光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~ 作:EDENCROSS
《これまでのあらすじ》
ロティの案内でプラネテューヌに到着したエルクはそこで一晩泊まり
改めて皆のいるプラネテューヌ教会へと向かうのであった。
ロティ
「ふんふふ~ん♪」
プラネテューヌのホテルの一室の洗面所で、鼻唄を歌いながら髪や服装といった
身だしなみを整えているロティ。
現在の時刻は朝7時と本来ならまだ寝ている時間だが、今回は早起きする理由があった。
ロティ
「今日は師匠が仲間たちと待ち合わせてる教会へ行く日。
あたしはそれまでの案内っていう約束でここまで一緒に来たけど、
そうなったらあたしはもうお役御免。
自分は駆け出しの冒険者って言ってたけど、あの剣技はそれとは違う。
大きな何かと戦って培われた強さだ。
師匠が何の目的で旅をしてるか分からないけど
あたしも一緒に連れてってくれるかな?」
そう、もしこのままエルクがその仲間達と合流して再び旅を始める時、
自分も一緒に連れていってくれるかという心配していた。
しかし早く仲間達に会わせたいという複雑な気持ちでもあった。
ロティ
「思いきってあたしも連れてってって頼んでみようかな?
いやそうしよう! お別れなんて絶対イヤだ!」
自分が師と仰ぎ、尊敬でき、そして初めて仲良くなれた同年代の異性の友人と
別れるなど、ロティにとってそれは絶対に避けたい事だった。
ロティ
「でも、仲間と合流できるまでっていう約束だったし、どうしよう・・・」
エルク
「ロティ、どうしたの?」
ロティ
「ひゃあっ!? し、師匠! いつからそこに!?」
エルク
「いつからって、今来たとこだけど?」
ロティ
「も、もしかして、さっきの話聞いてた・・・?」
エルク
「話し? 話しって何のこと?」
ロティ
「聞いてないならいいんだ! 別になんでもないし、あたし個人の話だからさ!」
エルク
「?」
いろいろ考えている時、背後からエルクに声を掛けられて驚くロティ。
先程の話を聞いていたかと彼に聞くが、何も聞いていないと言われて安堵する。
エルク
「もしかして、まだ使ってたかな?」
ロティ
「ううん、あたしはさっき終わったから使っていいよ」
エルク
「ありがとう、ロティ」
歯を磨き、少しほつれた長い髪をとかしていく彼は、まるで身なりを整える女性のようだった。
正直な話あの海岸で出会った時、女性と勘違いしていた。
自分よりも白く長く綺麗な肌と髪、そして端正な顔立ちをしていたのでそう思っていた。
それは女として羨ましいと思う程である。
いつの間にかそんな彼の横顔をじっと見つめていた自分がいた。
ロティ
「(昨日の風呂で思ったけど、なんか女として自信なくなっちゃうなぁ・・・。
あたしももう少しそこんところ意識して女らしくしたら、師匠も振り向いてくれるのかな?)」
剣士としてはもちろん、それと同時に女性として見て欲しいという欲求もあった。
エルク
「・・・うん、これでよし!
ってどうしたの、ぼーっとしちゃって?」
ロティ
「えっ!? ううん、なんでもないよ!
それじゃあお互いに準備できたことだし、さっそく教会へ行こう!
みんなを待たせてるんでしょ?」
エルク
「うん。 案内よろしくね、ロティ」
ロティ
「任せて、師匠!」
準備を終えた僕達は、チェックアウトするためホテルのロビーにあるカウンターまで足を運ぶ。
ロティ
「支配人、昨日もありがとう!」
支配人
「いやいや、どういたしまして。
それより昨日はお楽しみたいだったね、ロティちゃん?」
ロティ
「ちょっ、支配人!?」
エルク
「エ、何? 何のこと?」
支配人
「実はね、昨日ロティちゃんに頼まれt「わーわー! なんでもないなんでもない!
なんでもないからね師匠!」っとまあそんなわけだから気にしないでくれ」
エルク
「は、はあ・・・」
まるで支配人さんの言葉を遮るように、ロティが大声を上げた。
一体なんだったんだろうか・・・。
そしてチェックアウトを済ませてホテルを出た僕達は、
改めてプラネテューヌ教会へと向かった。
ロティ
「ねえ、師匠。 いまさらかもだけどなんで昨日のうちに教会へ行こうと思わなかったの?
言ってくれたら案内してあげたのに」
エルク
「僕もそう思ってたんだけど、あの時はもう日が沈んで夜になってたからね。
そんな夜中に行くと教会の人達に迷惑がかかると思ったから今日にしたんだ」
ロティ
「なるほどねぇ。 あたしそこまで考えてなかったかも」
エルク
「その代わり、皆を待たせることになっちゃったけどね。
皆心配してるだろうな・・・」
ロティ
「大丈夫、師匠の仲間がどんな人たちなのか知らないけど、顔を見せたらきっと喜ぶよ!」
エルク
「そうだね。 なら早く教会へ行かないとね」
ロティ
「よーし、そうと決まれば教会へゴー!」
そう言うとロティは、僕の手を掴んで走り出した!
エルク
「うわっ! ちょっとロティ! いきなりどうしたの!?」
ロティ
「どうしたもなにも、師匠の話を聞いてたら早く会わせてあげたいって思ってさ!」
エルク
「気持ちは嬉しいけど、だからってこんな人混みの中を走らなくったって!
