光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

80 / 100
光ネプ第79話

《前回までのあらすじ》
自身の精神世界から帰還したエルクとネプテューヌ達。
改めて彼女達と共に進むと決めたエルクは、
イストワールの計らいで気分転換にと展望台へ向かった。


♯ 79 告白

━ プラネテューヌ プラネタワー展望台 ━

 

 

プラネタワーのプライベートルームからエレベーターで上がり、

最上部にある展望台へとやって来た。

先程までいた自室も地上にある街並みを見渡せるほどの高さだったが、

ここはそれ以上の手を伸ばせば雲を掴めると思うほどの高さだった。

そしてエルクは、そんな景色を見ながらあることを思い出していた。

 

 

 

 

 

《大好きだよ、エルくん!》

 

 

 

 

ネプテューヌからの告白を、今でも鮮明に覚えている。

たとえ現実でのそれではなかったにせよ、

彼女の想いが徐々に死に向かっていたエルクの心を繋ぎ止めたといっても過言ではない。

そしてその言葉を真正面から受け、自分もネプテューヌに想いを伝えてキスをした。

 

 

エルク

「・・・///」

 

 

ネプテューヌとキスをした自分の唇に触れるエルク。

その時心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

それほどネプテューヌの告白が嬉しかったのだ。

多くの命を奪った自分にも、人を愛してもいいのだと。

もっと早くこの気持ちに気付いていればと、申し訳なさを感じながらも、

ネプテューヌを想うと心が温まる気持ちになり、

自然と口角も上がっていた。

 

 

???

「だーれだ!?」

 

エルク

「うわっ!」

 

 

突然視界が暗転し、聞き覚えのある声がした。

忘れるはずもない。

自分の想い人であるネプテューヌの声だ。

 

 

エルク

「ネプテューヌだよね? いきなりどうしたの?」

 

ネプテューヌ

「えへへ、やっぱりわかっちゃう?

 なんかエルくんが黄昏てたから元気付けようと思ってね」

 

エルク

「僕が? そんな風に見えた?」

 

ネプテューヌ

「そうだよ、心ここにあらずって感じだったよ」

 

エルク

「ごめん、気を遣わせて。

 イストワールさんに気分転換にどうだって言われて来たんだけど、

 よくここが分かったね?」

 

ネプテューヌ

「それはだって、いーすんの考えで───あっ・・・」

 

エルク

「イストワールさんの考えって?」

 

ネプテューヌ

「ううん、なんでもなーい! それよりほら、なにか話そうよ!

 例えばわたしたちが出会った時のこととかさ!」

 

エルク

「僕達が出会った時のこと、か・・・。

 あの時はネプテューヌとネプギアが保護してくれたんだよね?」

 

ネプテューヌ

「うん。 まさかわたしもネプギアも、

 あそこで人が倒れてるなんて思ってもみなかったからびっくりしたよ」

 

エルク

「あれから半年も経ってないのに、なんだかずっと昔のことみたいに感じるよ」

 

ネプテューヌ

「そうだね。 今まで色んなことがあったからね。

 初めて邪力(タナトス)モンスターと戦ったあの遺跡でユーくんと出会って、

 エルくんが他国へ体験入国へ行って、

 ラスボスのクロノスを追いかけて神次元へ行ってぷるるんとピー子にも会って、

 そこでロティちゃんが仲間になったよね。

 でも一番驚いたのは、ロティちゃんが女神になってエルくんも変身したことかな」

 

 

ネプテューヌは、今までの出来事を指で数えながらそう言う。

 

 

エルク

「僕も我ながらそう思ったよ。

 気付いたら神衣化してて、女神化したロティと空を飛んでたからね」

 

ネプテューヌ

「ロティちゃんもそうだったけど、

 神衣化したエルくんもカッコよかったよ。

 まさに光の化身って感じだったね!」

 

エルク

「ありがとう、ネプテューヌ。

 そう言ってくれると嬉しいよ。

 これからあの力を使いこなさなきゃね」

 

ネプテューヌ

「エルくんなら大丈夫だよ!

 今までそうやって乗り越えて強くなったんだからさ!」

 

エルク

「・・・うん、そうだね。

 ネプテューヌ言う通り、僕はもっと自信を持った方がいいのかもしれないね」

 

ネプテューヌ

「そうだよー。 みんなエルくんのこと頼りにしてるんだからね。

 もちろんわたしもだよ!」

 

エルク

「はは。 なら、それに応えられるようにがんばらないとね」

 

ネプテューヌ

「うん! あ、そうだ!

