光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~ 作:EDENCROSS
《前回までのあらすじ》
プラネテューヌの女神の聖域で、初代女神エリスと激闘を制したエルク達は、
教会へ戻り次の行動を考える。
━ プラネテューヌ教会 ━
ネプテューヌ
「我が家に到着ー! うーんなんだか久しぶりな気がするよー!」
ノワール
「何言ってるのよ、さっきここを留守にしたばかりじゃない」
ネプテューヌ
「まあそうなんだけどさ、聖域にいた時の経験が濃厚すぎて
そう感じちゃうんだよね・・・」
ロティ
「わかるよねぷさん、だってエリス様めちゃくちゃ強かったんだもん」
ブラン
「ええ、流石はわたしたち女神の祖ね。
今思えば勝てたのが不思議なくらいとてつもない強さだったわ」
ベール
「他にも、ソニア様、ロッタ様、そしてリーンボックスの初代女神の
ヒルダ様、でしたわね。 一体どのような方々なのでしょうか」
プルルート
「やっぱり、みんなエリスさんみたいに強いのかな~?」
ロティ
「はあ、あんな強い女神様があと三人もいるのか・・・」
うずめ
「そう弱気になるなよ、ろてぃっち!
会いに行ったら今回みたいに戦うことになるんだろうが、
俺達はえりすっちに勝ったんだ、次もこの調子で行こうぜ。
なあ、えるっち!」
エルク
「ああ、うん。 そうだね・・・」
うずめ
「どうしたんだよ、元気ねえな」
コンパ
「エルクさん、どこかケガしたですか?」
エルク
「そうじゃないよ、コンパ。 ただ、ちょっと気になったことがあってね」
海男
「気になったこと? それはなんだい?」
エルク
「気のせいかもしれないけど、エリス様・・・全力じゃなかったのかもしれない」
ネプテューヌ
「ええっ!? ウソだよ! そんなわけないじゃん!」
ロティ
「そ、そうだよ師匠! さっきも言ったけど、めちゃくちゃ強かったんだよ!?
ねえ、みんな!」
アイエフ
「そうね。 もし本調子じゃなくてあの強さだったら、底が知れないわね」
ユニ
「なんでそう思ったの、お兄ちゃん?」
エルク
「全力じゃないっていうのは語弊があるかもだけど、
視野が狭かった戦い方をしていたような気がしてね。
あれだけ広範囲を制圧できる力があるなら、
多数戦ならそうするべきなのに、
最後には・・・そう、一人の相手に執着してるみたいな動きだった」
シーシャ
「なるほど。 自分が造り出した剣を走らせたり、
波状攻撃や盾でこちらの攻撃を防いだりと多彩な戦法があったのに、
彼女の視線はエルク君に向いていたね」
アイエフ
「エルクには私達を強化する
必然的にエルクを先に倒そうとした。
そのせいで周囲の状況が見えなくなっていたってところかしら?」
ピーシェ
「そういえば、えるくをさきにたおすっていってた!」
ロティ
「でも、なんか意外だなぁ。
死角のない完璧超人かと思ってたんだけど・・・」
???
「ええ、全くね。 我ながら醜態を晒したようで恥ずかしいわ。
私としたことが、勝負を急いだようね。
これも腕と感覚が鈍った証拠かしら・・・」
皆で教会でエリスとの戦闘を思い返して話していると、
入り口の方から聞き覚えのある澄んだ女性の声がした。
ネプテューヌ
「ねぷっ!? 声は!」
エリス
「先程振りね、皆」
ユリウス
「今戻った。 待たせて済まなかった」
エルク
「お帰り、ユリウス。 それにエリス様! なんでここに!?」
エリス
「私も外に出て、今のゲイムギョウ界がどのような世界になっているのか
見てみたくなって、仮の体を造ったの。
そてれとも、私がここに居ては駄目かしら・・・?」
エルク
「いやいや! そういう意味ではなくて、
聖域にいらっしゃるはずなのでは・・・?」
ネプギア
「それに、仮の体って?」
エリス
「理由はさっきも言った通り、ゲイムギョウ界を見るためよ。
特にプラネテューヌをね。
そしてこの体は生身ではく、思念体みたいなものよ」
ネプテューヌ
「エリスの影にかくれて気付かなかったけど、
なんかユーくんが大人の姿になってる!」
プルルート
「わあ本当だ~! ユーくんイケメンだ~!」
ノワール
「最初誰だか分からなかったわ・・・」
ベール
「小さいユリウスさんの時から察していましたが、
こうしてみるとやはり、美形ですわね!」
ユリウス
「そういえば、この姿で会うのは初めてだったな。
改めてこれからもよろしく頼む。
しかし、エルクにとっては久しいな」
エルク
「そうだね。 あれからあまり時間は経ってないけどね」
ロティ
「師匠、今のユリウスと会ったことあるの?」
エルク
「一度だけ。 以前ネプテューヌ達と聖光遺跡へ調査へ行った時にね」
アイエフ
「あの白い空間のことよね?