って危ない危ない! ぶつかるって!」
ロティ
「平気平気! プラネテューヌはあたしの庭みたいなもんだからさ!」
掴んだエルク手を引っ張って人混みの中を避けるように走り抜けるロティの姿は
まるで水を得た魚のようだった。
周囲の人々からは変わったのを見るかのような目で見られているが
ロティは一切気にしていない。
なぜなら憧れている人の手を握って走る爽快感が彼女をそうさせているからだ。
しかし教会に着き、エルクが仲間と合流したらこの国から旅立ち
離れ離れになってしまうかもしれない。
願わくば彼と共にしているこの時間がずっと続けばいいなと
この時ロティはそう思っていた。
───────────────
ロティ
「はい、到着! ここがプラネテューヌ教会だよ!」
エルク
「う、うん・・・お早い到着でなにより・・・」
ロティのお陰で恐らく最短であろう短距離で移動できた。
そのためさほど時間をかけず着いたが、僕は
一方その頃、ネプテューヌ達は・・・。
ネプテューヌ
「・・・」
イーシャ
「ネプテューヌさん、元気ありませんね。
やはりエルクさんのことででしょうか・・・」
アイエフ
「そうでしょうね。 こっちに来てから明るく振る舞ってたけど、
そうとうエルクのことが心配だと思うわ」
コンパ
「昨日、ねぷねぷはあまりご飯食べなかったです・・・」
ノワール
「もちろん、心配なのは私達も同じよ。
でも私はエルクを信じてるわ。
必ず生きてここに向かって来てるってね」
ベール
「そうですわね。 エルちゃんは強い子ですからきっと大丈夫ですわ。
ねえ、ユリウスさん」
ユリウス
「ああ、エルクはこの次元のどこかで生きている。
彼の反応があるのだから間違いない。
ネプテューヌ、そなたの気持ちは皆同じだ。
ここはエルクを信じて待つとしよう。
エルクの反応も大きくなっている。
恐らく近くまで来ているはずだ」
ネプテューヌ
「ユーくん・・・うん、そうだね。
こんな暗い気持ちと顔でエルくんに会っても心配させちゃうしね!」
と、ネプテューヌはいつものように明るい表情を取り戻す。
しかしかつてこの神次元を冒険した事のある自分達に比べ、
エルクにとってこの神次元は右も左も分からない未知の世界である。
そんな彼が一体どのようにしてここまで辿り着けるか、という不安が内心皆にあった。
ブラン
「いつものネプテューヌに戻ったみたいね」
ネプギア
「はい、そうですね!」
プルルート
「あれ~? ねえみんな~、教会の前に誰かいるよ~?」
ネプテューヌ
「え、もしかして、エルくんかな!?」
プルルート
「誰かはわからないけど~、女の子が二人いるよ~?」
ネプギア
「あ、本当だ。 一人は水色の女の子だけど、あの緑の髪ってまさか───」
ネプテューヌ
「ネプギア、ぷるるん! ごめん、ちょっと見せて!」
ネプテューヌも、ネプギアとプルルートと同じように教会の窓から見下ろすように
教会前に立っている二人組を見る。
ネプテューヌ
「っ!」
二人の内一人は誰か分からない。
しかしもう一人の方は見間違うはずがない。
なぜなら自分が初めて好きになったエルクと確信したから。
そんな彼に早く会いたいという気持ちと本能に従うまま
ネプテューヌは急いで入り口へと向かった。
ネプギア
「あ、お姉ちゃん!」
ブラン
「わたしたちも行きましょう、みんな」
ピーシェ
「ねぷてぬがいくならぴぃもいくー!」
そして、そんなネプテューヌを見たブラン達も彼女を追うように入り口へと向かった。
───────────────
ロティ
「それで一応確認するけど、待ち合わせはここでよかったんだよね?」
エルク
「うん。 それにしても、ここまで長かったな・・・」
ロティ
「それじゃあ入ろっか、師匠」
エルク
「うん、早く皆を安心させたいしね」
僕とロティは、目の前にある教会の自動ドアを開いて教会に入った。
そこには何人かここの教会の職員達がおり、黙々と仕事をしていた。
職員に声を掛けようとしたその時、長い廊下の向こうから一人の女の子の影が
こちらに向かって走ってきているのが分かる。
あのピンと跳ねたクセっ毛のある紫のショートと十字のコントローラーの髪飾りと
白いパーカーワンピ。 そう、あの人影は───
ネプテューヌ
「エルくーーんっ!!」
エルク
「ぐほぉっ!?」
そう、忘れもしない、ネプテューヌだ。
無事に再会出来て嬉しいのか、助走と全体重を乗せたタックルのように僕に抱き着いてきた。
ネプテューヌ
「エルくん! また会えてよかったよ! どこもケガとかしてない!?」
エルク
「ごほ、うん、僕なら大丈夫だよ、ネプテューヌ。
見ての通り怪我はないから」
ネプテューヌ
「よかったぁ。 でも本っっ当に心配したんだよ?
わたしを助けるためだったとしても
あんな無茶して死んじゃうんじゃないかって・・・!」
エルク
「・・・ごめん、ネプテューヌ。 また心配掛けちゃって」
ネプテューヌ
「ううん、もとはと言えばわたしのせいだもんね。
あの時はごめんね、エルくん」
抱き着いた状態で「こうして会えて本当によかった」と
顔を上げて笑顔でそう言うネプテューヌ。
やっぱりこの子には笑顔でいて欲しいな。
ネプテューヌ
「それにしても、どうやってここまで来たの?」
エルク
「ああ、そのことなんだけど・・・」
ロティ
「あのー、ちょっといいですか?」
ネプテューヌ
「ねぷっ!? そういえば君、誰?」
エルク
「紹介するよ、彼女はロティ。
僕をここまで案内してくれたハンターだよ」
ロティ
「はじめまして、あたしはロティ! よろしくね!
