Fate/Garbage Oath   作:フリムン

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どうもはじめましての方もそうでない方も以下略のフリムンです。

そうです、ハイスクールDD以外のSSは基本的に適当なフリムンです。


違うんだ……前線で戦うオリ主が見たかったんだ……スカサハに鍛えられない前衛マスターが見たかったんだ……………


零歩目

 

 やぁ、皆! 初めまして! オレの名前は西木田アルノルフ! フランス人と日本人のハーフな、平凡な高校生の2年生さ!

 因みに生まれも育ちも日本だからフランス語喋れとか無茶ぶりはしないでね!

 

「アルくん、誰に話してるんですか?」

「誰だろうね? いや、そんなことよりマシュ? ねぇマシュ? マシュさーん!? そろそろシュミレーター止めて欲しいんですけど! ちょ、まっ、あつ、アツゥイ! この腕強すぎんだけど!?」

「え? あ、はい、難易度アップですね?」

「ごめんて! 昨日マシュが残してた大福食べちゃってごめんてば!」

「……………アレもアルくんだったんですね」

「あれぇ!? 墓穴掘った!?」

「難易度最大にしておきますね?」

「いやぁぁぁぁあ!」

 

 うん、平凡な高校だったんだよ、先月くらいまでは。

 

 ここは『人理継続保障機関カルデア』

 各国が共同で秘密理に作り上げた、魔術と科学の融合施設。

 当然、そこのスタッフは魔術師か技術者および科学者な訳だが、そんな世界のトップクラスな秘密組織になぜオレがいるのかと言うと、

 

「い、いた! 痛い痛い! 【鍛練開始(エヴェイユ)】!【気血・甲鋼】!」

 

 オレが魔術使いだからだ。

 いや、それだけならこんなところには呼ばれないんだけど、うちの家系は元々魔術使いの家系なんだ。魔術師ではなく。

 いや、魔術師ではあるのだろうけど、ウチは魔術ではなく武術で根源に至ろうとした頭のおかしい一族である。開祖であるキチガイこと初代は武芸百般と詠われる、後ろから近距離で撃たれた銃弾を掴めるほどの達人(キチガイ)だったらしい。で、その武術の延長で魔術を独学習得した化け物でもある。

 

 そんな脳みそまで筋肉どころか筋肉が脳みその役割を果たしているうちの家系の、無手に於いて万夫不当とか言われてる特に頭のおかしいうちの親父に、どーしてあんな美人なブロンド美女が嫁いだのか。

 西木田一族最大の謎である。いや、ソレを言ったらウチの家系は男系で、写真を見るに嫁さんは皆美人を引っ掻けてやがる。

 ……………これはオレにも期待できるのでは?

 

「いやぁぁぁ! 燃える! 燃え盛っているぅ! 【闘血・波濤】!」

 

 まあ今はそんな期待を裏切るが如く巨乳眼鏡美少女マシュマロちゃんに苛められてるんだけどネ!

 

「西木田流槍術! と、【(フランメ)】! 【硬化(ギュリゾン)】! ………【炎槍蛇(フランメ・サーペント)】! そぉいや!」

 

 残りの三体に向けて得意の【火】の魔術と【硬化】の魔術、オレの師範代クラスの槍術を組み合わせた一撃を見舞う。この術は突き刺した相手を炎が喰らって、次の相手を喰らうという、少ない詠唱節の割にエグい効果を出す、西木田家の魔術である。

 

「死ぬかと思ったよ! むしろ死にかけたよマシュちゃん!」

「……次行きましょう」

「待って!? 流石に死んじゃう! 流石にアルノくん死んじゃう!」

 

 その時、マシュ(悪魔)の暴虐を止める天使が一人。

 

「いや、確かにノックなしで部屋に入ってきて私たちの素肌を見たからって、これはやりすぎだよ!」

「で、でも先輩」

「でも禁止!」

「ですが先輩!」

「禁止! とにかく、確かにアルノくんが100%弁護の余地なく悪いけど、それで転んでおっぱい揉まれたマシュがうらやま、じゃない怒るのもわかるけど、流石にやりすぎだよ?」

「……………はい」

 

 何だろう。庇われてるのに肩身の狭いこの感じ。

 

「アルノくんも! 今度から女子部屋に入るときはノックすること! あとマシュのおっぱいは私にも揉ませること!」

「先輩!?」

「やったぜ」

 

 やろう、とうとう本性出しやがった。

 

「………んっん! それより二人とも! 所長が呼んでたよ! ミーティングだって!」

「誤魔化せてないよ立香さん」

 

 シュミレーター室の扉が開いたので、使っていた槍を鞘に納めながらその部屋をあとにする。

 

 そう言えば今日だったか、このカルデアの目的、ファーストオーダーをするのは。

 

 

 見知らぬ土地、見知らぬ時代へ行ける。

 そう考えるとオレは、どうしてもワクワクが止められずにいた。

 

 

 

 

 

 まだ、楽観していたんだ。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 私の名前は藤丸立香、21歳。現在彼氏募集中の普通の女子大生だ。因みに彼氏いない歴イコールお察し。

 

 

 今はうちのオル…オルマリー……オルガン………オルゴール…………あ、そうそう、オルガマリー所長に召集されて、これから行う任務についての説明を受けてるんだけど、正直頭に入ってくる気がしない。