 エルくんに聞きたいことがあったんだ!」

 

エルク

「僕に聞きたいこと?」

 

ネプテューヌ

「うん。 えっとね・・・あの世界で君に告白したこと・・・///」

 

 

ネプテューヌは、後ろに両手を組んで顔を赤くしながらエルクにそう問う。

 

 

エルク

「う、うん、もちろん覚えてるよ。

 ネプテューヌ、僕も君のことが───」

 

ネプテューヌ

「待って、そこから先はわたしに言わせて。

 ・・・エルくん、わたしはあなたのことが好きです!

 男の子を好きになるなんてシリーズ初だけど、

 これからもずっと一緒にいてくれる・・・?」

 

 

ネプテューヌは上目使いでエルクを見つめる。

一度はあの世界で告白し、両想いだとしても、やはり緊張してしまう。

それが初めて好きになった異性なら尚更である。

そしてネプテューヌは、エルクの返事を待っている。

 

 

エルク

「・・・はい、もちろん。

 僕も貴方のことが好きです・・・!」

 

ネプテューヌ

「っ!」

 

エルク

「ど、どうしたの、ネプテューヌっ!?」

 

ネプテューヌ

「ううん、なんでもない。

 すごく嬉しくてつい泣いちゃっただけだから・・・!」

 

エルク

「ネプテューヌ・・・」

 

ネプテューヌ

「ねえエルくん、ぎゅーってしよ?」

 

エルク

「うん・・・」

 

 

一瞬嬉し涙を流したネプテューヌに驚くも、

エルクはネプテューヌを受け入れてハグをした。

 

 

ネプテューヌ

「えへへ。 やっぱりエルくんの腕の中って温かいね。

 随分久しぶりな気がするなぁ///」

 

エルク

「僕も同じ気持ちだよ。

 今まで何気なくやってたけど、今じゃ凄くドキドキする///」

 

ネプテューヌ

「あはは! エルくん顔が真っ赤だよ?」

 

エルク

「そ、そういうネプテューヌこそ、真っ赤だよ?」

 

ネプテューヌ

「・・・今のわたしたちって、似た者同士だね。

 お互いに好きになって、ハグして、顔まで赤くしてるんだからさ・・・///」

 

エルク

「そうだね。 でも、とても幸せだよ。

 これが・・・人を好きになるってことなんだね///」

 

ネプテューヌ

「大好きだよ、エルくん・・・」

 

エルク

「僕もだよ、ネプテューヌ・・・」

 

 

互いに想い合って好きになる。

そして二人の気持ちが高まり、顔を赤くしながら見つめ合い、

体を密着させたハグをし、そのまま二人の距離がさらに縮まり、

唇が重なろうとする・・・。

 

 

???

「ちょっと待ちなさーいっ!」

 

エルク·ネプテューヌ

「「っ!?」」

 

 

突然大きな声が響き渡り、驚いた二人は離れた。

そしてその声の主は───

 

 

ノワール

「見つけたわよ、二人とも!」

 

エルク

「ノ、ノワールっ!?」

 

ネプテューヌ

「そ、それにみんなまで!? 帰ったんじゃなかったのっ!?」

 

ノワール

「残念だったわね、トリックよ」

 

ネプテューヌ

「あ、あのノワールがパロボケをした・・・だと?」

 

ブラン

「それはさておき、抜け駆けは感心しないわね」

 

ベール

「イストワールに問い詰めて正解でしたわね。

 あの世界ではあなたに遅れを取りましたが・・・」

 

ネプギア

「はい。 私だって、その・・・ちゃんとお兄ちゃんに気持ちを伝えたいもんっ!///」

 

ユニ

「ネプギアだけじゃないわ! アタシだってそうよ!

