光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~ 作:EDENCROSS
《前回までのあらすじ》
エルクの精神世界の最深部へとやって来たネプテューヌ達。
そこにいるであろうエルクを迎えに行くため、彼女達は進む。
━ エルクの精神世界 最深部 ━
これまで、エルクの過去を観てきたネプテューヌ達は、
エルクの眠る最深部へと辿り着いた。
しかしそこに広がった光景は、先程観ていた炎上したアルトスの集落ではなく、
長閑で平和な集落だった。
だがそこには誰一人として居らず、さみしさと静寂に包まれていた。
ネプテューヌ
「ここって、さっき観てたアルトスの集落だよね?」
ピーシェ
「でも、誰もいないよ?」
ロティ
「なんだろう・・・。
明るい場所なのに、このさみしい感じは」
ケーシャ
「エルクさんはどこにいるんでしょうか?
とても心配です・・・」
アイエフ
「ええ、そうね。 あんなことがあったんだもの」
イストワール
「それでは、この集落中を探しましょう。
どこかにいるはずです」
この集落のどこかにエルクはいる。
そう信じてネプテューヌ達は彼を捜索した。
天候は太陽が照り付ける快晴で、穏やかな雰囲気と同時にさみしさも感じる。
そんな集落の中を歩く中、ネプギアが口を開く。
ネプギア
「ユリウスさん、お兄ちゃんの気配を探ることって出来るんですか?」
イーシャ
「そういえば神次元でそうしていましたね」
プルルート
「どうなの、ユーくん~?」
ユリウス
「私も先程からやっているが、エルクの気配は確かにある。
この集落のどこかにいるのは間違いない」
ネプテューヌ(大)
「それじゃあ、今は進むしかないってことだね」
クロワール
「だな。 ったく、世話の焼ける奴だぜ・・・」
ロティ
「なんて言ってるけど、クロワールってなんだかんだで師匠のこと心配してるんだね」
クロワール
「べ、別にそんなんじゃねえよ!
あいつがいないとオレも面白くねえから仕方なく一緒に探してやってるだけだっての!
だからあいつのためなんかじゃねえんだからな!」
ネプテューヌ(大)
「クロちゃん、その言い方だとツンデレみたいだよ?」
ネプテューヌ
「そうだねー、誰かさんみたいだねー、チラ」
ノワール
「なんでそこで私を見るのよ。
私はツンデレじゃないって言ってるでしょ!」
エスーシャ
「ノワールとクロワール、黒の名を冠する者は皆ツンデレなのか?」
ノワール·クロワール
「そんなわけないでしょ!「んなわけねえだろ!」」
他にもエルクの事やこの集落の事、そしてマーブルという彼を兄と慕う少女の事を含めて
ユリウスと会話をしながら、ネプテューヌ達は捜索を続ける。
すると、あると場所に出た。
ネプテューヌ
「ここって、あの時の・・・」
ノワール
「ええ。 エルクとマーブルっていう子が力尽きた場所ね・・・」
ベール
「何度思い出しても、悲惨で残酷なものだった出来事でしたわね・・・」
ユリウス
「ああ。
自分が共に過ごした住民達を手に掛けたことに変わりはない。
先のクロノスとの戦いで記憶を取り戻した彼にとって、自分を許せないのだろう。
いや、私が言えたことではないな。
これも全て私の力足らずさが招いた事なのだからな・・・」
ネプテューヌ
「ユーくん・・・」
ユリウス
「だが、本当に辛いのは私ではなく、エルクだ」
ブラン
「今まで10年も過ごした家族や仲間を手に掛けることになるなんて・・・。
わたしだったらそんなの耐えられないわ」
シーシャ
「ああ、とても耐えられるものじゃない。
それこそ精神崩壊を起こしてもおかしくない」
ユリウス
「シーシャの言うように、その時のエルクはそうなりかけていた。
私は彼をそうならないように魔法でここでの記憶を封印した。
その記憶の一部はクロノスが持っていたようだが」
アイエフ
「封印? それはエルクを守るため?」
ユリウス
「あのまま放置していれば心はもちろん、命の危険もあった。
そうなれば神威を振るう者がいなくなり、
クロノスに対抗できる手段も失われる事になる。
だから私は───」
海男
「えるっちの記憶を封印したということかい?」
ユリウス
「・・・ああ」
ロティ
「でも、それって・・・」
ネプテューヌ
「そんなのひどいよ!
確かにそうしないとエルくんが助からなかったかもしれないけど、
でもだからって記憶を封印して家族や仲間たちのことまで忘れさせるなんて!
エルくんは戦いの道具じゃないんだよ!?」
ネプギア
「お姉ちゃん・・・」
ノワール
「やめなさいよ、ネプテューヌ」
イーシャ
「ユリウスさんも自分のしたことが倫理的に反しているのは分かっています」
ケーシャ
「はい、そうしなければエルクさんが死んでいたかもしれません」
イストワール
「わたしもネプテューヌさんの気持ちも理解できます。
ですがユリウスさんも苦渋の決断だったと思います」
ユリウス
「・・・っ」
エルクと心を通わせ、彼を選んだあの祭壇からアルトスの集落で起きた悲劇を観ていた
ユリウスは、自らの手で殺めてしまった現実に絶望し、
精神が崩壊して自我を失いそうになったエルクに魔法を掛けて記憶を封印し、
1万年後のプラネテューヌへ飛ばした。
ネプテューヌが言った、エルクは戦いの道具ではない。
もちろんユリウス自身も微塵もそう思っていないが、
彼女の涙ながらに言ったあの言葉がユリウスの心に深く突き刺さった。
ネプテューヌ
「ごめん、ユーくん。 わたしも言い過ぎたよ。
本当はユーくんも辛いはずなのに・・・」
ユリウス
「・・・いや、そなたの言う通りだ、ネプテューヌ。
全てはエルクを守るためというのは言い訳にすぎない。
私は怖かったのかもしれない。
クロノスを倒すために彼を利用しようとしている自分を認めるようで・・・。
だからエルクを守るためと言って正当化していたのかもしれんな」
ブラン
「けれど、理由はどうであれあなたのお陰でエルクが助かったのも事実だわ」
ネプギア
「そうですよ、ユリウスさん。
私はあなたが間違ったことをしたなんて思っていません」
ロム
「ユリウスさん、元気だして(ぐっ)」
ユリウス
「ありがとう、ネプギア、ロム」
イストワール
「ユリウスさんのお気持ちは分かりました。
ですがあまりご自分を責めないでください。
ご自身の行いを罪と言うなら、そしてそれを償うと言うのなら
どうか最後まで力をお貸しください」
ユリウス
「イストワール・・・。 ああ、もちろんだ。
この命尽きるまでエルクとそなた達と共に在り続けると誓おう。
私とクロノスとの決着を付けるためにもな」
クロワール
「ったく、いい年してオレたちに気ぃ遣わせんじゃねえっての」
ユリウス
「そうだな。 心配掛けて済まない、クロワール」
クロワール
「し、心配なんかしてねえっての!
アンタがそんなんじゃ調子が狂っちまうからしゃんとしろって言ってんだよ!」
ネプテューヌ(大)
「もう、素直じゃないなあクロちゃんは」
クロワール
「別にそんなんじゃねえっての!」
と、ネプテューヌ達は笑い合う。
不謹慎かもしれないが、これも全て重く張り詰めた空気を和ませるためであり、
それと同時にユリウスの魔法で記憶の一部を封印されて忘れていたとしても、
それでも自分達に優しく接し時には命懸けで助けてくれたエルクの全てを受け入れ、
その上で迎え入れようという彼女達の気持ちの表れでもあった。
そして集落は明るい昼から暗い夜へと背景が変わり、
気が付くとそこはすでに火の海と化し、それがネプテューヌ達を包囲していた。
ネプテューヌ
「ねぷっ!? な、なにこれっ!?」
ブラン
「熱・・・くないわね。 これって幻覚?」
ベール
「みなさん、広場の中央に誰かいますわ!」
ベールにそう言われ、その場にいる全員がそこを見ると、確かに一人の人影があった。
それは皆が見覚えのある人影だった。
ネプテューヌ
「エル・・・くん? あれってエルくんだよね?」
イストワール
「はい。 ですがエルクさんは今眠っているはずでは・・・?」
ユリウス
「・・・」
エルクと思われるその人物は、皆が近付くのと同時にこちらに振り向く。
エルク?
