光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

58 / 100
光ネプ第57話

《これまでのあらすじ》
遺跡調査から1週間経過した今日、
エルクは神次元へ向かうため、仲間達とプラネテューヌ教会に集合していた。


♯ 57 神次元へ!

自分自身の事を知るため、それを持つクロノスのいる神次元へ行くと決めた日の1週間後の今日、僕は朝早くに目覚めてシャワーを浴び、朝食を済ませて身だしなみを整える。

それからしばらくして集合場所であるプラネテューヌの大きなバルコニーに、

一人を除いて皆が集合していた。

 

 

イストワール

「ではみなさん、準備はよろしいですか?」

 

エルク

「はい。 って言いたいところですけど・・・」

 

イストワール

「ネプテューヌさん、ですね・・・」

 

 

神次元へと続くゲートを再び開くために準備を進めてくれいたイストワールさんが、

溜め息を吐く。

 

 

ネプギア

「すみません、いーすんさん。

 お姉ちゃんなら一度起こしたんですけど・・・」

 

 

エルク

「ひょっとして、二度寝かな?

 僕が起こしてくるよ、ネプギア」

 

イストワール

「すみませんが、よろしくお願いします」

 

エルク

「はい、任せてください」

 

ノワール

「まったく、何やってるのよネプテューヌは・・・」

 

ブラン

「たるんでるとしか言いようがないわね」

 

ネプテューヌ(大)

「まあ、小さいわたしらしいといえばらしいけどね」

 

アイエフ

「あんたの場合は同一人物なんだから、他人事じゃないんじゃない?」

 

ネプテューヌ(大)

「うっ、そ、それは・・・」

 

うずめ

「そういえば大きいねぷっちも、たまに寝坊するよな?

 なあ、海男?」

 

海男

「ふふ、そうだね。

 この次元に帰ってきたときも、本来ならもっと早く着いたはずだったが、

 大きいねぷっちのそれが原因で少し遅れてしまったくらいだからね」

 

ネプテューヌ(大)

「あの時は本当に悪かったよぉ。

 ってそれはみんなには内緒にしてねって言ったじゃん!」

 

うずめ

「はは、わりぃわりぃ」

 

ネプテューヌ(大)

「もう、それもこれもクロちゃんが起こしてくれなかったせいだよ!」

 

クロワール

「なんでオレのせいになるんだよ!

 つーかオレは目覚まし時計じゃねえ!」

 

ユニ

「なんか、この会話のやり取りを見てると・・・」

 

コンパ

「はい、デジャヴです・・・」

 

アイエフ

「まるで寝坊したネプ子とイストワール様みたいね」

 

イストワール

「お恥ずかしい限りです・・・」

 

 

手に持ったねぷのーとを開いて、大きなネプテューヌとクロワールとのそんなやり取りを

見ていた彼女達は、ネプテューヌとイストワールのやり取りそのものだと思うのだった。

 

 

ビーシャ

「緊張感がないのはいつも通りだけど、それでもやっぱり不安だなぁ・・・」

 

イーシャ

「そうですね。 ネプテューヌさん達は行ったことがあるようですが、

 私達にとってはこれが初めてですから」

 

シーシャ

「確かに自分たちの知らない世界に行くんだから、当然だよね。

 正直アタシも不安だよ」

 

ビーシャ

「へえ、以外だね。

 シーシャにもそんな感情があったんだ?」

 

ケーシャ

「はい。 私はてっきりシーシャさんは物怖じしない性格だったと・・・」

 

シーシャ

「・・・二人はアタシをなんだと思ってるんだい?」

 

ビーシャ

「何って、それは・・・」

 

エスーシャ

「怖いもの知らずな脳筋ハンター」

 

シーシャ

「おいおいひどいな・・・」

 

イーシャ

「シーシャさんに失礼よ、エスーシャ」

 

ネプギア

「だ、大丈夫ですよ、シーシャさん。

 もちろんみなさんのことも頼りにしてますから」

 