そこではじめてユリウスと会ったって」
イストワール
「そして、そこはエルクさんの精神世界への入り口でもありましたね」
ネプテューヌ
「そういえばそうだったね。
その話って最初の方だったから忘れてたよ」
エルク
「はは、あれからそんなに経ってないのに、
なんだか凄く昔の事のみたいに思うよ」
ユリウス
「そうだな。 だが、私がこうして完全な姿に戻れたのもエルク、エリス、
そして皆、全てそなた達のお陰だ。 礼を言う」
うずめ
「ゆりっちが今の姿に戻れたのは俺達のお陰って、どういうことだ?」
ユリウス
「今まで私が小さな姿だったのは、ホーリィクリスタルを宿したエルクの成長と
彼をこの時代に飛ばした時の反動、加えて私自身に起因していたものだった。
自分の過去を乗り越えてなすべき事を見出だし、
前を向いて進むと決めたエルクの強い心と、それを支える皆との絆、
そして私がエリスに対して負い目と罪悪感を克服したことで、
この姿に戻ることが出来たのだ」
ネプテューヌ(大)
「でもなんだか、貫禄あるよね。
さすが元極光の守護神っていうかさ!」
ケーシャ
「はい、歴戦の猛者という感じがして頼もしいです!」
シーシャ
「加えていい男ときたもんだ。
周囲の女の子たちは放っておかなかったんじゃないかい?」
ユリウス
「周囲と言えば、ひとつだけ気になったことがあったな。
私とエリスの姿を見た人々が何やら話していたな」
エリス
「ええ。 確かこすぷれいやー・・・だったかしら?
そんなことを言っていたわね」
ユニ
「そんな格好で外を歩いてたらみんなそう思いますよ・・・」
イーシャ
「黄金のプロセッサユニットに、白衣というのは目立ちますから、
自然と目線も集まりますよね」
ロム
「でも、ユリウスさんとエリスさん、とてもかっこいい!(キラキラ)」
ラム
「わたしも女神の姿で外を歩いたら、みんな見てくれるかしら?」
ブラン
「やめなさい、二人とも。 そんなことしたら変な男の人もよってくるわ」
エスーシャ
「外に出る度にそんなに騒がれるなら、着替えた方がいいんじゃないか?」
イーシャ
「もしよかったら服を選びますよ、エリス様」
エリス
「ありがとう、イーシャ。 でもそれには及ばないわ。
私とユリウスは常にエルクの心と共に在り、
こうして姿を現すのは皆の前だけにするわ」
ユリウス
「ああ、その方が良さそうだな。
そしてエルク、そなたには感謝している」
そう言うとユリウスは、優しくエルクにハグをした。
エルク
「ユ、ユリウス!?」
ユリウス
「そなたは本当に強くなった。
先程も言ったが、自分の過去を乗り越え、自身の闇の部分を受け入れ、
全ての切っ掛けである私を共に歩むことを許してくれたばかりではなく、
こうしてエリスと共に居られる。 本当にありがとう・・・!」
エルク
「気持ちは嬉しいけどユリウス、その・・・ちょっと恥ずかしいよ///」
ユリウス
「すまない、触れられるようになったものでつい・・・」
冷静なユリウスには珍しく、感極まった故の行動で自分も少し恥ずかしく
なったのか、エルクから離れた。
エリス
「もう、ユリウスったら」
ベール
「美男子同士の・・・そして男の友情からなる熱いハグ───最高ですわっ!