「皆・・・来てくれたんだね」
ネプギア
「お兄ちゃんっ!」
ネプテューヌ
「待って、ネプギア!」
ネプギア
「え? お、お姉ちゃん・・・?」
ロティ
「どうしたの、ねぷさん?」
ネプテューヌ
「違う・・・エルくんだけど、違う!」
アイエフ
「何言ってるのよ、ネプ子」
コンパ
「あれはどこからどう見てもエルクさんです」
エルク?
「・・・」
綺麗な翡翠色の髪に端正な中性的な顔はエルクそのものだった。
しかしネプテューヌは、本来見間違うはずのない彼を別人だと本能的に感じていた。
そして周囲を覆っていた火が彼の顔を照らし出された、そこに写ったのは───
エルク?
「・・・はっ。 やっぱ騙せねえか。
伊達にあいつと長い付き合いじゃねえってことか」
全員
「「「「「っ!?」」」」」
本物のエルクとは真逆の口調で聞いた全員が驚いた。
エルク?
「おいおい、なんだよその顔は?
ここは感動の再開ってやつだろ?
俺のこと好きなんだろ、お前ら」
ベール
「エルちゃん・・・ですの?」
エルク?
「そうだよ、姉さん。 あんたの愛しのエルクだよ。
相変わらずいい乳してんなぁ。 ひゃはは!」
ベール
「っ!? げ、下品な!」
エルク?
「つれないこと言うなよ。
その下品なまでのそれでスキンシップと言っては度々抱き着く
過度なセクハラしてたのはあんただぜ?」
ベール
「セ、セクハラ!?」
ブラン
「その乱暴な口調、本当あなたなの、エルク?」
エルク?
「ああ、本当だ。 っていうか乱暴なんてお前にだけは言われたくねえな、ブラン」
ネプテューヌ
「・・・」
エルク?
「お? なんだよ、ネプテューヌ?
感動の再開に声も出ねえってか」
ネプテューヌ
「ねえ、君は誰?」
エルク?
「誰って、エルクに決まってんだろ。
・・・ま、俺がお前の知ってるエルクじゃねえってことは見抜いてるみたいだけどな」
イストワール
「ネプテューヌさん・・・」
熱さを感じない火の海に囲まれたこの状況の中、
ネプテューヌは眼前にいるエルクに酷似した彼を真っ直ぐ見据える。
ネプテューヌ
「・・・うん、やっぱり違う。 君はわたしたちの知ってるエルくんじゃない」
やはり、それでも自分の知っているエルクではなかった。
彼と共に過ごした中で感じていた優しさや温もりなどはなく、
眼前にいる彼から放たれるのは、自分を含めた全員を舐め回し値踏みするかのような
厭らしい視線だった。
エルク?
「・・・ふっ、くくく、ははははっ!
なるほどな、やっぱ姿形を真似ても分かっちまうか。
ちょっと見ない間に賢くなったじゃねえか。
じゃあ、もうあいつを真似る必要ねえな」
エルクに似た彼は、前髪をかき上げオールバックにし、
翡翠色の髪が黒に染まって瞳も銀から赤に変色し、
不気味な笑みを浮かべて黒く光る一振りの剣を召喚した。
エスーシャ
「なんだ、あの剣は・・・?」
イーシャ
「エルクさんの神威に似ているけど、あれは・・・」
海男
「ああ、オレの背ビレにも伝わってくるこの邪悪さは一体・・・」
ユニ
「この感じ・・・ねえ、ネプギア」
ネプギア
「うん、形は違うけど、ゲハバーンに似てる」
ノワール
「それって確か前にあなたが使ってた魔剣のことよね?」
ネプギア
「はい。 あの時は聖剣に生まれ変わりましたが、
でもなんでお兄ちゃんがあの剣を・・・?」
エルク?
「なんでって、そりゃああいつから貰ったからに決まってんだろ。
正確にはあいつが創ったものだがな」
イストワール
「あいつ? それに創ったというのは」
エルク?
「なんだ、聞いてなかったのか。
ったくあのババア、マジで嫌な奴だな」
ブラン
「創ったということは、クロノスの能力かしら?」
エルク?
「その通り。 名前はなんつったけか・・・?
そう───
ユリウス
「
エルク?
「ああ、1万年前の聖魔戦役の時はな。
だがユリウス、あんた達に封印されてもなお世界中の
クロノスは新しい力を手に入れたんだよ。
ラム
「なによそれ、チートじゃない!」
エルク?
「ははっ、だろ? もうなんでもありって感じだろ。
ただしそれは無機物だけであって、生物を創り出すことはできないらしいがな」
ユリウス
「では、破壊したはずの
その能力で創ったということか」
エルク?
「まあ、そういうことだ。
そのお陰でこいつを手に入れたわけなんだがな。
大した記憶量だ。 伊達に長生きしてねえってことか」
ケーシャ
「そんなものを手にして、一体何をするつもりなんですか?」
エルク?
「何をって決まってんだろ、復讐だ。
親父を、マーブルを、集落の皆をあんな目に遭わせたあのババアに!
そして何もせず傍観していた女神共にもなぁっ!」
うずめ
「・・・復讐か。 お前の口からそんな言葉聞きたくなかったぜ、えるっち」
ロティ
「そうだよ、師匠!
復讐なんてそんなの・・・集落の人たちは望んでないよ!」
イストワール
「はい、復讐からは何も生まれません。
仮に成し遂げたとしても残るものもありません」
エスーシャ
「その後、お前はどうする?
死んだ者達は生き返らないぞ」
エルク?
「うるせえ黙れ!
家族を・・・仲間を殺したことのねえお前らに俺の何が分かる!
お前ら女神の次はあのクロノスのババアだ!
あいつが・・・あいつが集落の皆を化け物に変えやがったせいで俺は・・・!
絶対赦さねえ・・・!」
ネプテューヌ
「エルくん・・・!」
海男
「なんて威圧・・・いや、復讐心だ・・・」
ユニ
「けど、なんでお兄ちゃんがあんなもの持ってるの?
クロノスから貰ったって言ってたけど」
ユリウス
「恐らくクロノスがエルクに触れたあの時、何か細工をしたのかもしれん」
エルク?
「だからネプテューヌ、女神の皆。
こいつを強くするためにお前らの魂が必要なんだよ。
俺の復讐のために死んでくれよ、いいだろ?」
ネプテューヌ
「・・・っ」
ネプギア
「お姉ちゃんっ!」
ハイライトが消えた虚ろな目で、神威に似た漆黒の剣を携えたエルクを見て
ネプテューヌは呆然とし、ネプギアは姉に斬り掛かるエルクの剣を受け止める。
エルク?
「っ!? 邪魔するな、ネプギア!」
ネプギア
「これ以上はやめて、お兄ちゃんっ!」
ネプギアはその剣を力一杯押し出すように弾き返す。
ノワール
「はあっ!」
ベール
「そこですわっ!」
ブラン
「ふんっ!」
エルク?
「ちいっ!」
そこにノワール、ベール、ブランの三人がエルクを後退させる。
エルク?
「おいおい、なんなんだよ三人共。
なんで俺の復讐の邪魔すんだよ。
ここまで来たんなら俺の過去を観たんだろ?
だったらなんで邪魔すんだよ!」
ノワール
「ふざけないでっ! 仲間を犠牲にする復讐の手伝いなんてするわけないでしょ!」
ベール
「ええ、わたく個人としてもエルちゃんに復讐なんてしてほしくありませんわ」
ブラン
「確かにあなたの境遇には同情するわ。 でも!」
ネプギア
「はい! 協力できません!
それに私達の知ってるお兄ちゃんは絶対にそんなこと言いません!」
エルク?
「はっ、自分達の知っているエルクはそんなこと言わない、か・・・。
ならいいこと教えてやるよ、俺はなんなのか。
それはあいつの中にある復讐と憎しみが生んだ自分自身。 それが俺だ!
これがどういう意味か分かるよな?」
シーシャ
「つまり彼・・・いや、エルク君もそれを望んでいるということかい?」
ネプテューヌ
「そ、そんなのウソだよ!
エルくんが復讐を望んでるなんて!」
エルク?
「嘘じゃねえさ、ここは俺達の精神の世界。
ユリウス、あんたなら分かるだろ?」
ユリウス
「・・・ああ、皆も知っての通りここはエルクの精神世界。
そしてここは最も想いの強さが反映される場所だ」
エルク?