ラム

「そういえばおにいちゃん、遅いね?(はてな)」

 

ロム

「うん、どうしたんだろう?」

 

ベール

「なんだかとてもイヤな予感がしますわね・・・。

 みなさん、少し様子を見に行きませんか?」

 

ケーシャ

「そうですね! 行きましょう、みなさん!」

 

ユニ

「な、なんかやけに必死ね、ケーシャさん。 どうしたの?」

 

ケーシャ

「だって、寝ている女の子の部屋に男の人が入ったら、その・・・」

 

ビーシャ

「え? それってどういうこと?」

 

ケーシャ

「え、えっと・・・それは・・・」

 

ノワール

「それくらいにしときなさい、ビーシャ。

 でも確かにケーシャの言うことはもっともだわ」

 

イーシャ

「はい。 急いでネプテューヌさんの部屋へ行きましょう」

 

アイエフ

「膳は急げって言うしね」

 

 

その場にイストワールを残し、皆はネプテューヌの部屋へと向うのだった。

 

 

イストワール

「・・・なにもみなさん全員で行く必要はないと思うんですが」

 

 

快晴の空の下にあるバルコニーに一人残されたイストワールは、

そう言って軽く溜め息を吐いた。

 

 

イストワール

「しかし、エルクさんが来てからというもの、

 すっかりみなさんは彼に夢中のようですね。

 今思えばエルクさんには不思議な魅力がありました。

 そして今ではみなさんの中心になっていますね。

 ・・・わたしもみなさんの気持ちが分かる気がします」

 

 

最初はネプテューヌとネプギアがクエストの帰りに保護した普通の少年だったが、

あの遺跡の調査で神威という神剣を手に入れてから目まぐるしく成長し、

今では女神達と肩を並べて戦えるまで強くなった。

ネプテューヌも以前と比べて仕事をするようになり、それに伴ってシェアも上がった。

イストワールにとってエルクは、女神達を守り助けてもらった大切な恩人であると同時に

友人という、彼女の中でネプテューヌ達と同様に大きな存在となっていた。

 

 

イストワール

「エルクさん、ありがとうございます」

 

 

そんなエルクに、イストワールは一人小さく感謝の言葉を呟くのだった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             ━ ネプテューヌの部屋 ━

 

 

エルク

「ネプテューヌ、起きてる?

 皆バルコニーに集まってるから起きて」

 

 

ドアをノックしてそう言うが何も反応がない。

 

 

エルク

「仕方ない。 入るよ、ネプテューヌ」

 

 

そう確認を取って、僕はネプテューヌの部屋へと入った。

 

 

エルク

「はあ、やっぱり寝てたか・・・」

 

 

部屋に入ってベッドを見ると、案の定ネプテューヌは二度寝していた。

 

 

エルク

「ほら、ネプテューヌ、今日は皆で神次元に行く日でしょ?

 もう皆バルコニーに集まってるんだから起きてよ」

 

ネプテューヌ

「う~ん・・・うるさいなぁ・・・。

 あと五光年待って・・・」

 

エルク

「それは時間じゃなくて距離だよ。

 とにかく早く起きてよ」

 

 

という冷静なツッコミを入れつつ、

僕は寝ているネプテューヌを軽く揺さぶって起きるように言う。

それによって寝ていたネプテューヌが二度寝から覚めて、少し寝ぼけている。

 

 

ネプテューヌ

「むぅ~。 それじゃあエルくんも一緒に寝ようよ~」

 

エルク

「エっ!?」

 

 

その時、ネプテューヌはとんでもないことを言い出した!

寝ぼけているのかふざけているのか、言うまでもなく前者だと思うがそれはそれでまずい。

 

 

エルク

「な、何言ってるの、ネプテューヌ!?

 い、一緒に寝ようだなんてそんな・・・!///」

 

ネプテューヌ

「あれぇ? 照れてるの~? かわいいなぁエルくんは。

 だったら力尽くで・・・えい!」

 

エルク

「うわっ!?」

 

 

布団から顔を出すようにそう言うネプテューヌに、

僕は腕を掴まれてそのままベッドの中へと強引に引きずりこまれた!

