光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第47話

《前回までのあらすじ》
チューコを助けたその日の夜、休むために自室に戻ったエルク。
その時、彼の部屋を訪ねる者がいた。


♯ 47 自慢の妹

エルク

「夜中の11時か・・・。

 今日は疲れたし、もう寝ようかな」

 

 

皆と夕食を済ませ、お風呂から出ていつもの寝巻きの

プラネテューヌのマークが付いた紫のジャージに着替えた僕は、

ベッドに入ろうと布団に手を掛ける。

でも、そんな時・・・。

 

 

ネプギア

「お兄ちゃん、ネプギアだけど、いいかな?」

 

エルク

「ネプギア? うん、どうぞ」

 

 

僕の部屋の扉を叩くノックの音と共に聞こえたのは、ネプギアの声だった。

 

 

ネプギア

「お、お邪魔します・・・」

 

エルク

「ねえ、こんな夜中にどうしたの?」

 

 

申し訳なさそうに部屋に入ってきたネプギアは、

ピンクに水色の水玉模様のパジャマに着替え、枕を抱いていた。

なにやら落ち込んだかのような、悲しそうな、そんな表情をしていた。

僕がベッドに座っているのを見て、ネプギアも僕の隣に座ると、その口を開いた。

 

 

ネプギア

「実はね・・・怖い夢を見たんだ・・・」

 

エルク

「怖い夢? それって、どんな?」

 

ネプギア

「うん。 犯罪神を倒すために、魔剣を使ってその力を高めるために、

 私がお姉ちゃんを・・・女神達を殺す夢・・・」

 

エルク

「えっ・・・?」

 

ネプギア

「それでね、犯罪神を倒すことができたんだけど、

 私がゲイムギョウ界でたったひとりの女神になったの・・・」

 

エルク

「・・・っ」

 

 

犯罪神って確か、前にゲイムギョウ界を支配しようといた者の名前だったな。

以前読んだルウィーの書庫には、ネプテューヌ達女神様が力を合わせて倒し、

ゲイムギョウ界を守ったと書かれていた。

けれど、もしも犯罪神を倒す方法がネプギアの言った通り、

女神様達の命と引き換えに得た魔剣の力でなければ倒せないとなったその時、

皆はどうしたんだろう・・・?

ネプギアが見た夢は、もしかしてあり得たものだったのかもしれない。

 

 

エルク

「そっか・・・怖かったね、ネプギア」

 

 

僕は今にも泣き出しそうなネプギアの頭に、そっと手を置く。

 

 

ネプギア

「お兄・・・ちゃん?」

 

エルク

「僕もね、時々夢を見るんだ。

 ある小さな集落が燃えてて、一人の男の子が女の子を抱き寄せて泣いている夢を・・・」

 

ネプギア

「集落? それじゃあお兄ちゃん、記憶が?」

 

エルク

「それが僕の記憶なのか、それともただの夢なのかは分からない。

 ここでネプギア達と一緒に暮らすようになってから2か月くらい経つけど、

 何も思い出せないんだ」

 

ネプギア

「でも、お兄ちゃんはすごいよ。

 初めて会ったあの日から別人みたいに強くなって、皆から頼りされてるから。

 それに比べて、私にはこれといって個性がないから・・・」

 

エルク

「そんなことないよ。

 ネプテューヌから聞いたんだけど、ネプギアって機械が大好きなんだよね?」

 

ネプギア

「うん、そうだよ!

 私が使ってるスマホは地図や調べ物はもちろん、

 ハッキングにだって使える優れものなんだよ!」

 

エルク

「そ、そうなんだ・・・。

 ハッキングって言ってたけど、それは誰が改造したの?」

 

ネプギア

「もちろん、私だよ!」

 

 

と、目を輝かせながらそう言うネプギアに、いつの間にか気圧される僕。

ん? ちょっと待って。 さっきこの子ハッキングって言わなかった?

