光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第41話

《前回までのあらすじ》
エスーシャの錬金術の件の翌日、休みをもらったエルクは、
ベールの部屋で過ごしていた。


♯ 41 ベールと二人で・・・

エルク

「姉さん・・・僕、もう・・・!」

 

ベール

「何を・・・言ってますの・・・! まだまだこれから・・・ですわ!

 ほら・・・がんばって、エルちゃん!」

 

エルク

「うっ、はあはあ・・・!」

 

ベール

「そう・・・その調子ですわ!」

 

エルク

「くっ・・・あ、ああぁぁぁああっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    ❰ゲームオーバー❱

 

 

エルク

「ああ! また負けた・・・」

 

ベール

「でも、今回は今までより惜しかったですわね。

 後少しだったのに・・・」

 

 

僕は今、姉さんの部屋のパソコンで【四女神オンライン】をプレイしている。

最初はネプテューヌに誘われてやってたんだけど、

ネプテューヌが仕事をサボるようになってから仕事の量が増えて

次第にプレイ出来なくなり、ラステイションとルウィーに行っていた時も

仕事などで出来なかった。

だから久々にプレイしているが、中々このボスを倒す事が出来ずに苦戦していた。

ちなみに僕のゲームプレイ時間は二時間。

つまり、まだまだ序盤中の序盤なのだ。

 

 

エルク

「うーん・・・後もう少しってとこなのになんで勝てないんだろう?」

 

 

僕のアバターのクラスは戦士。

これは魔法使い、盗賊、僧侶、格闘家と自分が最初に選べる基本クラスの内の一つで、

僕はこの中で一番男らしくて格好よかったのでこのクラスにした。

 

 

 

ベール

「ねえ、エルちゃん。 今のクラスレベルはいくつですの?」

 

エルク

「えっと・・・レベル15だよ」

 

ベール

「15ですか・・・。

 一番最初のボスにしてはなかなかのレベルだと思うのですけど・・・」

 

エルク

「やっぱり、クラスを変えた方がいいのかな?」

 

ベール

「そうですわね。 今エルちゃんが使っている戦士というクラスは

 力と守りとHPの高い前衛タイプなのですが、

 その反面魔法に弱いという弱点がありますの」

 

 

魔法に弱い・・・このボスの攻撃は高いHPと防御力のお陰で

きちんと回復すれば問題ないが、ボスのHPが減ると魔法攻撃が主体となり、

回復が追い付かなくなって一気に攻め込まれて負けてしまう。

姉さんが言うにはそういうことらしい。

確かにそういった心当たりもなくはなかった。

 

 

エルク

「そんな弱点があったんだ・・・。

 僕もなんとなくそんな気はしてたけど、

 だから後半苦しくなって負けちゃうんだね」

 

ベール

「エルちゃん、ここは魔法使いにクラスチェンジしてみてはどうかしら?」

 

エルク

「魔法使いに? どうして?」

 

ベール

「ここはわたくしの言う通りに、ね?」

 

エルク

「・・・うん、分かった」

 

 

とりあえず、僕はこのゲームの大ベテランである姉さんに

従って一度ギルドに戻り、魔法使いにクラスチェンジすることにした。

そうするとレベル1に戻ってしまい、もちろんこのまま戦っても勝てないので、

拠点となる街の周辺のモンスターを倒して経験値とお金を稼いでレベルを上げながら

アイテムと装備を整える。

そうしているうちに、魔法使いのレベルが戦士と同じ15になったその時、僕は考えた。

 

 

エルク

「(姉さんが何も考えなしにクラスチェンジするように言うだろうか?

 いや、それはないだろう。 なら、一体何のために?

 そういえば戦士のレベルを聞いてきたあの時、何かを閃いた感じがした。

 戦士と魔法使い・・・試しにもう一度ギルドにいってみよう)」

 

ベール

「・・・」

 

 

この時、姉さんは何も言わずにただ僕のプレイを見ていた。

そしてギルドに戻ってクラスボードを見てみると、

そこには今まで見たことのないクラス名が金色で表示されていた。

 

 

エルク

「【マジックウォーリア】?

