光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第59話

《前回までのあらすじ》
神次元に飛ばされエルク。
飛ばされた先で出会ったハンターのロティの案内で、
彼女と共にプラネテューヌに向かうのであった。


※後書きにちょっとしたお知らせがあります。


♯ 59 プラネテューヌを目指して

僕とロティは、先程の小さな漁村を後にし、現在西風吹く渓谷に来ている。

崖と崖を繋ぐ大きな橋から覗かせる谷底は強風が吹き抜け、

底が見えない闇が広がり、橋から落ちようものなら瞬く間に絶命するだろう。

 

 

エルク

「ここが、ロティが言ってた渓谷?」

 

ロティ

「そうだよ。

 見ればわかると思うけど、ここは風が強いから気をつけてね」

 

エルク

「・・・みたいだね。

 橋を渡る時なんて特に気を付けなくちゃね」

 

ロティ

「そういうこと。 さあ、こんなとこさっさと抜けちゃお」

 

 

ロティの言う通り、渓谷を抜けるべく歩き出す。

その道中で襲い掛かるモンスターを倒しながら進む中、

どうやらロティが僕の剣技に興味を持ったようだ。

同じ剣士として通ずるものもあるのか、それについて話が盛り上がり

ハンターにならないかと誘われたが断った。

そして、僕達は橋に差し掛かる。

谷を通る風がまるで獣の咆哮のように聞こえてくるのが分かる。

 

 

ロティ

「相変わらずすごい風だね・・・。

 ここまでなのはあたしもはじめてかも」

 

エルク

「確かにそうだね。

 ねえロティ、その格好で大丈夫?」

 

ロティ

「あたしの格好がどうかした?」

 

エルク

「ほら、その・・・なんていうか・・・君ってスカートでしょ?

 こんなに風が強い所に行ったらめくれるんじゃないかって・・・///」

 

ロティ

「スカートがめくれて?

 ははーん、やっぱり気になるんだ?

 女の子みたいな顔してるけど、エルクも男の子なんだねぇ」

 

エルク

「べ、別にそんな下心で言ってるんじゃないよ!

 僕はただそうならないか心配して───」

 

ロティ

「それなら心配ないよ。 ほら」

 

 

そう言うと、ロティは自分のスカートをめくり出した!

 

 

エルク

「う、うわーーっ! ロ、ロティ! 

 なにしてるのさぁ!///」

 

ロティ

「大丈夫だって、ほら、見てよ。

 下にちゃんとスパッツ穿いてるんだからさ」

 

 

顔を隠した両手の指の隙間から恐る恐る見てみると、

確かにスカートの下に黒のスパッツを穿いている。

 

 

エルク

「あ、本当だ。 じゃないっ!

 女の子がはしたないよ、ロティ!」

 

ロティ

「はしたない? そうかなぁ?

 こんなのズボンとあまり変わらないと思うけど」

 

エルク

「なんでもいいから早く降ろして!」

 

ロティ

「はーい」

 

 

まさかいきなり自分でスカートをめくるなんて思わなかったな・・・。

ひょっとしてロティって、ネプテューヌより無防備なのだろうか?

 

 

ロティ

「それにしても、エルクは大袈裟だなぁ。

 さっきも言ったけどズボンと変わらないんだから、そんなに気にしなくてもいいのに」

 

エルク

「・・・たとえ自分がそう思っていても、

 やっぱりああいうのは男の目からしたらよくないよ」

 

ロティ

「あたし、そういうのはちょっと分からないなぁ。

 今までほとんど女の人と一緒で、男の人とは一緒にいたことなかったからさ。

 まあでも、キミがダメだって言うならそうするよ。

 なんか、ごめんね・・・」

 

エルク

「いや、分かってくれたんならそれでいいんだ。

 僕も偉そうなこと言ってごめんね」

 

 

改めて僕達は、目の前にある橋に一歩踏み出す。

 

 

ロティ

「うひゃー、やっぱ高いね!

