光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第52話

《前回までのあらすじ》
病院での入院中、皆が見舞いに来てひと騒動あったが、
ネプテューヌの提案で皆でサクラナミキ公園に出掛ける事となった。


♯ 52 皆でお出掛け!

さらにその日の翌日、僕は無事退院出来た。

今日は皆で立てた予定の待ち合わせであるプラネテューヌ病院の入り口で、

いつもの普段着に着替えて待っている。

 

 

エルク

「うーん、ちょっと早く来すぎたかな?」

 

 

一人でそう思っていると、僕の目の前に一台の高級車が止まった。

この車に見覚えがある。 と、いうことは・・・。

 

 

ベール

「おはようございます、エルちゃん」

 

エルク

「おはよう、姉さん。 今日は早いんだね?」

 

 

美しいブロンドと気品溢れる緑のドレスを靡かせながら、

姉さんが高級車から降りてきた。

 

 

ベール

「ええ、だって折角の皆さん揃ってのお出掛けですから。

 それに・・・」

 

エルク

「ね、姉さん!?///

 どうしたの、朝っぱらから」

 

 

朝の挨拶をし終えると、姉さんは優しく僕にハグをした。

それはまるで、母のような慈愛に溢れたハグだった。

 

 

ベール

「昨日も言いましたが、本当に心配しましたのよ?

 エルちゃんが病院に搬送されるなんて、夢にも思いませんでしたから」

 

エルク

「・・・ごめんね、姉さん」

 

ベール

「でも、こうして元気になってよかったですわ。

 ですから、皆さんが居ない今のうちに、

 姉弟の仲を深めt「誰がいないだって、ベール?」え?」

 

 

姉さんの言葉を遮るように聞こえてきたのは、ネプテューヌの声だった。

どうやら今までのやり取りを見られていたらしい。

 

 

ノワール

「まったく、あなたは隙あらばエルクに抱き着こうとするんだから、ベール」

 

ネプテューヌ

「そうだよ! わたしだって本当はそうしたいけど、

 エルくんの体を気遣って我慢してるのにー!」

 

ベール

「これは、姉としての絶対的な権力ですわ、ネプテューヌ」

 

ネプテューヌ

「な、なんだとー!?

 それを言うんなら、わたしだってメインヒロインの権利を使って・・・!」

 

アイエフ

「やめなさいよ、ネプ子。

 こんな人通りの多い所で」

 

ネプテューヌ

「あ、聞いてよ、あいちゃん!

 ベールがかくかくしかじかで・・・」

 

アイエフ

「なるほど、大体分かったわ。

 ベール様、すみませんがエルクを離してあげてくれませんか?

 一応退院したばかりですので」

 

ベール

「・・・そうですわね。

 わたくしとしたことが、エルちゃんに会いたい気持ちでつい・・・」

 

 

そう言って、姉さんは名残惜しそうに僕から離れる。

 

 

ネプテューヌ

「よーし! 今度はわたしのターンだよ!「だからやめなさいっての!」あう」

 

 

続いて暴走しかけたネプテューヌを、アイエフは軽くチョップしてそれを止めた。

 

 

ノワール

「まったく・・・。

 おはよう、エルク。 体の調子はどう?」

 

エルク

「おはよう、ノワール。

 うん、バッチリだよ」

 

ネプテューヌ

「それじゃあ、今日は心置きなく遊べるね!」

 

エルク

「そういえば、他の皆は?」

 

アイエフ

「皆は色々と準備があるみたいで、少し遅れるって言ってたわ」

 

ネプテューヌ

「こんぱ、美味しいお弁当を作るってはりきってからね。

 こんぱの作るご飯は美味しいから今から楽しみだよ」

 

エルク

「確かにコンパちゃんの作るご飯って美味しいよね」

 

 

ネプテューヌ、ノワール、アイエフ、姉さん、

そして僕の五人はそんな雑談をしながら他の皆を待つことにした。

それからしばらくして・・・

 

 

コンパ

「みなさーん、お待たせしましたですー!」

 

ネプテューヌ

「あ、来た来た! おーいこんぱー! こっちだよー!」

 

 

ネプテューヌが声を上げ、遅れてきたコンパちゃん達に大きく手を振って声をかける。

そこには彼女だけでなく、イーシャさんとネプギアとユニとビーシャの四人が、

大きなバスケットを持っていた。

 

 

ノワール

「なんていうか、すごい荷物ね・・・」

 

コンパ

「これはみんなで食べるお弁当です。

 ギアちゃんとイーシャさんも手伝ってくれたですよ」

 

イーシャ

「はい。 皆で出掛けると言うなら、これが必要と思いましたので」

 

ネプテューヌ

「ありがとう、ネプギア、こんぱ、イーシャ。

 これはお昼が楽しみだよ!」

 

ネプギア

「腕によりをかけて作ったからね、お姉ちゃん」

 

ビーシャ

「そうだね、ねぷねぷ!

 ていうか、ちょっとだけでも・・・」

 

ユニ

「ダメよ、ビーシャ。

 これはみんなで食べるんだから」

 

ビーシャ

「ちぇー・・・」

 

 

と、腕を頭の後ろで組んで残念そうにビーシャはそう言う。

 

 

ネプギア

「それにしても、重たかったなぁ・・・」

 

ユニ

「うん、アタシ、少しの腕が痛くなってきたかも・・・」

 

ネプテューヌ

「二人とも、お疲れ様!