 こんなクラス、さっきまであったっけ?」

 

 

新たに追加された新クラス、【マジックウォーリア】の詳細を見るため、

カーソルを合わせてそれを見る。

 

 

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\

マジックウォーリア                   

解放条件   【戦士 LV15  魔法使い LV 15】

 

戦士でありながら魔法も使えるクラス。

力と守りは戦士に比べてやや劣るが、魔法防御力が上がり、

弱点である魔法を克服した。              

\__________________________/

 

 

エルク

「戦士の弱点である魔法を克服したクラスか。

 これなら、さっきのボスに勝てるかもしれない!」

 

 

そう思った僕は、早速ボス攻略のため、再びレベル上げを始めた。

それから何時間経っただろうか、十分にレベルを上げて装備を整え、

アイテムも補充し、ボスと戦いその後半戦。

 

 

エルク

「よし、そろそろ魔法攻撃を主体にして攻めてくるはずだ」

 

ベール

「来ますわよ、エルちゃん!」

 

エルク

「うん! この新しいスキルで・・・!」

 

 

ボスが魔法で攻めてくる同じタイミングで、

防御系スキルの【マジックシールド】を発動させた。

これは、相手の魔法攻撃による被ダメージを軽減する効果がある。

 

 

エルク

「これで、守りの方はバッチリだ」

 

 

【マジックシールド】のお陰で、最初の時のような戦い辛さはなく、

加えてレベルも高く中位クラスなので戦いやすく、与えるダメージも大きい。

後は攻撃してダメージを与えて、こちらのHPが減れば回復するの繰り返しで

ボスを追い詰めていく。 

その時、ボスが膝をつき、動きが止まった。

 

 

ベール

「ダウンですわ! エルちゃん、必殺技のチャンスですわ!」

 

エルク

「必殺技? あった、これだね!」

 

 

画面左下にあるHPバーの下に、虹色に光るゲージがあり、

コマンドリストにその名前が表示されていたのでカーソルを合わせて発動する!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\

            〘ミスティックソード〙

            \___________/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というド派手な演出とエフェクトと共に繰り出されたそれは、

青白く輝く剣撃により、ボスを倒した!

 

 

エルク

「やったぁ! やっと勝てた!」

 

ベール

「おめでとうございます、エルちゃん!」

 

エルク

「今回勝てたのは、全部姉さんのお陰だよ!」

 

ベール

「いいえ、わたくしは何もしていませんわ」

 

エルク

「そんなことないよ。

 姉さんは今のままじゃ勝てないから、このクラスになるように教えてくれたんだしょ?」

 

ベール

「・・・気付いていましたのね?」

 

エルク

「うん、途中からだけどね。 そんな気がしたんだ。

 だから、本当にありがとう! お姉ちゃんっ!」

 

ベール

「・・・え?」

 

エルク

「あ・・・」

 

 

しまった・・・今まで負け続けてきたボスを倒せて感極まってつい・・・。

 

 

ベール

「・・・か・・・!」

 

 

あ、やばい。 これはあの時の・・・!

 

 

ベール

「かわいいですわー!」

 

 

はい来ました! 理性殺しの熱烈ハグっ! 相変わらず刺激が強い!

プラネテューヌにいたの時もネプテューヌにも抱き着かれた時は何度かあるけど、

二人のプロポーションが違いすぎるので同じハグでも破壊力が段違いだ。

 

 

ベール

「ねえエルちゃん、もう一度言ってくださいな!」

 

エルク

「は、恥ずかしいよ、姉さん///」

 

ベール

「姉さん、ではなく先程のようにお姉ちゃんと言ってくださいまし!」

 

エルク

「で、でも・・・///」

 

ベール

「さあ! さあ!」

 

 

お姉ちゃんと言われたことがそんなに嬉しかったのか、

鼻息の荒い暴走気味の姉さんが抱き着いたまま僕に迫る!

なんかちょっと怖い・・・。

もし昨日のようにチカさんがまたこんな所を見ようものなら、

睨み付けられるだけじゃ済まないだろう。

 

 

コンコン

 

 

その時、姉さんの部屋をノックする音が鳴った。

ま、まさか・・・!