 ここから落ちたら一貫の終わりって感じ」

 

エルク

「そうだね。

 一応頑丈な作りにはなってるけど、気を付けて進もう」

 

 

 

 

石造りの頑丈な橋の長さは約70mの幅5m。

その橋を渡っているその時、ひとつの大きな影が僕達の頭上を通りすぎたと思いきや、

空から一体の翼を持った大型のモンスターが襲い掛かってきた!

 

 

________________________________________

戦闘曲

バテンカイトス

Vitrolis a Stroke

ボス戦闘曲

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

エルク

「ロティ、危ない!」

 

ロティ

「へ? うわわっ!」

 

 

大きな爪を振り下ろすように急降下してきたモンスターの攻撃を、

咄嗟にロティの腕を引き寄せて回避した。

 

 

ロティ

「モ、モンスターっ!? いつの間に・・・!」

 

エルク

「うん、僕も気付かなかった・・・!」

 

ロティ

「っいうかこのモンスター、あたし知ってる!

 ギルドの手配モンスターの【ワイバーン】だよ!」

 

エルク

「手配モンスター・・・やっぱりこっちの世界にもいるんだね」

 

ロティ

「えっ、なんのこと?」

 

エルク

「ううん、なんでもない」

 

 

僕達に襲い掛かってきたのモンスターの名はワイバーン。

ロティの話ではプラネテューヌのギルドに要注意とされている手配モンスターで、

その名の通り飛竜のように大きな翼に硬い鱗に覆われており、鋭い爪と牙を持っている。

そしてワイバーンは、まるで道を塞ぐかのように僕達の前に立ちはだかった!

 

 

エルク

「・・・どうやらこいつをを倒さない限り、先に進めそうにないね」

 

ロティ

「みたいだね。 なら速攻で倒すまで! やあっ!」

 

 

ロティは大剣を手にして、ワイバーンに斬り掛かる!

しかし、翼を盾にして防いだ。

 

 

ロティ

「わっ! かったーい!」

 

エルク

「あの大きな翼は伊達じゃないってことか・・・。

 ロティ、下がって!」

 

 

エルクはロティと入れ替わるようにワイバーンに接近する。

 

 

エルク

「六ノ型·散華ッ!」

 

 

神威の剣と鞘を連結させたナギナタで神速の多段突きで防御を崩す。

 

 

エルク

「一ノ型·咆哮ッ!」

 

ワイバーン

「グオオォォッ!?」

 

 

そこからさらに間髪入れず咆哮を繰り出し、

ワイバーンは押し出されるように後退する。

 

 

ロティ

「すごい・・・!

 あたしの剣じゃびくともしなかったのに、そのまま押し出すなんて・・・!」

 

 

エルクの技を見て驚くロティ。

しかしワイバーンは、エルクの強力な技を受けて警戒心を強めたのか、

大きな翼を羽ばたかせ、空へと飛翔した。

 

 

ロティ

「あっ、空へ逃げた!」

 

エルク

「ああやって飛ばれたら、こっちから仕掛けにくいな・・・」

 

ロティ

「どうするの、エルク?

 このままじゃあたしたち、何もできないよ?」

 

エルク

「・・・ねえ、ロティ。

 このまま橋を渡ってプラネテューヌへ行くことってできないかな?」

 

ロティ

「それって、あのモンスターを無視するってこと?

 キミには悪いけど、あたしはあいつをあのまま野放しにしておくなんてできないよ。

 確かにキミの言う通りあいつに付き合う必要なんてないと思う。

 でも、あいつをあのままにしてたら、また被害を受ける人が出ちゃう。

 傷付かなくていい人が傷付くなんて、あたしはイヤだ!