 

 

エルク

「ちょ、ちょっとネプテューヌ、流石にこれはまずいって!」

 

ネプテューヌ

「う~ん、温か~い! やっぱりエルくんって温かいよね。

 それにいい匂いもするし、なんだかまた眠くなってきちゃったよ・・・」

 

エルク

「~~~っ!///」

 

 

僕とネプテューヌとの顔の距離はほぼゼロ。

逃れようにもまるで抱き枕のように僕の背中に腕を回してホールドして抱き着いているので、

離れることができない。

 

 

エルク

「ネ、ネプテューヌ! (近い近い! 顔が近い!///)」

 

ネプテューヌ

「zzz・・・」

 

エルク

「ってまさかの三度寝!?

 なんとかして抜け出さなきゃ・・・って力強よ!

 こんな所誰かに見られでもしたら・・・!」

 

???

「誰に見られたらまずいのかしらぁ?」

 

エルク

「それはもちろん、皆に! ・・・エ?」

 

 

聞き覚えのある声がしたと思い、恐る恐るゆっくり後ろを向くと、

そこには腕を組んで僕を睨み付けるように立っているノワールと皆がこちらを見ていた。

・・・ああ、これは所謂詰みと言う状態だな。

抱き着かれているとはいえ、寝ている女の子と一緒のベッドに入っている時点で

100%僕が悪者になる。

もはやそこには弁明や自己弁護の余地はない。

っていうかなんでいつもこういう時だけ変にタイミングがいいの!?

 

 

ノワール

「で? これは一体どういうことなのかしら、エ~ル~ク~?」

 

エルク

「い、いや、どういうこともなにも寝ていたネプテューヌを起こしに来たら

 逆にベッドに引きずり込まれてミイラ取りがミイラになっていうか・・・ね?」

 

アイエフ

「それでうまいことでも言ったつもりなの、エルク?」

 

ブラン

「へぇ・・・。 この期に及んで随分余裕じゃねえか、エルク」

 

エルク

「べ、別にそんなつもりじゃあ・・・」

 

コンパ

「エルクさん、ふ、不潔ですっ!///」

 

シーシャ

「それにしても、エルク君もなかなか大胆じゃないか。

 女の子の寝込みを襲うなんてね」

 

エルク

「それは巨大な誤解だよ、シーシャさん!」

 

イーシャ

「まさかエルクさんにそんな趣味があったなんて・・・」

 

ケーシャ

「これは一度本格的に躾るべきでしょうか?」

 

エルク

「躾る!? 躾るって何の話してるのケーシャ!?

 ってかそのヤンデレフェイスやめて! 本当に怖いから!」

 

ロム

「ねえラムちゃん、男の人が女の子と一緒に寝るのがいけないことなの?(はてな)」

 

ラム

「うーん、わたしはわからないわ。

 そうだ、おにいちゃんに聞いてみましょう!」

 

エルク

「それはまだ君達には早すぎるから知らなくていいの!」

 

ベール

「エルちゃんと添い寝ですって・・・!?

 わたくしだってエルちゃんとそのようなことしたことがありませんのに、

 ネプテューヌだけずるいですわ!」

 

エルク

「そして何を言ってるんだ、うちの姉は!」

 

ビーシャ

「エルク! いつからねぷねぷとそんな関係になったの!?」

 

うずめ

「えるっち・・・今回ばかりは、なあ?」

 

ネプテューヌ(大)

「うん、そうだね。 これはもう・・・圧倒的ギルティだね」

 

アイエフ

「まあ、皆それぞれ言いたいことはあるんでしょうけど、

 とりあえず今はエルクの遺言(言い分)を聞きましょうか」

 

エルク

「・・・さっき言い分っていう書き方がおかしかったような・・・」

 

アイエフ

「気のせいよ」

 

