光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~ 作:EDENCROSS
《前回までのあらすじ》
ブランの誘いでルウィーの書斎で本を読んでいたエルクは、
ある一つの見慣れない本を見つける。
それを開いた瞬間、エルク達は本の中へと吸い込まれてしまった。
エルク
「・・・う、うーん・・・ここは・・・?」
ルウィーの書斎で見慣れない本を開くと、その本が光出しと思ったら
気がつくと今度は不思議な場所で僕は目を覚ました。
エルク
「一体、なにが起こったんだ・・・?
そうだ! ブランとユリウスはっ!?」
ユリウス
「私ならここだ」
エルク
「ユリウス! 大丈夫?」
ユリウス
「ああ、私の方は特に問題ない」
エルク
「ねえ、ブランを見なかった?」
ユリウス
「いや、見ていない。 一緒ではないのか?」
エルク
「うん。 たぶん、ここに飛ばされた時にはぐれちゃったんだと思う」
ユリウス
「そうか・・・。
だが、あの時一緒に飛ばされたのならそう遠くにはいないはずだ」
エルク
「なら、今すぐ探しに行こう! ブランが心配だよ」
ユリウス
「・・・そうだな。
ならば早速「エルク、ユリウス!」むっ?」
ユリウスと話していると、突然僕とユリウスの名を呼ぶブランの声がした。
その方向に振り向くと、ブランがこっちに向かって駆け寄ってきた。
エルク
「ブラン! よかった、無事だったんだね!」
ブラン
「ええ、あなた達こそ無事でよかったわ。
それにしても、ここはどこなのかしら?」
エルク
「そういえば、僕達がここに飛ばされる前、
ユリウスはなにか知ってたみたいだったけど・・・」
ユリウス
「ああ、この本は・・・いや、ここは
エルク
「これも
ブラン
「待って、
全て破壊されたって他の書物にあったはずだけど、なぜそれが今の時代にあるの?」
エルク
「僕は初めて知ったけど、それって本当なの、ブラン?」
ブラン
「ええ、間違いないわ」
エルク
「それじゃあこれって、どういうことなの?」
ユリウス
「・・・ブランの言う通りだ。
だが、その事については私にもわからない。
(いや、奴の仕業ならば・・・しかし、それこそあり得ない・・・)」
エルク
「ユリウス?」
ユリウス
「いや、なんでもない。
ブラン、そなたは書斎にこれがある事は知らなかったのか?」
ブラン
「ここに飛ばされる前にも言ったように見たこともないし、知らなかったわ」
エルク
「えっと、
これってどんな
ユリウス
「これは、この本を開いた者と周囲にいる生物を閉じ込める
ブラン
「閉じ込めるということは、出口はないの?」
ユリウス
「いや、これが作り出した空間の最奥にいるモンスターを倒せば脱出できるはずだ」
エルク
「それじゃあ、このまま奥に進むしかないないってことだね」
ブラン
「ええ、早く進みましょう」
ユリウス
「うむ」
無事にブランを見つけて合流出来た僕達は、ここから脱出するため奥を目指す。
それにしても、不思議な場所だ。
雲のような物が少し霧がかっていて、夜空を思わせる暗い背景に、
小さな無数の点が星のようにキラキラ輝いている。
そして、中央に緑の宝石のような石が埋め込まれた大きな四角形の宙に浮いた足場が、
まるでスゴロクのように一マス一マスと続いている。
さっきまで気にならなかったけど、こうして見てみると本当に不思議な空間だ。
ちなみに下の方は底無しっぽいけど、落ちたらどうなるんだろう・・・?