この場合エルユリ? いえ、ユリエルでしょうか?
常に冷静なユリウスさんが感情的な攻めに、受けのエルちゃんなんて
どうして今までこの組み合わせに気付かなかったのかしら!」
ピーシェ
「なんか、べるべるがこわれた・・・」
エリス
「どうしたの、彼女。 なんだか物凄く興奮しているようだけど・・・?」
ブラン
「気にしないで、定期的な発作みたいなものだから」
ネプテューヌ
「そーそー。 いつものことだから放っといても大丈夫だよ。
ってベール! わたしのエルくんを持ち前の変な趣味でを汚さないでよ!」
ベール
「変とは心外ですわ! これは男同士の尊くも美しくも崇高な───」
ノワール
「はいはい、そういう話はまたどこかでやってもらうとして、
これからの目的を決めましょう」
ブラン
「そうね。 わたしのエルクというのは聞き捨てならなくもないけど、
今はそれを決めるのが先決ね」
プルルート
「目的ってやっぱり、クロノスをやっつけることでいいんだよね~?」
ユリウス
「もちろんその通りだが、それは最終的なものだな」
ネプテューヌ(大)
「どういうこと?」
エリス
「戦っていた時にも言ったけど、クロノスは強大にして凶悪な敵よ。
そこで、ソニア、ロッタ、ヒルダ達に会いに行き、
彼女達の力を貸りる必要があるわ」
ロティ
「その時はエリスの時みたいに戦うことに・・・?」
イストワール
「たとえ同じ女神であっても、初代様方の強い力を手にするのに値するか
試されるということですか?」
エリス
「ええ。 そして私達女神の力は本来、
人々の祈りと信仰から生まれる奇跡の力よ。
今もそれは変わっていないのでしょう?」
ノワール
「そうね。 私達女神を信じてくれる人達がいてくれるから、
女神の力を行使できるのよね」
エリス
「同時にそれは、一国を興す程の強い力でもあるわ。
今の時代の女神は、先天的な素質と使命を持って生まれるみたいだけど、
私の時代では各国の国民の中からシェアクリスタルに選ばれるの。
その国を治め、人々を導くためにね」
エルク
「僕がホーリィクリスタルに選ばれたように、ですか」
エリス
「ええ、シェアクリスタルに選ばれ、女神になった私は国を治め、
人々を護り導く者として───」
ユリウス
「そして、ホーリィクリスタルに選ばれた私は、
クロノスを・・・
極光の守護神の光の力を手に入れた」
ネプテューヌ
「女神の使命とかって、一万年前から変わらないんだね」
エルク
「うん。 次に僕がホーリィクリスタルの選ばれて、
その使命を担ったってことだよね。
全ては一万年前に僕が神剣の儀で選ばれたあの瞬間から始まってたんだね」
ネプテューヌ
「でも、エルくんはそれでいいの?
下手したらずっとクロノスをと戦い続けることになるんだよ?
この先何百何千年って・・・」
ネプギア
「お姉ちゃん・・・」
エルク
「・・・僕も最初は、皆とあの聖光遺跡へ行った時に偶然身に付けた力だと
思ってた。 でも今思えば、全部あの時からクロノスとの戦いは
始まってたんだって、記憶を取り戻して改めて分かった。
だから僕は戦うよ、ユリウス、エリス様。
僕を信じて一緒に居てくる大好きな皆と、この世界を護るために!」
ユリウス
「エルク・・・!」
エリス
「・・・貴方の覚悟、しかと聞きました。
では我が黄金の力を貴方に───!」
エリスはエルクの前に立ち、祈るように手をかざした。
彼女の全身から黄金の波動が迸り、それがエルクを包む。
エルク
「こ、これは・・・!?」
ケーシャ
「私達ゴールドサァドと同じ黄金の光・・・?」
イーシャ
「確かにそれと似ていますが、それ以上の力を感じます・・・!」
うずめ
「ああ、圧倒されそうだな・・・!」
ピーシェ
「目がチカチカするぅ・・・」
しばらくすると光が消えた。
ネプテューヌ
「エルくん、大丈夫? なんか凄かったけど、どこか変じゃない?」
エルク
「う、うん、特に何も・・・。 ただびっくりしただけだから」
ノワール
「今のは一体何だったの? とても凄い力を感じたんだけど」
エリス
「私の力の一部を彼に分け与えたのよ。
体に害はないはずだから安心して、エルク」
ベール
「力の一部・・・確かに今のは、女神と力と同じものを感じましたわ」
ロム
「わたしも知ってるよ。 女神に変身するときに感じるから」
ロティ
「だね。 あたしも感じたよ、女神の力を」
エルク
「単純な女神様の力の強さだけじゃない。
その中にある、人々の希望や祈りといった想いも感じたよ」
ユリウス
「それらの想いが力となり、ホーリィクリスタルの力を増幅させる。
つまり人々の想いのひとつひとつが、
ホーリィクリスタルの力とその強さに直結するのだ」
ブラン
「シェアブーストによって一時的にわたしたちが強くなるのは、
エルクのホーリィクリスタルの力と、
わたしたち女神の持つシェアエネルギーに宿るそういった想いが
共鳴しあって起こる現象なのね」
エリス
「シェアブースト? それは何かしら?」
ユリウス
「以前プラネスタジアムで
ネプテューヌに起きた現象の事だ」
ネプテューヌ
「あの時のことだね?
