光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~ 作:EDENCROSS
《前回までのあらすじ》
ネプテューヌとのデートを終えた日の翌日、
エルク達は初代女神に会いに行くためプラネテューヌ教会に集合した。
イストワール
「ではみなさん、準備はよろしいですか?」
ネプテューヌ
「わたしはオールグリーンだよ、いーすん!」
ノワール
「ネプテューヌにしては珍しくやる気じゃない。
何か変なものでも食べたの?」
コンパ
「わたしもそう思って看てみたですが、どこにも異常はなかったです」
ロティ
「何気にひどいね、コンパ・・・」
ネプテューヌ
「そうだよー、せっかく人が主人公兼メインヒロインとしてやる気出してるのにさー」
イストワール
「・・・どうやらいつも通りみたいですね。 エルクさんも大丈夫ですか?」
エルク
「はい、大丈夫です。 早速出発しましょう!」
アイエフ
「ふふ、すっかり皆のリーダーになったわね、エルク」
シーシャ
「そうだね、アイエフちゃん。 いい面構えになったよ。
はじめて会った時とは別人だ」
うずめ
「ま、俺達の頭を張るんだからそうでなくちゃな!」
ロティ
「神次元で会った時よりさらにカッコよくなったよね!
なんか一皮むけたって感じ?」
エルク
「そ、そうかな? 自分じゃよくわからないけど・・・」
うずめ
「ったくしまらねえな。 そこは任せろって言えばいいんだよ!」
エルク
「あうっ・・・」
そう言ってうずめはエルクの背を叩く。
プルルート
「今日はこっちのプラネテューヌの初代女神様に会いに行くんだよね~?
どんな人なんだろ~?」
ロティ
「師匠の過去にも出てきたけど、強くてキレイな人なんだろうなー!」
ネプテューヌ(大)
「一万年前の女神様なんだよね? とっても強いんだろうなぁ・・・」
クロワール
「ま、時代が時代だったわけだしな」
ユリウス
「ああ。 中でもエリスの戦闘力は高く、
当時の私も何度も手合わせをしたものだ」
ピーシェ
「どっちがつよかったの?」
ユリウス
「・・・五分といったところだ」
ブラン
「極光の守護神だったユリウスと引き分けるほどの実力・・・。
もし戦うことになったかなり手強いでしょうね」
イーシャ
「そうですね。 やはり戦乱の世を治めていた女神様の力は強大ですね」
ノワール
「何弱気になってるのよ、ブラン、イーシャ。
まだ戦うって決まったわけじゃないでしょ?」
ネプテューヌ
「それはどうかな、ノワール。
こういうのってやっぱり、あなたたちの力を見せてみろ!
っていうのがお約束じゃない?」
ノワール
「何よそれ・・・」
イストワール
「お約束かどうかはさておき、その可能性は十分ありますね」
ベール
「わたくし達の力を知るため、という意味でも十分あり得ますものね」
ピーシェ
「じゃくてんってあるのかな?」
ビーシャ
「うーんどうだろう、目茶苦茶強そうだったから、
もしかしてないのかも・・・」
ユリウス
「そなた達もエルクの過去を観て知っての通り、
彼女は聖魔戦役時代を戦い抜いた女神だ。
その武力は最早言うまでもなく明白。
しかし、強いて言うのなら・・・」
エスーシャ
「言うのなら?」
ユリウス
「───料理が壊滅的に下手、ということだ」
エルク
「・・・エ?」
ユリウスから発せられた言葉、それは料理が下手というものだった。
恐らく戦うことになるであろう初代女神の戦闘における弱点とは
全く関係のない情報。
エルクの過去には彼女の姿は写っていたが、戦闘の描写がなかっため
漠然的に強いといっても、その実力は未知数である。
彼女の実力を知っているのは、当時の極光の守護神として共に戦った
ユリウスのみ。
そんな彼の言葉にエルクだけでなく、他の皆も呆気にとられていた。
ネプテューヌ
「えっとねユーくん、わたしたちが聞きたいのはそういうことじゃなくて、
もっとこう・・・どれくらい強いのかなっていうね・・・?」
ユリウス
「冗談だ、分かっている」
クロワール
「だったら真顔で言うなっての。
冗談なのかふざけてんのかわかんねえよ」
ネプギア
「あはは・・・」
イストワール
「では改めてお伺いしますが、弱点というのは?」
ユリウス
「ああ、それは───」
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━ 初代女神の聖域 ━
ネプテューヌ
「ってなわけで、初代女神の聖域に到着ー!」
プラネテューヌの初代女神であるゴールドハートことエリスに会うため、
聖域へとやって来たエルク一行。
アイエフ
「ここが以前、あんたがサンシローの入魂パッチを取りに行った場所ね」
ロティ
「へー、ここがそうなんだ。
聖域っていうからどんなとこかと思ったけど、
なんかただのダンジョンって感じなんだね」
ネプテューヌ(大)
「確かに他のダンジョンと比べてあまり違いがない感じだけど、
本当にここで間違いないの、小さいわたし?」
ネプテューヌ
「あー、大きいわたしってばわたしを疑ってるなぁ?