えーっと・・・」
ネプテューヌ
「わたしはネプテューヌ! シリーズの主人公にして、この小説のメインヒロインだよ!」
ロティ
「メインヒロイン? 何それ?」
エルク
「気にしないで、ネプテューヌなりの挨拶みたいなものだから」
ロティ
「なんだかよく分からないけど、よろしくね!
ネ、ネプチーヌ・・・? ちょっと言いにくいな」
ネプテューヌ
「これも、シリーズ恒例なんだよね・・・。
初対面で噛まずにわたしの名前を言えたのはエルくんだけだよ」
ロティ
「ごめんなさい! ネ、ネプ・・・」
ネプテューヌ
「もし言いにくいなら、ロティちゃんの言いやすいように言えばいいよ。
例えばネプ子やネプちゃんやネプ公とか、あとネプえもんとかね」
エルク
「ネプえもんって・・・」
ロティ
「うん、分かった。 じゃあ・・・ネプさんで!」
ネプテューヌ
「ネプさんか・・・シリーズ多しといえど、今まで呼ばれたことなくて新鮮だね!」
ロティ
「ひょっとして、いやだったかな?」
ネプテューヌ
「ううん、そんなことないよ。
ロティちゃんがそう呼んでくれるならそれでいいよ。
よろしくね、ロティちゃん!」
ロティ
「うんっ!」
と、ネプテューヌとロティの二人は互いに手と手を合わせてはしゃぐ。
今の今まで面識がなかった者同士だったのに、こんなにも仲良くなれるとは。
ここまでの道中で思ったが、ロティはネプテューヌと同じ雰囲気を感じていた。
似た者同士だからこそすぐに打ち解け、仲良くなれたのかもしれない。
ピーシェ
「ねぷてぬー!」
ネプテューヌ
「あ、ぴー子も来たんだ」
エルク
「ネプテューヌ、この小さな女の子は?」
ネプテューヌ
「この子はピーシェ。 わたしのマブダチだよ!」
ピーシェ
「ぴぃはね、ぴぃっていうの! よろしくー!」
ネプテューヌに続いて、今度は黄色と黒のまるで蜂をイメージしたかのような服と
金髪のショートの赤いボンボンを付けた元気一杯の女の子がやって来た。
その子は僕の両手を取って上下に力一杯振る。
エルク
「う、うん。 よろしくね、ピーシェちゃん」
ロティ
「あはは、元気な子だね、師匠。
あたしはロティ、よろしくねピーシェちゃん」
ピーシェ
「うん、よろしく! えーく、ろて」
ネプテューヌ
「えーくとろてじゃなくて、エルクとロティだよ、ぴー子」
ノワール
「ちょっと、ネプテューヌ、ピーシェ、いきなり走り出してどうしたのよって、エルク!
よかった、無事だったのね!」
ピーシェちゃんの自己紹介が終わり、今度は廊下の向こうからノワール達がやって来た。
エルク
「ノワール! それに皆!
心配かけてごめn「エルちゃんっ!!」ぶふぉっ!?」
そして、姉さんが例の如く勢いよく僕に抱き着いた!
・・・もはやお約束のようになっている気がする・・・。
エルク
「ね、姉さんっ!?///」
ベール
「ああ、エルちゃん! ご無事で本当によかったですわ!
どこかお怪我はありまして?」
エルク
「僕なら大丈夫だよ。 この通りなんともないから」
ベール
「そう・・・。 あの時ネプテューヌを助けるためとはいえ
あまり無茶をしないで欲しいですわ。
もし、エルちゃんの身に何かあったらと心配でこの大きな胸が張り裂けそうでしたわ・・・」
エルク
「う、うん・・・心配かけてごめんなさい・・・///」
ブラン
「その形容詞は必要かしら、ベール?
って今はそれよりも、お帰りなさいエルク」
エルク
「ただいま、ブラン。 皆もごめんね、心配かけて・・・」
アイエフ
「まあ、あなたが無理や無茶して私たちに心配かけるなんて、
日常茶飯事みたいなものだけどね」
エルク
「うっ、それは・・・」
アイエフ
「ふふ、冗談よ。 皆の繰り返しになるけど、無事で本当によかったわ」
エルク
「ありがとう、アイエフ」
その後、他の仲間達から僕の無事に安堵した言葉をもらい、
場所を移して改めてロティを紹介する。
───────────────
━ プラネテューヌ教会 リビング ━
エルク
「皆、紹介するよ、彼女はロティ。
僕をここまで案内してくれたんだ」
ロティ
「えっと、はじめまして、ロティって言います。 ハンターをやってます」
ノワール
「そう、彼をここまで案内してくれてありがとう、ロティ。 感謝するわ」
ロティ
「いえいえ、お礼なんてそんな! あたしも師匠には助けてもらったし」
ベール
「ちょっとお待ちになって、あなた今、エルちゃんのことを何と仰いました?」
ロティ
「え、師匠って言いましたけど?」
ネプギア
「し、師匠って、ロティさんってひょっとしてお兄ちゃんの・・・」
ロティ
「うん、弟子をやらせてもらってるの。
すごいんだよ師匠は! なんたって凶暴な危険種モンスターなんて
簡単に倒しちゃうんだから!」
エルク
「いや、別に簡単ってわけじゃなかったし、君が協力してくれたからであって・・・」
ネプテューヌ
「そんなことより! 師匠ってどういうことなの、エルくん!