いやーわたしも必死だったからどうやったかあまり覚えてないんだけど、
なんだか体の奥底から力がみなぎってきてさ、
自分でもびっくりするくらいものすごくパワーアップしたんだよね!」
ブラン
「わたしにも経験があるわ。
ネクストフォーム・・・ってほどじゃないけど、
強力な力であることは間違いないわ」
エリス
「そのネクストフォームというのは、
ネプテューヌが見せたあの姿と力のこと?
確かにあれには驚かされたし、その強さも身を以て思い知ったわ。
それに、次の世代へと繋げる力・・・そうやって意志と想いが
受け継がれて行くのね。
流石は私の力を受け継いだ女神、貴方は私の誇りよ、ネプテューヌ」
ネプテューヌ
「いやいやー、エリちゃんってばわたしのこと誉めすぎだよー///」
ロティ
「いいなあ、あたしにもそんな力があったら、
もっと師匠やみんなの役に立てれるのに・・・」
エルク
「ロティ・・・」
エリス
「貴方はあの深紅の女神ね。
そう言うけれど、今の貴方は立派に皆の力になれてるわ。
特に彼───エルクの貴方を見る目は、心から貴方を信頼しているわ」
ロティ
「本当、師匠? あたし・・・みんなの力になれてるかな?」
エルク
「ああ、もちろんだよロティ。
僕だけじゃない、皆もそう思ってるはずだよ。
タイラントの攻撃を受けて、奈落へ落ちて行く僕を、
君は危険を省みず身を投じて来てくれた。
その勇気が認められたから、君は女神様になれたんじゃないかな」
ネプギア
「私もそう思います。
それは相当な覚悟がなければ出来ないことですから、
ロティさんは凄いと思いますよ」
ユニ
「そうね。 アタシなんて、あの時怖くて何もできずに固まってたもの。
アンタはもっと自分に自身を持つべきよ、ロティ」
ロム
「ロティちゃんが女神化して戦ってたの、かっこよかったよ!(ぐっ)」
ラム
「女神でいうなら、わたしたちのほうが先輩なんだから!」
エルク
「ロティ、そういうことだから君が力になれてないなんてことないんだ。
今では君はなくてはならない仲間だよ」
ロティ
「し、師匠・・・!」
エリス
「いい師を持ったわね、ロティ」
ネプテューヌ
「あ、そうだ! ねえエリちゃん、他の女神ってどんな人なの?
もしよかったら教えてほしいなー。 ってか教えて!」
エリス
「もちろんそれはいいけれど・・・エリちゃんっていうのはなに?」
ネプテューヌ
「エリスだからエリちゃん! 所謂愛称ってやつだよ。 どうかな?」
ネプギア
「どうかなって・・・お姉ちゃん、流石にそれは馴れ馴れしいって言うか、
距離感が近いって言うか・・・」
ネプテューヌ
「えーそうかな? だって普通に接してくれていいって言ったじゃん?
