光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第78話

《前回までのあらすじ》
エルクの精神世界の最深部で、彼の憎しみの化身と戦い、
それを受け入れてバーンズ達とネプテューヌ達の言葉を聞いたエルクは、
皆と生きることを決めて、現実世界へと戻るのであった。


♯ 78 帰還

          ━ プラネテューヌ教会 エルクの部屋 ━

 

 

ネプテューヌ

「う、う~ん・・・」

 

ネプギア

「ここって、お兄ちゃんの部屋・・・だよね?」

 

ネプテューヌ(大)

「それじゃあわたしたち、戻ってきたんだね」

 

イストワール

「はい、そのようですね」

 

クロワール

「まさか人の精神世界へ行くことになるなんて思わなかったな」

 

うずめ

「後はえるっちが起きるのを待つだけだな」

 

海男

「そうだね、うずめ。

 オレ達が思っていたよりも遥かに辛い過去だったね・・・」

 

ユリウス

「エルク・・・」

 

 

まどろむ意識の中、目を覚ましたネプテューヌ達はもちろん、

ユリウスもいまだに昏睡状態のエルクを心配そうに見つめる。

あの時自分が使命から逃げ出さずに当時の四女神と共にゲイムギョウ界を守り続けていれば

彼もきっとこんな辛い思いをせず、アルトスの集落の人達も犠牲にならずに

済んだのかもしれないという罪悪感が、ユリウスの心に重くのし掛かる。

それでも自分はその償いのため、なによりエルクを想って彼の回復を待った。

 

 

エルク

「・・・ぅ・・・」

 

ネプテューヌ

「っ! エルくんっ!」

 

エルク

「うっ! ネ、ネプテューヌ・・・?」

 

 

エルクの手を握りながら目覚めを待っていたネプテューヌは、

感極まってエルク抱き着いた。

 

 

ネプギア

「お、お姉ちゃん! お兄ちゃんまだ起きたばかりだから・・・!」

 

ネプテューヌ

「ああ、ごめんごめん! 嬉しくってつい・・・」

 

エルク

「ここは・・・僕の部屋・・・だよね?

 確か僕はクロノスと戦って・・・」

 

ユリウス

「記憶が混濁しているようだな。

 無理もない、こちらの記憶ではそこから途切れているからな。

 エルク、精神世界での事を覚えているか?」

 

エルク

「・・・うん、覚えてるよ。

 皆が僕を迎えに来てくれたこと、そして憎しみの部分の僕と戦ったこと。

 皆、迷惑掛けてごめんなさい・・・」

 

ノワール

「何言ってるのよ、誰もそんなこと思ってないわ。

 でも本当によかったわ。 心配したんだからね・・・!」

 

エルク

「ノワール・・・」

 

ロティ

「ねえ師匠、大丈夫なの?」

 

エルク

「まだはっきりはしてないけど、体の方は大丈夫だよ。

 情けない師匠でごめんね、ロティ」

 

ロティ

「師匠は情けなくなんてないよ!

 あたし知らなかった、師匠にあんな辛い過去があったなんて・・・。

 あんなの・・・師匠がかわいそすぎるよ・・・!」

 

エルク

「・・・君が泣くことじゃないよ、ロティ。

 でもありがとう、僕なら大丈夫だから。

 それに皆もこんな僕を受け入れてくれて、本当にありがとう・・・!」

 

 

エルクは頭を深々と下げて、皆に感謝した。

 

 

エルク

「今でも鮮明に覚えてる。

 邪力(タナトス)に侵された集落の皆を殺したことを。

 あの時、神威を持ってても何も出来なかった弱い自分が、

 父さんとの約束も守れなかった自分が情けなくて、とても悔しかった・・・!」

 

ネプテューヌ

「エルくん・・・」

 

エルク

「・・・でも、僕は前に進む。

 僕のために危険を省みずに来てくれたこと皆に応えるためと、

 どこかで生きてるかもしれないマーブルを見つけるためにも!」

 