 たとえお姉ちゃんやみんなが相手でも遠慮なんてしないし、負けないわ!」

 

ロム

「ネプテューヌさんだけずるい。

 わたしもおにいちゃんにちゃんと言いたいもん!」

 

ラム

「そうよそうよ! それに恋愛に年なんて関係ないって本にも書いてあったもん!」

 

アイエフ

「まあ、さすがに限度はあるんでしょうが、ロムの言う通りね。

 でもまさか、ネプ子に先を越されるなんてね」

 

コンパ

「ねぷねぷ、告白タイムはみんな平等にあるですよ」

 

うずめ

「にしても、えるっちも隅に置けねえな。

 こうして皆から好かれてるんだからな」

 

プルルート

「あはは~、エルくんはみんなと仲良しなんだね~」

 

ピーシェ

「ぴぃも、えるくとおはなししたい!」

 

ビーシャ

「やっぱり、思ってることはみんな同じなんだね」

 

シーシャ

「まあいいじゃないか、ビーシャ。

 エルク君ならあたし達の想いを受け止めてくれるはずだよ」

 

エスーシャ

「ああ。 そうでなければ、イーシャが悲しむからな」

 

イーシャ

「私なら大丈夫よ、エスーシャ。

 たとえこの想いが実らなくても、エルクさんが側に居てくれるなら・・・」

 

ケーシャ

「私もそうですけど、イーシャさんもそれほどまでにエルクさんのことを・・・」

 

ロティ

「ねぷさんだけじゃなく、やっぱりみんなも師匠のことが大好きなんだね」

 

ネプテューヌ(大)

「なんだかすごい騒ぎになったね・・・。

 っていうかあの時、わたしたちってがっつり告白してたよね?」 

 

クロワール

「だな。 一人の男を取り合うなんてそうそうねえからな。

 ま、おれは外野だから楽しませてもらうぜ

 けどオメェはいいのかよ?

 このままじゃ振り向いてもらえないかもしれないぜ?」

 

ネプテューヌ(大)

「わ、わたしはその・・・///」

 

クロワール

「おいおい、そんなことでいいのか?

 確かにネプテューヌの先越されたが、

 オメェも告ればワンチャンあるかもしれないぜ?」

 

ネプテューヌ(大)

「・・・うん、わかったよ、クロちゃん! わたしがんばるね!」

 

クロワール

「やれやれ、世話の焼けるやつだぜ・・・」

 

エルク

「えっと、つまり皆は僕のことが好きってこと・・・?」

 

ユリウス

「そういうことだ。

 皆そなたのことを、ネプテューヌと同じく愛しているということだ」

 

エルク

「エっ!? でも、僕は・・・」

 

ノワール

「ええ、あなたの言いたいことは分かってるわ。

 でもその前に私達の想いを聞いて欲しい」

 

エルク

「・・・はい」

 

ノワールは深呼吸してエルクに想いを告げる。

 

 

ノワール

「エルク、私はあなたのことが好き。

 体験入国の時に酷いことを言った私をあなたは国中を走り回って助けてくれた。

 そんな強くて優しいあなたを───愛してます!」

 

エルク

「ノワール・・・!」

 

ブラン

「次はわたしね。 わたしもあなたが好きよ、エルク。

 不安な時や悩んでる時も自分のことように寄り添ってくれたあなたが」

 

ベール

「わたくしもはじめはかわいい弟のように接していましたが、

 あなたの強さと優しさに触れて行くうちに異性としてお慕いするようになりました。

 エルちゃん以外の殿方などあり得ませんわ!」

 

ネプギア

「わ、私もお兄ちゃんが好きです!

 強くて優しくて、いつも助けてくれるお兄ちゃんが!」

 

ユニ

「アタシだってそうよ!

 どんな時でも見守ってくれてたお兄ちゃんが好きよ!」

 

ロム

「わたしも、おにいちゃんのことが好きだよ・・・!(もじもじ)」

 

ラム

「わたしもわたしも! これからもずっと一緒にいてよね、おにいちゃんに!」

 

アイエフ

「エルク、あなたはいつも私を助けてくれたわよね。

 私を気付いたの、自分もあなたのことが好きなんだって。

 それこそあなたのいない生活なんてあり得ないくらいにね///」

 

コンパ

「エ、エルクさん! わたしもあなたのことが好きです!

 わたしの想いを受けて止めて欲しいです!」

 

ビーシャ

「みんなと繰り返しになるけど、わたしもエルクが好きだよ!

 ヒーローも恋してもいいんだよね?///」

 

シーシャ

「あたしも告白って柄じゃないけど、君なら何度だって言えるよ!

 エルク君、あたしは君のことが好きだ!」

 

ケーシャ

「あなたの精神世界でも言いましたが、私もエルクさんのことが好きです!