 

 

エルク

「なんていうか、凄いね。

 自分のスマホを改造しちゃうなんて」

 

ネプギア

「えへへ、そうかなぁ?」

 

エルク

「でも、ハッキングっは駄目だよ。 犯罪だからね」

 

ネプギア

「はーい・・・」

 

エルク

「それにしても、ネプギアの機械の知識は凄いね。

 それって十分個性的だと思うけど?」

 

ネプギア

「そ、そんなことないよ。

 お兄ちゃんやみんなに比べたら・・・」

 

エルク

「そんなことあるさ!

 だって、僕なんて機械のことなんて分からないことばかりだし、

 初めて一緒に仕事を始めた時、パソコンの使い方がわからなかったんだからさ」

 

ネプギア

「そういえばそうだったね。

 あの時のお兄ちゃん、初めて見たって感じだったもんね」

 

エルク

「だからさ、そんな僕に比べたら、

 ネプギアのそれなんて立派な個性だよ。

 いや、個性っていうか才能って言うべきなのかな」

 

ネプギア

「ありがとう、お兄ちゃん」

 

エルク

「それに、大丈夫だよ」

 

ネプギア

「え?」

 

エルク

「もし、また犯罪神が復活しても、皆の力を合わせて倒せばいい。

 誰かが犠牲にならなくてもいいように」

 

ネプギア

「お兄ちゃん・・・」

 

エルク

「だから、心配しないで、ネプギア。

 これからもっともっと強くなって、皆を守るから。

 もちろんネプギア、君のこともね」

 

 

そう、もし再び復活したとしても、誰かや皆を犠牲を強いらなくていいように、

その時は皆の力を合わせて立ち向かえばいい。

自分以外の皆を犠牲にしたって、残るのは悲しみだけだから・・・。

 

 

エルク

「それで、もう大丈夫?」

 

ネプギア

「うん、もう平気だよ。

 こんな夜中に押し掛けちゃってごめんね」

 

エルク

「いいんだよ、気にしないで」

 

ネプギア

「でも、私なんかのために・・・」

 

エルク

「ネプギア・・・」

 

 

ネプギアは真面目で優しい子だ。

だからこそ、相手に必要以上に気を遣ってしまって、

時に卑屈的になってしまうのかもしれない。

 

 

エルク

「ねえ、ネプギア。 僕ってそんなに頼りない?」

 

ネプギア

「そ、そんなことないよ!

 お兄ちゃんはいつだって私たちのことを思ってくれてるのに、

 頼りないだなんて・・・」

 

エルク

「ありがとう、ネプギア。

 君が僕を頼りにしてくれてるのと同じように、

 僕もネプギアのことを頼りにしてるんだ」

 

ネプギア

「私を?」

 

エルク

「うん、そうだよ。

 だって君は、僕の知らない機械のことならなんでも知ってるし、

 皆を助けて支え合うことだって出来る。 僕はそんな君を頼りにしてる。

 だから、私なんてって自分を卑下にするような悲しい言い方しないでよ。

 だって君は、僕の大切な自慢の妹なんだから!」

 

ネプギア

「お兄・・・ちゃん!」

 

 

僕の言葉の後に、涙を流すネプギア。

 

 

エルク

「エっ!? ど、どうしたの、ネプギア!?」

 

ネプギア

「ぐすっ・・・違うの、お兄ちゃん。

 お兄ちゃんにそう言ってもらえて嬉しかったから」

 

エルク

「ネプギア・・・」

 

ネプギア

「ねえ、お兄ちゃん。 ひとつお願いしてもいい?」

 

エルク

「うん、なに?」

 

ネプギア

「えっとね・・・ぎゅーってしていい?///」

 

エルク

「エっ! ・・・う、うん。 どうぞ///」

 

 

ネプギアの発言に一瞬戸惑いながらも、

僕は両腕を広げ、ネプギアはそのまま僕に抱き着く。

ネプギアも僕と同じ風呂上がりなのか、シャンプーのいい香りがするのと同時に、

女の子特有の柔らかな体が僕を包み込む。

 

 

ネプギア

「お兄ちゃん、温かいなぁ・・・///」

 

エルク

「ま、まあ、お風呂から上がったばかりだからね」

 

ネプギア

「そういうことじゃないんだけどなぁ・・・」

 

エルク

「エ? それじゃあどういう意味?」

 

ネプギア

「それは・・・秘密!