ロティ

「師匠・・・!」

 

うずめ

「どうやら、完全復活したみたいだな、えるっち」

 

イストワール

「そのようですね。 本当によかったです」

 

海男

「ああ。 今やえるっちはオレ達の中心となっているからね。

 もちろんオレも自身も友としてとても嬉しいよ。

 そうだろうユリウス。 ・・・ユリウス?」

 

ユリウス

「・・・」

 

 

皆がエルクが立ち直った事に喜ぶ中、ユリウスは一人だけ剣呑な顔をしていた。

そして彼は、次のように口を開いた。

 

 

ユリウス

「エルク、そなたの辛い過去は私にも原因がある。

 だから私を恨んでくれてもかまわない。

 この戦いが終わった暁には・・・私を斬るがいい。

 そなたにはその権利がある」

 

エルク

「っ!?」

 

ネプテューヌ

「ユ、ユーくん! 何言ってるさ!?」

 

ネプギア

「そ、そうですよ! 自分を斬っていいなんて!」

 

エルク

「・・・ユリウス、本気で言ってるの?」

 

ユリウス

「ああ、私は本気だ。

 集落で起きた悲劇は、元を言えばクロノスの封印が弱まった事に

 気付けなかった私にある。

 エリス達と共にゲイムギョウ界の秩序と平和を守るために歩んでいれば、

 封印した奴から目を離さなければ、それが弱まっている事に気付き、

 あのような事は起こらなかったはずだ。

 私のいたらなさが・・・そなたの家族を殺したのも同然だ・・・!

 私もクロノスと変わらないのかもな・・・」

 

エルク

「ユリウス・・・」

 

ユリウス

「故にエルク、先程も言ったようにそなたには私にそうする権利がある。

 これが・・・私自身への罪に対する償いだ」

 

ユニ

「償いって・・・。 

 でもユリウスは大昔にこの世界のために戦ってくれたじゃないですか!」

 

ブラン

「そうね。 当時極光の守護神だったあなたがいなかったら、

 ゲイムギョウ界は滅んでいたかもしれないわ」

 

イストワール

「ユリウスさん、約束しましたよね?

 本当に償いたいという気持ちがあるのなら、生きてエルクさんの力になると」

 

クロワール

「だな。 まさか自分が言ったことをもう忘れちまったってわけじゃねえよな、旦那?」

 

ユリウス

「・・・」

 

 

確かにあの時、自分はエルク精神世界でイストワールとネプテューヌ達、

そしてバーンズとそう誓い、約束したことは覚えている。

この命続く限りエルクを支え守ると。

しかしそれとは別に自身のいたらなさが原因となって彼の住む集落が襲われ、

それによって住民達は皆邪力(タナトス)侵されて異形の怪物となり、

神威を持ったエルクが彼等を斬ったという残酷な結末になってしまい、

エルクの心に深く大き傷を負わせる事になってしまった。

そういった事実がユリウスにはあり、自分を斬れなどという発言をした。

 

 

うずめ

「・・・俺もゆりっち気持ち分かるぜ。

 俺も昔自分の妄想の能力でプラネテューヌの皆には

 迷惑かけちまったからな・・・。

 それにあの時、下手したら俺じゃなくてくろめの方が復活してたかもな」

 

ネプテューヌ

「今更だけど、もうなんともないんだよね?」

 

うずめ

「ああ、今の俺にはあいつみたいに復讐しようだんて気持ち、

 これっぽっちもねえよ。

 だからえるっちが戻ってきてくれて本当によかったぜ」

 

ユリウス

「うずめ・・・」

 

シーシャ

「確かに向こうの世界で戦ったもう一人のエルク君、とても強かったね」

 

ベール

「それだけエルちゃんの憎しみと復讐心が強かったと言っていましたが・・・」

 

 

皆は心配そうに、エルクを見る。

 

 