またわたしの知らないところで女の子のフラグを建てて!」
ユニ
「そうよ、お兄ちゃん! アタシたちみんな心配してたのよ!」
ケーシャ
「そうですよ! またこんなに可愛い女の子と仲良くなって!」
イーシャ
「エルクさん、ひどいです・・・」
エルク
「ちょ、ちょっと待ってよ! フラグって何!? 僕、何か悪いことした!?」
ロティ
「お兄ちゃん? 師匠、妹がいたの?
今までそんなこと話してくれなかったじゃん」
エルク
「これには事情ってものがありましてね・・・」
ロティ
「弟子のあたしに隠し事なんてひどいよ・・・。
昨日は一緒にお風呂に入ったのにさ・・・」
エルク
「ちょっ、ロティ! 今その事を皆の前で話したら・・・!」
ブラン
「一緒に風呂に入った、ですって・・・? どういうことか説明しやがれ!」
エスーシャ
「まさか・・・無理矢理そうさせたのか?」
ビーシャ
「エルクがそんな人だったなんて・・・!」
ロティ
「あの時の師匠の背中、大きくてたくましかったなぁ・・・」
コンパ
「ふ、不潔ですぅ!」
シーシャ
「エルク君、君って男は・・・」
エルク
「それは大きな誤解だよ! ってかロティ、君絶対わざとだろ!」
ケーシャ
「エルクさん・・・」
エルク
「は、はい、なんでございますでしょうか・・・?」
ケーシャ
「・・・っ!」
エルク
「ひいっ!」
皆がそれぞれ僕に迫る中、ケーシャだけは無言の圧力によるヤンデレフェイスで
僕を睨み付ける。
超次元でもそうだったが、超怖い。
思わず恐怖の声が出てしまった。
ネプテューヌ(大)
「これはわたしたちみんなが納得する説明を聞かせてもらうよ、エルくん!」
エルク
「いや、だからその───」
うずめ
「男らしくねえぞ、えるっち!」
ネプテューヌ
「なんかこういうやり取りって前にもあった気がしなくもないけど、
とりあえず聞かせてもらうよ、エルくん!」
エルク
「話す! ちゃんときちんと話すから迫ってこないで!」
僕は、ここまでの出来事を皆に話した。
ネプテューヌ
「そんなことがあったんだ。 大変だったね、エルくん」
エルク
「僕も最初はどうしようかと思ったけど、たまたまロティと出会えてよかったよ。
もしそうじゃなかったら、こうして皆に会えないままだったかもしれない。
だからロティ、君には本当に感謝してるよ」
ロティ
「お礼なんていいよ。
あたしが頼んでここまで案内をさせてもらったんだからさ」
ベール
「たとえそうだとしても、ロティちゃんのしたことはとても立派だと思いますわ。
わたくしの大切な弟を助けていただき、感謝致しますわ」
ロティ
「こうも真正面から言われると、なんだか照れ臭いなぁ///」
ブラン
「一緒に風呂に入って背中を流したって話は、本来なら聞き捨てならないけど、
あなたの働きに免じて不問にしてあげるわ」
ロティ
「あ、あはは・・・ありがとう、でいいのかな?」
ロティは苦笑いしながらそう言う。
ロティ
「あ、そうだ。 あたしもみんなに聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
ネプテューヌ
「なになに? ネプ子さんなんでも答えちゃうよ!」
ノワール
「それで、聞きたいことって何?」
ロティ
「うん。 ネプさんとノワールさんとブランさんとベールさんって
女神様・・・ですよね?」
ベール
「えーっと、それは・・・」
ブラン
「なんて答えたらいいのかしら・・・」
ノワール
「ど、どうしたのよ? 急にそんなこと聞いたりして」
ロティ
「師匠が自分は女神様と知り合いだって言ってたから、それで気になって。
それにノワールさんとブランさんとベールさんって
他国の女神様の名前と同じだからひょっとしてと思って」
ノワール
「ちょっと、エルク! あなた私達のことをこの子に話したの!?」
エルク
「ご、ごめん、うっかり・・・。
でもどこから来たまでは話してないから」
ブラン
「とにかく、今は適当にごまかしましょ」
ベール
「そうですわね」
ロティ
「どうしたの? こそこそして」
エルク
「エっ!? ああ、いや、なんでもないんだ。
皆は───「ねぷちゃんたちは~、超次元っていうもうひとつの世界から来て~、
みんなはそこの女神なんだよ~」ってうわ!」
ロティ
「もうひとつの世界・・・? それに超次元って・・・どういうことなの、師匠?」
エルク
「・・・」
ネプテューヌ
「説明しよう! 何を隠そうわたしたちはクロノスっていう敵を追いかけて
次元を越えてやって来たんだよ!」
アイエフ
「ちょっとネプ子、あんた何言ってるのよ!」
ネプテューヌ
「どったの、あいちゃん? わたし変なこと言った?」
ノワール
「言ったわよ! なんであなたはなんでもかんでも馬鹿正直に全部話すのよ!」
ネプテューヌ
「だってロティちゃんだけ仲間外れにするのって、なんかかわいそうじゃん。
それにエルくんの命の恩人なんだよ?」
ノワール
「だからってねぇ・・・」
ロティ
「ねえ、その話って本当なの、師匠?」
エルク
「・・・うん、全部本当だよ、ロティ。
僕達はこことは違う別の世界の超次元っていう所から来たんだ。
理由は、さっきネプテューヌが言った通りだよ」
ノワール
「エルク、あなたまで!」
ユリウス
「いや、ノワール。 知ってしまったからには下手に隠すのではなく
全を話した方がいいだろう」
エルク
「・・・それに、これは僕の責任でもあるからね」
ノワール
「エルク・・・」
確かにユリウスの言う通り知ってしまった以上もはや隠す必要もない。
それに僕にとって恩人でもあるロティに関係ないなんてネプテューヌではないけれど
のけ者扱いするのは少々後ろめたさもあった。
あの時も思ったけれど、このまま僕についてくれば戦いに巻き込まれることになる。
そう知りつつもそれで彼女の気持ちを汲んで師匠になってここまでの連れてきた
僕の責任である。
プルルート
「そうだよ~。
ねぷちゃんの言う通りロティちゃんだけ仲間外れなんてかわいそうだよ~。
ねえぎあちゃん?」
ネプギア
「そ、それはそうかもしれませんけど・・・」
ロティ
「なーんだ、そういうことだったんだ!」
ネプギア
「えっ? ロ、ロティさん?」
突然ロティが、納得したかのように声を上げた。
ロティ
「前に師匠から女神様がどうのこうのってのを聞いた時、
何かあるなと思ってたんだけどまさかそんなこと事情があったなんてね。
なんだかスッキリしたよ!」
アイエフ
「へえー、違う次元から来たなんて言われても驚かないのね?