 だってあたしは・・・そんな人たちを守りたくてハンターになったんだから!」

 

エルク

「ロティ・・・」

 

 

ロティは大剣を強く握り締める。

そんなロティを見てエルクは思った。

誰かを、仲間を守りたいという自分の思いと同じなんだと。

 

 

ロティ

「だから、ここはキミだけでも───」

 

エルク

「分かった、そういうことなら僕も付き合うよ」

 

ロティ

「えっ!? で、でも、いいの?

 プラネテューヌで待ち合わせてる仲間がいるんでしょ?」

 

エルク

「うん、でも君一人を残して先へ進めないよ。

 もしそんなことしたら皆に怒られちゃうし、それになにより僕は君の力になりたいんだ。

 だからあいつを倒して一緒に行こう、ロティ!」

 

ロティ

「エルク・・・うんっ!」

 

 

エルクは神威を、ロティは大剣を構えて、空にいるワイバーンと改めて対峙する!

 

 

ワイバーン

「グオオォォッ!」

 

エルク

「来るよ、ロティ!」

 

ロティ

「う、うんっ!」

 

 

今までこちらの様子をうかがっていたワイバーンは滑空するように

グライドして突撃してきた!

 

 

エルク

「くっ!」

 

ロティ

「わあっ!」

 

 

反撃しようにも、巨体から繰り出されるそれはまるで激しい突風になり、

加えてその巨体に似合わぬスピードに翻弄される。

 

 

ロティ

「もうっ! あんなんじゃなにもできないよ!」

 

エルク

「そうだね・・・ん? あれは・・・?」

 

 

エルクは、自分達をからかっているかのように空を旋回しているワイバーンの翼に、

なにやら大きな傷があるのに気付いた。

 

 

ロティ

「なんなのあいつ!

 バカにしてるみたいで腹立つ~!」

 

エルク

「落ち着いて、ロティ。 それより見て、あいつの翼。

 あそこに大きな傷があるの、見える?」

 

ロティ

「ん~・・・あっ、本当だ!

 でも、あんなの最初はなかったと思うけど・・・」

 

エルク

「たぶん、あの時にできた傷だと思うよ」

 

ロティ

「あの時・・・?

 ああ、最初のエルクの技でできたやつかな?」

 

エルク

「うん、あれを狙えばあいつの飛行能力を奪えるかもしれない!」

 

ロティ

「狙うって言ってもどうやって?

 あたし飛び道具なんて持ってないし、魔法だって使えないけど?」

 

エルク

「それは僕がやるよ。

 ロティは落ちてきたワイバーンを倒してほしい」

 

ロティ

「で、でも、さっきあ剣が通用しなかったあたしにできるかな・・・?」

 

エルク

「大丈夫、君の剣は必ず届く!

 だってロティは、皆を守りたいからハンターになったんでしょ?

 君がその気持ちを忘れない限り、君に倒せないモンスターなんていない!

 そんな強い心を持った君なら必ず倒せるさ!」

 

ロティ

「・・・わかった! キミのこと信じるよ、エルク!」

 

エルク

「うん、任せて!」

 

 

空中を自在に飛べるワイバーンを捕らえるには、

奴を引きずり下ろすか自分も空を駆って奴の元まで行くかのどちらか。

前者の場合、例えばシルバーチェーンで奴の体にそれを巻き付けることになるが、

その時振り落とされて宙に投げ出され、そのまま谷底へ落とされてしまうので却下。

後者の場合は、バインドリングで動きを止めてから何かしらの方法で飛ぶ必要がある。

と、頭の中で考えた賭けに近い即興の作戦だが、うまくいくかは分からない。

しかし、どの道やらなければプラネテューヌへ行くことが出来ない。

ならばやるしかない。

自分を信じてくれたロティと、プラネテューヌで待っている仲間達のために。

ワイバーンと対峙し、今までの戦いを思い返していると、ある戦いの事を思い出した。

それは以前、ルウィーで暗黒幻想本(イヴィルファンタジア)に閉じこめられ、

その最奥での魔法人形兵(ゴーレム)との戦いの時、シルバーチェーンで相手の攻撃を回避した事を。

ならば今回も同様に利用すれば、奴の元まで行けるのではと思った。

 