 言ってくれたらわたしも持つの手伝ったのに」

 

ネプギア

「ううん、大丈夫だよ、お姉ちゃん。

 私とユニちゃんで決めたことだから」

 

ユニ

「それじゃあ、あとはこれを車のトランクに入れるだけね」

 

ネプギア

「そいだね。

 ・・・うっ、やっぱり重い・・・」

 

 

一度降ろしたバケットを再び持ち上げ、

今度は高級リムジンのトランクに入れようとするが、

プラネテューヌ教会から病院まで持ってきた疲れか、中々入れることが出来ず、

バケットを一度地面に置く。

それを見た僕は、バケットに手を伸ばす。

 

 

エルク

「ネプギア、ユニ、これは僕が入れておくよ」

 

ネプギア

「えっ! そ、そんな、いいよ、お兄ちゃん!」

 

ユニ

「そうよ! お兄ちゃんは退院したばかりなのに!」

 

エルク

「体の方はもう心配ないよ。

 先生からは異常はないって言われたからね」

 

ネプギア

「で、でも・・・!」

 

エルク

「それに、こういうのは男の役目だしね。

 だから僕に任せてよ、二人共」

 

ユニ

「まあ、お兄ちゃんがそう言うなら・・・」

 

ネプギア

「それじゃあお願いね、お兄ちゃん」

 

エルク

「うん。 よいしょっと・・・!」

 

 

僕はバケットを持つと、そのままトランクに入れる。

 

ネプギア

「ありがとう、お兄ちゃん」

 

エルク

「うん、どういたしまして。

 またなにかあったら言ってね」

 

 

そう言って、エルクはベール、アイエフ、コンパと共にリムジンに乗った。

 

 

ユニ

「お兄ちゃん、すごいね。

 アタシたち二人でで持つことができた

 あの重くて大きなバケットを一人で持つなんて」

 

ネプギア

「うん、そうだね」

 

ユニ

「・・・ねえ、ネプギア。

 ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いい?」

 

ネプギア

「何、ユニちゃん?」

 

ユニ

「あんた、もしかしてお兄ちゃんのこと、好きなの?」

 

ネプギア

「えっ!?///

 な、なんで急にそんなこと聞くの、ユニちゃん!?」

 

ユニ

「あんたがお兄ちゃんを見る目がそういう風に見えたから、そう思ったのよ」

 

ネプギア

「そ、そうかな?」

 

ユニ

「そうよ。 で、どうなの?」

 

ネプギア

「そ、それは・・・s「ネプギアー、ユニちゃーん、早くおいでよー!」

 あ、ごめんお姉ちゃん! それじゃあユニちゃん、また後でね!」

 

ユニ

「あ、ちょっと、ネプギア! ・・・行っちゃった。

 まあ、あの感じだと好きなんでしょうね・・・」

 

 

これまでの連絡のやり取りで、ネプギアとそこに一緒にいたロムとラムから、

エルクの事や思い出を聞いたユニ。

しかし、それに比べて自分にはそれがない。

 

 

ユニ

「いいなぁ、みんな・・・お兄ちゃんとの思い出があって・・・。

 それに比べてアタシなんて・・・」

 

 

思い出も何もなく、どうしても皆と比べてしまい、

劣等感に似たようなものを抱いてしまう。

 

 

ユニ

「よし! ここは思い切ってお兄ちゃんをデートに誘ってみようかしら!」

 

 

ユニはエルクとの思い出を作るため、思い切って彼をデートに誘うことを計画する。

自分も他の皆に負けたくない、ラステイションで彼と共に過ごした時間こそ短いが、

それでも彼女は、皆を想い、強く優しい彼を好きなのだから。

 

 

ユニ

「でも、アタシ男の人とデートどころか一緒に出掛けたことなんてないし、

 どうやって誘えばいいんだろう・・・?」

 

 

今までネプギアやロムとラム、そしてネプテューヌ達と何度か出掛けたことはあったが、

異性と一緒にいた時間と経験がないため、どう誘えばいいのか分からないでいた。

 

 

ユニ

「ううん、そんなの関係ないわ!

 とりあえず、普通に一緒に出掛けない? って誘ってみよう!」

 

ノワール

「ユニー、何してるのー? 早く乗りなさーい」

 

ユニ

「あ、ごめん、お姉ちゃん! 今行くから」

 

 

あまり深く考えず、いつも通り話し掛けるみたいに誘ってみることにしたユニ。

全ては自分が兄として慕い、そして異性とし好きなエルクのために・・・。

 

 

エルク

「っくし!」

 

ネプテューヌ

「ねぷっ!? エルくん、風邪?」

 

アイエフ

「ちょっと、大丈夫なの?