って前に来た時には何も感じなかったんだけど、
何か懐かしい感じがしたんだよね・・・」
ロティ
「それは久しぶりにここに来たって意味で?」
ネプテューヌ
「うーん、それもあるんだけど、
この場所がっていうかなんだか懐かしい感じがするみたいな?」
ロティ
「?」
ユリウス
「恐らくその時は、まだこの世界にクロノスと
故に初代女神の力も封印されていたままだったから、
ネプテューヌがそれを感じ取ることが出来なかったのだろうな」
ブラン
「一万年前の相手が目覚めてその猛威を振い出したから、
それに合わせて初代女神たちも目覚めたという意味じゃ、
ネプテューヌが気付かないのも無理ないわね」
ノワール
「単にネプテューヌが鈍感で気づけなかったかもしれないけど?」
ネプテューヌ
「なにをー! ノワールだって初代女神のこと知らなかったくせにー!」
ノワール
「う、うるさいわね! 私はいいのよ!
あなたみたいに実際に聖域に行ってないんだから!」
ネプテューヌ
「そんなのただの言い訳じゃん!」
ノワール
「なんですってー!?」
エルク
「ネプテューヌ、ノワール、ケンカはやめてくれ。
僕達はそんなことのために来たわけじゃないんだ」
ベール
「エルちゃんの言う通りですわよ。
お二人は初代女神の前でもそういった醜態をさらす気でして?」
ネプテューヌ
「うっ、それはさすがにカッコわるいかな・・・?」
ベール
「ノワールもわたくし達と同じく女神なのですから、
言われなくともわかりますわよね?」
ノワール
「それは、まあ・・・」
ネプギア
「・・・あのベールさんが珍しくまともなお姉さんなことを言ってる・・・」
ユニ
「ええ、あれで実は廃ゲーマーだなんて信じられない時もあるけど・・・」
エルク
「二人とも、何気に失礼だよ?」
ユリウス
「とにかく今は先へ行こう。 エリスも我々を待っているはずだ」
ベール
「でしたら先へ進みましょう。
実はわたくし、初代女神様に会うのを楽しみにしてましたの!
ああ、今から楽しみのですわぁ!」
口喧嘩を始めたネプテューヌとノワールを止め、
その仲裁に入ったベール。
聖域と言うには程遠い電子空間のようなダンジョンを進む。
ロティ
「さっきも思ったけど、聖域っていうのとイメージが違うなぁ。
神聖なとこだとちょっと期待してたんだけど・・・」
ビーシャ
「実はわたしもロティと同じこと思ってたんだ。
初代女神様が眠ってる場所っていうからなおさら、ねえ・・・?」
イーシャ
「でも、微かですが気配を感じるわ。
まるで私達に何かを伝えたがっているような・・・」
アイエフ
「イーシャも感じるのね? 私もそうなの。
それに、そういった気配がだんだん強くなってる気がするわ」
エスーシャ
「ああ、ここに来た時には感じなかったが・・・」
ピーシェ
「ぴぃもなんかおちつかない。 なんだかせなかがピリピリする・・・」
プルルート
「やっぱり、初代女神様が近いってことなのかな~?」
エルク
「僕もなんだかそわそわして落ち着かない。
何て言うのかな、早く来いって急かされてるような、そんな感じがするよ」
ピーシェ
「だいじょうぶ、えるく?」
エルク
「うん、大丈夫だよ。 ありがとう、ピーシェちゃん」
ピーシェ
「えへへっ!」
ケーシャ
「プルルートさんも言ってましたけど、
それだけ初代女神様に近付いてるってことなんでしょうか?」
ユリウス
「皆も感じているようだが、
プラネテューヌの初代女神エリスの下までそう遠くはない。
このまま進めば辿り着けるはずだ」
ネプギア
「ユリウスさん、その・・・大丈夫ですか?
