光次元ゲイムネプテューヌ~聖なる祈りと極光の守護神~   作:EDENCROSS

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光ネプ第87話

《前回までのあらすじ》
ラステイションにてソニアの聖域での試練に打ち勝ったエルク達。
一行はソニアを連れてアフィベースへと帰艦する。


♯ 87 白銀の異能

アフィモウジャス

「よくぞ戻った、エルク殿! 皆の者も無事でなによりじゃ!」

 

ステマックス

「エルク殿、お帰りなさいで御座る! ユニ殿もよく御無事で・・・!」

 

ユニ

「ただいま、ステマックス」

 

ステマックス

「は、はい! お、お帰りなさいで・・・御座る・・・///

 

ユニ

「もう、アンタねえ・・・」

 

 

ソニアの試練を終え、アフィモウジャスが保有する戦艦アフィベースへと帰艦した

エルク達を迎えたのは、ブリッジ中に響く大きな声の主であるアフィモウジャスと、

その部下であるステマックスの二人。

皆を労いながら、二人はソニアに自己紹介をする。

 

 

アフィモウジャス

「はじめまして、ソニア様。 ワシの名はアフィモウジャス。

 我が戦艦アフィベースの主であり、ここに控えるは我が右腕の

 ステマックスじゃ」

 

ステマックス

「・・・お、おは・・・お初のお目にかかる、ソニア・・・様。

 拙者はス、ステマックスで・・・御座る・・・」

 

ソニア

「うんうんはじめまして! ってどうしたの?

 声が小さいし、なに言ってるのか聞こえにくいよ?」

 

ステマックス

「あぅ・・・」

 

アフィモウジャス

「お恥ずかしながらソニア様、こやつは女子が苦手なのじゃ。

 全くいつになったら克服するのやら・・・」

 

ステマックス

「も、申し訳ないで御座る、将軍・・・」

 

ソニア

「まあいいや。 人?にはそれぞれっていうしね」

 

アフィモウジャス

「・・・そう言っていただけると助かるわい」

 

ネプテューヌ

「あのー盛り上がってるとこ悪いんですが、

 そろそろわたしたちもそっちに混ざってオーケーですか、ソニアちゃん?」

 

ソニア

「え? ああ、ごめんごめん!

 ボクってば久しぶりの外でつい・・・テヘヘ」

 

エルク

「・・・やっぱりソニア様って、ネプテューヌに似てるよね?」

 

ネプテューヌ

「・・・エルくんもそう思っちゃう?

 よりにもよってメインヒロインとキャラ被りするなんて

 シリーズ初なんだけど!?」

 

エリス

「まあ、ソニアは私達の中で一番幼いから仕方ない部分もあるわね・・・」

 

ロティ

「女神様って色々いるんだね」

 

ブラン

「そういうロティだって女神でしょう」

 

ソニア

「あ、そうだ、大切なこと忘れてたよ! エルクー!」

 

エルク

「なんですか?」

 

 

ソニアはエルクに近付き、彼の両手を握る。

 

 

ソニア

「今からボクの力の一部を、キミに渡すね!」

 

 

そして、ソニアは集中するように目を瞑る。

エリスの時と同じく、白銀の光がエルクを包み込んだ。

 

 

ピーシェ

「うう、まぶしい・・・!」

 

シーシャ

「エリス様の時と同じ光だね・・・!」

 

エスーシャ

「ああ。 そして強い力も感じるな」

 

プルルート

「エルくん、感想は~?」

 

エルク

「確かに力強い気配を感じるよ。 なんだか落ち着かないな・・・」

 

 

しばらく輝き出し、その光が晴れると、エルクそう言う。

 

 

ソニア

「それはまだボクの体が馴染んでないからじゃない?

 いきなり強い力を注がれたらそうなるよ。

 でもこれで、ボクの力を使えるはずだよ!」

 

エルク

「ありがとうございます、ソニア様!」

 

ソニア

「どういたしまして! っていうか、ボクにもみんなみたいに普通に接してよ。

 堅苦しいの、あまり好きじゃないんだ」

 

エルク

「はい、それでは───これからよろしくね、ソニア」

 

ソニア

「こちらこそ、エルク!」

 

エルク

「じゃあ手を離してもらっていいかな?」

 

ソニア

「そう? ボクはもう少しこうしてたいんだけどなぁ。

 ねえエルク、ホーリィクリスタルを受け継ぐってどんな感じなの?

 あと、みんなとはどんな関係?

 ユリウスがエリスにエンゲージリングを送ったのがそういう意味なら、

 やっぱりそういう関係なの?」

 

 

と、目を輝かせながらエルクに質問責めをするソニア。

どういう仕組みかは分からないが、跳ねたクセっ毛が犬の尻尾のように

激しく動いている。

 

 

エルク

「ソ、ソニア待って! そして落ち着いて!