エルク

「僕なら大丈夫だよ、姉さん。

 僕もうずめみたいに復讐しようだなんて思ってないから。

 でも確かにそういった気持ちはなかったといえば嘘になるけど、今は違う。

 皆と一緒に生きて前へ進むって決めたから。

 だからユリウスも、申し訳ないって気持ちがあるなら自分を斬れだなんて言わずに

 これからも力を借して欲しい。

 僕はまだまだ未熟者だから、ユリウスの力が必要なんだ」

 

ユリウス

「エルク・・・そなたは私を赦すというのか・・・?」

 

エルク

「赦すもなにも、君は僕の大切な仲間だ。

 それと同時に命を救ってくれた恩人でもある。

 ・・・確かに集落のことは悔やみきれないけど、

 当時の記憶を封印したのも僕のためを思ってのことだったんでしょ?

 感謝こそすれ、憎むわけないじゃないか。

 それにマーブルもどこかで生きてるかもしれない。

 僕はそう信じたい。 強くなるためにも、力を借して欲しい。

 だから───一緒に行こう、ユリウス!」

 

ユリウス

「エルク・・・! ああっ!」

 

 

エルクとユリウスは、互いに拳を合わせた。

 

 

ベール

「男の友情・・・! いつ見てもいいものですわね!」

 

ブラン

「おい」

 

ロティ

「でも、ちょっと羨ましいな」

 

クロワール

「で? これからもどうすんだ?

 クロノスだってこのまま黙ってるわけじゃねえだろ?」

 

イストワール

「そうですね。 クロワールさんの言う通りです」

 

ユリウス

「その事だが、先の戦いで深傷を負ったからしばらくは動けないはずだ」

 

ラム

「あの時のクロノス、すごい痛がってたもんね」

 

海男

「力を付けるなら今しかないということだね」

 

ユリウス

「そうだ」

 

エスーシャ

「そうは言うが、何か当てはあるのか?」

 

ユリウス

「ああ。 そなた達は初代四女神の事は知っているな」

 

コンパ

「はいです。 エルクさんの過去の映像に出てきたゴールドハートハート様、

 えっとほかには・・・?」

 

ユリウス

「栄光を司る黄金の女神ゴールドハートの他に、

 慈愛を司る白銀の女神シルバーハート、

 叡知を司る蒼の女神コバルトハート、

 勇猛を司る翡翠の女神エメラルドハートの四女神だ」

 

ビーシャ

「な、なんだかすごい人たちだね・・・」

 

イストワール

「その方々が何か?」

 

ユリウス

「今から彼女達に会いに行く」

 

ロム

「ユリウスさん、エリスさんたちってどこにいるの?(はてな)」

 

ノワール

「それに、会いに行くってどうやって?

 またエルクの精神世界に入るの?」

 

ユリウス

「いや、プラネテューヌ、ラステイション、ルウィー、リーンボックスには

 それぞれ女神の聖域という場所がある。

 それはその国を守護していた女神の力の一部を封印した場所だ」

 

アイエフ

「初代女神・・・? そういえばネプ子、以前イストワール様の異常を治すために

 そこに行ったことあったわよね?」

 

ネプテューヌ

「ねぷ? そんなことあったっけ?」

 

コンパ

「ねぷねぷ、サンシローの入魂パッチです」

 

ネプテューヌ

「あ・・・ああー! あの時の! やだなぁちゃんと覚えてるよ!

 この主人公兼メインヒロインであるわたしが忘れるわけないじゃん!」

 

ネプギア

「お姉ちゃん、絶対忘れてたよね・・・?」

 

イストワール

「わたしもあの時は迷惑をかけてすみませんでした・・・」

 

コンパ

「でも、それをイストワールさんの口に入れた時はびっくりしたです」

 

アイエフ

「そうね、あれには私も驚いたわ」

 

エルク

「そ、そんなことがあったんだね・・・」

 

イストワール

「はい、お恥ずかしい限りです・・・」

 

ユリウス

「それはさておき、アイエフの言ったことが本当なら、

 プラネテューヌの初代女神の聖域はそこで間違いないだろう」

 