「まあ、あいつの意図はなんであれ、これは復讐のチャンスだ。
集落をあんなにしやがったあのババアだけは絶対に赦さねえ!」
エルクに酷似した彼は、黒く光る神威に似た剣を強く握り締めてそう言う。
この世の全てを恨み、呪い、そして眼前にいるネプテューヌ達を睨み付ける。
その目には最早皆が知る優しさはな無く、ただ憎しみと復讐心に染まっていた。
そして、ネプテューヌ達はそんな彼の目を見て、
これが自分達の愛したエルクと同一人物なのかと思うのと同時に、
恐怖に似た感情を覚えた。
エルク?
「ゲハバーンは女神の魂を糧してその力を強くする魔剣。
あいつを殺すにはお前ら女神の魂を使ってそうしなきゃならねえ。
そうすれば俺の望みは叶うんだよ。
なあ、いいだろ? なあ───!」
全員
「「「「「きゃあっ!」」」」」
彼は剣に秘められた闇の力を解放し、ネプテューヌ達を吹き飛ばす!
シーシャ
「くっ、なんて力だ!」
海男
「これも・・・えるっちの憎しみによる力ということか!」
そして、彼は剣を抜刀してそのまま突っ込んできた!
ネプテューヌ
「っ!」
ネプギア
「お姉ちゃんっ!」
ネプテューヌ(大)
「だめーっ!」
ネプテューヌの魂を狩り取ろうと振り下ろされた凶刃が届こうとしたその時───!
エルク?
「・・・あ?」
ネプテューヌ
「・・・え?」
周囲に立ち込めた火の海にを掻き分けてひとつの人影が颯爽と現れ、
その刃を弾いてネプテューヌを守ったその人物は───
エルク
「ネプテューヌは───やらせない!」
ネプテューヌ
「エルくん!」
ネプギア
「お兄ちゃんっ!」
全員
「「「「「エルクっ!」」」」」
エルク?
「・・・へっ、来やがったな!
俺が出てきたからお前も目覚めたってか?」
互いに刃を交えた後、彼は後方へ跳躍して後退した。
エルク?
「へえ、俺と違って優しそうなツラしてんじゃねえか。
お前らのこういう奴が好みなのか?」
エルク
「僕と同じ声に同じ顔・・・。 君は一体・・・」
エルク?
「おいおい質問に質問で返すんじゃねえよ。
・・・まあいいか、俺はエルク。
正確にはお前の憎しみの感情が生んだお前自身だ」
エルク
「僕の憎しみの感情・・・?」
うずめ
「くろめみたいな奴ってことか・・・」
エルク?
「どいつもこいつも信じらえねえってツラしてんな。
ここがどこだと思ってんだ? 俺達の精神世界だぞ。
俺の存在が何よりの証拠だろ」
ネプテューヌ
「どういうことなの?」
ユリウス
「そなたはエルクの憎しみの化身だったな」
エルク?
「ああ、そうだ。
あの野郎、どうやって来たか知らねえが、こいつを俺に渡す時に何て言ったと思う?
俺の憎しみが本物なら力を示してみろってよ。 ふざけやがって!」
ベール
「だから、わたくし達の魂が必要というわけですのね。
全てはあなたの憎しみを晴らす復讐のために・・・」
エルク?
「うん、そうだよ。 姉さんなら分かってくれるよね?」
エルク
「ふざけるなっ!」
エルク?
「ふざけてなんてねえよ、俺はいたって真剣だぜ?
お前だって俺の気持ち分かるはずだ。
自分の住んでた村も集落も、そこにいた仲間も家族もあのババアが起こした戦争のせいで
皆死んだ! 親父もマーブルも・・・俺達がこの手で・・・!」
エルク
「・・・っ!」
エルク?
「なあどうだ、俺と一緒にあいつに復讐しねえか?
お前ババアに一撃入れたみたいじゃねえか。
女神の魂を吸ったこいつとお前の力があれば殺れる!
悪い話じゃねえはずだが?」
エルク
「僕は・・・」
ネプテューヌ
「エルくん・・・」
ネプテューヌは、心配そうにエルクを見上げる。
ここまで来るまでエルクの過去を観て、
それによって彼の心に大きな傷を負ったのを知った。
故に全ての元凶であるクロノスを倒すために、
エルクに似た彼に協力して、最悪エルクと戦うことのなるかもしれないと。
エルク
「・・・断る!」
エルク?
「なに・・・?」
エルク
「ネプテューヌは・・・皆は僕の大切な仲間だ!
そんな大切な仲間を犠牲にして復讐しようだなんて思わない!
そんなこと・・・父さんとマーブルは望んでない!
復讐したって・・・なにも変わらないんだ・・・!」
エルク?
「・・・はっ、まさか自分自身にそんなこと月並みな言葉で否定されるなんてな。
ああそうだ、お前の言う通りだ。
クロノスを殺っても親父もマーブルも皆生き返るわけじゃねえ。
でもな、お前の憎しみの感情から生まれた俺にはもう
ユリウス
「エルク・・・」
エルク?
「お前の光の力を利用しようと思ったが、協力しねえってんなら話は別だ。
ここでお前を殺して俺がお前に成り代わってやる! 死ねっ!」
エルク
「うあっ!」
ネプテューヌ
「エルくんっ!」
黒いエルクは、漆黒の神威の力をさらに高めてエルクに襲い掛かり、
その刃を受け止めたエルクは吹き飛ばされてしまう。
コンパ
「エルクさん!」
ロティ
「そんな、師匠がたった一撃で!?」
アイエフ
「最も想いの強さが反映される場所、だったわね。
つまり今はあいつの方がエルクより強いってことね・・・!」
ノワール
「コンパ、エルクをお願い! 皆、エルクを守るわよ!」
コンパ
「は、はいですっ!」
ブラン
「エルクには指一本触れさせないわっ!」
ベール
「今度はわたくし達がエルちゃんを守る番ですわ!」
エルク
「皆・・・」
その場にいる全員が弱ったエルクを守ろうと前に立ちはだかり、黒いエルクと対峙した。
エルク?
「・・・なるほど、それがお前が築いた仲間との絆ってやつか。
まあいい、お前はそこで見てろ。 仲間がやられてく様をなあっ!」
________________________________________
戦闘曲
テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士
The Wilderness of Sadness
リヒター戦闘曲
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ネプテューヌ
「エルくんと戦うことになるなんて・・・!」
ノワール
「来るわよ! ネプテューヌ、あなた戦えるの?」
ネプテューヌ
「わたしは・・・!」
ユニ
「ネプギア、アンタはどうなの?」
ネプギア
「私は・・・。 ユニちゃんはどうなの?」
ユニ
「アタシだってお兄ちゃんと戦いたくないわよ! でも───」
シーシャ
「ああ、迷っていたらやられる。 もう戦いしかないようだよ
ネプギアちゃん、ネプテューヌちゃん!」
ネプテューヌ
「・・・うん、わたし、もう迷わない!
エルくんを助けよう、みんな!」
一同
「「「「「おおーーっ!!」」」」」
エルク?
「いい覚悟だ! 行くぜ、絶剣秘技·弐の型───絶影ッ!」
前のめりに構えを取り、次の瞬間ネプテューヌ達の視界から
目で追えないほどの高速移動によって姿を消した。
イーシャ
「消えた・・・!?」
ロティ
「この技って、師匠の・・・!」
ノワール
「そこよ!」
ブラン
「止める!」
しかし、襲い掛かって来るであろう斬撃を防いだ。
エルク?
「っ!」
ケーシャ
「ノワールさん、ブランさん!」
プルルート
「二人ともすごい~!」
エルク?
「・・・へえ、やるじゃねえか。 流石女神だな」
ノワール
「エルクの技に比べたらあなたの技なんて大したことないわ!」
ブラン
「ええ、この程度ならなんてことないわ」
ロティ
「エア·スラッシュッ!」
ノワールとブランが受け止めている間に、ロティがエア·スラッシュを放ち、
二人はそれぞれ左右に飛んで退避してそれが黒いエルク迫る!
エルク?
「絶剣·冥牙ッ!」
それに対し黒いエルクは、黒い飛ぶ斬撃を放ち、
ロティの技を打ち消しながら真っ直ぐ進む。
ロティ
「あたしの技が! ───うわっ!」
自分の技が押し負けた事に驚きつつ、間一髪の所でそれを回避した。
エルク?
「いい反応だな。 だがまだまだ行くぜ!