エルク
「・・・」
ブラン
「どうしたの、ずっと上を向いたりして?」
エルク
「ああ、いや、ただ綺麗だなって」
ブラン
「確かに、この景色だけを見ているとそう思うわね。
夜空みたいで綺麗ね」
エルク
「こんな時じゃなかったら、もっといいのにね」
ブラン
「ふふ、そうね」
景色にみとれていた僕に話し掛けてきたブランに、僕はそう答えた。
この場にロムちゃんとラムちゃんがいたらきっと僕達と同じように思うんだろうな。
たとえ
不謹慎かもしれないけど、心の中でワクワクしている。
この時、僕はある事を思った。
エルク
「ねえ、僕達が教会からいなくなった事って、表じゃどうなってるのかな?」
そう、僕とユリウスならともかく、ルウィーの女神様であるブランが
いなくなったんじゃ大問題だ。
ユリウス
「エルク、その事だが、こちらと表では時間の流れが異なる。
それ故、表ではまだ私たちが消えた事に気付いた者は恐らくいないだろう」
ブラン
「時間の流れが違う?」
ユリウス
「ああ、この空間は表の世界とは異なる空間だ。
こちらで経過した時間に比べ、表の世界の時間の流れが遅いのだ」
ブラン
「なるほど。 なら、わたし達がこっちに飛ばされた時間を考えて、
あっちではほんの数分しか経っていないって事になるから、
ユリウスの言った通り、まだ誰も気づいていないかもしれないわね」
エルク
「なら、表の皆が心配させないようにこんな所から早く出よう!」
ブラン
「ええ、そうね」
と言っても、まだまだ先は長そうだ・・・。
ここは地道に進んで行くしかなだそうだ。
ユリウス
「っ! エルク、ブラン、注意しろ! モンスターだ!」
その矢先、黒い翼と槍を持った二体のモンスターが僕達の前に立ちはだかった!
エルク
「今まで見たことないモンスターだ・・・」
ユリウス
「いや、このモンスターは一万年前のゲイムギョウ界に存在していた
ガーゴイルと言うモンスターだ」
ガーゴイル
「・・・」
ガーゴイル達は、無言のまま槍を構えて突撃してきた!
ユリウス
「来るぞっ!」
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戦闘曲
スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness
What a Breeze
通常戦闘曲2
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それに対して僕とブランは、それぞれ神威とハンマーをコールして受け止めて弾き返す!
ユリウス
「奴等は今のゲイムギョウ界のモンスターより手強い。
二人共、油断するなよ」
ブラン
「そう、なら・・・」
ホワイトハート
「最初から全力で行くぜッ!」
ブランは女神化して戦闘体制に入る。
ホワイトハート
「行くぜ、エルク!」
エルク
「うん!」
今度はこちらから、ガーゴイル達に攻撃を仕掛ける!
エルク·ホワイトハート
「はあッ!「オラァッ!」」
二体のガーゴイルは、僕達の攻撃を後ろに飛んで回避して距離を取る。
僕は地上の、ブランは空中の二手に別れたガーゴイル質を追いかける。
ホワイトハート
「喰らえ! フライスィヒフォアストッ!」
ブランの技、フライスィヒフォアストによるパンチとハンマーによる三連撃で
ガーゴイルを攻め立てる!
ホワイトハート
「ぶっ飛びやがれーッ!」
ハンマーによるトドメの全力フルスイングで、ガーゴイルを叩き落とし、
そのまま地面に叩き付ける。
その時、地上にいたもう一方のガーゴイルが額にエネルギーを溜めて
ビームを撃ち出そうとしている。
エルク
「輝剣·光牙!」
ガーゴイルB
「ギャッ!」
しかし、僕はそのガーゴイルに光牙を繰り出してそれを阻止する。
エルク
「お前の相手は僕だ!」
ホワイトハート
「助かったぜ! ありがとな、エルク!」
エルク
「なんの!」
僕はそう言いながら、自分の後ろにいるブランにサムズアップする。
ガーゴイルB
「ギギィッ!」
エルク
「っ!」
さっきの光牙で自分の攻撃が止められた事に腹を立てたのかのように、
槍の連続突きを繰り出してきた!
神威の剣と、逆手に持った鞘の二刀流でなんとか防ぐが、
中々反撃に転じる事が出来ない。
知っての通り槍はリーチに長けた武器であり、その間合いは広い。
それに比べて僕の神威は、それより間合いが狭い。
当然相手の方がリーチに優れているため、
僕の間合いの外から一方的に攻撃できる上、反撃を受けにくい。
エルク
「くっ・・・!」
ホワイトハート
「エルク、待ってろ、今行く!」
ガーゴイルA
「ギィッ!」
ホワイトハート
「っ! ジャマすんな、テメェッ!」
ブランが僕に加勢しようとしたが、先程地面に叩き付けられたガーゴイルが
ブランに襲い掛かる!