 

 

チカ

「お姉さま、この前ゲームを買ったんですけど、

 よかったら・・・いや、是非一緒にやりましょ・・・う?」

 

 

そう言いながら扉を開けて部屋に入ってきて、

僕が姉さんに抱き着かれている様を見たチカさん。

ああ・・・お約束の展開・・・。

 

 

エルク

「え、えっと・・・こんばんわ、チカさん・・・」

 

チカ

「アタクシのお姉さまになにしてやがんのよ、エルクゥゥゥワアァァッ!」

 

エルク

「ちょ、ちょっと待って! 

 誰がどこからどう見ても何かされてるのは僕の方でしょ!?」

 

チカ

「男のクセに言い訳してんじゃないわよ!!

 いいからさっさとお姉さまから離れやがりなさーーいっ!!」

 

 

怒り心頭のチカさんが、槍を手にして僕に迫る!

 

 

エルク

「ちょ、姉さん! 来てる来てる! 

 槍を持った怒り状態のチカさん(バーサーかー)が来てるから離してっ!」

 

ベール

「いやですわ! もう一度お姉ちゃんって言ってくれるまで離しませんわ!」

 

 

背中に手を回されガッチリとホールドされてて身動きが取れない。

流石は女神様、凄い力だ。

 

 

チカ

「ぶるらあァァァァァッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルク

「ふう・・・えらい目にあったな・・・」

 

 

あの後、暴走した姉さんを落ち着かせ、

邪力(タナトス)モンスターの如く殺気立ったチカさんを姉さんがなだめ、

僕は休憩がてら教会の屋上にあるオープンテラスに来ていた。

姉さんの部屋でゲームをしていた時は集中していて気付かなかったけど、

外はすっかり日が沈み夜になっていた。 一体何時間プレイしていたんだろう?

夜空には丸い満月が浮かび、海面にはその満月の光が反射してキラキラ輝いている。

そして、あの地平線の先まで続くであろう街並みを見て、

改めてリーンボックスの雄大さを感じる。

 

 

ベール

「エルちゃん、ここにいましたのね」

 

エルク

「あ、姉さん。 ひょっとして、僕のこと探してた?」

 

ベール

「ええ、あれからエルちゃんのことが気になってしまって教会中を探しましたの」

 

エルク

「そうなんだ・・・。 ごめんね」

 

ベール

「気にしないでください。 謝りたいのはわたくしの方なのですから・・・」

 

エルク

「謝りたいこと?」

 

ベール

「はい。 あの時、エルちゃんにお姉ちゃんと言ってくれたことが嬉しくてつい

 興奮しまい、迷惑を掛けてしまって、ごめんなさい」

 

エルク

「いや、僕は別に・・・」

 

ベール

「その事でエルちゃんに嫌われたのではないかと思うと、

 この大きな胸が張り裂けそうで、わたくし・・・」

 

 

こんなに落ち込んだ姉さんを見たのは初めてだ。

まだ三日と短い付き合いだけど、それでも僕はそう思った。

 

エルク

「大丈夫だよ、姉さん。

 そんなことで姉さんを嫌いになったりなんかしないよ」

 

ベール

「・・・本当に・・・?」

 

エルク

「うん、本当。 むしろ楽しかったよ」

 

ベール

「楽しかった・・・ですか?」

 

エルク

「プラネテューヌにいたときは、仕事をサボってゲームばかりしているネプテューヌを

 イストワールさんが叱ってるっていうのが日常だったんだ。

 そんな騒々しくも賑やかで楽しかったのを思い出してね。 それに・・・」

 

ベール

「それに?」

 

エルク

「これまで仕事やモンスターとの戦いの連続だったから、

 久し振りにゲームをして楽しむことができた。

 だから感謝こそすれ、姉さんを嫌うなんて絶対にあり得ないよ」

 

ベール

「エルちゃん・・・」

 

エルク

「明日で僕はプラネテューヌに帰るけど、

 もし姉さんがよかったら、いつかまた一緒にゲームしようよ!

 まだまだ教えて欲しい事がたくさんあるんだ」

 

ベール

「ええ、もちろん! いつかとは言わず、明日にでも!