 退院したばかりなんだから気を付けないさいよ?」

 

エルク

「だ、大丈夫だよ、ネプテューヌ、アイエフ。

 ただ少し鼻がムズムズしただけだから」

 

コンパ

「どこかで誰かがエルクさんの噂をしているかもしれないですね」

 

エルク

「いや、まさか・・・」

 

 

と、自分の事でユニが色々悩んでいることなど

知る由もなかったエルクなのであった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         - プラネテューヌ サクラナミキ公園 -

 

 

僕達は姉さんの乗ってきた高級リムジンに乗り、

途中プラネテューヌ教会に別に待ち合わせていた他の仲間達と合流して、

サクラナミキ公園に到着した。

車を降りて荷物を持ち、エスーシャとイーシャさんの言っていた桜が一番綺麗な場所まで

僕達は徒歩で移動することになった。

一転の曇りのないまさに快晴の空の下、心地いい春の温かい風が僕達を包み込む中、

その道中公園に咲き誇る桜の花びらが風に乗り、

それらがまるで踊っているかのように舞い踊っている。

そして今ではお馴染みのモンスターであるスライヌ達は同族同士で、

または馬鳥やチョコピ達とくっついて昼寝をしている。

こうしてみると、モンスターというよりも愛らしいペットのようだ。

ちなみに荷物は引き続き僕が持っている。

 

 

エルク

「初めて来る所だけど、ここのモンスターっておとなしいんだね?」

 

ネプテューヌ

「うん。 この公園はプラネテューヌのなかで唯一モンスターの被害が出ていないんだ」

 

エルク

「そうなの?

 まあ、確かにこんなに温かくて居心地のいい所で暴れようなんて思わないよね」

 

ネプギア

「それに、ここは観光地にもなってるんだよ、お兄ちゃん」

 

エルク

「観光地っていうには、そういう人達の姿がないみたいだけど?」

 

ネプテューヌ

「それはね、今はわたしたちの貸し切りにしてるからだよ!」

 

エルク

「エっ、そうなの?

 でもそれだとここに来たかった人達もいたんじゃ・・・」

 

イストワール

「形的にはそうなっていますが、それには理由があります」

 

エルク

「イストワールさん、その理由っていうのは?」

 

イストワール

「はい。 ここにも邪力(タナトス)モンスターが現れる可能性も考え、

 ここを一時閉鎖しました」

 

エルク

「なるほど」

 

ブラン

「いい判断ね。

 わたしたちならともかく、一般の人はもちろんハンターたちでも

 太刀打ちできないだろうから」

 

ベール

「わたくし達が邪力(タナトス)モンスターと戦えるのも、

 エルちゃんの聖祈祷(オラクル)という力があってからこそ、ですものね」

 

ノワール

「それにしても、流石イストワールね。 対応が早いわね」

 

イストワール

「その事なんですが・・・。

 それはわたしではなく、ネプテューヌさんの指示なんです」

 

ネプテューヌ

「ふっふ~ん!

 そうだよ、何を隠そう、わたしがいーすんにそうするよう指示を出したんだよ!」

 

エルク

「・・・エ?」

 

一同

「「「「「え?」」」」」

 

ネプテューヌ

「あ、あれ・・・?

 どうしたの、みんな? 何、そのリアクション?」

 

 

胸を張ってそう言うネプテューヌに、僕達は疑問に思った。

本当にネプテューヌの指示なのかと。

 

 

ノワール

「本当にあなたの指示なの、ネプテューヌ?」

 

ブラン

「日頃の行いなだけに、怪しいわね」

 

ベール

「それは本当のことなんですの、ネプテューヌ?」」

 

ネプテューヌ

「ちょっ、本当なんだってばぁ!

 ねえ、ネプギア!」

 

ネプギア

「皆さん、信じられないかもしれませんけど、本当なんです!

 信じられないかもしれませんけど!」

 

ネプテューヌ

「フォローになってるようで微妙にフォローになってないよ、ネプギアー!」

 

ユニ

「ネプギア、あんた結構ひどいわよ?」

 

エルク

「でも、あのネプテューヌが、ねぇ?」

 

ネプテューヌ

「ねぷっ!? エ、エルくんまで!?

 なんでみんな信じてくれないのさー!?」

 

イストワール

「それはブランさんも言ったように、日頃の行いかと・・・」

 

ネプテューヌ

「うっ、それはそうかもしれなくはないけど、

 それにしたってエルくんまでそういう反応ってどうなの!?

 エルくんが体験入国で他の国に行ってる間にわたしだって()()は成長したんだよ!

 ()()は!」

 

ノワール

「なんでそこを強調するのよ・・・」

 

 

と、腕を組んで頬を膨らませてそっぽ向くネプテューヌ。

これは少しからかいすぎたかな?

 

 

エルク

「ははは、ごめんごめん、ネプテューヌ。

 もちろん僕は信じてるよ。

 ビーシャからも君ががんばってるのを聞いてるからね」

 

ネプテューヌ

「エ、エルくん・・・!」

 

 

少し泣きそうになっているネプテューヌに、僕は優しく頭を撫でる。

 

 

ネプテューヌ

「やっぱり、わたしの真の理解者はネプギアとエルくんだけだよー!」

 

 

そう言うと、ネプテューヌは嬉しそうに僕とその隣にいるネプギアに抱き着いた!

 

 

ネプギア

「ひゃっ! お、お姉ちゃん!」

 

エルク

「うわっ、ネプテューヌ、急に抱き着いたら危ないよ!

 っていうか今荷物を持ってるから離れて!」

 

うずめ

「そうだぜ、ねぷっち。 それでもしえるっちが落っことしたら、

 せっかくこんぱっち達が作ってくれたメシが台無しになっちまうぜ?」

 

ユニ

「それに、コンパさんがプリンを作ってくれたみたいですよ?」

 

ネプテューヌ

「な、なんだってー!