あなたにとっては久しぶりの再会ですし・・・」
ユリウス
「・・・正直、会わせる顔がないな・・・。
クロノスも言っていたが、本来私は彼女達と共に全うしなくてはならない
使命を放棄し、それから逃げた。
恨み言のひとつふたつ言われるのはは当然のことだ」
エルク
「ユリウス・・・」
ユリウス
「心配無用だ、エルク。
今は私のことなどより、エリスに会って力を貸りることを考えよう」
エルク
「・・・」
ネプテューヌ
「大丈夫だって、エルくん!
確かにユーくんのことも気になるし緊張もしなくもないけど、
わたしたちみんなが付いてるんだからさ!」
ノワール
「あなたの気持ちはわかるけど、これはあなただけの問題じゃないからね」
ブラン
「ええ。 っといっても、戦う可能性は十分にあるから、
それは頭に入れておきましょう」
ロム
「プラネテューヌの初代女神様・・・とても強そう・・・(ぶるぶる)」
ラム
「戦争?の時代からいた女神だもん、わたしもそう思うわ」
シーシャ
「そして、ユリウスと一緒に聖魔戦役を終結させた人物だ。
実力は言わずもがな、だね」
プルルート
「でも~、力を貸してもらうためにも、会わなくちゃいけないんだよね~?」
エルク
「うん。 そしてそのエリス様は目と鼻の先だ」
───────────────
ユリウス
「・・・この先にエリスがいる」
乱雑した数字や数式などが浮かび上がる電子的な背景の聖域を進み、
モンスターが現れないことを不思議と思いながらも、一行は再び歩き出す。
エルクの過去の映像で観ユリウスと一緒にいた美しい黄金の髪の女性が
エリスだと知ったが、その実力までは把握していない。
しかし、先の戦争の時代で人々を護り導いたその力は計り知れない。
それが一体どれ程の力なのか、一体どんな人物なのかという期待と不安を胸に、
エルク達はエリスの下へ辿り着いた。
ネプテューヌ(大)
「やっぱり、ユーくんにはわかるんだね」
クロワール
「伊達に旦那と恋仲じゃないってこったな」
ネプテューヌ
「それは今のわたしたちとエルくんの関係と同じだね」
ユリウス
「ふふ、そうだな」
ブラン
「ユリウスでなくてもわかるわ。
きっと本人の力はこんなものじゃないはずよ」
ノワール
「そうね。 なんたって戦乱の世に存在していた女神なんだから」
ユニ
「ユリウスさんは高い戦闘力を持ってったって言ってましたけど」
ユリウス
「ああ、エリスは栄光を司る黄金の女神として恥じない強さを持っていた。
彼女の剣には幾度となく助けられたものだ」
ビーシャ
「・・・なんかとてつもなく強いってはわかるんだけど・・・」
ケーシャ
「戦闘になると、厳しい戦いになりますね・・・」
「ふふ、話は終わった?」
ロティ
「わわっ! だ、誰っ!?」
皆でこれから会うエリスのことを話していると、
どこからともなく心地いい清んだ美しい女性の声が聞こえた。
ピーシェ
「おおー! なにこれー!」
エルク
「頭の中から声がする・・・。 ユリウス、この声の人が?」
ユリウス
「ああ、エリスだ間違いない、エリスだ。
本当に久し振りだ・・・」
エリス
「ええ、私もよ、ユリウス。 では話は私の下で・・・」
エリスの声が消えると、一行の前にあった魔力を失っていた魔方陣が
金色に輝き、それからには大きな力を感じた。
プルルート
「この先にさっきの人がいるんだよね~?」
ユリウス
「そうだ。 彼女が作った魔方陣に乗るぞ」
そしてエルク達は、その魔方陣に乗り、エリスの下まで行く。
───────────────
次に目を開くと、そこには先程までいた電子空間とは違った夕日が輝く
心地いい風が吹く金木犀の優しい香りのする花畑だった。
エリス
「ようこそ、私の領域へ。 この時を待っていたわ。
さあ、こちらへ・・・」
そこに一人の絶世の美女と言うほどの黄金の髪の女性が静かに佇んでいた。
そうでありながら神秘的なオーラと女神としての威厳を放っており、
一万年経った今でも健在のようだ。
そしてその宝石のように輝く蒼き瞳が、はっきりとエルク達の姿を捉えていた。
エリス
「貴方がエルクね? 初めまして、私の名はエリス。
初代プラネテューヌを治めていたゴールドハートよ」
エルク
「は、はじめまして! エルクと言います!