 ・・・と言いたいところですけど、エルちゃんは明日早いのでしたわね」

 

エルク

「うん、ごめんね、姉さん」

 

ベール

「謝る必要はないですわ。 では、またいつかということで」

 

エルク

「うん、分かった。 って、もう22時か・・・。

 それじゃあ姉さん、おやすみなさい」

 

ベール

「はい、おやすみなさい、エルちゃん」

 

 

自分のスマホを見ると、すでに夜中の22時になっている事に気づいた僕は、

明日に備えて自室に戻って寝ることにした。

 

 

ベール

「あの、エルちゃん!」

 

 

自室に戻ろうと歩き出し、姉さんとすれ違ってテラスの扉に手を掛けようとしたその時、

姉さんが僕を呼び止める。

 

 

エルク

「? なに、姉さん?」

 

ベール

「エ、エルちゃんは・・・その・・・わたくしのことをどう思っていますか?」

 

 

姉さんは顔を赤くしながら僕にそう聞く。

一体どうしたんだろう?

 

 

エルク

「姉さんは僕の大切な姉であり、仲間だよ。

 強くて優しくて、それでいて綺麗で・・・僕には勿体ないくらいだよ」

 

ベール

「あ、ありがとうございます///。

 で、では、わたくしのことは好きですか?

 (ああ! わたくしったら何にを聞いてますの!?

 わたくしはもちろん、エルちゃんのことは弟として、異性として大好きですけど///)」

 

エルク

「もちろん、姉さんのこと、大好きだよ!」

 

ベール

「エ、エルちゃん・・・///!」

 

エルク

「姉として、仲間として!」

 

ベール

「・・・え?」

 

 

と、急に姉さんの表情が暗くなり落ち込んだようになった。

 

 

エルク

「エ? どうしたの、姉さん?

 ・・・もしかして、怒ってる?」

 

ベール

「いいえ! 別に怒ってなどいませんわ!」

 

 

両頬を膨らませて腕を組み、プイっとそっぽ向く姉さん。

何をそんなに怒ってるんだろう・・・?

好きかと聞かれたから好きだと言っただけなのに・・・。

 

 

ベール

「エルちゃんはもっと乙女心というものを勉強するべきですわ」

 

エルク

「お、乙女心・・・?

 僕にはちょっと難しすぎるよ」

 

ベール

「では、今後の課題ということで」

 

エルク

「う~ん・・・」

 

 

乙女心か・・・そういえば以前コンパちゃんに同じことを言われたっけ?

 

 

エルク

「じゃあ、姉さんは僕のこと好き?」

 

ベール

「ふぇっ///!? そ、それは好きと言えば好きですけど!

 いえ、好きと言ってもわたくしの大切な弟という意味であって、

 異性としてももちろん・・・って、何を言わせますの!?」

 

エルク

「ははは、ごめんごめん」

 

ベール

「もう! エルちゃんの意地悪・・・」

 

 

と、再び頬を膨らませそっぽ向く姉さん。

そんな仕草をしているのを見ると、女神様だということを忘れてしまいそうだ。

・・・でも、よく考えてみると、一国を治める女神様が義理の姉だなんて凄いことだ。

 

 

エルク

「へっくし!」

 

ベール

「そろそろ冷えてきましたわね」

 

エルク

「うん、そうだね。

 それじゃあ僕はもう寝るよ」

 

ベール

「そうでしたわね。

 長引かせてしまって、ごめんなさい、エルちゃん」

 

エルク

「ううん、僕も姉さんと話ができて楽しかったよ。

 おやすみ、姉さん」

 

ベール

「ええ、おやすみなさい、エルちゃん」

 

 

僕はテラスの扉を開いてその場を後にし、自室へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベールside

 

 

「姉さんは僕のこと好き?」あんな聞き方をするなんて意地悪ですわ・・・。

もちろんわたくしはエルちゃんのことが好きです。

強くて優しくて、時折見せる男らしいエルちゃんが。

きっと、ネプテューヌ達も、エルちゃんに好意を寄せているのかもしれませんわね。

でも、負けませんわ!

わたくしも、エルちゃんを一人の男性として好きなのですから。

今まで恋愛ゲームをしてきましたが、

まさか自分がリアルで恋をするとは思いませんでしたわ。

この責任、取っていただきますわよ、エルちゃん♪

 

 

ベールsideend

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ベールは強くエルクを思いつつ自分も自室に戻り、

眠りつくのであった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・・・なんだかゲーム実況みたいな話になってしまった・・・。
皆さんは何かハマっているオンラインゲームはありますか?
ちなみに僕はPSO2にハマってます!
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