 そんなにいっぺんに聞かれても答えられないから!

 って痛い痛い! 握ってる手に力が入って痛いから離して!」

 

ネプテューヌ

「ねぷっ!? 戦いは終わったっていうのに、

 今度は別の意味でエルくんが危ないよー!」

 

ネプギア

「ソ、ソニア様! お兄ちゃんの手を離してください!」

 

エリス

「ソニア、エルクや皆が困っているでしょう?

 そのくらいのしておきなさい」

 

ソニア

「はーい・・・」

 

 

ソニアはエリスにそう言われ、エルクの手を離す。

エルクは改めてソニアに照れながらネプテューヌ達との関係を話した。

 

 

エルク

「───という関係でして・・・///」

 

ソニア

「へー、恋人なんだ!

 キミ、女の子みたいな顔しててやるねえー!

 ネプテューヌたちが羨ましいなあ。

 ボクも普通の女の子みたいに男の人に恋がしたかったよ」

 

ケーシャ

「それって、気になる人がいたってことですか?」

 

ソニア

「うん、いたよ。 っといっても、ボクの片想いだったんだけどね」

 

イーシャ

「それはどんな人だったんですか?」

 

ケーシャ

「それ、私も気になります! きっと素敵な男性だったんですね!」

 

ソニア

「すごい食い付きだね、ケーシャ・・・。

 まあ一言で言うと、戦士風の若いお兄さんだったね。

 ちなみにその人、ボクが治めてたラステイションの認可傭兵だったんだ」

 

イストワール

「認可傭兵といえば、その国の守護女神の加護を受けた方でしたね」

 

ソニア

「そだよ。 名前はアーサーっていって、強くて優しくて、

 とにかくカッコいい人だったんだよ!

 エルクみたいな人って言えばわかるかな?

 ・・・でも、聖魔戦役で亡くなったんだ。

 あの時はとても悲しかったよ・・・」

 

ケーシャ

「っ! ごめんなさい、ソニア様!

 そういうことだったなんて知らずに私・・・」

 

イーシャ

「私も無神経でした・・・」

 

ソニア

「いいんだよ二人とも、もう一万年も前も大昔の話だし、

 とっくに心の整理はついてるよ」

 

エリス

「ソニア・・・」

 

ソニア

「なーんか辛気くさい話になっちゃったね・・・。

 そうだ! ボクの異能について話そうかな。

 そういう約束だったしね」

 

うずめ

「そういえばそんなこと言ってたな。

 その異能っての誰でも持ってるもんなのか、そにあっち?」

 

ソニア

「ううん、みんながみんな持ってるものじゃないよ。

 限られたほんの一部の人に生まれもって発現するものなんだ。

 中でもボクの異能“治癒”は特別なものだったらしくて、

 その力のお陰でボクは女神に選ばれたんだ!」

 

ロティ

「そうだったんだね。

 でも、そんなにそんなに強い力を持っていたんなら、

 周りは放っておかなかったんじゃない?」

 

ユリウス

「ああ。 ソニアの治癒に異能に目をつけた怪しげな宗教的な組織、

 反女神を唱える派閥に引き込もうと企む者達がいた」

 

エリス

「それを知った私とユリウスはこの子を保護したのよ。

 あの時はまだ10歳にも満たない小さな女の子だったわね」

 

ソニア

「そんなこともあったねー。

 たしかボクが女神になったのはそのあとだったよね」

 

ノワール

「そして、ラステイションを興したのね」

 

ソニア

「うん。 ラステイションを興す前は寒さに震えながら貧しい暮らしだったよ。

 なにより病気になってもそれを看たり治したりする手段がなかったんだ。

 だからボクが女神になってすぐ国を作って、“治癒”の異能を使って

 色んな人たちの病気を治していったんだ」

 

海男

「そんなそにあっちを見て、ラステイションの人々は慈愛の女神と呼ぶように

 なったんだね」

 

イストワール

「それも全てソニアさんの異能と優しさあってのものなんですね」

 

ソニア

「そんな大層なものじゃないよ。

 ボクが女神になる前からずっと思ってたことだから」

 

ネプギア

「今では技術が発達しているのに伴って、

 皆が治療を受けられるのが当たり前なっているから、

 当時がどんな状況だったのかを想像するのはちょっとむずかしいですね・・・」

 

エルク

「僕もその一万年前の人間で、父さんから聞かされたことがあったよ。

 ラステイションにはある病気が流行ってたけど、ソニアの力でそれ治したって」

 

コンパ

「ある病気・・・ですか?」

 

ソニア

「ラステイションを興す前、そこには“黒死病”っていうのが流行ってたんだ」

 

アイエフ

「“黒死病”? 初めて聞く病名ね。 それってウイルスの一種なのかしら?」

 

シーシャ

「名前からしてかなりやばそうな病名だね・・・」

 