絶剣·冥破───乱!」
立て続けに追撃を放ち、黒い闇の魔力が噴き出す奔流を連続で起こし、全員を攻撃する。
エスーシャ
「くっ!」
アイエフ
「この技って、あの時の!」
ピーシェ
「ひゃあっ!?」
イストワール
「なんて威力・・・このままでは!」
漆黒の神威を地面に突き立て、尚も攻撃の手をゆるめないエルク。
そこにある物全てを破壊せんばかりの威力に、ただ回避することを余儀なくされる
ネプテューヌ達。
シーシャ
「大した技だが、背中ががら空きだよ! はあっ!」
そんな中、いつのまにかエルクの背後を取ったシーシャが蹴りを繰り出す!
エルク?
「甘いな!」
シーシャ
「な、なにっ!?」
エルク?
「隙だらけ、とでも思ったか?
これは釣りって言うんだよ。 おらあっ!」
シーシャ
「うあっ!」
しかし、その蹴りはエルクに届かず片手で止められ、
その足を掴んだエルクはそのままシーシャを投げ飛ばした!
ロティ
「センパイっ!」
シーシャ
「あたしなら大丈夫だ、ロティちゃん。
しかしなんて力だ・・・片手であたしを投げ飛ばすなんて・・・!」
イーシャ
「それだけじゃないわ。
彼の使うあの技、名前は違いますが・・・」
ネプテューヌ(大)
「うん、全部エルくんの技にそっくりだよ」
クロワール
「流石同一人物だな。 使う技まで同じかよ」
エルク?
「同じ? 俺の技をそいつのお上品なもんと一緒にすんじゃねえ。
やるからには完膚なきまでに叩きのめす! 俺の技は甘くないぜ!」
ユリウス
「・・・確かに、先程からのそなた攻撃に明確な殺意がある。
本当に彼女達を・・・!」
エルク?
「あ? だからハナから言ってんだろ。
俺の目的はババアへの復讐だ。
そのためならなんでも利用してやる!
こいつを強くするために女神の魂が必要だってんならなあ!」
うずめ
「えるっち、お前・・・!」
エルク?
「うずめ、お前にも俺の気持ち分かるだろ?
前の戦いでくろめって奴がゲイムギョウ界に復讐しようとしてたらしいが、
それもお前自身だったんだろ?
つまり、今の状況と全く同じってことだ」
うずめ
「うるせえ! 確かにあいつはそれを望んでた。 だが俺は違う!
それにえるっちだってお前と違って復讐なんて望んでねえ!
だからさっきねぷっちを守ったんだ!」
エルク?
「まあ、確かにそうだな。
だが復讐を望んでないなんて本当か?
さっきも言ったが俺はそこでのびてるそいつの憎しみの部分から生まれた存在だ。
それにそれは記憶が戻る前の話だろ? 今はどうか分からんぜ」
エルク
「・・・っ」
コンパ
「エルクさん・・・」
ピーシェ
「スキありーっ!」
プルルート
「ぶ~めらん!」
エルク?
「邪魔だ!」
ピーシェ
「いたー!」
ネプテューヌ
「ぷるるん、ピー子!」
プルルート
「ピーシェちゃん、大丈夫~?」
エルク?
「人の会話に割って入るんじゃねえよ。
大体お前らはなんなんだ、なんでそいつと一緒にいる?
神次元の一件が終わった今、もう一緒にいる意味なんてねえだろ。
お前らにとっても縁も所縁もないただの他人だろうが」
プルルート
「ううん、違うよ~。
エルくんはあたしのお友達だから、他人じゃないよ~」
ピーシェ
「えるく、ぴぃとあそんでくれたもん!
それにえるくはつよいんだぞー!」
エルク?
「・・・意味が分かんねえな。
そんなことでここまで来るかよ普通。
まあ、俺からすればカモがネギ背負ってやって来ただけだがな」
ネプギア
「そんな言い方・・・!」
エルク?
「いいよなお前は。
ユリウスに記憶を封印されながらも、向こうでこいつらと温々やってたんだろ?
だが俺は違う! お前がそうしていた間に、俺はずっと憎しみの中にいた!
あいつへの復讐を誓ってなぁっ!」
ブラン
「あなたの憎しみはそこまで・・・」
ネプテューヌ
「でも、そんなのって辛すぎるよ!」
エルク?
「戦闘中に敵に同情か? だったらお前らの魂を寄越せぇっ!」
黒いエルクは、再びネプテューヌ達に襲い掛かった!
ロム
「アイスキューブッ!」
ラム
「アイスストームッ!」
ロムがアイスキューブを撃ち出し、続けてラムが放ったアイスストームのふたつの
氷魔法が黒いエルクを包み込む!
エルク?
「参の型───
黒鉄による漆黒の障壁が、二人の魔法をかき消した!
ロム
「わたしとラムちゃんの魔法が・・・」
ラム
「そんな!」
エルク?
「こんなもんかよ、女神候補生の力ってのは」
ユニ
「舐めないで! フルフラットッ!」
ケーシャ
「私も続きます! バレットダンスッ!」
ユニとケーシャの精密射撃を撃ち込む!
エルク?
「伍の型───
振るうことで前方に斬撃の場を展開する霧刃を放ち、二人の全ての弾幕を斬り裂いた。
エスーシャ
「エクサスラッシュッ!」
ロティ
「グラビティ·ソードッ!」
エルク?
「中々だ・・・。 だが効かねえよ!」
エスーシャ
「くっ、みたいだな! だが・・・!」
ロティ
「ぎあさんっ!」
エルク?
「あ?」
ネプギア
「スラッシュウェーブッ!」
ネプテューヌ(大)
「畳み掛けるよ! レイジングラッシュッ!」
エルク?
「ちぃっ!」
ノワール
「続くわ! トルネードソードッ!」
エルク?
「くっ!」
ネプテューヌ
「いくよ、あいちゃん!」
アイエフ
「任せなさい、ネプ子!」
ネプテューヌ
「クロス───」
アイエフ
「ソウルズ───」
ネプテューヌ·アイエフ
「「コンビネーションッ!」」
エルク?
「がっ!」
エスーシャの雷を纏った斬撃と、ロティの大剣の重さと落下の勢いを利用した
重い一撃に、ネプギアのスラッシュウェーブを放ってそこに間髪いれずネプテューヌ(大)が
連続攻撃を仕掛けて、ノワールのトルネードソードで隙を作り、
最後にネプテューヌとアイエフの技でダメージを与える!
ロティ
「やった!」
ネプテューヌ(大)
「ナイスコンビネーション!」
エルク?
「ぐっ・・・はは、やるじゃねえか、今のは効いたぜ・・・」
黒いエルクは膝をつきながら不敵に笑いながらそう言う。
ビーシャ
「それでもわたしたちは容赦しないよ! 当たれー!」
エルク?
「っ!」
うずめ
「逃がさねえ! 夢幻粉砕拳ッ! オラァッ!」
エルク?
「ぐっ!」
ビーシャがバズーカを撃ち、回避した方向を先読みしたうずめが
怒涛のラッシュを仕掛ける。
黒いエルクはそれを防ぐも次第に防ぎきれなくなる。
うずめ
「そこだ! とりゃあーっ!」
エルク?
「調子に乗るなっ!」
ガードを崩した瞬間を見逃さずに渾身の拳撃を叩き込んだうずめだが、
すぐの立て直した黒いエルクとの拳がぶつかり合い、うずめは吹き飛ばされた。
ネプテューヌ
「大丈夫、うずめ!」
うずめ
「ああ、これくらいなんてことねえよ!
しかしいいパンチ持ってるじゃねえか、えるっち!」
エルク?
「俺をそんなふざけた名で呼ぶんじゃねえ。
にしても、流石は女神といったとこか。
やっぱ生身じゃキツいかもな」
ロティ
「それってどういう意味?」
エルク?
「こういう意味だよ。 おおおおぉぉッ!」
黒いエルクが魔力を高めると、周囲を覆っていた
彼を包み込んだ。
そして現れたのは、漆黒の鎧のようなものに身を包んだ禍々しい姿のエルクだった。
ビーシャ
「な、なにあれ・・・?」
ブラン
「まるで過去の光景で見た黒い怪物のような・・・!」
エルク?(異形化)
「ああ、まさに
名前をつけるなら───異形化だな」
ネプテューヌ
「異形化・・・?」
エルク?(異形化)
「そうだ。 具現化した人間の負の感情という闇を纏う力だ。
姿はともかく、個人的には結構気に入ってんだぜ」
ノワール
「私達でいうところの、女神化かしら」
ラム
「ただでさえ強いのに、変身しちゃうなんて・・・!」
エルク?(異形化)
「ならお前らもさっさと変身しろよ。
待っててやるから早くしな!」
シーシャ
「この人数相手に随分余裕だね。 でもそれが───」
ホワイトハート
「命取りだぜ! オラァッ!」
ネプテューヌ達は全員変身し、ブランが先陣を切って身の丈以上の戦斧を振り下ろす。
ホワイトハート
「なっ!?」
しかし、その一撃は異形化した腕にによって防がれた。
エルク?(異形化)
「効かねえよっ!」
ホワイトハート
「うあっ!」
それによって防いだエルクは、戦斧を弾いてブランを蹴り飛ばした。
ホワイトシスター(ロム)
「おねえちゃん!」
ホワイトシスター(ラム)
「よくもおねえちゃんを! くらいなさい!