 よし、ここはいったん離れよう!」

 

クロワール

「ったく、いつでもどこでも騒がしいヤツだな」

 

ネプテューヌ

「そこは賑やかって言ってほしいな、クロいーすん」

 

クロワール

「誰がクロいーすんだ!

 オレはイストワールじゃねえ!」

 

ネプテューヌ(大)

「でも、いーすんとクロちゃんって、本当に似てるよね?

 見た目もそうだけど、開いた本の上に乗ってるとことかさ」

 

イストワール·クロワール

「似てません!「似てねえよ!」」

 

海男

「綺麗にハモったね」

 

ビーシャ

「実はこの二人、ホントは仲がいいんじゃ・・・」

 

イストワール·クロワール

「よくありません!「よくねえよ!」」

 

海男

「またハモったね」

 

 

僕達はそんなの何気ない話をして笑い合いながら、

エスーシャとイーシャさんの言っていた例の場所まで付いて行く。

そういえば戦い以外で皆と出掛けるなんて久しぶり・・・いや初めてだ。

これまでの戦いの連続だったから、こういう息抜きもいい。

 

 

アイエフ

「ねえ、エルク。 それ持つの疲れない?

 よかったら一緒に持ちましょうか?」

 

エルク

「ううん、僕なら大丈夫だよ、アイエフ。

 これくらい、大したことないから」

 

アイエフ

「そう? まあ、あなたがそう言うならいいけど、無理はしないでね」

 

エルク

「ありがとう、アイエフ」

 

ケーシャ

「・・・」

 

 

その時、ケーシャちゃんは何か言いたそうな顔で僕を見る。

 

 

ケーシャ

「あ、あの、エルクさん!」

 

エルク

「は、はい! なに、ケーシャちゃん」

 

ケーシャ

「私のことは、その・・・ケ、ケーシャって呼び捨てで呼んでくれませんか?

 私ももっとエルクさんと仲良くなりたいから!」

 

コンパ

「な、なら私も、コンパって呼んでほしいです!」

 

イーシャ

「で、では、私のこともイーシャと呼んでください!」

 

エルク

「う、うん、分かったよ、コンパ、ケーシャ、イーシャ」

 

 

三人にそう言われ、以降僕は彼女達をそう呼ぶようにした。

それからしばらく進むと、大きな広場に出た。

そこには桜が満開に咲き誇った大きな木が広場の中央にあり、

まるでそれがそこを埋め尽くすかのように、圧倒的な存在感を出していた。

それは以前、うずめと二人で見たプラネテューヌにあったそれとは比べ物にならない

ほどのものだった。

 

 

ラム

「わーっ! きれーっ!」

 

シーシャ

「ああ、見事なものだね」

 

ケーシャ

「はい。 私もこんな立派な桜の木を見たのは初めてです」

 

ブラン

「あなたたちが言っていたのはこれのこと?」

 

エスーシャ

「ああ、前に私とイーシャがクエストでここに来たときに偶然な」

 

イーシャ

「私もあの時は驚きました」

 

ベール

「そうなんですの。

 ですが、よくモンスターに襲われずにすみましたわね」

 

ユニ

「ですよね。

 あれだけ大きくて目立つものなら、そうされてもおかしくなのに」

 

海男

「もしかして、あの木にはモンスターを寄せ付けない特別な何かがあるのかも

 しれないね」

 

ネプテューヌ

「そんなことより、早く行こうよ!

 わたし、もうお腹ペコペコだよぉ・・・」

 

エルク

「そうだね。

 ネプテューヌのお腹と背中がくっつく前に行こうか」

 

ユニ

「あ、お兄ちゃん、ここから少し坂道になってるから気をつけて」

 

エルク

「わ、本当だ・・・。 ありがとう、ユニ」

 

 

その美しい光景に感動しながら、僕達はその桜の木の下へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネプテューヌ

「おおーっ!

 遠目でもそうだったけど、近くで見るとすごいねー!」

 

 

 

そして、そこへ着くとその大きさと美しさを改めて思いながら、

そこに青いシートを敷いてバスケットを開き、ランチを取った。

 

 

イーシャ

「はい、エルクさん。 あーん・・・」

 

エルク

「イ、イーシャ!?」

 

 

いきなりイーシャが一口サイズに切っただし巻き玉子を箸で持ち、

それを僕に差し出した。

 

 

エスーシャ

「こ、こら、イーシャ! 何をしている!」

 

ケーシャ

「こ、これが、あーんっていうやつですか・・・!

 イーシャさん、やっぱり侮れません・・・!」

 

うずめ

「えるっちがプラネテューヌに帰ってきた日にも思ったが、

 いーしゃっちって大胆なんだな」

 

シーシャ

「エルク君、ここはイーシャの気持ちに応えるべきだよ」

 

エルク

「う、うん。 それじゃあ・・・あーん///」

 

 

僕はイーシャの気持ちに応えるべく、彼女が差し出しただし巻き玉子を口にした。

すると白だしの効いた甘い風味とジューシーな深い味わいが口いっぱいに広がった。

 

 

イーシャ

「エルクさん、どうですか? 美味しいですか?」

 

エルク

「うん、とっても美味しいよ!