 

エルク

「(後はどうやってあいつの動きを止めるか、だけど・・・)」

 

ロティ

「ね、ねえエルク、あいつが何か仕掛けてきそうだよ!」

 

 

エルクが頭の中で、ワイバーンを倒す算段を考えていると、突然ロティが声を荒げる。

すると上空でワイバーンがブレスで焼き払おうと、大き息を吸い込んでいる。

 

 

ロティ

「あいつ、なんか炎を吐こうとしてるのは気のせいかな・・・?」

 

エルク

「━ 荒ぶる者を束縛せし光輪 ━ バインドリング!」

 

 

エルクは魔法の詠唱をし、ワイバーンが炎を吐き出す直前にバインドリングを発動して

三本の光の輪がワイバーンの口を閉じるように捕らえた。

すると口内で行き場をなくして暴走するように爆発を起こし、ダメージを受けた!

 

 

ワイバーン

「~~~~ッ!!」

 

ロティ

「やったぁ! あいつの動きを止めたよ!」

 

エルク

「━ 輝け聖なる楔 ━ シルバーチェーン!」

 

ロティ

「光る銀の鎖? それであいつを引きずり下ろすの?」

 

エルク

「いや、その逆さ!」

 

ロティ

「え、どういうこと?」

 

エルク

「こういうこと!」

 

 

そう言ってエルクは、あの時の魔法人形兵(ゴーレム)との戦いのように

ワイバーンにシルバーチェーンを巻き付けた状態でそれが右手の平に吸い込まれる

ように収まるのを利用して、ワイヤー移動のように一気にワイバーンの元まで行く。

 

 

ロティ

「な、何あれ! すごい!」

 

 

一方、ワイバーンはダメージを受けてエルクが接近しているのに気付いていても

それどころではなく、振り払うことが出来ない。

そしてワイバーンに接近出来たエルクは、奴の背を踏み台にして上を取った!

 

 

エルク

「行くぞ! 四ノ型·流星ッ!」

 

 

流星による無数の小さな光の粒子弾が、ワイバーンの背中にヒットする。

 

 

エルク

「三ノ型·断空ッ!」

 

 

さらに追撃の断空でワイバーンの右翼を斬り裂き、

それによって飛行能力を失ったワイバーンはそのまま地に落ちて行く。

 

 

エルク

「━ 我祈るは仇なす者を屠る強き力なり。 その力我が友に宿らん ━

 増強祈祷(エンハンス)!」

 

 

エルクは地上で待ち構えるロティに、増強祈祷(エンハンス)を掛けて強化した。

 

 

ロティ

「何、これ? 力が溢れてくる・・・! これってエルクの力なの?」

 

エルク

「ロティ、今だ!」

 

ロティ

「エルク───うん、任せて!」

 

 

頭上から落ちてくるワイバーンの落下地点まで行き、

ロティは上に向かって突きの構えを取る。

 

 

ロティ

「これが、あたしの技っ! ペネトレイト·スティングッ!」

 

 

増強祈祷(エンハンス)によって強化されたロティの鋭い突きに、

落下してきたワイバーンの全体重が合わさり、

それによってロティの大剣がワイバーンの巨躯を貫き、大きな断末魔を上げて消滅した。

 

 

ロティ

「討伐完了! やったね、エルク! ってあれ? エルク?」

 

 

前後左右上下を見ても、エルクの姿がない。

 

 

ロティ

「ま、まさか・・・あのまま谷底へ落ちて!?」

 

 

そう思っていてもたってもいられなくなったロティは、

橋の手すりから顔を覗かせて谷底を見る。

 

 

ロティ

「そ、そんな・・・落ちて死んじゃったの・・・?

 モンスターを倒しても、君がいないんじゃ意味がないじゃん!