氷剣·アイスキャリバーッ!」
姉が蹴り飛ばされるところを見たラムは、最強の氷魔法アイスキャリバーを唱えて
絶対零度によって創られた巨大な氷の剣がエルクに降り注ぐ!
エルク?(異形化)
「ふっ、アンチフィールド」
魔法を唱えた瞬間、エルクに迫っていたアイスキャリバーが一瞬にしてかき消され、
場に巨大な魔方陣が展開された。
ホワイトシスター(ラム)
「うそっ! わたしの魔法が消されちゃった!?」
アイエフ(爆炎覚醒)
「あれもエルクの魔法なの!?」
イーシャ(ゴールドフォーム)
「でも、それには詠唱というものが必要なはずじゃあ・・・」
エルク?(異形化)
「まあ、本来ならな。 だが詠唱破棄すればそれも必要ねえ」
イストワール
「詠唱破棄? それは無詠唱で魔法を発動させるということですか?」
エルク?(異形化)
「そういうことだ、イストワール。
俺とそいつの使う魔法には詠唱っつうそれを理解するための詩があるが、
こいつは言葉通りそのめんどくせえもんを破棄して瞬間的に発動させる技術だ。
ただしその分、威力と効力は落ちるけどな」
ホワイトシスター(ロム)
「えい、えい!」
ホワイトシスター(ラム)
「そんな、魔法が使えないわ!」
イーシャ(ゴールドフォーム)
「私も駄目です!」
コンパ
「わたしも魔法が使えないです!」
ルージュハート
「それではどうやって師匠を回復すれば・・・!」
エルク?(異形化)
「そうさせないための魔法だ。
そいつの持つ神威は俺にとっ厄介だからな。
だからまずはお前からだ!」
異形化したエルクは、素早く駆け出す!
パープルハート
「は、速いっ!」
シーシャ(ゴールドフォーム)
「あの鈍重そうな見た目でなんて速さだ!」
黒い鎧を纏ったような容姿をしたエルクの速さは、それに反した速度であり、
変身前の自分達では捕らえることすら困難なほどのものだった。
同じくゴールドフォーム化して身体能力を強化したシーシャがそう言葉を漏らした。
エルク?(異形化)
「もちろんそれだけじゃないぜ! 殺傷力も上がってるってなあ!」
コンパ
「え・・・?」
アイエフ(爆炎覚醒)
「コンパっ!」
異形化したエルクは、ネプテューヌ達をすり抜けるようにコンパに目線をやる。
ホワイトハート
「こっから先は───」
イエローハート
「いかせないよ!」
エルク?(異形化)
「ちっ!」
ブランとピーシェは、コンパを守るようにエルクに立ちはだかり、
双方の武器が激しくぶつかり合う!
ホワイトハート
「こいつ、さらに力が上がってやがる!」
イエローハート
「でも、負けないぞー!」
エルク?(異形化)
「邪魔だっ!」
ルージュハート
「師匠とコンパはやらせません! はあっ!」
ブランとピーシェが受け止めているエルクの背後を、ロティが両剣を振り下ろす。
エルク?(異形化)
「うぜぇっ!」
ルージュハート
「きゃあっ!」
しかし、エルクの背から6枚の漆黒の翼が生え、
それによってロティの攻撃を防いで吹き飛ばした!
イエローハート
「ろてぃ!」
ブラックシスター
「
エルク?(異形化)
「っ!」
ユニが放った極太レーザーを飛翔して回避した。
ブラックシスター
「飛んだっ!?」
イーシャ(ゴールドフォーム)
「クライムインパルスッ!」
ブラックハート
「ヴォルケーノダイブッ!」
それを見たイーシャは地上から、ノワールは空中から技を繰り出し、
黄金と灼熱の剣撃がエルクを空中で挟撃した。
エルク?(異形化)
「甘いぜ! 陸の型───
ブラックハート·イーシャ(ゴールドフォーム)
「「きゃあっ!」」
その時、エルクは空中で身を翻しながら、
拡散する斬撃を放つ技黒妖で二人を返り討ちにする。
エスーシャ(ゴールドフォーム)
「イーシャ!」
ブラックシスター
「大丈夫、お姉ちゃん!」
ブラックハート
「ええ、平気よ」
イーシャ(ゴールドフォーム)
「私も大丈夫です。 ですが・・・」
ホワイトハート
「ああ、なんて力だ。 こっちは多人数がかりだぞ・・・!」
グリーンハート
「それだけエルちゃん・・・いえ、彼の力が上回っているということでしょう」
アイリスハート
「あまり認めたくないけど、そうみたいねぇ」
ルージュハート
「師匠・・・!」
エルク?(異形化)
「・・・この一万年で女神の力も衰えたもんだな。
あのババアに当時の記憶を観せてもらったが、
これならそん時の四女神共の方がマシってもんだぜ」
ブラックシスター
「な、なんですって!?」
エルク?(異形化)
「怒鳴るなよ、ユニ。 だって事実だろ?」
オレンジハート
「言ってくれるじゃん。
でもでも、うずめ達の力はこんなものじゃないよ!」
エルク?(異形化)
「まあ、だろうな。
そんじゃあ互いに様子見は終いってことで───」
パープルハート
「ええ、ここからは本気で行かせてもらうわ!
行くわよ、みんな!」
エルク?(異形化)
「ははは、そうこなくちゃなあっ!」
エルクはさらに魔力を高めて
ブラックシスター
「デスペラードッ!」
ケーシャ(ゴールドフォーム)
「スタイリッシュスネークッ!」
ビーシャ(ゴールドフォーム)
「メガトン弾頭ッ!」
エルク?(異形化)
「はあっ!」
ビーシャ(ゴールドフォーム)
「うそっ! 砲弾を斬った!?」
アイエフ(爆炎覚醒)
「くらいなさい! 烈火死霊斬ッ!」
パープルハート
「ブレイズブレイクッ!」
エルク?(異形化)
「冥皇爪ッ!」
アイエフ(爆炎覚醒)
「なんて一撃───きゃあっ!」
パープルハート
「あいちゃん!」
エルク?(異形化)
「よそ見してる場合か? はあっ!」
パープルハート
「きゃあっ!」
パープルシスター
「お姉ちゃん!」
自身の右腕を漆黒の爪に変える冥皇爪で、アイエフとネプテューヌに反撃した。
ルージュハート
「ならば次はあたしが! ランサ·ロンドッ!」
エルク?(異形化)
「いい一撃だが、そんなんじゃ俺は殺れねえぞ、ロティ!」
ルージュハート
「そうみたいですね・・・。
でもあたしは一人ではありませんから!」
エルク?(異形化)
「なに・・・?」
ホワイトハート
「ロティ、離れてろ!
ゲッターラヴィーネッ!」
グリーンハート
「シレットスピアーッ!」
パープルシスター
「プラネティックディーバッ!」
ユニとケーシャの弾幕による牽制の後、
一瞬の隙を突いてビーシャが撃ち出すも斬り裂かれたことによって生じた爆発の煙幕に紛れ、
アイエフとネプテューヌが接近戦に持ち込んで仕掛けるも防がれてしまうが、
そこにロティがさらに追撃を加え、ブランの掛け声で後退してエルクの頭上と前方と
背後からブラン、ベール、ネプギアが攻撃した。
ホワイトシスター(ラム)
「やった!」
ホワイトシスター(ロム)
「や、やっつけたの・・・?」
ルージュハート
「いえ、まだです!」
エルク?(異形化)
「・・・ああ。 だが、今のは効いたぜ。
異形化してなかったらヤバかったかもな」
パープルシスター
「あれだけの攻撃を受けて、まだ立つなんて・・・!」
エスーシャ(ゴールドフォーム)
「化け物め!」
イエローハート
「だったらもう一回やるだけだよ! とりゃーっ!」
オレンジハート
「うずめも行くよーっ!」
アイリスハート
「あたしも付き合うわよ、うずめちゃん」
ネプテューヌ達の猛攻の続けて、今度はうずめ達が仕掛ける!
