風化が進んでて名前の部分だけ読み取れなかったらしいわ」

 

エルク

「そうなんだ。 確かに残念だけど、仕方ないね」

 

 

古い遺跡か・・・僕がネプテューヌ達と一緒に行ったあの遺跡と関係あるのかな?

ユリウスと出会ったのもあの遺跡だったし。

 

 

ブラン

「そういえば、今日はユリウスはいないの?」

 

エルク

「ユリウスならあそこにいるよ。 ほら」

 

 

僕が指をさした、ここから三つ隣の机の上にユリウスはいた。

なにやら真剣な顔で読んでるようだけど、どんな本を読んでいるんだろう?

そう思った僕は、声を掛ける。

 

 

ユリウス

「・・・」

 

エルク

「ねえ、ユリウス、なんの本を読んでるの?」

 

ユリウス

「うむ。 この絵本をな」

 

エルク

「え、絵本を・・・ですか?」

 

ユリウス

「そうだ、それがどうかしたのか?」

 

エルク

「いや、意外だなって思ただけだよ。

 ユリウスって博識で常に冷静でクールってイメージがあるからさ」

 

ブラン

「そうね、確かに意外だわ」

 

ユリウス

「そうだろうか? 

 だが、絵本といってもロムとラムが読む幼児向けの本ではなく、

 どちらかと言えば大人向けの本のようだな」

 

エルク

「それって、どんな本?」

 

ユリウス

「実際にゲイムギョウ界で起きた【犯罪神復活】という本だ。

 文章だけでなく、絵を取り入れる事でその内容を理解しやすくなっているようだ」

 

 

ユリウスが読んでいた本は、前にゲイムギョウ界に【犯罪神】というのが復活して、

ネプテューヌ達四女神様がそれを倒すまでに至ったまでの事が書かれた物のようだ。

当時、四女神様がゲイムギョウ界を守護していたけど、

マジック·ザ·ハードと言う四天王の一人に敗れてギョウカイ墓場と言う場所に捕まり、

マジェコンと言うゲームをコピー出来る違法ツールがゲイムギョウ界に溢れだし、

人々の信仰の対象が女神様からマジェコンに変わって、世界中が滅茶苦茶になり、

ただの無法地帯のようになったらしい。

でもそんな中、プラネテューヌの女神候補生様であるネプギアとその仲間達が、

囚われたネプテューヌ達を助け出すため、

世界中を旅してラステイションの女神候補生様のユニと、

ルウィーの女神候補生様のロムちゃんとラムちゃんや他国の教祖様達の助力を得て、

ジャッジ·ザ·ハード、トリック·ザ·ハード、ブレイブ·ザ·ハード、

そして、四女神様を倒したマジック·ザ·ハードといった強敵達と戦って倒し、

ネプテューヌ達四女神様を助ける事に成功したが、

しばらくして犯罪神マジェコンヌが復活してしまう。

しかし、女神様と仲間達が力を合わせて倒し、

ゲイムギョウ界を守り、再び平和を取り戻したという内容だった。

なんだかさっき僕が読んだ【聖魔戦役】の内容と少し似ているな。

 

 

エルク

「・・・僕の知らない所で大変な事が起こってたんだね。

 やっぱり女神様は凄いな・・・」

 

ユリウス

「ああ、そうだな」

 

ブラン

「確かにあの時はマジェコンのせいでシェアが著しく低下してて、

 本来の力が発揮できなかったわ。

 でも、そこから少しづつシェアを回復していって

 ようやく犯罪神を倒すことが出来たの」

 

エルク

「そうなんだ・・・。

 なんていうか、お疲れ様。 僕なんかが言えた事じゃないどね・・・」

 

ブラン

「そんなことないわ。 ありがとう、エルク」

 

エルク

「・・・うん」

 

 

こうして読んでみると、女神様って本当に凄いと改めて思い知った。

自分達の国だけじゃなく、世界まで守るなんて・・・。

僕なんて彼女達の足元にも及ばないんだろうな・・・。

 

 

ユリウス

「そう言うエルクはどんな本を読んでいたのだ?」

 

エルク

「僕が読んでたのはこれだよ」

 