 これってイーシャが作ったの?」

 

イーシャ

「はい。 一番にエルクさんに食べてもらいたくて・・・」

 

コンパ

「イーシャさん、このために張り切って作ってたですよ」

 

エルク

「ありがとう、イーシャ。

 君はきっと、いいお嫁さんになると思うよ」

 

一同

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

その時、その場にいた皆がエルクの言葉に驚きの表情を浮かべた。

 

 

イーシャ

「お、お嫁さん・・・ですか・・・///」

 

 

そして、イーシャはその言葉に顔を赤くする。

 

 

ケーシャ

「エルクさん、今のは一体どういう意味ですか・・・?」

 

エルク

「エ? どういう意味もなにも、こんなに美味しいものを作れるイーシャは、

 そういう人になれるって言ったっただけで・・・ひぃっ!?」

 

 

そう言いながら振り向くと、

ヤンデレフェイスで僕を睨めつけるかのように迫るケーシャに、

僕は思わずその気迫に怯み、恐怖した。

 

 

ネプギア

「わ、私だって、イーシャさんに負けられませんっ!

 お兄ちゃん、はい、あーん・・・」

 

ケーシャ

「わ、私もです!

 エルクさん、口を開けてください!」

 

ビーシャ

「みんなずるい!

 わたしだってエルクにしたい!」

 

アイエフ

「皆何やってんのよ。 ここは私に任せなさい!」

 

うずめ

「おいおい、そりゃあねえぜ、あいえふっち。

 ここはカッコいい俺に任せとけって!」

 

ネプテューヌ(大)

「うずめ、それってブーメランだよ?

 でもわたしも一度はやってみたいと思ってたんだよね!」

 

コンパ

「お料理ならわたしも得意です!

 エルクさん、わたしが作ったハンバーグも食べてくださいです!」

 

ラム

「お兄ちゃん、モテモテだね!

 面白そうだからわたしたちも混ざろう、ロムちゃん!」

 

ロム

「うん、わたしもがんばる!(ぐっ)」

 

シーシャ

「ほほぅ・・・。

 なら、お姉さんも参戦するとしようかな!」

 

エルク

「ちょ、ちょっと待ってよ皆! 急にどうしたの!?」

 

 

イーシャに続き他の皆も、ハンバーグや唐揚げといった色んなおかずを持って僕に迫る!

ていうか、これって昨日の病院でのネプテューヌ達のリンゴの時と同じノリじゃないか!

 

 

エスーシャ

「カオスだな・・・」

 

ユリウス

「ああ、やれやれだな・・・」

 

 

一方、エルクが皆から迫られている中、

ネプテューヌ達四女神は、皆と少し離れた場所にいた。

 

 

ノワール

「ネプテューヌ、話があるって聞いたけど、一体どんな話なの?」

 

ネプテューヌ

「実はね、みんなに聞きたいことがあるんだ・・・」

 

ブラン

「わたしたちに聞きたいこと?」

 

ネプテューヌ

「うん、それはね・・・」

 

 

ネプテューヌは何かを決心したかのように、口を開く。

 

 

ネプテューヌ

「みんなはエルくんのこと、どう思ってるの?」

 

ノワール

「えっ!? そ、それはもちろん、

 仲の良い友達としt「わたしは好きだよ、エルくんのこと!」えっ・・・!?」

 

 

「もちろん、一人の男の子として!」と、ネプテューヌが言葉を続ける。

 

 

ノワール

「わ、私だってエルクが好きよ!」

 

ブラン

「わたしもそうよ! 優しいエルクのことが!」

 

ベール

「わたくしも、エルちゃんを異性として慕っていますわ!」

 

 

ネプテューヌに負けじと、ノワール達もエルクに対する嘘偽りない好きだという

気持ちを打ち明ける。

 

 

ネプテューヌ

「・・・やっぱり、みんなもエルくんが好きなんだね」

 

ブラン

「驚かないのね?」

 

ネプテューヌ

「まあ、エルくんが体験入国の間にみんなと話してる時、

 楽しそうにエルくんのことを話してたから、ひょっとしてってね」

 

ベール

「わたくしも、そんな気がしていましたわ。

 だって皆さん、エルちゃんのことばかり話しますから」

 

ネプテューヌ

「あはは、ベールも分かっちゃったか」

 

 

と、ネプテューヌは笑顔を浮かべながらそう言う。

別に隠していた訳ではない。

なぜならいつか、皆にこの事を打ち明けようと思っていたからだ。

 

 

ノワール

「ねえ、ネプテューヌはエルクのどこを好きになったの?」

 

ネプテューヌ

「ねぷっ!? それってわたしから話すの!?」

 

ブラン

「あなたが言い出しっぺなんだから、当然でしょ」

 

ベール

「そうですわね。

 ここまで来たら、もはや隠す必要はないのではなくて?」

 

ネプテューヌ

「・・・うん、そうだね。

 最初は優しくていい人だなって思ってたけど、

 エルくんと一緒にいて優しさに触れてくうちに、好きになったんだ。

 わたしを守ってくれたエルくんが///」

 

ノワール

「私も彼とケンカした時に酷いことを言ったのに、

 それでも国中を走り回って助けに来てくれたエルクのことが好き///」

 