アイリスハート
「ハープーンスピアッ!」
エルク?(異形化)
「っ!?」
アイリスハート
「ふふ、逃がさないわよ!」
オレンジハート
「絶叫咆哮! わああぁぁぁぁァっ!」
エスーシャ(ゴールドフォーム)
「斬鉄剣ッ!」
シーシャ(ゴールドフォーム)
「大剣乱舞ッ!」
イエローハート
「ガードストライクッ!」
エルク?(異形化)
「なにっ!?」
シーシャ(ゴールドフォーム)
「ガードが崩れた! 今だ、ロティちゃん!」
ルージュハート
「はいっ!」
プルルートの鞭のように伸ばした剣でエルクを絡め取って動きを封じ、
うずめの音波攻撃にエスーシャとシーシャの斬撃、
そしてピーシェのガードストライクで防御を崩した所に、ロティが仕掛けた!
ルージュハート
「行きます! アストラル·クリムゾンッ!」
深紅に染まった巨大な剣になった両剣を思い切り振り下ろしたそれがエルクを叩き斬り、
赤い閃光が迸った!
ビーシャ(ゴールドフォーム)
「ロティ、すごい!」
パープルハート
「なんて威力なの・・・!」
ホワイトハート
「はっ、新米がやるじゃねえか!」
エルク?(異形化)
「ああ、まさかお前に膝をつかされるなんて思わなかったぜ、ロティ!」
アイリスハート
「くっ!」
大きなダメージを受けたものの、それでもエルクは自分の右腕に絡まったプルルートの
剣を掴んで、プルルートを引き寄せた!
エルク?(異形化)
「壱の型───
イエローハート
「ぷるるとっ!」
左手の逆手に持った漆黒の神威による黒き一閃が、
割って入ってきたピーシェごとプルルートを吹き飛ばした!
イエローハート
「うう、いたい・・・!」
アイリスハート
「ピーシェちゃん! ・・・やってくれるじゃない!」
そこからさらに戦闘は激化し、味方入り乱れての乱戦になる。
こちらは人数にして19人に対して敵はエルク一人と数で圧倒的有利なはずだが、
まるでそれをものともしない激しい攻撃が、次第にネプテューヌ達を追い詰めて行く。
エルク?(異形化)
「冥皇剣ッ!」
ホワイトハート
「くそっ! このバカ力が・・・! うあぁぁっ!」
ホワイトシスター(ロム)
「おねえちゃん!」
ホワイトシスター(ラム)
「わたしたちも魔法が使えたら・・・!」
ルージュハート
「こちらは全員で仕掛けてるのに、こうも追い詰められるなんて!」
シーシャ(ゴールドフォーム)
「一見荒々しい戦い方だが隙がない。 それになにより───」
ケーシャ(ゴールドフォーム)
「はい。 彼の背中の翼が背後からの攻撃だけじゃなく、
私とユニさんの狙撃まで防がれてしまいます」
イーシャ(ゴールドフォーム)
「加えて、こちらは魔法を封じられていますわ。
わたくしは槍術がありますが、魔法を主体としているロムちゃんとラムちゃんには
堪えますわね」
ホワイトシスター(ラム)
「もー!なんで魔法が使えないのよ! 正々堂々戦いなさいよー!」
エルク?(異形化)
「おいおい、そんな大人数でなんて様だよ。
そんなんじゃ俺を倒すことなんてできないぜ」
ブラックハート
「偽者のくせに、調子に乗って・・・!」
エルク?(異形化)
「偽者なんてひどい言い草だな、ノワール。
まあこんなナリだからそう思うのも無理もねえかもな。
でもそのお陰で俺は強くなれた!
ああ、体の奥底から力が溢れてくる!
最高の気分だ! ははは! ははははは!」
パープルハート
「エルくん・・・」
ホワイトシスター(ロム)
「こ、こわい・・・」
グリーンハート
「・・・これが本当にもう一人のエルちゃんだというのですの?
今更ですが、別人過ぎますわね・・・!」
エルク?(異形化)
「俺をあんな弱い奴と一緒にするんじゃねえ!
実戦経験じゃお前ら方が上かもしれねえが、殺しなら俺の方が上だ!」
イストワール
「・・・確かにユリウスさんも仰った通り、彼からは皆さんに対する殺意を感じます。
先程の一撃だって本気でブランさんを!」
ホワイトハート
「確かにあれはヤバかった。
防御してなかったら今頃は真っ二つだったかもな・・・」
エルク?(異形化)
「俺も防がれるなんて思わなかったがな」
ホワイトハート
「へっ! 踏み込みが甘いんだよ!」
エルク?(異形化)
「そうかい。 ───なら、今度はちゃんと殺してやるよ!」
パープルハート
「行くわよ、みんな!」
空中へ飛翔したエルクを追うように、女神達もネプテューヌに続いて舞い上がった。
エルク?(異形化)
「弐の型───絶影ッ!」
ブラックハート
「そんなもの無駄よ!」
ホワイトハート
「何度でも止めてやるぜ!」
エルク?(異形化)
「それはどうかな?」
ブラックハート
「えっ・・・? きゃあっ!」
ホワイトハート
「ノワール! うあっ!」
パープルハート
「ノワール、ブラン!」
女神達
「「「「「きゃあぁぁぁっ!」」」」」
初手のように絶影を真っ向から受け止めようとしたノワールとブランだが、
構える間もなく二人を薙ぎ倒し、そのままの勢いでネプテューヌ達に襲い掛かった!
ブラックハート
「ど、どうして!? 一度は止めたはずなのに!」
グリーンハート
「やはり、異形化の影響でしょうか・・・」
エルク?(異形化)
「ご名答。 っつうか変身したら技が強くなるなんて常識だろ。
変身前の威力だと思ってたかくくってると首が飛ぶぜ」
ケーシャ(ゴールドフォーム)
「ノワールさん! 皆さん!」
イーシャ(ゴールドフォーム)
「女神様達が、一撃で・・・!?」
ビーシャ(ゴールドフォーム)
「ね、ねえ、わたしたちも援護した方がいいんじゃない?」
海男
「いや、それだと皆に当たってしまう可能性がある」
ユリウス
「ああ、だからこそ皆を空中戦へ誘ったんだろう」
イストワール
「では、皆さんは彼の術中にはまってしまったということですか?」
シーシャ(ゴールドフォーム)
「悔しいが、そういうことだろうね」
エルク?(異形化)
「(やっぱ撃ってこねえか。 ま、そのためにこいつらを誘い込んだんだがな)
まさかもう終わりってわけじゃねえよな?」
アイリスハート
「まぐれで当たったからって、調子に乗りすぎじゃない?
油断してると痛い目見ることになるわよぉ?」
イエローハート
「そーだそーだ! ぴぃがやっつけてやるー!」
エルク?(異形化)
「はは、やれるもんならやってみな! 漆の型───
漆黒の神威を振るった軌跡から四体の黒い狼が現れ、
それらが一斉にネプテューヌ達に襲い掛かった!
ブラックシスター
「ちょっと、なによあれ!?」
パープルハート
「みんな、気を付けて!」
ブラックハート
「私が薙ぎ払ってやるわ! トルネードソードッ!」
ノワールは迫り来る影狼を迎撃するためにトルネードソードを繰り出す!