だからいいかなって」
エリス
「エリちゃん・・・今まで人からそのように呼ばれた事がなかったから、
なんだか友達が出来たみたいで嬉しいわ。
貴方の好きに呼んでちょうだい、ネプテューヌ」
ネプテューヌ
「やったー!」
ノワール
「時々、ネプテューヌの距離の詰め方が恐ろしく感じるわ・・・」
ユリウス
「それも、彼女の明るさの表れなのかもな」
エリス
「話を戻すけど、皆も知っての通り、私の他にラステイションを治める
慈愛の女神シルバーハートのソニア、ルウィーを治める叡智の女神
コバルトハートのロッタ、そしてリーンボックスを治める勇猛の女神
エメラルドハートのヒルダが存在するわ」
ユニ
「エリスさん、一万年前のアタシたちの国ってどんな国だったんですか?」
エリス
「当時のラステイションは一面雪に覆われた雪国だったわ。
それはやむことのない永遠を思わせるもので、
四国家の中で医療が発達していたわ」
ケーシャ
「雪国と言えば、ルウィーみたいな感じでしょうか?
今では想像もつきませんね」
ノワール
「そうね。 今とはまるで正反対だもの」
ロム
「その時代の人たちも、雪だるまを作って遊んでたのかな?(はてな)」
ラム
「ねえねえ、慈愛ってどういう意味?」
エルク
「慈しむって意味だよ」
ロム
「慈しむってなに?(はてな)」
エルク
「優しく大切にするって意味だよ」
シーシャ
「その名の通り、優しい女神様だったんだろうね」
エリス
「優しいと言うよりも、あの子は忙しいと言った方がいいわね」
ユリウス
「ソニアは比較的に他の女神よりも若いからな。
まだ精神的に幼かった部分もあったのだ」
ノワール
「忙しい・・・? それってネプテューヌみたいな人だったってこと?」
・・・私の先祖がネプテューヌって・・・」
ネプテューヌ
「ちょっとノワール、それってどういう意味ー!?」
エルク
「まあまあ二人共・・・。
ラステイションがルウィーみたいな雪国だったら、
逆にルウィーはどんな国だったんだろうね」
ユリウス
「ルウィーは、海上に在り、魔法技術に優れていた国だった」
エスーシャ
「流石は聡明の女神といったところか。
その名に恥じない力を持っていたというわけか」
イーシャ
「一万年前の魔法がどういったものか、気になるわね」
ブラン
「同感ね。 わたしも同じ知能派として誇らしいわ」
ネプテューヌ
「ブランが知能派? いやいや脳筋肉体派の間違いでしょ?
ねえエルくん?」
エルク
「エ? どうなんだろう・・・。
確かにブラン頭は良いし回転も早いけど、女神化した時は・・・」
ブラン
「あ″?」
エルク·ネプテューヌ
「「ひいっ!?」」
アイエフ
「魔法が発達した国、か・・・。
そういった国の在り方は、今でもルウィーに色濃く受け継がれているのね」
ロティ
「魔法が苦手なあたしにも凄いっていうのはわかるよ」
ブラン
「そういえば以前、特殊な道具を使えば人もそれを飛べていたって話をしたけど、
それは当時の魔法技術によるものなの?」
ユリウス
「ああ、ウイングギアの事だな。
それを背負うことで、誰もが簡単に空を飛んでいた。
エルクの過去の描写で出てきたあの魔法兵器イクシオンも、
それによるものだ」
ブラン
「あの時の兵器のことね。
確かにあれは凄まじい威力だったわ」
ベール
「もし今の時代であのような兵器を使おうものなら、
一面が焼け野原になりますわね・・・」
ピーシェ
「ねーねー、べるべるのくには?」
ベール
「リーンボックスですわね。
勇猛という名から、戦士の国だったのでは?」
エリス
「ええ、その通りよ。
当時のリーンボックスは広大な草原に在った国よ」
ユリウス
「四国家一の武力と言われ、その国の女神のヒルダも、
女神のと言うよりも武人に近いな」
ネプギア
「四国家一ということは、エリスさんより強いってことですか!?」
エリス
「悔しいけどその通りよ、ネプギア。
っと言ってもほぼ互角だったから、
そのせいか毎日彼女の鍛練に付き合わせれていたわ・・・」
エスーシャ
「武人か。 戦士の国を治める女神らしいな。
そのお陰で国民も鍛えられ、
次第にそれらが強い戦士になったということか」
ビーシャ
「なに、その超スパルタ国・・・。
そしていつかはそんな人とも戦わないといけないの?」
うずめ
「まあそう言うなよ、びーしゃっち!