ノワール

「となると、ラステイションにもそういった場所があるってことね」

 

ユニ

「慈愛を司る白銀の女神シルバーハートか・・・。

 やっぱり聞いたことがないわね。 

 ケイなら何か知ってるかもしれないわね、お姉ちゃん」

 

ノワール

「そうね、ダメ元で聞いてみましょう」

 

ラム

「ロムちゃん、ルウィーにそんな場所あったっけ?」

 

ロム

「ううん、わたしも知らない(ふるふる)」

 

ブラン

「こっちもミナに聞いてみるしかなさそうね。

 あと書庫も調べてみる必要もあるわね」

 

ベール

「わたくしも、それについて調べてみる必要がありますわね。

 ・・・自国の事だというのに知らなかったなんて恥ずかしいですわ」

 

ユリウス

「それも無理もない。

 本来自分の存在を人里離れた所に隠された場所だ。

 後世に続く女神を見守るためにな」

 

ユニ

「アタシ、今まで全然知らなかった・・・」

 

アイエフ

「まさかあの時ネプ子が行った場所が、そんな神聖な場所だったなんてね・・・」

 

コンパ

「大発見です!」

 

イストワール

「ネプテューヌさん、その場所は覚えてますか?」

 

ネプテューヌ

「え~と確か・・・ここから東の方だった気が・・・」

 

海男

「次の目的地は決まったようだね」

 

うずめ

「ああ。 でも今はえるっちの体が心配だな」

 

ビーシャ

「うん。 あの戦いからずっと眠ったままだったから心配だよ」

 

プルルート

「大丈夫、エルくん~?」

 

エルク

「うん、体の方は心配ないよ。

 ありがとううずめ、プルルート、ビーシャ」

 

ネプギア

「でも、起きたばかりだから今は安静にしてほうがいいいよ、お兄ちゃん」

 

イストワール

「そうですね、ネプギアさんのいうとおりです。

 今はご自分の身を大切にしてください」

 

エルク

「はい、わかりました。 そうします・・・」

 

ユリウス

「では、出発はいつにする? エルクの体調次第となるが」

 

ケーシャ

「そうですね。 モンスターと戦うことになるかもしれませんから、

 体調は万全の方がいいですね」

 

ロティ

「・・・」

 

ネプテューヌ

「ねぷ? どうしたの、ロティちゃん?」

 

ロティ

「ねぷさん、みんな、あたし───強くなりたい!

 もう二度と師匠にあんな辛い思いをさせないために!」

 

エルク

「ロティ・・・」

 

ノワール

「ロティ、それは私達皆同じ気持ちよ。

 私達がこうしていられるのも、エルクのお陰だから」

 

ブラン

「ええ、エルクには今まで何度も危機から救ってくれたから」

 

エルク

「大袈裟だよ。

 それは僕だけの力じゃなくて、皆がいたからここまで戦って来られたんだ。

 こんな僕を迎えに来てくれたから、こうして皆といられるんだ。

 だかえ礼を言うのは僕の方だよ」

 

ベール

「エルちゃん・・・」

 

ネプテューヌ

「お礼なんていいよ! そんなの当たり前のことなんだしさ!」

 

ロティ

「そうだよ! 水臭いよ、師匠!」

 

プルルート

「そうだよエルくん~。

 なにかあったときはいつでもあたしたちを頼ってね~?」

 

ケーシャ

「だからもう、自分なんかなんて卑下しないでください。

 エルクさんは私達の大切な仲間なんですから」

 

エルク

「皆・・・。 うん、わかったよ。

 どうかこれからもよろしくお願いします」

 

 

エルクはベッドで半身を起こしたまま、頭を深々と下げた。

自分の過去を知ったら皆離れて行くかもしれないという不安と恐怖の中、

それでもネプテューヌ達は危険を省みずに精神世界までやって来て、

そこで憎しみの化身の自分と傷を負いながらも戦い、

仲間と最愛の者として受け入れてくれた。

エルク自身もそれをはっきりと覚えており、

中でもネプテューヌを異性として想っている。

 