ホワイトハート
「くっ、この野郎・・・!」
ブランの戦斧とガーゴイルの槍が鋭い金属音を立たせて、火花を散らしながら肉薄する!
ホワイトハート
「(くそっ! パワーじゃこっちの方が上なのに、押し返されちまう!
ユリウスの言う通り、今のゲイムギョウ界のモンスターより強ぇ!)」
エルク
「うあっ!」
モンスターなのに武器の扱い方をよくわかってる。
今のゲイムギョウ界のモンスターに比べて知能が高いのか!?
なんとか反撃に転じないと、このままじゃやられる!
でも、僕と奴との間合いは圧倒的に相手が有利だ!
これを補うなにか・・・そうだっ!
エルク
「ッ!」
受け止めた攻撃を弾いた一瞬の隙を突き、バックステップで距離を取って
神威の柄尻を鞘口の部分に嵌め込む形で連結させる。
すると、鞘がスライドして長くなって薙刀のような形になり、
その全長は僕の身長を越える程の長さなった。
エルク
「出来た・・・!
これで同じ間合いで戦える!」
しかし、今まで剣だけで槍を扱った事なんて一度もない。
でも、そんな事は言ってられない。
経験がないなら、この戦闘で感覚を掴もう!
ユリウス
「なるほど、考えたな、エルク」
ホワイトハート
「なんだ、あれ・・・神威が槍になったぞ」
エルク
「行くぞッ!」
僕は剣と鞘を連結させた神威でガーゴイルを攻め立てる!
エルク
「輝剣·光乱ッ!」
構えた神威·薙刀から繰り出される斬撃、打撃の舞を思わせる連続攻撃で
ガーゴイルにダメージを与える!
ガーゴイル
「グ・・・ギ、ガ・・・!」
エルク
「これでトドメだ!
輝剣秘技・六ノ型―――散華ッ!」
ガーゴイル
「ギャアァァァァアアッ!」
さらに、光乱によって受けたダメージで弱ったガーゴイルに、
散華による連続突きでトドメを刺して倒した。
その時、突然ガーゴイルの体が石化して崩れ去った。
エルク
「なんだ・・・? 石化したと思ったら、今度は崩れちゃったよ?」
ユリウス
「奴は元々ただの石像だった。
しかし、魔力に当てられ意思を持ち、動き出したのがガーゴイルなのだ」
エルク
「なるほど・・・」
ユリウス
「後は奴だけだな」
エルク
「うん、そうだね。
本当はブランに加勢したいけど、ここからじゃそれも出来ないね・・・」
僕とユリウスは、もう一体のガーゴイルと戦っているブランを地上から見上げる。
魔法で援護しようと思ったけど、逆に邪魔になると判断したのでやめる事にした。
エルク
「(ブラン、頑張って・・・!)」
ホワイトハート
「やるじゃねぇか、エルク!
こりゃあわたしも負けてらんねぇ、なっ!」
地上で戦っていたエルクがもう一方のガーゴイルを倒したのを戦いながら見届けたブランは、大きな戦斧をガーゴイルに振り下ろす!
ガーゴイル
「しかし、それを槍の柄の部分で受け止められ、そのまま受け流される。
ホワイトハート
「まただ。 どんだけ攻めてもああして受け流されちまう。
どうしたもんか・・・」
ブランは女神化すると、気性が荒くなってとにかく攻めるといった肉弾戦タイプになり、
頭を使った戦い方が少々苦手である。
そんな彼女が取った次の戦法は・・・。
ホワイトハート
「うだうだ考えるのはわたしらしくねぇな。
やっぱ、攻めて攻めて攻めまくる! そうすりゃあいつか隙ができるはずだ!」
とにかく攻めて攻めて攻めまくり、それによってできた相手の隙を突くというものだった。
ホワイトハート
「行くぜッ! オラオラオラオラァッ!」
ブランは勢いと力任せに戦斧を振るい、ガーゴイルを攻め立てる!
