オリジナルライダー設定集   作:名もなきA・弐

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 リマジアギトの世界から持ってきました(大嘘)


新人類の誕生

昔々……それは、まだ生物が誕生する前のことです。

最初の神秘…宇宙を構成した光と闇はそれぞれに力と意志を持ち、「世界」という箱庭を創造した彼らは自らの分身として使徒を創りました。

後に彼らに『天使』と名前を付けた光と闇は、自身に似せた生命体と一緒に天使の姿を持った生物たちを世界へと誕生させます。

二人は七体の天使を傍に置き、進化と繁栄を繰り返す自身の子……『人間』を愛し、彼らの行く末を見守っていました。

しかし海が満ち、山が並び、そすいて時が流れるにつれて人間たちを見守り、時に導いてきた天使たちは次第に不満を募らせるようになります。

 

「何故我らの眷属だけあなた方の愛を授けられないのか」

 

光と闇は、自らが創造した世界と生命を心から愛していました。

ですが天使は人間より下に置かれている自らの眷属、つまり動物たちに憐憫や怒りの感情を抱いてしまいます。

彼らの意志を尊重した七体の天使たちは彼らの長となり、傲慢な生き物へと成り下がっていた人間に宣告を行うと地上へと降り立ちました。

以降、人間たちは天使と四十年にも渡る全面戦争へと挑みます。

最も天へと近い存在の天使に、特別な力を持たずに生まれた人間は成す術もありません。

しかし虐げられる存在へとなってしまった人間を不憫に思った天使長がいました。

それが、プロメスでした。

火を司り、虫と恐竜のオリジナルとなった彼は追い詰められ、嘆き悲しむ人間に心を痛めます。

彼は地に降り立ち、同じく未来のない争いに心を痛める女性と出会いました。

実際に人間と触れ合い、言葉を交わした彼はこの先の争いに意味がないことに改めて気づきます。それと同時に人間の女性を愛するようになります。

そうして彼と彼女は想いを深め、交わったことで一人の子を産み落としました。

その子どもは『ネフィリム』と名前を与えられ、著しいほどの成長を遂げた彼は赤い竜へと化身する能力と共に、地上から去っていったプロメスの代わりに人間を襲う天使へと果敢に立ち向かいます。

同時に『火』という概念を教えられた人間たちも武器を手に、天使たちへと挑みます。

人々から希望と呼ばれるネフィリムでしたが、生まれてから間もない彼に悲劇が襲い掛かります。

彼の母親はプロメス……敵である天使とまぐわった忌むべき存在として火刑へと処されてしまいました。

息子であるネフィリムは人間を代表していた長に懇願します。「母はもうあの人とは関係ない。だから開放をしてほしい」と。

しかし長はそれを拒みます。

 

「彼女は天使と交わった。それはつまり君のような存在を生み出せる、我々は天使たちから彼女を解放しなければならない」

 

そう信じていた人類の長は、プロメスから授かった火によって彼女は救済されてしまいます。

苦しむ彼女の声に人々は祈り、天使たちの手から逃れたネフィリムの母親に喜びました。

そして、まだ母の愛を必要としたネフィリムは、その儀式を機に人類のために戦うことを決意しました。

自分のような戦力が必要だと判断した彼は、まず子を成すことから始めました。

長の妻と娘を彼の目の前で犯すことを宣言した彼に、長は怒りを露わにします。

しかしネフィリムは「このままでは人間は滅びる。ならば天使の力を持つ私と交わり、その子を戦士として戦わせればあなたたちは生き延びることが出来る」と言いました。

その言葉を聞いた長は言葉を失い、周囲の人間は二人の女性をネフィリムへと捧げました。

彼らの前で行われた繁栄の儀は長だった男の精神を摩耗させます。

三日三晩続いた儀式は、無事に成功しました。

ネフィリムの子は身籠った二人の女性の胎内を食い破り、既に異形となっている幼いその身を周囲の人間の祝福と共に外へと生まれました。

完全に精神を病んでしまった長の代わりに、ネフィリムは瞬く間に成長を遂げた二人の我が子と共に前線へと赴きます。

ネフィリムから十の王冠と権威を与えられた息子の一人は、父と同じ面影を残しながらも光と闇を冒涜する言葉をその身に刻み、熊の足と獅子の口を持つ豹の姿を持って天使たちを蹂躙しました。

もう一人の子は子羊のような姿と角を持ち、人類の女性に眷属を産み落とすよう強制しました。

全ての人間と天使を蹂躙し、やがて天へと侵食しようとする彼らを止めた影があります。

プロメスです。

同胞の手で囚われていた彼は直属の『光』から、この悲劇を止めるよう頼まれたのです。

愛する女性を失った悲しみ、そして我が子が起こしている惨劇による涙を仮面の下で隠しながら一人の天使長と三人の獣は対峙します。

ですが、事態の深刻さを重く見た『闇』は自らの部下である水の天使長に命じ、一度全ての生命体をやり直すことを決定していました。

ネフィリムと二人の子供……そして彼らによって産み落とされていた666体の獣は深く深く、海の底へと抵抗する間もなく沈んでいきましたが、光は全人類と全動物の中からつがいを一組ずつ方舟へと乗せていきました。

結果として、人類を殺戮へと助長させたプロメスと光は贖罪として自らの命を捧げ消滅しました。

再び人類と動物が繁栄していく世界に一人残された闇は、争いを引き起こした天使を攻め、今後何があろうとも地上への干渉を許さないことを原則しました。

こうして、長い争いは終わりを告げたのでした。

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