ネプテューヌ

「う、う~ん・・・」

 

エルク

「あ、ネプテューヌ! よかったぁ、君からも皆に説明してくれ!」

 

ネプテューヌ

「エルくーん! えへへ///」(すりすり

 

エルク

「っ!?///」

 

一同

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

起きたネプテューヌに、皆に誤解を解くように頼んだが

やはり寝ぼけているのか僕に頬すりしたため、皆からの圧がとんでもないことになり、

それはまるで殺気に似たものだった。

 

 

ケーシャ

「・・・アイエフ裁判長、判決は?」

 

アイエフ

「満場一致の極刑で・・・!」

 

エルク

「きょ、極刑っ!? ちょっと待って!

 話せば・・・そう、話せば分かる! 分かり会える!

 だから僕の話を───」

 

ノワール

「問答無用ー!」

 

エルク

「い、いやーーーっ!!」

 

ネプテューヌ

「エルくーん♪」

 

 

これだけの騒ぎにもかかわらず、寝ぼけたままのネプテューヌ。

僕はただ寝ていたネプテューヌを起こしに来ただけなのに、

こうなった状態とはいえどうして皆こんなにもムキになるんだろう?

確かに寝ている女の子のベッドに入るなんて言語道断であり、まさしく変態の所業だ。

だから皆こんなに怒っているのか。

しかもネプテューヌに抱き着かれたままで身動きが取れなかったので仕方なく

皆のいる部屋の入口の方に顔を向けていたので首が痛い・・・。

 

 

エスーシャ

「カオスだ・・・」

 

イーシャ

「はい・・・」

 

 

と、エスーシャとイーシャのお決まりの一言と、ネプテューヌが起きたことにより

ひとまず騒動は終わり、極刑は免れた。

それにしても首が痛い・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          ━ プラネテューヌ教会 バルコニー ━

 

 

イストワール

「で、結局はネプテューヌさんの寝坊ということですか?」

 

エルク

「はい、そうです・・・」

 

ノワール

「まったく、だったら最初からそう言いなさいよね」

 

ブラン

「ええ、そうね。

 そうすればこんな騒ぎにならずに時間も掛からなかったわ」

 

エルク

「エ・・・? そう話そうとしたし、何より皆もネプテューヌが起きてこないから

 部屋まで来たんでしょ?

 なのにそれh「それが、なにかしら?」いえ、なんでもないです。 はい・・・」

 

 

僕がネプテューヌを起こしに行ってから約二時間、

当初の予定ではとっくに神次元に着いている時間のはずだが、

それを大きくタイムロスしてしまった。

 

 

ネプテューヌ

「いやぁごめんね、みんな」

 

アイエフ

「まったくよ。 あんたのせいで色々拗れちゃったじゃない」

 

ネプテューヌ

「だから悪かったってば、あいちゃん。

 でもヒーローは遅れてやって来るっていうじゃん?」

 

アイエフ

「何言ってんのよ、あんたは」

 

ビーシャ

「しかもそれ、ちょっと間違ってるよ、ねぷねぷ」

 

エスーシャ

「これから神次元へ行くというのに、なんだこの緊張感のなさは」

 

シーシャ

「まあ、確かにこれから敵地へ向かうにしては、ね。

 でもアタシたちらしくていいじゃないか、エスーシャ」

 

エスーシャ

「ああ、そうかもな」

 

ネプギア

「それでいーすんさん、ゲートの方はどうですか?」

 

イストワール

「はい、向こうのわたしと協力していつでも開くことができます。 ただ・・・」

 

ユニ

「ただ、なんですか?」

 

ネプテューヌ

「うわぁ、なんだかすごくイヤな予感・・・」

 

ユリウス

「やはり、超次元と神次元とを繋ぐゲートが不安定、ということか?」

 

イストワール

「はい、その通りです。

 神次元へ行くことは可能ですが、座標が安定しておらず、どこへ飛ばされるか・・・」

 

クロワール

「あの時のオレたちとと同じだな」

 

ネプテューヌ(大)

「そうだね。 もしかしてと思ってたけど、やっぱりこのゲートにも影響出るんだね」 

 

イストワール

「このゲートの中は不安定で危険な状態となっています。

 どうしますか、エルクさん?」

 

エルク

「・・・もちろん行きますよ、イストワールさん」

 

ネプギア

「で、でも、危険だよ?」

 

ユニ

「そ、そうよ! さっきイストワールさんも言ってたじゃない!