 私を助けてくれた恩人としてだけではなくて、一人の男性として!」

 

イーシャ

「私もこの気持ちに嘘はありません。

 あなたが居なかったら私はこの場に居なかったかもしれません。

 そんなあなたを想うと心が温かくなります。

 エルクさん、私もあなたのことが好きです!

 そして───心から愛しています!」

 

エスーシャ

「・・・まさかイーシャにここまで言わせるとはな。

 エルク、今まで何度も言ってきたが、お前には返しても返しきれない大恩がある。

 イーシャや他の皆と同じかわからないが、この気持ちがなんなのか知りたい」

 

うずめ

「俺もお前のことは信頼してるぜ、えるっち!

 恋っていうのはよくわかんねえけど、

 それでも俺はダチとしてこれからも一緒にやってきたいと思ってるぜ!」

 

ネプテューヌ(大)

「わ、わたしだってそうだよ!

 まさか男の子を好きなるなんて思わなかったけど、

 でも今は好きになってよかったって思ってる!

 たとえフラれても、後悔しないよ!」

 

ロティ

「最後はあたしだね。

 えっとね、師匠・・・あたしもこういうのは慣れないから正直に言うよ。

 あたしも師匠のことが大好きだよ!」

 

エルク

「皆・・・」

 

クロワール

「さあ、あとはオメェ返事だけだぜ、エルク」

 

海男

「そうだね。 こうも一斉に告白されては混乱するかもしれないが、

 男としてはっきり答えるべきだと思うよ」

 

イストワール

「エルクさん、どうか皆さんの想いに返事を・・・」

 

エルク

「・・・」

 

 

この展望台で、皆が繰り返し繰り返しエルクに告白をし、

彼女達はそれに対する答えをエルクを見つめながら待っていた。

自分はネプテューヌが好きで、ネプテューヌも好きという相思相愛であるが、

しかしノワール達はどうだろうか?

これまで共に戦い共に過ごしたネプテューヌと同様に信頼できる大切な仲間だ。

今までのことを振り返り、エルクは心の中で彼女達を想った。

すると心の底から温かい感情が込み上げてくる。

イーシャの言った通り、自分がネプテューヌを想い気持ちと一緒なら、これは好意である。

ならばエルクの答えは決まってる。

 

 

エルク

「・・・うん、僕も皆が好きだ、愛してる!

 ネプテューヌの時もそうだっけど、なんで今までの気付けなかったのかな、僕は・・・」

 

ノワール

「本当よ・・・。 って言いたいところだけど、嬉しいわ!」

 

一同

「「「「「エルクっ!!」」」」」

 

エルク

「どわぁっ!!」

 

 

最愛の人からのその返事に、皆は喜びを隠せずに感情のまま一斉にエルクに抱き着いた!

 

 

ベール

「ああ・・・! エルちゃんから愛してるという言葉が聞けるなんて・・・!

 わたくし───幸せですわぁ!」

 

ブラン

「ちょっとベール、くっつきすぎよ! エルクが苦しんでるじゃない!」

 

ロティ

「それを言ったらみんなだってそうだよ、ブランさん」

 

エルク

「大丈夫だよ、ロティ。

 今だけは皆の想いをこうして受け止めたいから」

 

ネプテューヌ

「むう、そうじゃあわたしも───とりゃあー!」

 

 

皆がエルクに抱き着いた拍子に引き離されたネプテューヌが、再びエルクに抱き着く。

 

 

ネプギア·ユニ·ロム·ラム

「「「「お兄ちゃーん!」」」」

 

 

そしてそこに、シスターズも参戦する。

 

 

海男

「本当に皆はえるっちを愛しているんだね。 とても微笑ましい光景だよ」

 

うずめ

「ああ。 やっとねぷっち達の想いが伝わったんだ。

 よかったじゃねえか。 なあ、ゆりっち?」

 

ユリウス

「そうだな。 彼女達なら、エルクを支えてくれるだろう。

 私も心から祝福しよう」

 

クロワール

「ま、これで旦那もひと安心ってわけだな」

 

エスーシャ

「しかし、これはこれで一人の男が複数の異性を愛するというのは、

 倫理的にどうなんだろうな?」

 

イストワール

「そうですね・・・」

 

 