ブラン

「わたしの悩みを自分のことのように真剣に聞いて考えてくれて、

 そして、優しく励ましてくれたエルクのことが、

 いつに間ににか好きになってた///」

 

ベール

「危険な時には必ずそばに居て、わたくしを守り支えてくれたエルちゃんを

 好いていますわ///」

 

 

ノワール、ブラン、ベールもネプテューヌと同様に顔を赤くしながらそう言って、

エルクに対する気持ちを告白する。

 

 

ネプテューヌ

「そっか・・・。 みんなもわたしと似た感じなんだね」

 

ノワール

「ふふ、そうね。

 でも、それだけに皆の気持ちが分かるわ」

 

ブラン

「けれど、ただ優しいってわけじゃないわ。

 彼は本当に心からわたしたちのことを考えて、心配して、守ってくれて、

 そして寄り添ってくれる」

 

ベール

「それだけエルちゃんの心には強い意思があるということなのでしょうね」

 

ブラン

「だからこそ、わたしたちはそんなエルクのことを好きになったんでしょうね」

 

ネプテューヌ

「でも、エルくんはわたしたちの気持ちに気づいてないんだろうな、きっと。

 いや絶対」

 

ベール

「ですわね。 エルちゃんは恋愛に疎いようですから・・・」

 

ネプテューヌ

「あいちゃんの爆弾発言もスルーしてたしね」

 

ノワール

「苦労しそうね、お互い・・・」

 

ブラン

「ええ。 それでもわたしは譲る気はないわよ」

 

ネプテューヌ

「わ、わたしだって負けないもん!」

 

ノワール

「私もあなたたちには負けないわ!」

 

ベール

「わたくしも姉として・・・いいえ、エルちゃんを愛する女性として、

 エルちゃんの隣は譲りませんわ!」

 

 

確かにエルクは恋愛には疎い。

いや、恋や恋愛と言う言葉そのものすら知らないのかもしれない。

故に彼はネプテューヌ達の好意に気付いていないのだろう。

 

 

ノワール

「ねえ、今度は私が皆に聞きたい事があるんだけど、

 皆はエルクが怒ったところを見たことある?」

 

ネプテューヌ

「そういえばないかな?

 わたしやネプギアたちと一緒に居る時はいつも優しかったよ」

 

ブラン

「わたしもないわね。

 そもそも彼が怒るなんて想像もつかないわ」

 

ベール

「わたくしもお二人と同じくですわ。

 そう言うノワールはどうですの?」

 

ノワール

「私は・・・あるわ。 一度だけ」

 

ネプテューヌ

「それって、エルくんが体験入国でラステイションに行った時のこと?」

 

ノワール

「ええ。 あの時の彼は、いつもの優しい口調がなくなって、

 その時に感じた殺気が伝わってきてとても怖かったわ・・・」

 

ブラン

「それほどまでエルクを怒らせるなんて、一体あなたの国で何があったの?」

 

ノワール

「皆はもう知ってると思うけど、傭兵組織がアジトにしていた

 ラステイション高校の旧校舎にエルクが乗り込んだ時、

 その残党のリーダーだったアレックスっていう男が、

 自分の野望のために古代魔道具(アーティファクト)を使ってケーシャの操って

 あの子を利用しようとしたの」

 

ブラン

「最低ね」

 

ノワール

「もちろん、私もその男を許せなかったわ。

 でもその時よ、エルクがそんな男に怒ったのは。

 今思い出すだけでも震えてしまうくらい・・・」

 

ネプテューヌ

「ノワール・・・」

 

ベール

「ラステイションでそのようなことがありましたのね」

 

ネプテューヌ

「でも、想像つかないなぁ。

 あのエルくんがねぇ・・・」

 

ベール

「普段のエルちゃんは優しいですから、尚更ですわね」

 

 

そう、常にネプテューヌ達に優しく接してきた彼が別人に思えるほど怒ることなど、

今まで思ってもいなかった事はもちろん、想像すらしなかった。

なぜなら彼は誰かのためを思い行動し、これまで自分達を守ってくれたから。

エルクは喜怒哀楽の感情を持った人間である事は分かっている。

しかし、それでもノワールは怒りを露にしたエルクに戦慄した。

いつも笑顔で優しく接してくてた彼があんな顔もするのかと・・・。

故にそういったエルクを見たことのないネプテューヌ達が想像つかいのも

無理はなかった。

 

 

ネプテューヌ

「でもでも、そこまで言われると逆にエルくんが怒ったとこ見たくなるよね!」

 

ノワール

「ちょっと、馬鹿な真似はやめなさい、ネプテューヌ!」

 

ネプテューヌ

「じょ、冗談だよ、ノワール。 やだなぁ・・・」

 

ベール

「でも、ノワールがここまで言うということは、

 よほどのことなのでしょうね」

 

ネプテューヌ

「いわゆる、おとなしい人や優しい人ほどキレると怖いってやつだね!」

 

 

と、エルクについて四人で話してると、

何やら向こうが騒がしいことに気付くネプテューヌ達。

 

 

ベール

「あら? 何やらあちらが騒がしいですわね?」

 

ノワール

「ちょっと待って! 弁当を広げて皆がエルクに迫ってるわよ!」

 

ネプテューヌ

「な、なんですとーっ!?