よ、よろしくお願いしますっ!」
ノワール
「緊張しすぎよ、エルク。 その気持ちはわかるけど・・・」
ユニ
「うん、こうして自然体にしててもわかるわ。
この人・・・かなり強い・・・!」
エリス
「ふふ、そんなに緊張も身構えなくてもいいわよ。
普通に接してくれればいいから」
ネプテューヌ
「それじゃあ遠慮なく。
やっほー、はじめまして! わたしはネプテューヌ!
大先輩こんちゃーっす!」
イストワール
「あ、あなたは砕けすぎなんですよ、ネプテューヌさんっ!」
ネプギア
「そ、そうだよ、お姉ちゃんっ! ごめんなさいエリスさん!」
エリス
「面白い子ね、どうか気にしないで。
貴方が今のプラネテューヌを治めている女神ね?
貴方が治めている国はきっと、平和な国になっているんでしょうね」
ネプテューヌ
「ねぷ? わたしのこと知ってるの?」
エリス
「ええ、貴方からは私と同じ女神の因子を感じるわ。
プラネテューヌの国に名を連ねる女神ね?
そちらの貴方は・・・?」
ネプギア
「はじめまして、私はお姉ちゃんの妹で女神候補生のネプギアって言います」
エリス
「妹、女神候補生・・・今はそういう女神もいるのね。
私達がいた時代では考えられなかったわ」
ユリウス
「そうだな。 だが今は、次の世代へ繋ぐためにそういった者達もいるようだ。
それぞれが治める国を後世へと残し受け継がせるためなのだろうな」
エリス
「そして今、私の女神の因子と、
貴方の極光の守護神の力を継承したエルクがいる。
・・・時の流れというは、長いようであっという間ね」
ラム
「女神の因子? はじめて聞くわ」
うずめ
「俺もだ。 さっきも言ってたけど、それってなんなんだ?」
エリス
「女神の因子は、自身の力の一部を次の女神になる者に受け継がせるための
遺伝子情報のようなものよ。
それも持って生まれた者は女神としての生を受け、強大な力だけでなく、
人々を護り導く資格を得るの」
ユリウス
「ネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベール、そなた達にも初代女神の力を
受け継いでいるはずだ」
ネプテューヌ
「そういえば、わたしがはじめてここに来た時、
懐かしく感じたのって・・・」
エリス
「それはきっと貴方が私の因子を色濃く受け継いでいるからでしょうね」
うずめ
「でも、俺もぎあっちも、来た時は何も感じなかったけどな?」
ネプギア
「はい。 それってやっぱりそういうことなんでしょうか?」
ユリウス
「その国の守護女神が変わり、その力を受け継ぐ時、
それがどの程度継承されるのか個人差がある。
ネプテューヌ、そなたはエリスに似ている。
おそらくそれこそが、エリスの因子を色濃く受け継いでいる理由だろう」
ネプテューヌ
「そう言われても、ピンとこないんだけどなぁ・・・」
エリス
「まあ無理もないわ。 それは表面的に出るものではないから」
うずめ
「こうして見てみると、全然似てねえけどな」
エリス
「貴方もプラネテューヌの女神ね? 貴方からも私の因子を感じるわ。
けれど、現在と過去の同国の女神が行動を共にしているだなんて不思議ね。
これも何かの因果かしら?」
エルク
「それには事情があるんです。 実は───」
エルクは、自分が皆と出会う前の事と、出会ったから起き出来事について
エリスに詳しく話した。
エリス
「・・・そう、私達が眠っている間にそんな事が・・・」
ユリウス
「そして今、クロノスが復活し、
覆い尽くそうとしている。
エリス、そなたも感じているだろうが、どうか我々に力を貸して欲しい。
あの時そなた達から逃げ出した私が言えた義理でないが・・・」
エルク
「ユリウス・・・」
エリス
「・・・ええ、もちろん力を貸すわ。
私はそのために眠りから覚め、顕現したのだから。 でも───」
ネプテューヌ
「あっ、この流れは───!」
ロティ
「ねぷさんが言ってた、お約束的なあれ!」
エリス
「ふふ、そのおやくそくというのがなんなのか分からないけど、その通りよ!」
ネプテューヌ
「や、やっぱりーっ!?」
エリスは黄金の光を放ち、金色の二刀の剣を携え、
ゴールドハートとしてエルク達の前にその姿を現した!
積みゲーの毎日に追われ、中々書く時間に当てられず、
投稿頻度が低下しているこの現実、
読者の皆様には申し訳ないと思いつつ、
以前から楽しみにしていた新作のディスガイア7をプレイする作者なのであった・・・。