 せっかく仲良くなれたのに・・・!

 せっかくあたしを認めてくれる人ができたと思ったのに・・・!

 なのに、こんなのってあんまりだよ・・・!

 エルクーーーっ!!」

 

 

そのままエルクが谷底へ落ちて死んでしまったと思ったロティは、

手すりに強くしがみつきながらエルクの名を叫んだ。

 

 

エルク

「えっと・・・呼んだ?」

 

ロティ

「ぎゃーっ! お、お化けーっ!

 じょ、成仏してください・・・!」

 

エルク

「落ち着いて、ロティ! 僕だよ!

 ってかまだ生きてるから勝手に殺さないでっ!?」

 

ロティ

「あ、本当だ。 で、でも、あのまま落ちたんじゃ!?」

 

エルク

「・・・確かにあのままだったら落ちて死んでたかもしれない。

 でも、ギリギリ魔法が間に合ってよかったよ」

 

ロティ

「へ? どういうこと?」

 

エルク

「実は───」

 

 

ワイバーンの右翼を斬った後、そのまま谷底へ落ちそうになった僕は、

再びシルバーチェーンを唱えてそれを手すりに引っ掛けて助かったことを、

ロティに説明した。

ちなみにロティが気付かなかったのは、

彼女の思い込みと少し離れたところから登ってきたからである。

 

 

ロティ

「そう・・・だったんだ・・・」

 

エルク

「うん、心配かけてごめんね、ロt「よかったーっ!」ぶべらっ!」

 

 

僕が無事だと分かったロティは、僕に激しく抱き着いてきた!

 

 

エルク

「うぐ・・・。 ロ、ロティ・・・!?///」

 

ロティ

「よかったーっ! 本当によかったよーっ!

 あたしてっきりあのまま落っこちて死んじゃったかと思ったからさーっ!」

 

エルク

「・・・ごめんね、ロティ。

 でも、僕はこの通り生きてるし、もう大丈夫だから・・・」

 

ロティ

「エルク・・・! うわあぁぁぁぁぁんっ!」

 

 

ロティは僕の胸に顔を埋めるように泣いた。

そして僕は、そんなロティを安心させるように、彼女の頭を優しく撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロティ

「その・・・ごめんね。

 急に抱きついて泣いたりしてびっくりしたよね?」

 

エルク

「いや、いいんだ。 心配かけたのは僕の方なんだから。

 それよりもう大丈夫?」

 

ロティ

「うん、あたしはもう平気だよ!

 えへへ、なんかこういうのって照れくさいよね///」

 

エルク

「う、うん、そうだね・・・///」

 

 

密着状態のままだったので、互いに顔を赤らめてそう言いい、ロティは僕から離れる

 

 

ロティ

「それにしても、君の剣技って本当にすごいよね!

 あたしの剣が通じなかったあんな大きなモンスターをぶった斬っちゃうんだから!

 エルクの技って本当に我流なの?」

 

エルク

「うん、そうだよ」

 

ロティ

「それじゃあさ、ひとつお願いがあるんだけど、いいかな?」

 

エルク

「僕にお願い? それって何?」

 

ロティ

「あたしを───キミの弟子にしてほしいんだ!」

 

エルク

「で、弟子!? 弟子って一体なんの・・・?」

 

ロティ

「もちろん、剣のだよ!

 エルクの剣技ってってさ、強くてカッコいいからさ!」

 

エルク

「そ、そうかな?」

 

ロティ

「そうだよ! でもそれだけじゃない。

 なんていうのかな、エルクにはあたしと同じな気がするんだよね」

 

エルク

「僕と同じ?」

 

ロティ

「うん。 なんかこう・・・誰かを守りたいっていう意思や信念って言うのかな?

 そういう気持ちが伝わってくるんだよね」

 

エルク

「見ただけで分かるものなの?」

 

ロティ

「まあ、剣士としての勘かな?