 

ノワール

「さて、私もこれからの戦いに向けて色々準備しないとね」

 

ブラン

「ええ、これからのクロノスの動向も気になるしね」

 

ベール

「出来ることは限られますが、何が起きても迅速に対応できるようにする

 必要がありますわね」

 

ネプテューヌ

「ねえいーすん、わたしたちもなにかした方がいいのかな?」

 

イストワール

「当然です。 先の戦いでクロノスの力の一部を知れただけでも収穫です。

 早速こちらも手を打ちましょう」

 

ネプギア

「あ、プルルートさんとピーシェちゃんは神次元に帰らなくてもいいんですか?」

 

イストワール

「そのことですが、向こうのわたしから邪力(タナトス)による被害は出ていないという

 連絡がありました」

 

ユリウス

「私の方からも、神次元からの邪力(タナトス)の反応はない」

 

イストワール

「それはつまり、クロノスは完全に神次元から手を引いたということですか?」

 

ユリウス

「ああ、それで間違いないだろう」

 

ロム

「でも、どうしてなにもしないのかな?(はてな)」

 

ユニ

「確かあの時、タリの女神負の力を手に入れるのが目的って言ってたわよね?」

 

ネプテューヌ(大)

「つまり、それが手に入ったからもう用済みってこと?」

 

エスーシャ

「気に入らないな」

 

ブラン

「ええ、まったくね」

 

プルルート

「それじゃあ、あたしの国は大丈夫ってこと~?」

 

イストワール

「はい、何も問題ないとのことです」

 

ネプテューヌ

「よかったね、ぷるるん、ピー子!」

 

プルルート

「うん! これでねぷちゃんたちと一緒にいられるね~!」

 

ピーシェ

「ぴぃもこれからもっとがんばるね!」

 

ネプギア

「でも、ずっと留守にしてていいのかな?」

 

イストワール

「これからの戦いにもお二人の力が必要になりますので、

 引き続きお願いしますとのことです」

 

ネプテューヌ

「よーし! そうと決まればわたしも修業しよっと!」

 

イストワール

「修業って、何の修業ですか?」

 

ネプテューヌ

「決まってるでしょ? 強くなりためのだよ!

 ロティちゃんも強くなりたいって言ってたし、

 ここは女神先輩として胸を貸してあげようと思ってさ!」

 

ロティ

「ありがとう、ねぷさん!」

 

ネプギア

「なら私もお願いしていいかな、お姉ちゃん。

 私ももっと強くなりたいから」

 

ネプテューヌ

「もちろんだよ、ネプギア! 一緒に強くなろうね!」

 

ネプギア

「うんっ!」

 

ユニ

「姉妹で修業か・・・羨ましいかも」

 

ネプギア

「なら、ユニちゃんも一緒にどう?」

 

ユニ

「え? アタシもいいの?」

 

ネプギア

「当たり前だよ。 お姉ちゃんや皆と一緒に強くなろうね!」

 

ビーシャ

「みんなやる気みたいだね。

 ならヒーローであるわたしもがんばらなきゃね!」

 

うずめ

「だな。 そうだ、えるっちもどうだ?」

 

エルク

「エ、僕も?」

 

ネプテューヌ

「そうそう、エルくんも強くなりたいでしょ?

 なら一緒に修業しようよ!」

 

エルク

「ありがとう、ネプテューヌ」

 

イストワール

「ですがネプテューヌさん、今は・・・」

 

ネプテューヌ

「わかってるよ、いーすん。

 もちろんエルくんが元気になってからでいいよ。

 今すぐになんて言うわけないじゃん、わたしもそこまでスパルタじゃないからね」

 

エルク

「うん、分かった。 その時は僕も参加させてもらうよ」

 

ネプテューヌ

「そうこなくっちゃ!」

 

イストワール

「では日を改めて、とういうことですね」

 

コンパ

「ではエルクさん、今日は安静にするですよ。

 なにかあったら言ってくださいです」

 