 座標が不安定でどこへ飛ばされるか分からないって!」

 

エルク

「うん、僕にも分かるよ。 このゲートから邪悪な気配が感じるのを。

 でもこうしている間にもクロノスは神次元で邪力(タナトス)を使って何をしているか分からない。

 たとえゲートが不安定で危険でも、僕は行くよ。

 ここまで来たら引き下がれないし、なにより自分の記憶を取り戻すために」

 

ユリウス

「エルク・・・」

 

エルク

「だから、皆には悪いけど・・・」

 

ネプテューヌ

「大丈夫だよ、エルくん!

 わたしたちなら心配いらないよ!」

 

ノワール

「そうね。 前の戦いに比べたら、これくらいなんてことないわ」

 

ブラン

「それに、クロノスにはこの次元で好き勝手やってくれた借りもあるしね」

 

ベール

「わたくし達はあの時、エルちゃんについていくと決めたのですのよ?

 エルちゃんが行くと決めた以上、それに従うが道理と言うものですわ」

 

ネプテューヌ

「もちろん、みんなもそうだよね!」

 

 

ネプテューヌの言葉に、一同は力強く頷く。

 

 

クロワール

「オメェら全員やる気だなぁ。

 まあオレは楽しけりゃあなんでもいいけどな」

 

ネプテューヌ(大)

「一緒に来てくれるんなら、クロちゃんの力も当てにしていいんだよね?」

 

うずめ

「クロワールの能力は便利だからな。 存分に働いてもらうぜ」

 

クロワール

「うげぇ、マジかよ・・・」

 

ネプテューヌ

「いーすん、こっちのこと、お願いね!」

 

イストワール

「はい、任せてください」

 

ネプギア

「そういえば、皆さんの国の方は大丈夫なんですか?」

 

ノワール

「ええ、私の方はケイに全て任せてきたから問題ないわ」

 

ブラン

「わたしも、ミナに任せてきたわ。

 後、何かあった時の非常時にはギルドのハンターたちと協力して

 対処するよう頼んできたから」

 

ベール

「もちろん、わたくしも同じですわ。

 ですから心配には及びませんわ、ネプギアちゃん」

 

イストワール

「では、ゲートを開きます」

 

 

僕達に背を向けて両手を上げると、目の前に大きなゲートが現れた。

その入口からは先程感じた禍々しい邪悪な気配を感じる。

これも全てクロノスが操る邪力(タナトス)による影響だとういうことを裏付けているようだった。

 

 

ユリウス

「いよいよだな、エルク」

 

エルク

「うん。 そして後は進むだけだ!」

 

イストワール

「皆さん、ゲートに入ったら真っ直ぐ進んでください。

 先程も言ったように不安定になっているので、気を付けてください」

 

ネプテューヌ

「了解だよ、いーすん!」

 

エルク

「行こう、皆! 神次元へ!」

 

 

一同

「「「「「おーっ!!」」」」」

 

 

僕達は声を高々に上げ、そのままゲートの中へと入った。

 

 

イストワール

「皆さん、どうかお気をつけて・・・!」

 

海男

「皆なら大丈夫さ、イストワール。

 オレ達に出来ることは、皆の帰りを待つだけさ」

 

イストワール

「海男さん・・・。 そうですね。

 再び皆さんがここに帰ってきてくれるよう信じましょう」

 

 

その場に残ったイストワールと海男は、エルク達が無事に帰ってくると信じて待つ。

それが自分達に出来る唯一の事だと信じて・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              ━ ゲート内部 ━