ガーゴイル
「ギ、ギギィ・・・!」
ホワイトハート
「やっぱ、そうやって受け流すよな?」
ブランの猛攻にガーゴイルは反撃出来ず、ただひたすら受け流すしかなかった。
パワーならブランの方が圧倒的に上なので、それがいつまでも続くわけがなく、
ガーゴイルはたまらず後退する。
しかし、ブランはそんな一瞬の隙を見逃さなかった!
ホワイトハート
「逃がすかよ! ゲフェーアリヒシュテルンッ!」
そんなガーゴイルにゲフェーアリヒシュテルンを撃ち込み、ダメージを与える。
ガーゴイル
「ギャアァッ!」
ホワイトハート
「こいつでトドメだ!」
ブランは戦斧を両手で持ち、回転しながらガーゴイルに突っ込む!
ホワイトハート
「喰らいやがれ! メツェライシュラークッ!」
ガーゴイル
「ギャアァァァァアアッ!」
回転によって生じた遠心力を利用した渾身の一撃が命中し、
ガーゴイルは断末魔を上げながらさっきと同じく石像になって砕け散った。
ホワイトハート
「へっ! ざまぁ、みやがれっ!」
エルク
「やったね、ブラン!」
ユリウス
「ああ、見事な一撃だったぞ」
ホワイトハート
「ありがとな、お前ら。
でも、さすがにちと疲れたな」
エルク
「そうだね、ユリウスの言う通り手強い相手だった」
ガーゴイルを倒し、ゆっくり地上へと降りてくるブランに、
僕とユリウスは駆け寄ってそう言う。
ホワイトハート
「なあ、ユリウス。 結局あいつらはなんだったんだ?
モンスターにしては妙に頭がよかったっつーか・・・」
ユリウス
「先程も言ったように、奴等は古のゲイムギョウ界に存在していたモンスターだ。
当時のモンスター達は知性が高く、強力な個体が殆どだった」
ホワイトハート
「なるほどな、通りで手強かったわけだ」
エルク
「それって、一万年前の事?
なら、どうしてモンスターがこの
ユリウス
「
故に、その時に吸収されたモンスターがそのまま残っていたのだろう」
ホワイトハート
「まあ、むずかしい事はよくわかんねぇけど、早く進もうぜ。
今頃向こうじゃ、わたしたちがいなくなったことに気づいてるかもしれねぇしな」
エルク
「でも、ちょっと休んでいかない?
ブランもさっきの戦闘で疲れたっていってたでしょ?
それにさ・・・」
ホワイトハート
「それに・・・なんだよ?」
エルク
「ああ、うん。 これは関係ない事なんだけど。
ブランって、女神化するといつも怒ってるような口調になるよね?」
ホワイトハート
「まあな。 でも、実際怒ってるわけじゃねぇよ」
エルク
「わかってる。 でも、もったいないよ。
だって、ブランは元の姿でもそうだけど、笑うと可愛いのに」
ホワイトハート
「なっ!? か、可愛いなんてバカじゃねぇのかテメェ///!
いきなり変なこと言ってんじゃねぇ///!」」
エルク
「ぶべらっ!」
顔を赤くしたブランに腹パンされた。
う~ん・・・なぜ?
ユリウス
「・・・本当に天然なのだろうか・・・?
そなた、実はたらしなのではないのか?」
エルク
「・・・何の話?
ていうか、最初の頃にネプテューヌに同じ事言われたよ・・・。
(それに、プラネテューヌでブランと会った時もこうして殴られたっけ・・・?)」
そう思いつつ、僕は殴られた腹を押さえながら立つ。
エルク
「・・・その、ごめんね、ブラン。
ただ、そう思っただけで他意はないんだ」
ホワイトハート
「・・・そんくらいわかってる。
わたしの方こそ殴って悪かったよ」
両手を組んでそっぽ向くブランは、女神化を解除する。
ブラン
「それじゃあ、あなたの言う通り少し休憩しましょう。
エルク、悪いけど回復頼めるかしら?」
エルク
「うん、任せて」
僕達は休憩して体を休める事にした。
それにしても、ブランはなんでさっき顔を赤くしたんだろう?
それを聞こうと思ったけど、また殴られると思っからやめておこう。
スマブラSPまで後一週間!