ブラックハート
「よけた!? きゃあっ!」
オレンジハート
「のわっち! このぉっ!」
パープルシスター
「ミラージュ·ダンスッ!」
ノワールのトルネードソードをかわし、素早く背後を取った影狼はノワールを蹴り飛ばし、
うずめが飛び蹴り放って怯んだ隙を突いてネプギアがミラージュダンスで仕留めた。
パープルシスター
「大丈夫ですか、ノワールさん!」
オレンジハート
「うずめ達が仇を討ったからね!」
ブラックハート
「私なら平気よ。 って勝手に人を殺さないで!」
ホワイトシスター(ロム)
「えいえい!」
ホワイトシスター(ラム)
「こ、こっちに来ないでよ!」
エルクによって魔法を封じられている二人は、ロッドを振り回して応戦していが、
やはり主力である魔法を封じられてしまっては厳しい。
アイリスハート
「ドライブファングっ!」
しかし、プルルートが頭上から奇襲を仕掛けて影狼を串刺しにした。
アイリスハート
「小さい子を狙うなんて、いけないわねぇ」
ホワイトシスター(ロム)
「プルルートさん!」
ホワイトシスター(ラム)
「ありがとう、プルルート! 助かったわ!」
アイリスハート
「うふふ、どういたしまして。 お礼なら体で、ね?」
ホワイトハート
「食らいやがれ! テンツェリントロンペッ!」
ブラックシスター
「パラライズショットッ!」
グリーンハート
「そこですわ! プープルアセンスバーストッ!」
ブランの近接攻撃に加えて、ユニのパラライズショットによる援護射撃で麻痺させ、
ベールが舞を思わせる華麗な槍術で葬った。
グリーンハート
「華麗に決まりましたわね」
ホワイトハート
「ざまあ、みやがれ!」
ブラックハート
「技に生物としての意思があるなんて・・・」
グリーンハート
「ええ、油断なりませんわね・・・」
ルージュハート
「くっ、素早いですね!」
パープルハート
「落ち着いて、ロティちゃん。 まずは相手の動きを止めるわよ。
デルタスラッシュッ!」
ネプテューヌは、影狼にデルタスラッシュを放って、
形成された三角形の斬撃で動きを封じる。
パープルハート
「今よ、ピー子、ロティちゃんっ!」
イエローハート
「よーし! ろてぃ、行くよーっ!」
ルージュハート
「はいっ!」
イエローハート
「バーサーカーファングッ!」
ルージュハート
「ペネトレイト·スティングッ!」
ピーシェとロティのふたつの技が合わさった黄色と紅の軌跡が、影狼を貫いた!
イエローハート
「やったね! ねぷてぬ、ろてぃ!」
ルージュハート
「うまくいってよかったです!」
パープルハート
「二人とも、やったわね!」
アイリスハート
「そっちは終わったかしら、ねぷちゃん?」
パープルハート
「ぷるるん。 ええ、こっちは大丈夫よ」
オレンジハート
「後は黒いえるっちだけだね!」
ネプテューヌの下に集った女神達は、奥に控えているエルクを見据える。
そんな彼女達に対し、エルクは余裕の笑みを浮かべている。
エルク?(異形化)
「影狼を倒したか。 腐っても女神、これくらいは当然か」
アイリスハート
「偉そうに見下してないで降りてきたらどう?
やられた分は倍にして返してあげるわよ」
エルク?(異形化)
「くくく、相変わらずドSだな、プルルート。 なら───!」
エルクは抜刀し、構えを取った。
エルク?(異形化)
「肆の型───
そのままの神威を振り抜くと、鋭い斬撃がネプテューヌ達を襲う!
ブラックハート
「なっ!」
ホワイトハート
「ロム、ラム!」
ホワイトシスター(ロム)
「きゃあっ!」
ホワイトシスター(ラム)
「もう、なんなのよ!」
エルク?(異形化)
「そこだっ!」
相手との距離を無視して斬撃を放つ虚空を繰り出し、
生じた隙を逃さずにエルクはプルルートに接近する。
エルク?(異形化)
「よぉ、望み通り来てやったぜ?」
アイリスハート
「っ!」
パープルハート
「ぷるるんっ!」
エルク?(異形化)
「冥皇爪·葬牙ッ!」
プルルートを捕らえたエルクは、自身の右腕を漆黒の爪に変える冥皇爪を巨大化させ強化した葬牙で、引き裂こうとそれを振り上げた!
パープルハート
「ぷるるんっ!」
イエローハート
「ぷるるとっ!」
ホワイトハート
「くそっ! させるかよ!」
その時、全ての女神がプルルートを守ろうと、エルクに向かって一斉に駆け出した!
エルク?(異形化)
「馬鹿が! 参の型───
女神達
「「「「「きゃあああっ!!」」」」」
しかし、エルクの黒鉄によって全員吹き飛ばされてしまった。
エルク?(異形化)
「どうした、やられた分は倍返しするんじゃなかったのか?」
アイリスハート
「くっ・・・!」
イエローハート
「いたたた・・・」
ルージュハート
「今のもさっき見た・・・」
グリーンハート
「ええ、ですが変身前と比べて威力が桁違いですわ・・・!」
エルク?(異形化)
「攻撃と防御を兼ね備えた技だ。
さっきみたいに吹き飛ばさすには丁度いいだろ?」
ブラックハート
「だったら、皆で囲うだけよ!」
エルク?(異形化)
「ははっ、数にもの言わせりゃあ勝てるって? 学習能力皆無かよ!」
ホワイトハート
「うるせえ! 行くぞお前ら!」
ブランの掛け声で、女神達はエルクを囲うように陣形を取る。
エルク?(異形化)
「で? こっからどうすんだ?
また性懲りもなく突っ込んでくるだけか?」
パープルハート
「いいえ、無闇に戦ってもあなたに勝てないことは分かってるわ」
エルク?(異形化)
「なんだよ、諦めんのか?」
パープルハート
「違うわ。 わたしたちは仲間ってことよ」
エルク?(異形化)
「はあ? 何言って───がっ!」
その時、ビーシャによる地上からの援護砲撃がエルクに命中した。
ビーシャ(ゴールドフォーム)
「当ったりー!」
エルク?(異形化)
「ちっ・・・!」
ブラックハート
「確かにさっきはやられたけど、今度はそうはいかないわよ!」
エルク?(異形化)
「そうかよ。 こりゃあ楽しめそうだ!」
ブラックシスター
「言ってなさい! ブレイブカノンッ!」
ユニの持つ、大型ライフルからレーザーが放たれた!
エルク?(異形化)
「攻撃が見え見えだぜ!」
ブラックシスター
「ええ、アンタがそうやって避けるのは分かってるわ! だから───」
パープルハート
「わたしと───!」
ルージュハート
「あたしたちが───!」
パープルハート·ルージュハート
「「あなたを倒す!」」
エルク?(異形化)
「っ!?」
エルクは二人の攻撃に備え、背中の六つの漆黒の翼で防御体制を取ったが・・・。
シーシャ(ゴールドフォーム)
「そこだ! シーバスターッ!」
エルク?(異形化)
「がっ! あの女・・・!」
腕に装備した小型キャノン砲で撃ち出したそれが、
手薄になった背中に命中した。
パープルシスター
「シルヴァーテイルッ!」
ルージュハート
「トライ·ストライクッ!」
エルク?(異形化)
「ぐあっ!」
のけ反った隙を突き、ネプギアとロティが舞うような連続攻撃と、
神速の三段突きダメージを与える。
イエローハート
「ヴァルキリークローッ!」
オレンジハート
「もう一回行くよ! 我流·夢双連撃ッ!」
そこに間髪入れずピーシェとうずめの爪と拳の嵐が、
反撃を許さずエルクを追い込む!
エルク?(異形化)
「(これじゃあ反撃できねえ・・・!) くそがっ!」
アイリスハート
「二人とも、そのままのお願いねぇ!」
二人がぶつかり合っている時、再びプルルートが頭上からエルクに仕掛ける。
アイリスハート
「ひれ伏しなさぁい!」
エルク?(異形化)
「ぐおっ!」
何の躊躇も容赦も手加減もなく、プルルートは思い切りエルクの頭を踏みつけた!
アイリスハート
「あっはっはっは! ざまあないわねぇ!」
エルク?(異形化)
「くっ・・・! てめぇ・・・!」
ケーシャ(ゴールドフォーム)
「させません! ツインビットッ!」
エルク?(異形化)
「っ! ケーシャ・・・!」
ブラックハート
「今よ! インフィニットスラッシュッ!」
エルク(異形化)
「~っ!」
ケーシャのキャノン砲で動きを止め、そこにノワールが仕掛ける。
全女神の中でトップクラスの機動力によって繰り出されるインフィニットスラッシュは、
ダメージを受けたエルクを防御する間も与えず、
空中で縦横無尽に駆けながら斬り刻む。
グリーンハート
「追撃しますわ! レイニーラトナビュラッ!」
エルク?(異形化)
「ぐあっ!」
続けてベールが卓越したレイニーラトナビュラを繰り出す。
エルク?(異形化)
「(なんだこいつら、急に動きが・・・!) くそっ! 調子に乗りやがって!」
ブラックシスター
「逃がさないわよ! ネプギア!」
パープルシスター
「うん!」
後退したエルクを精密射撃で援護し、ネプギアが剣と銃性能を併せ持った
ビームランチャーを携えて駆け出す!