 

 これでも自慢だが大学では特待生を取るくらいには頭は回ると自負している。けど、全くの門外漢に専門用語マシマシな説明をされても理解できるわけもなく。

 

 

 はあ、彼氏が欲しいと切実に思う。

 中学高校と女子高だったもんで男性との関わりがほとんどなかったから、キャンパスライフに望みをかけて進学したというのに。

 まさかダメもとで二つしか空きの無かった高額バイトに受かったと思ったらこんなところに拉致られるなんて。

 

「………っと! きい…………た!……」

 

 それはそうとはくのんは今度ぶん殴る。

 なーにが彼氏出来ましたじゃ! お前中学高校と女子にモテまくりでおっぱい揉みまくりの毎日送ってやがったくせに! 大学でちょっと良いところ行ったかと思ったら、色黒眼鏡イケメン捕まえやがって! ザビエル大好きの癖に羨ましいなちくしょう! おかげでちょっとだけお前の両刀(変態)がうつっちゃったじゃないか!

 

「………なさい………ふじ……つか!」

 

 あーあ、私にも彼氏が欲しいなぁ。ワガママは言わないから、逞しくて頼もしくて可愛い年下の男の子がいいなぁ。

 て言うか、おかしいな。さっきから思考がメチャクチャだし、大きな音が聞こえるような気も……… 

 

「起きろ!」

「あべし!」

 

 直後、頬と首に痛烈な不可がかかる。

 その衝撃で私の脳に蔓延っていた睡魔は跡形もなく消え去った。

 

「………さっきの奴といいあなたと言い、良い度胸してるじゃない」

「いやぁ、ありがとうございます」

「褒めてないわよ!」

「そんな! オル、おるがま、オルゴール所長!」

「オルガマリーよ! そこまで出ててどうして間違えるの!? ……………ふぅ。一般公募枠の藤丸立香。あなたを西木田アルノルフと一緒にファーストオーダーから外します」

「ええ!?」

 

 そんな! よく理解してなかったけどそれなりに楽しみにしてたのに!

 て言うかアルノくんも外されるの!?

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんて事があったんですよ」

 

 バリっ、と小気味の良い音をたてながら煎餅を頬張る立香さんは、居眠りのせいで所長に叱られたためかしょんぼりとしている。

 

「あー、それは災難でしたねぇ。オレもトレーニングの疲れで寝ちゃったんで、めっちゃ怒られたんですよ」

 

 ズズズ、と音を立てながら渋めの番茶を啜る。

 やっぱりお茶と煎餅の組合せは最高だなぁ。

 

「ねえ君たち? それ僕のおやつなんだけど………?」

 

 ぼそっと炬燵の片隅で縮こまるサボり魔ことドクターロマンが悲しげに呟く。

 

「あ、ドクターもお煎餅食べる?」

「いやだからそれ僕の……………もういいです」

 

 何気ない立香さんとドクターのやり取りをぼんやりと眺めていると、ふととある疑問が浮かび上がる。

 

「そう言えば思ったんだけどさ」

「んー? なにー?」

「なんだい?」

 

 二人が煎餅を咥えながら炬燵の上にぐでっとした姿を晒しているのを一瞥し、お茶を飲んで一息。

 

「何で二人ともオレの部屋にいるの?」

「……………?」

「……………ギクッ」

「いや、普段なら来てもらうのは吝かでもないしというか嬉しいし、今立香さんがいるのも理解はできるけど、ドクター?」

「炬燵っていい文化だよね。日本最高」

「おいドクター」

 

 おっと、この自称医療部門のトップ、目と話を逸らしやがったぞ。

 

 なお被告は「自分がいると現場が緩む」などと意味不明の主張をしており――――――。

 

「お、おおっと! どうやらレフから呼び出しが来たようだ! ちょっと行ってくる!」

「逃げたか」

「逃げたね」

 

 お茶を二人で啜る。

 ほぅ、と一息。至福の時間である。

 

「しかしあれね」

「なに、立香さん」

「いや、アルノくん金髪なのに()()()とお茶が似合うからなんか不思議ーってなった。確かハーフだっけ?」

「あー、まあね。よく言われるよ。あと、フランスとのハーフね。でもね、これでも目は黒いし、肌だってどっちかと言えば黄色人種だし。あとフランス語は全く出来ないし」

 

 フランス、行ってみたいなぁとは思うけど、何だかんだで結局子供の頃に行ったきりだし、覚えてないなぁ。

 

「え、でも魔術の時に使ってたじゃん。フランス語」

「あれはカッコいいから」

「え?」

「カッコいいから」

「……………」

「基本、うちの魔術は強化させる魔術が得意でさ。特に身体強化」

「へぇー、魔術って凄いね。私も習ってみたいなぁ」

 

 と、一般出身の立香がボケッとした表情で呟く。

 

「ここで働くならいい機会なんじゃない? 多分レフさんなら教えてくれると思うよ」

「レフさんかぁ………私ちょっと苦手なのよねぇ」

 

 

 

 

 その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平穏だった時の終わりを告げる音が鳴り響いたのは。

 

 

 

 

 

 




ここのぐだ子はちょっとアホの子。

けどストレス溜めないからきっと巨乳。おっぱい。
母性強め……に、書けたら………いいなぁ。
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