 それに伊達にベテランハンターじゃないからね!」

 

エルク

「でも、ロティは十分強いんだし、僕に弟子入りする必要なんてないんじゃないかな?」

 

ロティ

「それはそれ、これはこれだよ。

 エルクだってあたしと同じく人を守るために剣を振るってるんでしょ?」

 

エルク

「うん、僕にも守りたい人達がいるから。

 もちろんロティ、君もその内の一人だよ」

 

ロティ

「う、うん。 ありがとう、エルク。

 そう言ってくれるとうれしい・・・///」

 

 

それにしても、見ただけで相手の剣に込められた想いを見抜くというのは凄い。

それが僕と同じだったということもかもしれないが、

ロティの勘や洞察力は大したものだ。

 

 

エルク

「でも、僕とロティの剣術(スタイル)は全く違うけど、僕に教えられることなんてあるのかな?」

 

ロティ

「そこは大丈夫、あたしがエルクの剣技を見て学んで勝手に盗むからさ!」

 

エルク

「・・・それだと僕に弟子入りする意味ないんじゃない?」

 

ロティ

「そんなことないよ!

 エルクって剣だけじゃなくて魔法も使えるでしょ?

 光の魔法って高度な魔法だから、剣も魔法も使えるエルクに憧れるし、

 それにさっきの体に力が溢れてきたあの感じ、あれもエルクの力なんでしょ?

 あの不思議な力も魔法の一種なんだろうけど、

 とにかく君から学びたいことがたくさんあるんだ!」

 

エルク

「だから、僕に弟子入りしたいと?」

 

ロティ

「然りっ! ダメ・・・かな?」

 

 

光魔法は高度な魔法───以前体験入国でルウィーに滞在した時、ミナさんが言っていた。

ロムちゃんとラムちゃんの魔法に比べたら、それこそ子供だましのようなものだが

面と向かってそう言ってくれると嬉しい。

僕の弟子になりたいという気持ちはありがたいが、

このまま僕に付いてくると邪力(タナトス)とクロノスの戦いに巻き込んでしまう。

関係のない彼女を僕達の戦いに巻き込むわけにはいかない。

でも、弟子になりたいという気持ちは本物で、僕個人としてはその気持ちを汲んであげたい。

どうしたものか・・・。

 

 

エルク

「・・・分かった、こんな未熟な僕でいいなら」

 

ロティ

「本当!? やったー!」

 

 

その場で跳び跳ねて喜ぶロティ。

こうして見ると経験豊富なベテランハンターというよりも、

無邪気で活発な子供のようだ。

 

 

エルク

「ただし、無理や無茶な事はしないこと。

 そして僕の言うことは聞くこと。 いいね?」

 

ロティ

「うんうん、わかってるって! これからよろしくね、師匠!」

 

 

モンスターを倒した僕は、ロティを弟子に迎え入れて渓谷を抜けてプラネテューヌを目指した。

それにしても僕が剣の師匠か・・・。

まだまだ未熟だけど、こんな僕を師匠と慕ってくれるのは正直嬉しい。

そして皆と合流できたら改めてロティの事について考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




創の軌跡クリアしました!
リィン組、ロイド組、ルーファス組の全員で敵に立ち向かう姿は胸熱でした!
また新作が出たら是非プレイしたいです!
それにしても、アクセやクォーツで物理回避率を底上げして強化した
回避後のカウンター攻撃を倍化するマスタクォーツの【シリウス】と、
敵の攻撃を引き付けるサブクォーツの【イージス】の組合せって、強力ですね。
カウンター攻撃が必ずクリティカルになる【憤怒】をセットすれば尚◎
ただし、アーツやそのキャラの武器射程外からの攻撃に弱いっていう弱点も・・・。
あ、そういえばブイブイブイテューヌまだ途中だったw


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一部の用語の書き方を変更します。
そのため次の投稿が遅れるかもしれません。




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