 もう、お兄ちゃんの意地悪・・・」

 

エルク

「?」

 

 

意地悪? 僕何か変なこと言ったかな?

そう思いつつ、しばらくして満足したのか、ネプギアは僕から離れる。

 

 

エルク

「ねえ、ネプギア。

 今更かもしれないけど、なんでネプテューヌに話さなかったの?」

 

ネプギア

「それは・・・私が見た夢の内容が内容だから、言えないよ・・・」

 

エルク

「ぁ・・・」

 

 

そうか、ネプギアがネプテューヌに私がお姉ちゃんを殺した夢を見た、

なんて言えるわけがないか・・・。

我ながら無神経なこと聞いてしまったな・・・。

 

 

エルク

「・・・ごめん、そうだよね。 流石に今のは無神経だったね。

 もっとネプギアの気持ちを考えるべきだったよ」

 

ネプギア

「ううん、いいの。 気にしないで、お兄ちゃん。

 こうして話を聞いてもらえて、楽になったから」

 

エルク

「そっか。 女神候補生様のお役に立ててよかったよ」

 

ネプギア

「えへへ。 うん!」

 

エルク

「けど、意外だっよ。

 しっかり者のネプギアがこんなにも甘えん坊だったなんて」

 

ネプギア

「お、お兄ちゃんが悪いんだよ?

 お兄ちゃんが優しいんだから・・///」

 

エルク

「エー? それって僕が悪いの?」

 

ネプギア

「それとも・・・がっかりした?」

 

エルク

「まさか! むしろ僕の知らないネプギアの一面を知れてよかったよ」

 

 

普段ネプギアは真面目でしっかり者だからそのギャップに驚いた。

でも、ネプギアだって女神様と同時に一人の女の子だ。

誰かに甘えたい時だってあるのかもしれない。

 

 

エルク

「出来れば、僕はもっとネプギアのことを知りたし、力になりたい。

 だって、僕達は仲間なんだから。

 だからまた困った事や話を聞いて欲しい事があったら遠慮なく言ってよ。

 その時は、喜んで力になるからさ!」

 

ネプギア

「ありがとう、お兄ちゃん。

 それじゃあ早速聞いてもらっていい?」

 

エルク

「うん、なんでも言っていよ」

 

ネプギア

「今日、その・・・一緒に寝てもいいかな?」

 

エルク

「うん! ・・・うん? エ、な、なんで?」

 

 

突然、ネプギアからとんでもない爆弾発言に戸惑う僕。

・・・なんか前にこういう似たくだりがあった気がする・・・。

 

 

ネプギア

「お兄ちゃんに話を聞いてもらって楽になったんだけど、それでもまだ怖いの・・・。

 だから、お兄ちゃんとなら怖くないから一緒に寝たいなと思って・・・。

 ダメ・・・かな?」

 

エルク

「いや、駄目って言うか何て言うか、ネプギアはその・・・

 男と同じベッドで寝ることに抵抗はないの?」

 

ネプギア

「も、もちろん、私だって恥ずかしいよ?///

 でも、お兄ちゃんとなら嫌ってわけじゃないから///

 そういうお兄ちゃんはどうして?」

 

エルク

「どうしてって、それは・・・///」

 

ネプギア

「お兄ちゃん、顔真っ赤だよ?」

 

エルク

「ネ~プ~ギ~ア~?」

 

ネプギア

「ごめんごめん。

 お兄ちゃんが可愛かったから、つい」

 

エルク

「僕は男だから、可愛いよりも格好いいって言って欲しいんだけどなぁ・・・」

 

ネプギア

「うずめさんと同じこと言ってるね」

 

エルク

「うずめちゃんは女の子じゃないか・・・」

 

 

いくら本人がいいと言っても、やっぱり男女が同じベッドで寝ると言うのは

倫理的にどうなのだろうか?