 

 

エルク

「これが、ゲートの中・・・」

 

 

イストワールさんが開いてくれたゲートの内部へと進んだ僕は、

その場の禍々しさに絶句していた。

そこには足場はなく、いや見えないだけかもしれないが、

宙に浮いている感じで落ち着かず、

どこまでも続くかのような宇宙に似た空間だった。

 

 

ユリウス

「確かにイストワールの言った通り、ゲートの乱れを感じるな」

 

ネプテューヌ(大)

「ねえ、クロちゃんも何か感じる?」

 

クロワール

「ああ。 エルクやユリウスの旦那の言う通り、ヤベェ力を感じるぜ・・・」

 

イーシャ

「やはり、邪力(タナトス)ですか?」

 

クロワール

「だと思うぜ。 つーか、それ以外考えられねえだろ」

 

ノワール

「このまま進んでも大丈夫なのかしら?

 途中で邪力(タナトス)が現れる、なんてことも・・・」

 

ユリウス

「ノワールの言うことももっともだ。

 だが邪力(タナトス)自体に実体はなく、侵蝕モンスターやそれを集めたものでない限り、

 実体化出来ない。

 以前例の遺跡でマジェンヌが邪力(タナトス)を集めて作り出した闇人(シェイド)がそれだ」

 

シーシャ

「大方このゲートの乱れも、アタシたちに対する嫌がらせだろうね」

 

ブラン

「だとしたら、いい性格してるわ」

 

エスーシャ

「なにはともあれ、今は進みしかない。 そうだろう、エルク」

 

エルク

「うん。 でも、何が起こるか分からない。

 十分注意して進もう」

 

 

色々思う事もあるが、邪力(タナトス)に侵蝕され乱された不安定なゲートの中を、

僕達は警戒しながら進む。

それからしばらく進むと、目の前に一筋の光が見えた。

その光の中にあるひとつの大きな建物が写し出されていた。

 

 

ネプテューヌ

「あ! あれって向こうのプラネテューヌじゃない?」

 

ネプギア

「そうだね、お姉ちゃん。

 プルルートさんとピーシェちゃん、元気にしてるかな?」

 

ネプテューヌ(大)

「そういえば、小さいわたしって神次元の女神様と知り合いなんだっけ?」

 

ネプテューヌ

「うん、前に一緒に冒険したことがあってね。

 今じゃわたしとぷるるんとピー子は、心の友と書いてマブダチだからね!」

 

ブラン

「まあ、積もる話もあるんでしょうけど、早く行きましょう」

 

ベール

「そうですわね。

 話は向こうでプルルートにあってから、ですわ」

 

ネプテューヌ

「よーし! このまま一気に進んじゃおう!」

 

 

ネプテューヌの言葉を皮切りに、皆はその光に向かって真っ直ぐ進み出す。

しかし、その時───!

 

 

エルク

「うわ! なんだ!?」

 

ユニ

「な、何これ! まさか地震!?」

 

ビーシャ

「でも、ここはゲートの中だよ!? 地震なんて起こるわけ・・・!」

 

 

突然、ゴゴゴと大きな音を立て、ゲート内部が激しく揺れて乱れ始めた!

 

 

ケーシャ

「み、皆さん、大丈夫ですか!?」

 

ブラン

「ロム、ラム、わたしに掴まって!」

 

ロム

「ふえぇぇ・・・!(ビクビク)」

 

ラム

「こ、怖いよぉ!」

 

シーシャ

「みんな! 慌てず固まるんだ!」

 

エルク

「ネプテューヌ! 僕達も!」

 

ネプテューヌ

「う、うん! きゃあっ!」

 

 

皆よりも先に先行していた僕とネプテューヌは、

シーシャさんの言う通り皆の元まで行こうとしたその時、

激しい揺れによってバランスを崩し、ネプテューヌは宙に投げ出されてしまった!