それ以前にそんな話をされても信じないと思ったけど」
ロティ
「あはは、まあ確かに信じられないかもだけど、でも師匠が言うなら信じるよ!
だって師匠は嘘を言う人なんかじゃないしね」
アイエフ
「って言ってるけど、随分とロティに信用されてるじゃない、エルク?」
ケーシャ
「私達のいない間、本当に何があったんでしょうか・・・?」
アイエフとケーシャ、そして皆からの視線が痛い。
人から信用されることはいいことのはずなのに、なぜこんな思いをするのだろうか・・・?
ネプテューヌ
「む~、なんだかわたしのメインヒロインの座の危機を感じるよ!
シリーズの主人公でもあるのにさぁ!」
そして、ネプテューヌは相変わらずわけの分からないメタ発言をする。
イストワール(神)
「遅れましたが、イストワールと言います。
このプラネテューヌの教祖しています」(m(_ _)m
ロティ
「わー可愛い! 人形みたーい!」
イストワール(神)
「むぎゅっ! な、何をするんですかー!?」!Σ( ̄□ ̄;)
イストワールさんが遅めの自己紹介を終えた時、ロティがイストワールさんを掴んだ。
ラム
「でしょでしょー? わたしもはじめはお人形さんかと思ったもん」
ネプテューヌ(大)
「確かに向こうのイストワールに似てるけど、どことなくクロちゃんにも似てるよね?」
クロワール
「今まで何度も言ってっけど、そんなに似てるか?」
ピーシェ
「ぴぃもやる! ぴぃもやる!」
イストワール(神)
「く、苦しい~! は、離してください~!」(*>д<)
ロム
「ピーシェちゃん、ロティちゃん、イストワールさんが潰れちゃう(おろおろ)」
こちらのイストワールさんを初めて見た時は僕を小さいな思った。
どれくらいかと言うと超次元のイストワールさんより一回り小さくした感じで
声も大人びたのと比べて、こちらは小さな子供のような声をしている。
プルルート
「いーすん、大丈夫~?」
イストワール(神)
「は、はい、なんとか・・・」(ヽ´ω`)
ネプテューヌ
「いーすんがロティちゃんたちに弄ばれてげっそりしている件・・・」
ロティ
「その、ごめんなさい・・・。 可愛かったからつい・・・」
ベール
「途中紆余曲折ありましたが、とにかくこれで全員揃いましたわね」
ユリウス
「ああ、改めてこれからのことを話し合う必要があるな」
ネプテューヌ
「あ、そういえばすっかり忘れたよ!
えっと、どこまで話したんだっけ? ぷるるん、覚えてる?」
プルルート
「ううん~、あたしもむずかしくてあんまり覚えてない~」
アイエフ
「なんでも忘れてるのよ、ネプ子。
ネプテューヌ
「そうそう、それそれ!
っていうかわたしたちはすでに♯5でその話を聞いてるんだよね」
ブラン
「
エネルギーだったわね」
うずめ
「ああ。 にしても負の感情か・・・。
なんかネガティブエネルギーみたいだな」
イーシャ
「そうですね。
ビーシャ
「前じゃ猛争の力にも苦戦してからね。 しかも人格まで変わっちゃうし」
ユリウス
「猛争、ネガティブエネルギー・・・。 以前そなた達が話していた事だな。
確かにそれらと類する力なのかもしれんな」
エスーシャ
「だが、その
ユリウス
「正確にはエルクに宿るホーリィクリスタルの浄化の光によるものだがな」
ケーシャ
「
エルク
「うん、特にないよ、ケーシャ」
ブラン
「そして、次に
まず
黒く変色して強化されたモンスターで、その力によって支配され
それと同じ特性を持ったのが隷属モンスターだったわね」
ノワール
「一番厄介なのは前者の
エルクがいてくれるから戦えるけど、私達だけじゃどうすることもできないものね」
ロティ
「黒いモンスターって、あたしが師匠と出会ったあの海岸で戦った
モンスターのことだよね?」
ユニ
「そういえばそう言ってたわね。 やっぱりロティの攻撃は効かなかったの?」
ロティ
「うん。あの時師匠が来てくれなかったらやられてたと思う。
だってあたしの攻撃全然効かないんだもん!」
シーシャ
「やっぱり、こっちの次元にも
エルク
「うん、そうだね。 皆の方はどうだったの?」
ネプテューヌ
「わたしたちの方は大丈夫だったよ。
飛ばされたのがプラネテューヌの近くだったからね」
ロティ
「ねえ、なんでそのホーリィなんちゃらの力がないと倒せないの?