相手が強ければ強いほど燃えるってもんじゃねえか!」
ベール
「そうですわ! わたくしのご先祖様であるヒルダ様に、
わたくしの槍術を披露して差し上げますわ!」
エリス
「・・・戦う事に前向きな姿勢は、今も昔も変わらないわね」
ユリウス
「ああ。 ソニア達も彼女達を見れば、自分が女神に選ばれ、
国を興した事を後悔しないだろう。
後世に遺した国とその女神が、このように立派になっているのだから」
ネプテューヌ
「ねえ、次は誰に会いに行くの?」
エリス
「そうね・・・ここから一番近いのはラステイションかしら。
そこからソニアの力を感じるわ」
ケーシャ
「プラネテューヌの隣国ですね。
でも、ラステイション行くには谷を越えなければいけませんが・・・」
ノワール
「私達女神はともかく、飛べない人はそうはいかないものね・・・」
ロティ
「そっか、ケーシャたちは女神じゃないから歩いて行くしかないのか」
ビーシャ
「悪かったねー、飛ばなくてー」
ロティ
「ごめんごめん! 別に意地悪で言ったんじゃないんだって」
ビーシャ
「・・・いいよ、許してあげる。 慰謝料十万クレジットで」
ロティ
「じゅ、十万っ!?」
シーシャ
「こらこら、ビーシャ」
ネプテューヌ(大)
「移動と言えばクロちゃん、わたしたちをラステイションまで飛ばせる?」
クロワール
「忘れたのか? 今超次元はあいつの力で次元座標が乱れてるから、
指定した場所へ飛ぶことができねえんだよ」
ネプテューヌ(大)
「そういえばそうだったね・・・」
ユリウス
「あれから次元の歪みが増しているようだ。
クロワールの力を使うのはやめた方がいいだろう」
海男
「ああ、彼女の能力があればひとっ飛びだというのに・・・」
エルク
「それじゃあ、僕の
ユリウス
「その場合はそなたの魔力の消耗が激しくなる。
彼女達に挑むなら、万全の体勢でそうするべきだ。
でなければ、勝てる戦いも勝てなくなるぞ」
エリス
「ユリウスの言う通りだわ。
貴方の気持ちと考えは理解出来るけど、それの方が得策ね」
イーシャ
「万全状態でエリスさんに辛勝でしたからね・・・」
エルク
「・・・そうだね。 そうしよう」
クロワールのワープ能力で、全員をラステイションをはじめ、
ルウィー、リーンボックスと各国に点在する聖域まで移動する時間と労力を
かなり短縮出来る。
かといってエルクの能力を使えば魔力の消耗が激しく、
女神との戦闘時に力を発揮できず敗北する可能性も高くなる。
しかし、前回の神次元へ向かった時よりも更に歪みが増しており、
指定した場所へ飛ぶことは愚か、リスクが高くそれが使えないという状況下で、
エルクはある者達の事を思い出した。
「~♪」
そんな時、エルクのスマホにひとつの連絡が入った。
エリス
「? 何の音かしら?」
アイエフ
「スマートフォンっていう遠くにいる相手に連絡できる道具の着信音です。
って誰の?」
ピーシェ
「えるくのスマホ、なってるよ」
エルク
「あ、本当だ。 はい、もしもし」
???
『もしもし、エルク殿で御座るか? ステマックスで御座る』
エリス
「・・・確かに男の声がするわ。
原理は分からないけど、技術の進歩って凄いのね!」
ネプテューヌ
「まあ、一万年も経つとくれくらいはねー。
ってそんな話してる場合じゃなかったね」
ユニ
「ステマックス、どうしたの?」
ステマックス
『ユ、ユニ殿っ!? あ、あの・・・えっと・・・その・・・』
エリス
「どうしたのかしら? なんだかしどろもどろだけど・・・」
ネプテューヌ
「あー・・・ステマックスが女の子が苦手っていう設定忘れてたよ」
プルルート
「でも、どうしてエルくんのスマホに電話をかけてきたの~?」
ステマックス
『そ、それは・・・』
???