 ある意味エルくんのピンチだよっ!」

 

ブラン

「そうね。 行きましょう、みんな!」

 

 

ブランの言葉に走り出す四女神。

エルクの体験入国が終わり、次に会った時にこの想いを伝えようと思っていたが、

いざその時になるとどうしてもあと一歩が踏み出せず、告白出来ない。

加えて彼に好意を寄せているのは自分達だけではなく、

妹達や他の仲間もエルクことを好きなのではと思った以上、

彼を取られてしまうのではないかと、そして告白は早い方がいいと焦ってしまう。

そうなるとライバルも多く、競争率も高いだろう。

しかし、一人の男をこんなにも好きになったのは初めてである彼女達に迷いはない。

たとえライバルが多くても、自分達のこの気持ちに嘘偽りはないのだから。

エルクを想うほど、幸せな気持ちになり、心が温かくなる。

なぜなら、彼女達は一国を治める女神である前に、一人の男に恋をした乙女なのだから。

それからしばらくして、駆け付けたネプテューヌ達によって、

エルクのあーん争奪戦?による騒ぎを鎮圧した。

そして、皆が揃った所で改めて花見を始めた。

 

 

ネプテューヌ

「わーっ! おいしそーっ!」

 

 

大きなスクエア型のバスケットから、サンドイッチ、おにぎりなどの

色んな食べ物を取り出して並べると、その量もさることながら

どれも美味しそうなものばかりだ。

 

 

ネプテューヌ

「それじゃあさっそく、いっただきまーす!

 もぐもぐ・・・うーん、おいしーっ!

 流石こんぱ! いい腕してるねー!」

 

コンパ

「ありがとうございますです、ねぷねぷ」

 

ブラン

「それにしてもすごい量ね・・・。

 一体何人分あるのかしら?」

 

ネプギア

「一応、人数分作ったんですけど、

 ちょっと作りすぎたかもしれませんね・・・」

 

ネプテューヌ(大)

「まあ、こうしてみんなで集まって食べるんだから大丈夫でしょ」

 

海男

「そうだね。 

 それに、残してしまってはせっかく作ってくれた彼女達に申し訳ないからね」

 

イーシャ

「だからといって、無理をして食べなくていいですよ、皆さん」

 

エスーシャ

「ああ、その分エルクが食べるからな」

 

エルク

「エっ、僕が?」

 

エスーシャ

「なんだ。 イーシャの作ったものが食べられないというのか?」

 

エルク

「いや、そういうわけじゃ・・・」

 

ビーシャ

「まあまあ、エスーシャ。

 わたしたちも食べるんだから問題ないよ。

 ねえ、シーシャ」

 

シーシャ

「そうだね。

 さあ、エルク君、しっかり食べるんだ。

 でないと大きくなれないよ?」

 

エルク

「う、うん。 がんばります・・・」

 

イーシャ

「皆、エルクさんに無理言わないの」

 

ロム

「ねえねえ、シーシャさん。

 わたしも食べたら大きくなるかな?(はてな)」

 

シーシャ

「ああ、もちろんさ!

 君たちはまだまだ育ち盛りだからね。

 きっと、大きくなるさ」

 

ベール

「・・・とのことらしいですわよ、ブラン」

 

ブラン

「いや、なんでわたしに振るんだよ。 関係ねえだろうが」

 

ラム

「ロムちゃん、たくさん食べて、一緒に大きくなろ!」

 

ロム

「うん! わたしもいっぱい食べて、大きくなる!」(ぐっ)」

 

 

そう言って二人は、並べられた食べ物を取って食べる。

 

 

シーシャ

「いい食べっぷりだね!

 これは二人とも将来有望だね、ベール」

 

ベール

「ええ。 ブランもうかうかしていると、

 ロムちゃんとラムちゃんに追い抜かれますわよ?

 どこがとは言いませんが」

 

ブラン

「だからわたしに振るんじゃねえー!」

 

 

皆がそれぞれ談笑しながら、並べられた食べ物を口にする。

 

 

ユニ

「(よ、よし! お兄ちゃんがフリーな今がチャンスよ!)」

 

うずめ

「? どうしたんだ、ゆにっち?

 そんなにえるっちのことを見つめて」

 

ユニ

「ひゃあっ!? う、うずめっ!?

 な、なに? 何か用?」

 

うずめ

「いや、用ってほどじゃないんだが、

 ゆにっちがえらくえるっちのことを見つめてたから、

 どうしたんだろうなって気になってな。

 そういうゆにっちこそ、えるっちに何か用があるのか?」

 

ユニ

「うん、ちょっとね・・・」

 

うずめ

「・・・まあ、なんだかよく分かんねえけど、

 自分の気持ちを言わねえと、ずっと伝わらないままだぞ。

 がんばれよ、ゆにっち」

 

 

うずめはユニにそう言いのこすと、ネプテューヌ達の輪の中に入っていった。

そしてユニは、そんな騒がしくも楽しいんでいるネプテューヌ達を見て微笑んでいる

エルクをデートに誘うため、話し掛ける。

 

 

ユニ

「ねえ、お兄ちゃん、ちょっといい?」

 

エルク

「ユニ? どうしたの?」

 

ユニ

「うん、あのね・・・。

 (うわぁ、いざ誘いとなると頭が真っ白になって言葉が出てこない・・・!