そもそも攻撃が効かないって意味が分からないんだけど」
ネプギア
「そうですよね。 どうしてなんですか、ユリウスさん?」
ユリウス
「本来
通常の手段では無効化されてしまう。
しかしエルクの、ホーリィクリスタルの光の力を持ってすれば
その実体を捕らえることができ、倒せるようになる」
ビーシャ
「うーん、分かりやすく言うと霧や煙を剣で斬ろうとしても斬れないのと同じってこと?」
ロティ
「そう思うと師匠様様だよね。
だってその
エルク
「確かにそうかもしれないけど、皆が一緒に戦ってくれるからこそだよ。
僕一人だけじゃここまで来れなかったさ」
ネプテューヌ
「エルくん・・・」
ノワール
「あなたって、本当に謙虚よね」
うずめ
「だな。 そこはみんな俺についてこい!
って言ってもいいと思うぜ、えるっち?」
エルク
「いや、僕にもそういうの似合わないよ」
クロワール
「ま、オメェはそんなキャラじゃねえもんな」
ネプテューヌ(大)
「でも、そんなオラオラ系のエルくんも見てみたいなぁ」
ロティ
「実はあたしもそれ、思ってた! 今でも十分頼もしいんだけどね」
プルルート
「エルクくんって、みんなに頼りにされてるんだね~」
エルク
「そんなことないですよ。 えっと・・・?」
プルルート
「あたし~、プルルートって言うの~。
ねぷちゃんたちと同じ女神なんだよ~。
よろしくね、エルクくん~」
エルク
「はい。 こちらこそよろしくお願いします、プルルート様」
プルルート
「あたしのことはプルルートでいいよ~。
ねぷちゃんたちと同じように接してほしいな~」
エルク
「うん、分かったよ、プルルート。 改めてよろしくね」
プルルート
「こちらこそ、よろしくね~」
ネプテューヌ
「ちなみに、ピー子も女神なんだよ」
エルク
「エっ、そうなんだ。 こんな小さな子が?」
ピーシェ
「むぅ、ぴぃも女神になったらおっきくなるんだよ!」
エルク
「はは、ごめんごめん。
ピーシェちゃんも改めてよろしくね」
そう言って僕は、ピーシェちゃんの目線が合うようにしゃがんで頭に手を置く。
ピーシェ
「えるくの手、あったかーい! ぴぃもなでなでするー!」
そのお返しにと、ピーシェちゃんも猫の手を模した肉球グローブで僕の頭を撫でる。
プルルート
「エルくんとピーシェちゃん、仲良しだね~」
ブラン
「・・・エルクってなぜか小さい子供とすぐ仲良くなれるのよね。
実際ロムとラムがそうだったし」
ロティ
「ねえ、話を長引かせるみたいで悪いけど、いいかな?」
ネプテューヌ
「どうしたの、ロティちゃん?」
ロティ
「ああ、うん。 実はみんなに───師匠にお願いがあるんだ」
エルク
「エっ、僕に?」
ロティ
「うん・・・。 師匠、あたしも連れてって!
みんながどんな敵と戦ってるのか分からないけど、でも絶対みんなの力になるから!
お願い、師匠!」
エルク
「・・・」
と、ロティは頭を下げて僕にそう懇願する。
こうなるんじゃないかとは思っていたが、僕個人としてはロティの気持ちを汲んで
このまま同行させたい。
しかし相手は
何が起こるか分からないそんな危険な戦いに彼女を巻き込んでいいのかと、
ここまで迷っていた。
自分と会わなければ今まで通りハンターとしての生活を送っていたであろうロティを
本当に連れていっていいのかと。
心の中で考えた結果、僕は彼女にこう告げた。
エルク
「君の気持ちは嬉しいよ」
ロティ
「それじゃあ・・・!」
エルク
「今日で君は破門だ」
ロティ
「・・・え? し、師匠・・・?」
エルク
「はっきり言って、君、センスないよ。
とてもじゃないけどその程度じゃ僕達の力になるなんて到底無理だ。
僕達は遊びに行くんじゃない、戦いに行くんだ!
君・・・お前みたいな半端者がついてきたところで足手まといになるだけだ」
ロティ
「は・・・? 何それ・・・?
なんでそんなひどいこと言うの?
師匠、そんなこと言う人じゃなかったじゃん!」
エルク
「いや、元々俺はこんな人間だ。
はあ、子供の師弟ごっこに付き合うのもなかなか骨が折れるもんだ」
ノワール
「ちょっと、何言ってるのよエルク!?」
ネプテューヌ
「そうだよ、そんな言い方しなくたっていいじゃん!
それになんかキャラ変わってるし」
ユリウス
「ネプテューヌ、ノワール。
もちろんこれはエルクの本心ではない。
彼はロティを我々の戦いに巻き込まないように
わざとあのような冷たい言い方をしているのだ」
ネプテューヌ
「それって、ロティちゃんのため?」
ユリウス
「そうだ。 大切だからこそ、彼女ためを思ってこそああして突き放しているのだろう。
内心エルクも辛いはずだ」
ネプテューヌ
「エルくん・・・」
ロティ
「ま、またまたぁ! どうせドッキリなんでしょ? カメラでも仕掛けてるんでしょ?
もうそういうのいいから」
エルク
「そんなことをしてるような目に見えるか?」
ロティ
「・・・見えない・・・見えないけどさぁ!」
なんで? ねえなんでなの!?」
エルク
「どうしてもなにもない、言葉通りの意味だ。
もう俺達のことは忘れて、ハンター稼業にでも戻ればいい」
ロティ
「・・・それ、本気で言ってるの?」
エルク
「ああ、本気だ」
ロティ
「・・・っ!」
僕のその言葉に、ロティは怒りに震えながらゆっくりと僕に近付く。
エルク
「殴るのか? それくらいで済むなら安いもんだ」
ロティ
「信じてたのに・・・!」
ロティはその場で軽く跳躍し、両足を揃えて思い切り蹴りを繰り出した!