パープルシスター
「行きます! プラネティックディーバ!」
ビームランチャーのリミッターを外し、最大出力で放たれたそれは、
エルクの防御を崩すなど簡単だった。
エルク?(異形化)
「なんだとぉっ!?」
パープルシスター
「お姉ちゃん、お願い!」
パープルハート
「ええ、これで決めるわ! ネプテューンブレイクッ!」
ネプギアの攻撃によってガードを崩された隙を見逃さず、
ネプテューヌが放つ大技ネプテューンブレイクがエルクを捕らえた。
紫の軌跡が描く幾度にも重なる斬撃が、無防備のエルクに大ダメージを与えた。
パープルハート
「これで最後よ! はあぁぁぁぁっ!」
エルク?(異形化)
「ぐあぁぁぁぁっ!」
トドメに放った一撃がエルクを貫き、空中で大爆発を起こした!
ホワイトシスター(ロム)
「わたしたち、魔法が使えなくてほとんど何もできなかったけど・・・」
ホワイトシスター(ラム)
「うん。 おねえちゃんやみんなもだけど、ネプテューヌちゃんもすごい!」
アイエフ(爆炎覚醒)
「流石女神ね。 人間が踏み込める領域じゃないわ」
コンパ
「エルクさん、ねぷねぷたちが勝ったですよ!
エルク
「・・・」
決して常人が入れない激しい空中戦を制したのは、
高めた連携で押しきった女神達だった。
エルク?(異形化)
「くっくっく、なるほどなぁ。 数にもの言わせ連携で来たってわけか。
しかも今までに比べて高くなってやがる。
確かに一人の俺じゃあマネできない戦い方だ」
ルージュハート
「そ、そんな・・・あれだけの攻撃を受けてもまだ・・・!?」
イエローハート
「ぴぃたち、あれだけ攻撃したのに!」
パープルハート
「効いてないの!?」
エルク?(異形化)
「いや、ちゃんと効いてるさ。
かなりのダメージを受けちまったが、どうしたもんか・・・」
誰もが勝利を確信し、喜んでいたのも束の間、
晴れた爆風からエルクが現れた。
そして彼はそんなネプテューヌ達を嘲笑うかのように魔法を唱えた。
エルク(異形化)
「━黒き闇よ、痛みを忘れる癒しとなれ━ ダークヒール」
それが発動すると、闇の波動がエルクを包み込みんで傷が回復した。
ホワイトハート
「回復魔法だと!?」
ホワイトシスター(ラム)
「なんで!? 魔法は使えないんじゃなかったの!?」
エルク?(異形化)
「ああ、お前達はな。 だが俺は使えるぜ」
ホワイトシスター(ロム)
「そんなのずるい!」
ホワイトシスター(ラム)
「そーよそーよ! わたしとロムちゃんは使えないのに!」
エルク?(異形化)
「言ってろ。 わざわざ自分まで不利になる魔法なんて使うかよ。
っとまあ、話はここまでだ。
楽しませてくれた礼にいいもの見せてやるよ」
そう言ってエルクは漆黒の神威を上段に構える。
するとそれに闇の魔力が渦巻くように結集し、神威に纏った。
エスーシャ(ゴールドフォーム)
「なんだ、あれは・・・!」
アイエフ(爆炎覚醒)
「まさに闇って感じね・・・!」
イストワール
「邪悪な魔力を感じます!」
コンパ
「エ、エルクさん・・・!」
エルク
「皆・・・!」
ホワイトハート
「おいおい、なんだよあれは!」
イエローハート
「うぅ、気持ち悪い・・・!」
パープルハート
「まだこんな力を隠し持ってたなんて!」
ブラックハート
「あんなのまともに受けたらひとたまりもないわね! 皆、止めるわよ!」
それを見た地上にいるアイエフ達はもちろん、空中にいる女神達も戦慄する。
エルクの持つ神威が纏う全てを飲み込もうとするその禍々しい闇に。
そしてそれを阻止しようと女神達が一斉に駆け出した。
エルク?(異形化)
「もう遅い! 終の型───
全員
「「「「「きゃあぁぁぁっ!!」」」」」
止めに入るも間に合わず、エルクの放った命喰は、空中にいる女神達だけでなく、
地上にいる他の仲間達をも飲み込むほどの威力だった。
振り下ろされたそれは天地を覆い尽くす文字通り命を喰らうかのような闇が
襲い掛かった!
それを受けてしまったネプテューヌ達女神は地上へ叩き落とされ、
全員の変身が解けてしまった。
ノワール
「女神化が・・・解けた?」
ベール
「確か彼の持つ神威は、ゲハバーンという剣と同じ力があると・・・」
エルク?(異形化)
「正確にはアンチクリスタルっつう物らしいがな。
お前ら女神からすれば天敵ってわけだ。
頼みのシェアエネルギーを無効化しちまうんだからな」
ネプテューヌ
「エル・・・くん・・・」
エルク?(異形化)
「・・・そんな目で見るなよ、ネプテューヌ。
安心しな、いたぶる趣味はねえから一撃で終わらせてやるよ」
異形化したまま地に這いつくばるネプテューヌに近付き、
彼女を冷たく見下ろすように神威を突き付ける。
ネプギア
「やめて・・・やめて、お兄ちゃん!」
アイエフ
「ネ・・・ネプ子・・・!」
エルク?(異形化)
「心配しなくとも、ネプテューヌの次はお前らだ。
女神じゃない奴も混じってるが、まあ足しにはなるだろ」
ノワール
「ふ、ふざけないで! あなたの思い通りになんか・・・うっ!」
ユニ
「お姉ちゃんっ!」
エルク?(異形化)
「そんな満身創痍な体で何ができる。
お前の魂も頂くからそこで待ってろ、ノワール」
ノワール
「なんですって・・・!」
ユニ
「お兄ちゃん、そんな言い方・・・」
エルク?(異形化)
「うるせえ、俺をそう呼ぶんじゃねえ!
俺をあんなやつと一緒にするな!」
ユニ
「ひっ!」
エルク?(異形化)
「ちっ、まあいい。
邪魔者もいなくなったことだし、改めてお前の魂貰うぜ!」
ユニを恫喝して黙らせ、エルクは再び神威をネプテューヌに突き付けた。
仲間達
「「「「「ネプテューヌっ!!」」」」」
ネプテューヌ
「エルくん・・・!」
エルク?(異形化)
「くっ、なんだ! この光は・・・!?」
エルクの凶刃が自分に迫ったその時、ネプテューヌは心の中で強くエルクを想った。
その瞬間ネプテューヌだけでなく、その場にいる仲間達全員が輝き出し、
思わずエルクは腕で顔を隠して後退る。
ノワール
「こ、この光って・・・」
ブラン
「ええ、エルクの光だわ・・・」
ネプギア
「はい、優しくて温かいこの感じ、お兄ちゃんのです」
コンパ
「エ、エルクさん! 急にどうしたですか!? 体が光ってます!」
エルク
「・・・感じる、これがネプテューヌの・・・皆の想い」
イストワール
「ネプテューヌさんの想いが、エルクさんのホーリィクリスタルを通して
それが届いたということでしょうか?」
ユリウス
「ああ、恐らくな。 私もこの現象を知っている。
それを宿した者が皆からの想いが強いほど輝きを増す奇跡の光だ」
エルク
「ありがとうコンパ、僕ならもう大丈夫」
コンパ
「エ、エルクさん・・・!」
エルク
「君はここに居て。 皆は───僕が守る!」
コンパにそう言い残し、立ち上がったエルクは皆の下へと駆け出すのであった。
皆様、お久し振りです!
この作品を読んでくださる読者様もそうでない方もお待たせしました。
リアルでの多忙であまり手がつけられず、
気が付くと前の投稿から四ヶ月経ってたという・・・。
下書きがなくなってしまったので投稿頻度が落ちるかもしれないです。
なので気長に待っていただけると幸いです。
ごめんなさい・・・。
ここで闇エルクの使う型を紹介したいと思います。
壱の型 狩魔:逆手に持った神威による黒き一閃。
弐の型 絶影:高速移動を伴った斬撃。
参の型 黒鉄:自分を中心とした周囲に黒い障壁を作り出す攻防一体の技。
肆の型 虚空:相手との距離を無視した斬撃を放つ。
伍の型 霧刃:前方に斬撃の場を作り出す。
陸の型 黒妖:空中で体を翻して拡散する斬撃で全方向を攻撃する。
漆の型 影狼:振るった軌跡から複数の闇の魔力で作った狼を召喚する。
終の型 命喰:結集した力を一気に解放し、広範囲を攻撃する。
以上です。
戦闘描写も久し振りだから少し変かも・・・?