自分の命の恩人であるイーシャの想い人であるエルクと結ばれて嬉しく思う一方で、

エスーシャの言葉を聞いたイストワールは考えた。

好きな男性と結ばれるのは女性にとっての幸せであり、

同性である自分もそれは十分理解できる。

しかし、先程のエスーシャが言ったように一人の男性が複数の女性とそういった

関係を持つのは倫理的に問題があるのではないか。

 

 

エルク

「ありがとう、皆。

 ・・・これが人を好きになる幸せっていうんだね。

 でも、本当に僕が幸せになっていいのかな・・・?」

 

ネプテューヌ

「・・・エルくんがそういう気持ちになるのはわかるよ。

 わたしたちもあの世界で君の過去を知ったからね。

 エルくんは今までのわたしを・・・わたしたちを助けて支えてくれたよね。

 だから今度はわたしがエルくんを支えたいんだ」

 

ノワール

「わたしがじゃなくて、私達がでしょう?

 あなたを好きになったんだから、私達にもその過去を背負わせてよ」

 

エルク

「ネプテューヌ、ノワール・・・」

 

 

ネプテューヌとの優しい言葉に、涙があふれそうになるエルク。

しかしそれをぐっとこらえ、改めて力強くこう言った。

 

 

エルク

「僕を好きになってくれてありがとう、皆!

 さっきも言ったけど、僕も皆が大好きだ。

 誰か一人をじゃなくて皆を平等に愛したい!

 僕も皆を心から愛してるっ!」

 

 

自分を愛してくれている皆の想いを知り、

エルクは天まで届くように大声で皆にそう言った。

人生で初の異性への告白、それは皆と共に歩むこれからの生き方において

大きな一歩となった。

それを聞いたエルクの言葉にイストワールは一人を静かに頷き、

エルクなら大丈夫だろう、皆を幸せにするだろうと、

彼女の他にエスーシャと海男もそう確信して頷くのだった。

そして改めてエルクの愛の告白を聞いた皆は、目に嬉し涙を浮かべた。

その時、皆の手が輝き出した。

 

 

ネプテューヌ

「ねぷっ!? なに、この光!?」

 

ロティ

「ま、眩しい・・・!」

 

 

その光が治まると、ネプテューヌ達の薬指に指輪が嵌められていた。

 

 

ブラン

「これは・・・指輪かしら?」

 

ユリウス

「それは、エンゲージリングだな」

 

ネプテューヌ

「え? なにそれ?」

 

ユリウス

「エンゲージリングは、ホーリィクリスタルを宿す者が絆を結んだ者に送られるものだ。

 そしてそれは、ホーリィクリスタルと同様の力がある」

 

イストワール

「つまり、それがあれば───」

 

ユリウス

「ああ。 エルクのオラクル(聖祈祷)エンチャント(神聖付与)がなくとも、

 タナトス(邪力)モンスターと戦うことができる」

 

ノワール

「ね、ねえユリウス、絆を結ぶってことはつまり・・・」

 

ユリウス

「ノワールの思っている通り、それは婚約という意味でもあるな」

 

エルク

「こ、こここ婚約っ!? そんなの僕にはまだ早いよ!

 だってまだ10代だし・・・///」

 

ユリウス

「もちろんそれは一方的なものではない。

 それを拒否することもできるが、皆の表情を見ればその心配もなさそうだな」

 

エルク

「エ・・・?」

 

 

ユリウスの言葉にエルクは皆を見ると、

ネプテューヌ達は自分の薬指に嵌められたエンゲージリングを見て、

恍惚な表情を浮かべていた。

 

 

ネプテューヌ

「えへへ、エルくんと婚約かぁ・・・。

 シリーズ多しといえど、男の子と婚約なんてはじめてだけど幸せだなぁ・・・///」

 

ノワール

「婚約ってことはいつかはけ、けけ結婚するってことよね・・・?

 もちろん好きな人と結ばれるのは嬉しいし幸せだけど・・・心の準備が・・・///」

 

ブラン

「ええ、話が飛躍しすぎているというか・・・///」

 

ベール

「ですが、これはこれでいいですわぁ!

 エルちゃんの方から婚約してくるとは思いませんでしたが///」

 

ネプギア

「わ、私、婚約指輪とかはじめてだかよく分からないけど、でも

 

ユニ

「ええ。 アタシもお兄ちゃんと一緒にいられるなら嬉しいわ!」

 

ロム

「結婚って、好きになった人とすることだよね?