エルク
「ぶべらっ!」(エコー
その零距離ドロップキックは、僕の顔面を的確に捉え、
一片の手加減も容赦もない繰り出されたそれに吹き飛ばされ、大の字になってダウンした。
ロティ
「師匠のバカ! アホ! 最っ低! うわあぁぁぁぁぁんっ!」
当然の報いだが、ダウンした僕にそう捲し立てて目に涙を浮かべて泣きながら
走り出し、教会を出ていった。
───────────────
ユリウス
「大丈夫か、エルク?」
エルク
「・・・な、なんとかね・・・」
あまりの強い衝撃に、どうやら気を失っていたようだ。
全力全開のフルパワーによるものなので、それによって受けた痛みは相当のものである。
ネプテューヌ
「えっと、大丈夫、エルくん?」
意識を取り戻し、ゆっくりと立ち上がった僕に、
ネプテューヌは心配そうに改めてそう聞く。
ノワール
「あなたも不器用ね。 わざとあんな言い方しなくても危険だから駄目だって
はっきり言えばいいのに」
エルク
「いや、ロティは本当に真っ直ぐな子だから仮にそう言ってもそれでもついていくって
聞かないと思ったんだ」
ビーシャ
「だから、わざとあんな冷たい言い方したの?」
エルク
「・・・うん。 そうでもしないと、あきらめてくれそうになかったからね・・・」
うずめ
「つっても、あれはお前の本心じゃねえんだろ?」
エルク
「もちろんだよ! 僕だって、出来ることならつれていってあげたい。
でもロティは僕のせいで巻き込まれたようなものだから・・・」
ネプギア
「お兄ちゃん・・・」
エルク
「だから、これは僕なりのけじめみたいなものだよ。
これから先の戦いに、本来関わるはずのなかった人を巻き込むわけにはいかないから」
シーシャ
「でもロティちゃん、随分君になついてたみたいだけど?」
エルク
「最初はきちんと説得してあきらめてもらおうと思ったよ。
だからそれだけにね・・・」
ラム
「おにいちゃん、急に変なこと言い出すからびっくりしたわ。
だって絶対あんなこと言わないもん」
ロム
「わたしもびっくりしちゃった(ドキドキ)」
エルク
「ごめんね、ロムちゃん、ラムちゃん」
ネプテューヌ(大)
「もういいじゃん、みんな。
確かにエルくんも言い過ぎたかもそれないけどさ」
エルク
「僕なら大丈夫だよ、ネプテューヌさん。
全部僕の優柔不断さが招いたことだから。
でも、確かにロティにかわいそうなことをしたな・・・」
ネプテューヌ
「エルくん・・・」
ユリウス
「急かすようで悪いがエルク、改めてこれからの話を進めてもいいだろうか」
エルク
「うん、ごめん。 頼むよ、ユリウス」
───────────────
一方その頃、プラネテューヌ教会から飛び出したロティは、
子供達が遊んでいる公園にいた。
一人また一人と子供達がそれぞれの親と手を繋いで帰る様子を見ながら、
ロティは公園のベンチに座り込む。
ロティ
「ぐすっ、何よ、師匠のバカ・・・。
これじゃあ舞い上がってたあたしがバカみたいじゃん・・・」
師と呼べるほど信用できる人物と出会い、
それと同時に親しい友人ができたと思っていたが、
まさかあんな言い方をされるとは夢にも思わなかった。
しかし彼女もエルクがそれを本心で言ったわけではないと分かっていた。
なぜなら、その時のエルクの目は辛そうな目をしていたからだ。
そして自分には想像もつかない強大な敵と戦っていると、
皆の話の文脈でなんとなく理解していた。
だからエルクはわざとあんな冷たい言い方をして自分を突き放したんだと。
だがそれでもやはり精神的に堪えるものもあった。
ロティ
「だけどあんな言い方ないじゃん。
いくらあたしを巻き込まないためっていっても、
「センスないよ」なんて言われたら傷つくし、それにちょっと腹立つしさ・・・」
不器用ながらもエルクの優しさによる裏返しと、
それによって少し傷付いたという言語化しづらいこの気持ち。
共に過ごした時間こそ短いが、手配モンスターを力を合わせて倒し、
自分を侮辱した者を自身のように怒り返り討ちにし、
少々強引だったが風呂まで共にした仲になった今、今更忘れることなど出来ない。
むしろ彼と共にいることがロティにとって当たり前と言えるほど、
自分の中でエルクの存在が大きいものとなっていた。
ロティ
「このままってのも、イヤだな・・・。
もう一度師匠に会って改めてお願いしよう!
ここまで関わった以上、忘れることなんてできないよ!」
もし断られても、その時は強引についていけばいい。
そう思ったロティは立ち上がってエルク達のいる教会へと向かおうとした。
???
「やあ、こんな所でどういたんだい、ロティ?」
ロティ
「あんたは・・・フリード!? ・・・あたしに何の用?」
フリード
「用があるのは君じゃなくて、君のお師匠様なんだけどなぁ。
確かエルクだっけ? 彼は今どこにいるんだい?
まさかとは思うけど、見限られて捨てられたのかい?」
ロティ
「・・・っ」
フリード
「その反応、図星かい!
あっははは! これは傑作だ!
あの時この僕にあれだけの大口を叩いておきながら結局自分の弟子を捨てるんだ!