 いや、落ち着くのよ、ユニ!

 ここは自然体に、ナチュラルに、そしていつも通りに・・・!)」

 

 

ユニは深呼吸すると、再び口を開く。

 

 

ユニ

「もしよかったら、明日アタシとラステイションの街を回っt「エルくーんっ!」

 きゃあっ!?」

 

 

すると突然、まるでユニの言葉を遮るように、

ネプテューヌがタックルの如く勢いよく僕に抱き着いてきた!

ユニと話していたため、意識がそっちに集中していたので、

それは完全な不意討ちだった。

 

 

エルク

「ごほっ・・・! ネ、ネプテューヌ、いきなり抱き着くと危ないよ?」

 

ネプテューヌ

「あはは、ごめんごめん。

 実はちょっと、エルくんにお願いがあってさ」

 

エルク

「僕にお願い?」

 

ネプテューヌ

「うん! みんなあっちにいるから、早く行こ!」

 

エルク

「でも、今はユニと話してて・・・」

 

ユニ

「アタシなら大丈夫よ、お兄ちゃん」

 

エルク

「エ? でも・・・」

 

ユニ

「いいのいいの! 別に大切な話ってわけじゃないし、

 それにアタシなら後からでもいいから」

 

エルク

「う、うん。 ユニがそう言うなら・・・」

 

ネプテューヌ

「ごめんね、ユニちゃん」

 

ユニ

「気にしないでください、ネプテューヌさん」

 

ネプテューヌ

「ありがとう、ユニちゃん。 

 それじゃあ行こ、エルくん!」

 

エルク

「ちょ、ちょっと待って、ネプテューヌ!

 自分で歩けるからそんなに引っ張らないで!」

 

 

ネプテューヌは、僕の手を取ってそのまま引っ張るように走る。

 

 

ユニ

「いいなぁ、ネプテューヌさん。

 あんな簡単にお兄ちゃんとスキンシップができるなんて、羨ましい・・・。

 やっぱり、ネプテューヌさんもお兄ちゃんのこと・・・」

 

 

と、一人その場に残されたユニは、エルクの手を取って皆の輪の中に入っていく

ネプテューヌを見てそう思った。

 

 

ユニ

「ううん、たとえそうだとしても関係ない!

 アタシだってお兄ちゃんとの思い出が欲しいし、

 何よりアタシもお兄ちゃんが好きだから!」

 

 

ネプテューヌだけではない、自分の親友であるネプギアも、

さらには尊敬する姉であるノワールや他の仲間達も、

エルクに好意を寄せているのは分かる。

しかし、だからといって自分も引く気はない。

自分の胸中にあるこの想いは、本物なのだから。

そしてそう強く思い、ユニも二人の後を追うように皆の輪の中に入るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルク

「ネプテューヌ、僕にお願いって?」

 

ネプテューヌ

「うん、今からわたしと戦ってほしんだ。

 あ、戦うっていってもガチでって意味じゃなくて、手合わせって意味だよ?」

 

エルク

「手合わせ? でも、どうして?」

 

アイエフ

「そうよ、何言ってるのよ、ネプ子。

 エルクは今日退院したばかりなのよ?」

 

ネプギア

「そ、そうだよ、お姉ちゃん。

 またお兄ちゃんの傷にさわったら・・・」

 

ネプテューヌ

「でもでも、エルくんはもう大丈夫なんだよね?」

 

エルク

「うん、元通りだよ。

 でも、どうしても急に?」

 

ネプテューヌ

「だって、ラステイションでノワールと手合わせしたそうじゃん?」

 

エルク

「それは、まあ・・・」

 

ネプテューヌ

「それに、個人的にはエルくんがどれだけ強くなったのか知りたいしね」

 

エルク

「ネプテューヌ・・・」

 

 

ネプテューヌが真剣な顔で僕にそう言う。

こんな顔のネプテューヌを見たのは久しぶりだ。

ラステイションでノワールと手合わせしてから二週間くらい経ったけど、

自分でもあれからどれくらい強くなったのか知りたい。

それと同時に、ネプテューヌの気持ちに応えてあげたい。

 

 

ブラン

「だそうだけど、どうするの、エルク?」

 

エルク

「・・・うん、分かった。

 是非お願いするよ、ネプテューヌ」

 

ネプテューヌ

「そうこなくっちゃね!」

 

ロム

「ネプテューヌさん、おにいちゃんと戦うの?(おろおろ)」

 

ネプテューヌ

「ううん、ちょっとした腕試しってやつだよ、ロムちゃん」

 

ラム

「いいなあ、ネプテューヌちゃん。

 わたしもおにいちゃんと腕試ししたい!」

 

ブラン

「ロム、ラム、二人の邪魔にならないようにこっちに来なさい」

 

ロム·ラム

「「はーい」」

 

ネプテューヌ

「それじゃあ、わたしたちにあっちに行こ」

 

エルク

「うん」

 

 

僕とネプテューヌは、皆を巻き込まないように離れた所まで移動する。

 

 

ネプテューヌ

「エルくん、準備はいい?」

 

エルク

「うん、いつでもいいよ!」

 

 

僕達は距離を取って向き合い、互いの武器をコールして構える。

そして僕とネプテューヌの手合わせが始まった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




FF7まで、後四日!!!!!!




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