エルク

「ありがとう、コンパ。 その時は必ず声をかけるよ」

 

コンパ

「ふふ、わたしにどーんとお任せです!」

 

海男

「それでは、今回はこれで解散ということでいいかな?」

 

ネプテューヌ

「えー! わたしもっとエルくんと話したい~」

 

プルルート

「あたしも~」

 

ピーシェ

「ぴぃ、えるくと遊びたい!」

 

ロティ

「あたしだって、まだ師匠と一緒にいたい!」

 

アイエフ

「四人とも、今はエルクの体の方が大事だから後日にしましょう」

 

ノワール

「そうよ。 私だって我慢してるんだから、今はエルクのことを考えなさい」

 

ネプテューヌ·プルルート·ピーシェ·ロティ

「「「「はーい・・・」」」」

 

エスーシャ

「・・・エルクのこととなると、聞き分けがいいな」

 

イーシャ

「それだけエルクさんが大事なのよ」

 

ネプテューヌ

「それじゃあわたしは、エルくんと一緒にいるってことでオーケー?」

 

ネプギア

「お姉ちゃん・・・」

 

ノワール

「オーケー? なわけないでしょ!

 あなたも来なさい! どうせ女神の仕事も溜まってるんでしょ!」

 

ネプテューヌ

「ねぷううぅっ! エルくん助けてー!」

 

 

ネプテューヌはノワールに強制的に連れ出され、皆とエルクの部屋を後にした。

 

 

イストワール

「すみませんエルクさん、見覚めたばかりだというのに騒々しくて・・・」

 

エルク

「気にしないでください、イストワールさん。

 こっちの方が戻ってきたって感じがして、安心しますから」

 

イストワール

「エルクさん・・・」

 

ユリウス

「確かに彼女達らしいと言えばそうだな。

 こういった雰囲気によって救われたこともあったからな」

 

エルク

「・・・うん、そうだね。

 辛い時や苦しい時も一緒に居てくれてた皆には感謝してもしきれないよ。

 それにネプテューヌへのこの気持ちも理解できたからね。

 本当に我ながら馬鹿だと思ったよ。

 危険を承知で来てくれて初めて気付くなんてさ」

 

イストワール

「エルクさん、もはやあなたはネプテューヌさんの想い人だけではなく、

 皆さんの中心です。

 どうかこれからも皆さんをお願いします」

 

エルク

「あ、頭を上げてください、イストワールさん!

 僕も皆の支えがあったから戦って来れたんですから」

 

イストワール

「・・・本当にあなたは謙虚な方ですね。

 それだけではなく、心の強さも持っている。

 だからこそネプテューヌさんはあなたを好きになったんでしょう」

 

エルク

「イストワールさん・・・」

 

イストワール

「実は以前、エルクさんがラステイションヘ体験入国へ旅立った日、

 ネプテューヌさんからあなたを好きになっても大丈夫かという相談を受けました。

 その時わたしは迷いなくあなたにならネプテューヌさんを任せられると思いました。

 今となっては、わたしの直感は間違っていなかったようですね」

 

エルク

「ネプテューヌが?」

 

イストワール

「ええ。 その時のネプテューヌさんは、恋する女の子の顔でしたよ」

 

エルク

「・・・」

 

イストワール

「話が長くなりましたね。

 もしよろしけれ展望台へ行ってみてはどうですか?

 外は快晴ですから、いい気分転換になると思いますよ」

 

エルク

「・・・そうですね。 お言葉に甘えてそうさせてもらいます」

 

イストワール

「はい、いってらっしゃいませ」

 

 

エルクは自室を出て、展望台へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゼノブレイド3が発売されましたね!
1と2をクリアした自分としては神ゲー確定の神ゲーです!
まだはじめたばかりで序盤ですが、これから盛り上がる予感!
そしてネプテューヌシリーズの新作の久し振りのネプギアが主人公の
シスターズも面白かったです!
ネプギアを立たせるためかネプテューヌが少々ポンコツ化してるというw





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