 わたしにはまだ早いかも・・・///(もじもじ)」

 

ラム

「わたしも早く大人になって、おにいちゃんのお嫁さんになりたーい!」

 

コンパ

「お嫁さん・・・エルクさんのお嫁さんですか・・・///

 わたし、嬉しくって───きゅう・・・」

 

アイエフ

「コ、コンパ! しっかりなさい!

 でもまさか私がこれを嵌める時が来るなんてね・・・」

 

ロティ

「アイエフだってとても嬉しそうに見えるけど?」

 

アイエフ

「な、なによ! 悪い!?

 私だって女なんだから、こういうのにも憧れや嬉しさだってあるわよ!///」

 

ロティ

「ごめんごめん、そんなんじゃないよ。 師匠を好きなのはみんな同じなって」

 

イーシャ

「そうですね。 自分の想いが実るのって、こんなにも幸せなことなんですね///」

 

ケーシャ

「私もその気持ち分かります。

 ひょっとしたら、片想いのままで終わるかもしれませんでしたから・・・」

 

ビーシャ

「その分、嬉しいよね! わたしの場合は婚約とか早いけど・・・///」

 

シーシャ

「エンゲージリング、か・・・。

 あたしもはじめてだから嵌めてみたけど、やっぱり照れくさいな///」

 

プルルート

「つまり~、エルくんとずっと一緒にいられるってことだよね~?

 あたしも嬉しいな~!」

 

ピーシェ

「えんげーじっていうのはわからないけど、

 えるくとなかよくなれてぴぃうれしい!」

 

エスーシャ

「エルク、お前は信頼に値する男だ。

 これからもイーシャ共々よろしく頼む」

 

うずめ

「たとえ過去にあんなことがあっても、お前はお前だぜ、えるっち!

 だからもう自分を卑下にすんなよ」

 

ネプテューヌ(大)

「そうだよ、エルくん!

 わたしも含めて、こんなにもみんなから愛されてるんだから!」

 

クロワール

「・・・まあ、こういう記録もいいかもな。

 よかったじゃねえか、エルク」

 

 

クロワールは、皆と少し離れたところでそうつぶやき、

柄にもなくひそかにエルク達を祝福したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、しばらくして───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルク

「空気を吸いに来ただけなのに、

 まさか皆からいっぺんに告白されるなんて思わなかったよ」

 

ネプテューヌ

「とかなんとかいって、ホント嬉しいくせに~」

 

エルク

「まあ、ね・・・/// でも僕って本当に馬鹿だったよ。

 何でもっと早く皆の想いに気付かなかったんだろう」

 

ブラン

「全くね。 鈍いを通り越して呆れたわ」

 

ベール

「あれだけアプローチをかけておりましたのに、

 全く気付いてくれないものでしたから、

 てっきりそっち系かと思って少し不安でしたわ」

 

ピーシェ

「そっちけいってなに、べるべる?」

 

ノワール

「あなたは知らなくてもいいことよ、ピーシェ。

 ・・・もしそうだったらどうしようかと思ったわ」

 

エルク

「本っっっっっ当にごめんなさい! もうなんて言ったらいいか・・・」

 

うずめ

「それくらいにしてやれよ、みんな。

 えるっちだってこんなに反省してんだからよ」

 

ネプテューヌ

「あはは、そうだね。 こうして好きだって言ってくれたんだしさ!」

 

ネプギア

「改めて、これからもよろしくね、お兄ちゃん!」

 

ロティ

「晴れて恋人になったのはいいけど、

 なんか一気にハーレムになったね、師匠」

 

エルク

「いやロティ、その言い方は少し語弊があるよ?

 僕は別に皆を侍らせるためじゃなくて自分の想いを素直に言って、

 結果的にそうなったんであって、その・・・!」

 

プルルート

「エルくん、なんだか必死だね~」

 

ケーシャ

「大丈夫ですよ、エルクさん。

 私達はそんな風に思っていませんから」

 

ユニ

「まあ、端から見ればそう見えるかもしれないけど、

 お兄ちゃんは真面目で誠実な人ってみんな知ってるから」

 

シーシャ

「つまりこれも、エルク君の人徳と大きな器のなせることだね」

 

うずめ

「はは、そうかもな! カッコいいじゃねえか、えるっち!」

 

エルク

「うう、なんだか恥ずかしい・・・///」

 