ユリウス

「【光と闇の聖魔戦役】か・・・。

 それは極光の守護神が古の女神達と共に闇の者を倒したというものだな」

 

エルク

「知ってたの?」

 

ユリウス

「ああ、多少な。

 (そうか、今ではこういう風に語り継がれているのだな・・・)」

 

エルク

「どうしたの?」

 

ユリウス

「いや、なんでもない。

 そなたの方はもういいのか?」

 

エルク

「うん、僕が読みたかった本はもう読んだから。

 そうだ、ユリウスに聞きたい事があるんだけど、いいかな?」

 

ユリウス

「なんだ」

 

エルク

「この本に出てくるホーリィクリスタルって、

 今僕に宿ってるホーリィクリスタルと同じ物なの?」

 

ユリウス

「・・・それは私にはわからない。

 だが、伝説が本当ならそれも十分あり得るのではないか?」

 

エルク

「それじゃあ僕が極光の守護神ってこと?」

 

ユリウス

「そういうことになるかもな」

 

ブラン

「凄いじゃない、エルク」

 

エルク

「いやいやいや、これはあくまで伝説・・・実話なんだろうけど、

 僕はそんな器じゃないってば!」

 

ブラン

「けれど、邪力(タナトス)を払う力は本物でしょう?

 なら、ユリウスの言ってることもあながち間違いじゃないかもしれないわよ?」

 

ユリウス

「まあ、これからも頼りにしているぞ、極光の守護神殿」

 

エルク

「だからそれは・・・もう、ユリウスまで!

 この本返してくる!」

 

 

僕はその本を返すため、それがあった本棚に行く。

 

 

ブラン

「・・・少し悪ノリが過ぎたかしら?」

 

ユリウス

「ふふ、さあな。

 だが、私はこういった会話は嫌いではない。

 本当に久しぶりだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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エルク

「ブランもユリウスもからかい過ぎだよ。

 僕が極光の守護神だなんて・・・。 

 そりゃあ憧れたりするけどさ・・・」

 

 

と、一人言を言いつつ、僕は本をもとの位置に戻す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「・・・それは私にはわからない。

 だが、伝説が本当なら十分あり得るのではないか?」

 

 

          ──────────────────

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユリウスはそう言ってたけど、ルウィーの書斎にそんな不確かな事が書かれた本がある

なんて考えにくい。 それに、あの時のユリウスの目、少し悲しそうだった。

 

 

エルク

「うーん、僕の考えすぎかな?

 次はどんな本を読もうk(ゴッ!)いたっ! な、なに!?」

 

 

本を戻して、他の本を読もうと手を伸ばしたその瞬間、

上から落ちてきたなにかが、僕の脳天に直撃した!

 

 

エルク

「いたた・・・これって本・・・だよね?

 かなり古い物みたいだけど・・・」

 

 

見た感じ古い本だということはわかる。

藍色の本に書かれた文字も見慣れない文字だし、古代書かなにかだろうか?

 

 

エルク

「・・・とりあえずブランに聞いてみよう。

 ひょっとしたらユリウスも知ってるかもしれないし」

 

 

僕はその本を持って、ブランとユリウスのいた所まで戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ブラン

「いい本は見つかった、エルク?」

 

エルク

「ああ、うん。

 その事でちょっと見て欲しい本があるんだ。

 この本なんだけど、わかる?」

 

 

僕はその本をブランに手渡す。

 

 

ブラン

「なにかしら、この本・・・。

 わたしも見たことがないわ」

 

エルク

「そっか・・・。

 それじゃあ開いてみてもいいかな?」

 

ブラン

「ええ、いいわよ」

 

 

そして、僕はその藍色の本のページを広げるため手を掛ける。

 

 

ユリウス

「(? あの本は、まさか・・・!)

 よせ、エルク! それを開いては───」

 

エルク

「エっ・・・?」(ペラ

 

 

ユリウスの制止の声と同時に本を開いた瞬間、

その本のページから眩しく光出し、その光がエルク、ブラン、ユリウスを包み込み、

三人はそのまま本へと吸い込まれてしまった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閃の軌跡Ⅳクリアしました!
やはりトゥルーエンドはいいものだ!
・・・でも、もうリィン達の物語が終わったと思うと、
達成感と共に喪失感も凄い・・・。
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