でも、そう思いつつもなんでも言ってくれと言った手前、

ネプギアの気持ちにも応えてあげたい思う自分がいる。

 

 

ネプギア

「やっぱり、ダメかな・・・?」

 

 

と、上目遣いで甘えるようにそう言うネプギア。

やはり事がここはネプギアの気持ちに応えるべきだと、僕は思った。

 

 

エルク

「・・・分かった、それじゃあ今日はもう遅いから早く寝よう」

 

ネプギア

「うん・・・///」

 

 

ネプギアの願いを聞き入れ、最初に僕がベッドに入り、

次にネプギアが入る形で寝ることにした。

しかし、そのせいで部屋の壁とネプギアに挟まれているので落ち着かない。

 

 

エルク

「・・・///」

 

ネプギア

「やっぱりシングルベッドだと、さすがに狭いね。

 ってお兄ちゃん、どうして壁の方を向いてるの?

 こっち向いてよ」

 

エルク

「う、うん・・・」

 

 

そう言われ、僕はネプギアの方に振り向く。

すると自分の眼前にネプギアの顔があった!

流れるような綺麗な紫の髪に、宝石のような美しい紫の瞳が輝いて見えた。

それは呼吸をすれば、互いの顔にそれが掛かるくらいの距離だった。

 

 

エルク

「(ち、近い! ネプギアの顔が近い!

 それに、シャンプーのいい香りがする・・・///)」

 

ネプギア

「(お、お兄ちゃんの顔が目の前に!

 それにしても、お兄ちゃんの髪と肌、綺麗だなぁ・・・///)」

 

 

と、互いにそう思いながら顔を赤くし、黙り込む。

 

 

ネプギア

「えっと、自分から言い出しといてなんだけど、

 やっぱり恥ずかしいね・・・///」

 

エルク

「それじゃあ、今からでも自分の部屋に戻って寝る?」

 

ネプギア

「それはダメ! だって、これは決定事項だもん!」

 

エルク

「なんじゃそりゃ・・・」

 

ネプギア

「あ、電気消し忘れてるよ、お兄ちゃん」

 

エルク

「ああ、そうだったね」

 

 

そういえば電気を消し忘れていた・・・。

それを消すと真っ暗になってなにも見えなくなった。

 

 

ネプギア

「それじゃあお休み、お兄ちゃん」

 

エルク

「うん、お休み、ネプギア」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネプギアside

 

お兄ちゃんは本当にすごいな・・・。

自分が強くなるために努力を惜しまず、どんな敵にも立ち向かう。

私もそんなお兄ちゃんを見て、一緒に肩を並べて戦えるように強くなろうと思った。

こうしてお兄ちゃんの背中に触れると、温かくて大きくて安心するし、

強くて優しくてとっても頼りになる。

私、いつの間にかお兄ちゃんのことを兄としてじゃなくて、

一人の男の人として見てたみたい・・。

こんな気持ちははじめてだけど、お兄ちゃんのことが大好きってことははっきり言える!

でも、きっとお姉ちゃんやノワールさん達、

それに他のみんなもお兄ちゃんのことが好きなんだろうなぁ・・・。

ライバルは多いけど、今はお兄ちゃんを一人占めにしちゃおっと!

大好きだよ、お兄ちゃん!///

 

 

ネプギアsideend

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして二人はそのまま一夜を過ごした。

ちなみに次の日、同じベッドに寝ていたエルクとネプギアを

部屋に遊びに来たネプテューヌと、

たまたま教会に来ていたアイエフとコンパ達に見つかり、

即その場で事情聴取?を受けて少し騒ぎなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はネプギア回でした。
うまく書けたでしょうか・・・?
他の作者様方の文力が羨ましすぎる!!!!!!!!!!!!!!






















・・・それではまた次回にお会いしましょう。









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