オリジナルライダー設定集   作:名もなきA・弐

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 ツヴァイのお試し版です。
 (※)少しばかり、ビショップのキャラを変更するために一端削除しました。


活動するD / もう一つのビギンズナイト(お試し版)

時刻は××時○○分…。

とある街の上空を、一機のヘリコプターが飛んでいた。

そこにいたのは運転している肋骨や百足のような模様のマスクのような頭部を持った黒いスーツの異形と、後ろの座席に座る中性的な顔立ちをしたストライプ柄のグレーのスーツを着こなしているメガネを掛けた痩せ型の中年男性。

磨かれた革靴や紫色のネクタイからはエリートサラリーマンに見えなくもないが、紫がかった赤い髪や色の入った眼鏡、そして時折浮かべるニヒルな笑みが多くの血生臭い修羅場を渡り歩いてきたような、不気味な印象を与える。

その横には大きめの黒いアタッシュケースが大事そうに置かれており、時折大事そうにそれを見つめる。

このままヘリコプターは目的地へと問題なく航空を続ける。

……そのはずだった。

 

「『っ!?』」

 

ヘリコプターの機体が前触れもなく大きく揺れ始める。

突然の出来事にメガネの青年は驚きながらも、冷静に状況を判断しようとする、ヘリコプターの扉が嫌な音を立てて剥がれ落ちる。

そこから姿を見せたのは黒いコートに身を包んだ茶髪の青年…鋭い印象を人々に与える彼は、目的のアタッシュケースを奪おうと迫る。

しかし、メガネの青年はその見た目に違わぬ動作で彼の手を払うと掌底を浴びせようとする。

その攻撃を受けながらもコートの青年はアタッシュケースに手を伸ばそうとする。

やがて、運転をしていた異形…『マスカレイド・ドーパント』が機械のような動作で侵入者を撃退するべく手元にあるスイッチを押した。

瞬間、ヘリコプターは大きな爆発音と共に木端微塵になる。

しかし二人の人物はオレンジ色の爆炎の中から現れると、近くのビルの屋上に受け身を取ってから傷一つ負うことなく着地してみせる。

明らかに常人では不可能の動きを見せる彼らは気にすることなく互いに睨みあう。

 

「あーあー…たく、派手にやりやがって」

 

突然の蛮行に呆れたように呟いたメガネの男性は中央に緑色の球体がある左側に時計のようなダイヤルがある白を基調とした黒いラインがあるバックル…『ガイアドライバーオーバー』を腹部に当てる。

そこから無機質なベルトが伸びて完全に固定されると、青年は胸ポケットから鮮やかなグリーンカラーのパソコンのマウスとキーボードで「D」と象られた薄い緑色の端子のUSBメモリ『T3ガイアメモリ』を取り出してスイッチを押す。

 

【DIGITAL!】

【BISHOP!】

 

音声…ガイアウィスパーを鳴らしてから、ガイアドライバーのダイヤルを回して針をビショップの駒に合わせて異なる音声を鳴らすと、T3デジタルメモリを右側のスロットに横へセットした。

瞬間、青年の姿は数式のようなエフェクトに包まれると神官を思わせるような白いローブを着こなし、左腕がパソコンのキーボードに変異した緑と黒の異形へと姿を変える。

中央に青い球体がある怪人…『Bデジタル・ドーパント』へと変貌すると、コートの青年も同型のガイアドライバーをセットして刀剣や盾、槍で「P」と象った赤いT3ガイアメモリとダイヤルを操作する。

 

【PAWN!】

【KNIGHT!】

 

Bデジタルと同じ動作で彼も、Kポーン・ドーパントへと変貌し召喚した双剣を構えて対峙する。

首に水色のマフラーを巻いた右側は西洋の騎士甲冑、左側の方は足軽の甲冑を彷彿させるような独特な見た目の赤い剣士は剣を振るう。

その斬撃はBデジタルを通り過ぎ、見当違いの方へと向かう斬撃に「まさか」と彼が気付いた時には遅かった。

Bデジタルが変身する前から所持していたアタッシュケースに命中し、強烈な衝突音と共に中に入っていた物も砕け散る。

大きくひしゃげたケースの中からは何かの部品らしき物が散らばるがそれに驚いたのは攻撃を行ったKポーンだった。

内心動揺する彼を見透かしたように、Bデジタルは両手を上げておどけたような仕草で語る。

 

『俺はただのフェイクだよ。本物は既にキングが預かっている』

『…あの力は、仮面ライダーの力はお前らが使って良いものじゃない』

『はっ、俺たちを裏切ったドーパント(化け物)が、人々を守る正義のヒーロー様について語るのか?』

 

痛いところを突かれて沈黙するKポーンに対して、「やれやれ」と呆れたように首を横に振ったBデジタルは数式のような模様を出してその場から退散する。

役目を終えたからなのか、それとも彼を倒す必要はないと判断したのか定かではなかったが、戦闘が起こることもなくKポーンは首に巻かれたマフラーを風で靡かせながら、暗くなりつつある空と街の景色を見つめるのであった。

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