 

 

エルク

「っ! ネプテューヌ!」

 

ネプテューヌ

「エルくんっ!」

 

 

僕は咄嗟にネプテューヌの手を掴み、そのまま飛ばされないようになるのを防ぐも、

こうしている間にゲートの揺れの激しさが増して行く!

 

 

イーシャ

「見てください! ゲートが・・・!」

 

 

後方を見ると、進んできた道まるで地面が徐々に消えていく。

 

 

アイエフ

「まずわね、このままじゃ・・・」

 

エスーシャ

「ああ、間違いなく全滅だな」

 

コンパ

「た、大変ですー!」

 

ベール

「皆さん、とにかく出口へ!」

 

 

姉さんがそう言うと、皆が一斉に出口に向かって走り出す。

一方僕はネプテューヌを支えるので精一杯で、身動きが取れない。

このままではネプテューヌの身も危ない。

そう思った僕が取った行動は・・・。

 

 

エルク

「ユリウス! 皆を頼む・・・!」

 

ユリウス

「エルク・・・? 何をする気だ!」

 

エルク

「はあっ!」

 

ネプテューヌ

「きゃあっ!」

 

 

手を掴んだネプテューヌとの位置を入れ替わるように、彼女を皆の元まで放り投げた!

 

 

うずめ

「ねぷっち! くっ!」

 

 

そして、それをうずめが受け止めた。

 

 

ネプテューヌ

「エルくん!」

 

ノワール

「エルク! あなた、なんで・・・!」

 

エルク

「皆は先に行ってくれ!」

 

 

皆がそれぞれ驚きをの表情を隠せないまま、僕に向かって手を伸ばす。

 

 

エルク

「ユリウスっ!」

 

ユリウス

「・・・っ! 皆、早くあの光まで走れ!」

 

ブラン

「走れって・・・エルクはどうするの!?」

 

ケーシャ

「そうですよ! エルクさんを助けないと!」

 

ネプテューヌ

「待ってて、エルくん! 今助けるから!」

 

 

僕を助けるため女神化しようとするネプテューヌ。

しかしゲートを飲み込む闇がもうすぐそこまで迫っていた!

 

 

エルク

「僕のなら大丈夫だから、行ってくれ!

 ユリウス、皆を頼む!」

 

ユリウス

「分かった。 行くぞ、とにかく今は走れ!」

 

ネプテューヌ

「待ってよ、ユーくん! エルくんが・・・エルくんがまだあそこにいるんだよ!」

 

ユリウス

「エルクなら大丈夫だ、あれを見ろ」

 

ネプテューヌ

「あ・・・!」

 

 

ユリウスが指をさした先にあったのは、目の前にある光とは別に、

エルクが飛ばされている進行方向にもうひとつの光があった。

 

 

アイエフ

「あれって、ゲートの出口?」

 

ユリウス

「そうだ。 エルクはあそこまで行く気のようだ」

 

シーシャ

「だが、いくらなんでもそれは危険すぎる!」

 

エルク

「このゲートが神次元に繋がってるんなら、きっと向こうで会える!

 だから皆はそのままユリウスと一緒に進んでくれ!」

 

ネプテューヌ

「で、でも!」

 

シーシャ

「・・・ネプテューヌちゃん、今はエルク君の言う通り進もう!」

 

ノワール

「そうね・・・。 ネプテューヌ、先に進みましょう!」

 

ネプテューヌ

「・・・わかったよ、シーシャ、ノワール。

 エルくん、絶対向こうで会おうね! 約束だよ!」

 

エルク

「うん、必ず! さあ早く!」

 

クロワール

「さすがにもう限界みてえだな・・・。

 ほらオメェら、急げ急げ!」

 

 

ネプテューヌとの再会を約束した僕は、ユリウスが皆を先導して一人、また一人と

ユリウスを含めた全員がゲートを出たのを見届けた後、

目の前に現れたネプテューヌ達とは違うゲートの出口に向かって、

自分もゲート出たのと同時に光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ブイブイブイテューヌ、Vtuberとの奇跡のコラボ作品!




  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。