『ええい、これでは埒が明かん! それについてはワシが話そう』
ステマックスとのやり取りを強引に割り込んだアフィモウジャスが、
事の経緯を話す。
昏睡状態だったエルクを教会の自室へ送って別れた後、
世界中を周って
それによる被害を調べていたらしい。
その結果ラステイション、ルウィー、リーンボックスの各国にそれまでなかった
建造物が発見されたことを伝えるために連絡を入れてきたようとしたが、
こちらとの連絡先を知っているのはエルクの番号だけだったので、
彼のスマホにそうした次第のようだ。
アフィモウジャス
『っということじゃ。 今のところ
イストワール
「そういえば、彼らとの正式な連絡先を交換していませんでした・・・。
すみません皆さん・・・」
エルク
「大丈夫ですよ、イストワールさん。
結果的に二人から情報を貰って、改めて連絡先を交換出来たんですから」
プルルート
「えっと~、今から迎えに来てくれるんだよね~?」
エルク
「うん。 これからの聖域巡りの足として、
自分の戦艦を使って欲しいってね」
コンパ
「これで、ねぷねぷたちと一緒に冒険できるですね!」
アイエフ
「国から国へ行くのに山や海を越える必要があったから、
これはかなり助かるわね」
海男
「では、当面の我々の目的は、残りの初代女神といった達の力を貸りる
ということでいいんだね」
ユリウス
「ああ」
ロティ
「そして、その時はもれなく戦うことのなりますよっと・・・」
シーシャ
「まあまあ、元気出しなよ、ロティちゃん」
エルク
「でも、ユリウスにとっては昔の仲間に会える機会でもあるよね」
ユリウス
「ああ、そうだな・・・」
エリス
「大丈夫よ、ユリウス。
あの日貴方が眠りについてから私達はそれぞれ思う事はあったけど、
それでも誰一人として貴方を責める者はいなかったわ。
だから、ソニア達と向き合いましょう。
今度は私や皆も一緒だから・・・」
エリスは、ユリウスの手を優しく握ってそう言った。
これはエルクだけではなく、自分と向き合う試練だと受け取ったユリウスは、
エリスのその手を掴み、新たに決意した。
皆と肩を並べて歩く対等の仲間として。
アフィモウジャス
『それでは、今からプラネテューヌ教会の最上階に我が戦艦をつける。
そこで合流しよう』
エルク
「了解。 ありがとう、アフィモウジャス、ステマックス」
アフィモウジャス
『なあに、これくらいはお安いご用じゃ!
戦列に加わると言った手前、当然の協力じゃ!
のう、ステマックス?』
ステマックス
『将軍の言う通りで御座るよ、エルク殿。
では、我々は一旦これにて───』
そう言い残し、二人の連絡は途絶えた。
ロティ
「アフィモウジャスと、ステマックスか・・・。
なんだか頼りになりそうな人たちだったね」
ベール
「情報を集めていたと仰っていましたが、
流石は忍者、情報収集はお手の物ですわね」
ネプテューヌ
「だってさ、あいちゃん」
アイエフ
「な、なんで私に振るのよ、ネプ子!」
ユニ
「まあ、あれはあれで戦闘力も高いんですけど、
異性が苦手っていう弱点もありますからね・・・」
ビーシャ
「そして、アフィモウジャスは変な流派を持ってしね。
見た目はカッコいいのに、もったいないんだよね」
エルク
「そういえば、エリス様は二人に会うのは初めてですよね?」
エリス
「そうね。 一体どんな人物なのかしらね」
ユリウス
「丁度今から会えるようだから、自己紹介のいい機会だな。
アフィモウジャスとステマックスは、今では我々の仲間だからな」
エリス
「もちろん、そうさせてもらうわ。 今から会うのが少し楽しみね」
エルク
「これからは聖域巡りの旅になりそうだね」
ネプテューヌ
「エルくんがタイトル回収したところで、バルコニーへゴーだね!」
エリス
「タイトル回収? 何のことかしら?」
エルク
「気にしないでください、いつものことですから」
ユリウス
「ああ、そなたもじきに慣れる」
エリス
「?」
っというわけで、次回から初代女神の聖域巡りになります。
・・・また文字数が増えたのに伴って投稿に時間が掛かりそう。