ユリウス

「まあ、婚約というのは少し飛躍したかもしれんが、

 以前私もエリス達と絆を結び、それを受け取ってくれたからな。

 当時の私も戦時中という時代もあってか、彼女達の想いに気付けなかった。

 だがエンゲージリングを受け取ったエリス達の表情は、

 今のそなた達のように幸せなものだったと覚えている」

 

イストワール

「ユリウスさん・・・」

 

ネプテューヌ

「・・・まさかユーくんからのんけ話が聞けるなんてね」

 

ユリウス

「別にのんけというわけはない。

 私はただこ過去に自分にもそういった経験があるという話をだな───」

 

イストワール

「ネプテューヌさん、あまりからかうものではありませんよ」

 

ネプテューヌ

「あっ、よく見たらいーすんも嵌めてるじゃん!」

 

イストワール

「はい、わたしも嬉しいです。 ふふ///」

 

ネプギア

「私、いーすんさんのあんな顔見るのはじめてかも・・・」

 

クロワール

「ってことは、この場にいる全員がつけてるってことだよな」

 

ネプテューヌ(大)

「あ、クロちゃんも嵌めてる!」

 

クロワール

「まあ、こいつには今まで面白いもん見せてもらったからな。

 絆とやらを結んどけば、それがもっと見れるかもしれないからな」

 

ネプテューヌ

「けど、ハーレムかぁ・・・。

 プラネテューヌの国民達がこのことを知ったらどうなるんだろ?」

 

クロワール

「へへっ、オメェを刺すやつが出てくるかもな」

 

ネプテューヌ(大)

「まさかそんな物騒なことがあるわけが・・・」

 

エルク

「・・・確かに不満を持つ人もいるかもしれない。

 それでも僕は皆を愛し続けるよ。

 だって───この気持ちに嘘はないから!」

 

ネプテューヌ

「エルくん・・・! ───えいっ!」

 

エルク

「おわっ! ネ、ネプテューヌ!?」

 

ネプテューヌ

「嬉しいこと言ってくれるじゃん!

 言質は取ったよ! 男に二言はないからね!」

 

エルク

「うん、もちろん!」

 

ネプギア

「あ、お姉ちゃんだけずるい! 私も抱き着きたい!」

 

ユニ

「行くわよ、ネプギア!」

 

ラム

「よーし! わたしたちも行くわよ、ロムちゃん!」

 

ロム

「うん! 突撃ー!」

 

ノワール

「ちょっと、ユニ!?」

 

ブラン

「ロムとラムまで!」

 

ベール

「あらあら、妹達に先を越されましたわね」

 

ロティ

「こ、こうなったらあたしだって・・・! とりゃー!」

 

エルク

「わわっ、ちょっと待って皆! うわーーっ!!」

 

 

ネプテューヌを皮切りに、妹達だけでなく、うずめ、エスーシャ、クロワール、

イストワールを除く全員が、エルクに突撃するように抱き着いた!

 

 

エスーシャ

「カオスだな・・・」

 

イストワール

「はい。 しかし、なんだがこの光景も久し振りですね。 ただ・・・」

 

うずめ

「ただ、なんだよ?」

 

イストワール

「この場に教会の職員の方々がいなくてよかったです」

 

海男

「確かに、何事かと思っていただろうね」

 

うずめ

「まあいいじゃねえか、これが俺達って感じがしてさ!

 それにえるっちが元気になって本当によかったぜ!」

 

ユリウス

「ああ、エルクならもう大丈夫だ。

 これから先はネプテューヌ達と共に歩むことのなるだろう。

 もちろん私も含めてな」

 

うずめ

「おう! 頼りにしてるぜ、ゆりっち!」

 

クロワール

「なんだかんだで、旦那も頼りになるからな」

 

ユリウス

「ああ、任せておけ」

 

エルク

「み、皆、気持ちは嬉しいけど───助けてーっ!」

 

うずめ·エスーシャ·海男·イストワール·クロワール·ユリウス

「「「「「あっ」」」」」

 

 

気持ちと勢いあまってエルクに抱き着き、

もとい突撃てそのまま揉みくちゃ状態から助けを求めるエルクの声を聞いた6人は、

皆をなだめてその場を収めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




スプラ3と黎の軌跡をプレイしていたら投稿が遅くなってしまった作者。
他にもNGSや原神やゼノブレ3など積みゲーなどで捗らない問題w
完結までどんだけ時間掛かるか自分でもわかりません・・・。




  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。