ソニア

「うん。 ラステイションを中心に蔓延してて、感染したら肌が黒くなって

 鬱状態になっちゃうんだ」

 

ユリウス

「加えて高熱になり、最悪死に至る病だ」

 

エスーシャ

「それをソニアの異能で治したということか」

 

ソニア

「本当はロッタが考えたことなんだけどね。

 自分の回復魔法とボクの異能を合わせればってね」

 

エリス

「以前にも話したように、ロッタは様々な魔法に精通していたから

 そういう考えに至ったのだと思うわ」

 

ソニア

「だからこそボクじゃなくて、ロッタのお陰なんだよね。

 ロッタが“慈愛”を名乗ればいいって言ったんだけど、

 私は“叡智”が合ってるって」

 

コンパ

「でも、ソニアちゃんの異能があってのものですから、

 間違いはないと思うです!」

 

アイエフ

「そうね。 話を聞く限りだと回復魔法だけじゃ“黒死病”は治せなかった

 みたいだし、“慈愛”の名はソニアに相応しいと私も思うわ」

 

ロム

「うん。 ソニアちゃんすごい!」

 

ソニア

「そ、そうかな~? そう言われると照れちゃうよ///」

 

クロワール

「なあ、オメェにも異能を持ったヤツっていたのか?」

 

ソニア

「うん、いたよ。 物を自由に動かしたり、動物と話ができたりとかね」

 

ビーシャ

「へえ、すごいね。 それって超能力ってやつでしょ?

 いいなあ、わたしにもそういう力があったらなあ」

 

うずめ

「超能力が使えるサイキック系ヒーローか・・・。

 確かにカッコいいかもな!」

 

ネプテューヌ(大)

「ユーくんとエリちゃんにはそういうのなかったの?」

 

エリス

「私やユリウスも他の女神にそういった力にはなかったわ」

 

ユリウス

「ソニアも言ったが、当時の時代には異能を持った特別な人間もいた。

 ロッタもヒルダも異能者ではなかったからな」

 

エルク

「特別な力を持つ異能者だからって、

 ただ単純に女神様になれるわけじゃないんだね。

 やっぱりソニアの異能がそれだけ国にとって必要な力だったんだね」

 

ユリウス

「そうだな。 信仰によって生まれたシェクリスタルに選ばれるということは、

 その国に住まう全ての国民の総意と同義だからな。

 もちろん、ソニア自身の国に対する強い想いが一番の理由だろうがな」

 

ベール

「ソニアちゃんはご立派ですわね! わたくし達も見習うべきですわ!」

 

ソニア

「だから褒めすぎだよ、ベールさん!///

 さっきも言ったけど、そんな大層なものじゃないから///」

 

ネプテューヌ

「あっ、ソニアちゃん照れてる! カワイイー!」

 

ソニア

「もう! からかわないでよ、ネプテューヌ!」

 

 

ソニアの能力、それはその白銀の輝きによって自分や相手の傷、怪我、

病気を治すというもの。

シンプルな能力だが、当時のゲイムギョウ界は戦時中ということも相まって

回復薬と医療薬などの備蓄が少なかったため、

ソニアの異能は希少かつ貴重だった。

女神になるためには各国にある人々の信仰によって生まれた

シェクリスタルに選ばれなければならない。

彼女の異能と自身の願いがシェクリスタルに届き、それに応じるかのように

シェクリスタルもまた彼女を女神に選んだのだった。

 

 

ソニア

「で、次はロッタとヒルダのどっちに行くか決めたの?」

 

ネプテューヌ

「うーん・・・やっぱ順番的にルウィーかな?」

 

ブラン

「それがどういう意味なのかわからないけど、

 ここから近いのはルウィーね」

 

ラム

「次はルウィーに行くの? やっとわたしたちの番ね!」

 

ロム

「うん、わたしもがんばる!(ぐっ)」

 

ブラン

「それじゃあ次の目的地はルウィーでいいかしら?

 エルクもみんなどう?」

 

エルク

「僕は問題ないよ。 ただもう日が暮れるし、明日からいいんじゃない?」

 

シーシャ

「そうだね。 ここのところ女神との連戦で皆疲れてるだろうし、

 それがいいと思うよ」

 

プルルート

「さんせい~。 あたしもう疲れちゃった~・・・」

 

ネプテューヌ

「右に同じく~」

 

イストワール

「わたしも同意見です。 このまま戦っても勝てないでしょう」

 

アフィモウジャス

「話は決まったたようじゃな! 皆は体を休め明日に備えるといいぞ!

 ルウィーへ向けて出発じゃー!」

 

ステマックス

「了解で御座る、将軍!」

 

 

ソニア白銀の力を得たエルク一行は、次なる目的地をルウィーへと定め、

しばしの休息を挟むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今年もリリースされるゲームがいっぱいで忙しくなりそうだぜ!




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