なんとも無責任な偽善者だね、君の偉大なお師匠様は」
ロティ
「師匠を・・・」
フリード
「うん? なんだって? 聞こえないよ?」
ロティ
「師匠をバカにするな!」
わざと悪ぶって冷たい言い方をして自分に嫌われるのを承知の上で、
自分のためにそこまでしてくれた師を侮辱したフリードに飛び掛かろうとしたその時、
後頭部に痛みを感じた。
ロティ
「くっ・・・! 仲間がいたのか・・・」
ロティはそのまま地面にうつ伏せに倒れ、気絶した。
フリード
「ふ、ふんっ! 脅かしやがって!」
ゴロツキ
「坊っちゃん。 この女、どうしやす?」
フリード
「とりあえず、また暴れられたら面倒だから縛り付けときなよ。
こいつには彼を呼び出す餌として利用してやるさ。
教会の職員にこれを渡すんだ」
ゴロツキ
「へいっ! しかしそいつは来やすかね?
一度こいつを捨てたんでしょ?」
フリード
「いや、それでも彼は必ず来るさ。
僕はああいう甘い奴を今までたくさん見てきたからね」
フリードに金で雇われたであろう体格のいいゴロツキ達の内の一人をギルドへ向かわせ、
彼は不気味に笑い、エルクへの復讐心を燃やすのであった。
───────────────
ユリウス
「イストワール、このプラネテューヌで最近変わったものを発見したという
報告はないか?」
イストワール
「変わったもの、ですか?
すみません、そういった報告は今のところないです」m(_ _)m
ユリウス
「そうか」
ネプテューヌ
「ぷるるんは何か知らない?」
プルルート
「あたし~? う~ん・・・あたしにも分からない~」
エスーシャ
「この次元の女神と教祖にも分からないならどうしようもないな。
どうするエルク、ユリウス」
エルク
「その事なんだけど、皆もロティの話を聞いた通り
最初に
ひょっとしたらそこに発生源があるかもしれない」
アイエフ
「なるほどね。 その可能性はありそうね」
エルク
「イストワールさん、どうですか?」
イストワール
「はい、それでしたら───」
女性職員
「お話し中すみません。 エルクさんという方はいらっしゃいますか?」
イストワールさんが話すのと同時に、教会の職員がリビングに入ってきた。
エルク
「はい、エルクは僕ですけど」
女性職員
「先程これを貴方に渡すようにと頼まれたので、これを」
エルク
「わざわざありがとうございます」
女性職員
「いえ。 では、私はこれで失礼します」
その職員から受け取り、封を破いて中の手紙のようなものを確認すると、
次のような内容だった。
フリードの手紙
『やあ、エルク、僕を覚えているかい? 昨日君と剣を交えたフリードだよ。
あの時は本当に世話になったね。
君の弟子・・・いや、元弟子は預かった。
一度見限ったとはいえ彼女は君の可愛い弟子だった子だ。
甘い君のことだ、もちろん放っておくことなんて出来ないよね?
ロティを無事に返して欲しかったら、君一人で来るんだ。
場所はこの手紙の裏面に載せてある。
たくさんのお友達と一緒に君を待ってるよ』
エルク
「フリード・・・。 昨日の彼か・・・!」
ネプテューヌ
「どうしたの、エルくん? 誰かからの手紙?
なんかむずかしい顔してるけど」
受け取った手紙の内容を気にしてか、ネプテューヌが話しかけてきた。
エルク
「ううん、何でもないよ」
僕はそれを、小さく折り畳んで上着の胸ポケットに入れた。
エルク
「ごめん皆、ちょっと用事ができた。
悪いけどこの話の続きは帰ってからでいいかな?」
ノワール
「用事? それってどんな用事なのよ?」
エルク
「うん、ちょっとね・・・。 とにかくすぐ戻るから!」
皆にそう言い残して、僕は早々に教会を後にした。
ユニ
「行っちゃった・・・」
ネプテューヌ
「なんか今のエルくん、変だったよね?」
ブラン
「ええ。 今回のことよりも優先するほどのことなのかしら?」
ネプテューヌ(大)
「ひょっとして、ロティちゃんのことかな?」
コンパ
「どういうことですか、大きいねぷねぷ?」
ネプテューヌ(大)
「わたしの勘なんだけど、出ていったロティちゃんが何かのトラブルに巻き込まれて、
それに関係する手紙だったんじゃないかな?」
クロワール
「まあ、あり得るかもしれねえな。 あいつどこか焦ってたっぽいしな」
イーシャ
「仮にそうだとして、私達はどうしますか?
このままエルクさんの帰りを待ちますか?」
ベール
「そうですわね。 エルちゃんがどこへ行ってしまったか分からない以上、
ここで待っていた方がいいかもしれませんわね」
ラム
「せっかくまたおにいちゃんに会えたのに、またお出かけしちゃうなんてね」
ロム
「おにいちゃん、忙しそう(しょんぼり)」
ブラン
「仕方ないわ、ロム、ラム。
エルクは意味のないことはしない人だから」
ユリウス
「・・・そうだな。
ではイーシャとベールの言う通り、このまま我々は待機ということでいいな」
ネプテューヌ達は、エルクが帰るまで待機という形となり、
そのまま彼の帰りを待つことにした。
PS5発売されましたね!
僕はまだ持ってませんが、皆さんはもう購入されましたか?
今ではどこのネットも売り切れの品薄状態で手に入りません・・・。
買える資金があるのに買えないというもどかしさ・・・。
こんなことなら抽選券に応募しとけばよかった・・・。(圧倒的後悔
※お詫び
投稿した後に確認した時、誤って今回と同じ話を二度投稿していました。
この小説を読んでいただいている全読者の皆様、誠に申し訳ありませんでした。