夢をよく見る。
俺は転生者と呼ばれる存在で、よく前世の夢を見るんだ。
この世界とは似ているけど、全然違う世界だった。
この世界は数は少ないけど、魔術と呼ばれるモノを使う人がいる。
俺もその一人だ。いや、一人だった。
俺には魔術の才能って奴がないらしく、親からはほぼ相手にされていない。
色々と努力もしたけど、あまり成果は出なかった。
気分が落ち込んでいる時に眠ると、よく前世の夢を見る。
なにか心残りがあったのかもしれないが、前世のことはあまり覚えていない。
ただ、そこにいた事だけは思い出せるのだ。
しばらくそうして、あまり魔術と関わることなく暮らしている時だった。
なんでもカルデアというところで、魔術師を募集しているらしい。
才能のない俺には関係なかったが、なんとなくで応募したところ、一般の枠で受かってしまった。
受かってしまったのなら仕方ないのでカルデアへと向かったまではよかったが、よりによって極寒な地にあるとは。
で、着いてからも所長の話が難しく寝てしまうなど、色々問題を起こしてしまい、現在はカルデアの中を適当に歩いている。
そういえば、俺と同じように寝てしまって所長の怒りに触れた奴が他にもいたが、俺はそいつらと別行動をとっている。
理由はなんとなくだ。特に理由はない。
しばらくそうしていると、大きな爆発音と共にカルデアが大きく揺れた。
どうやら爆破にあったようだ。簡単に攻撃を許すなんて大丈夫なのかと疑問を抱いた。
とりあえず何もしないよりかはいいと思って爆発音のした方へ行くと、俺のことを先輩と呼んでいたマシュ・キリエライトと、俺と同じく退出していた一人がいた。
その部屋に俺以外の何人かが入った途端、扉が閉まって閉じ込められてしまった。
どうしようか考えていると、何やらレイシフトとやらが作動してしまい、気が付いたら炎上しているどこかへと来ていた。
しかも、周りには誰もいない。おそらく全員違うところに飛ばされたのだろう。
はぐれた他の人を探していると、動く骸骨を発見した。
何とか見つからないようにして探していると、姿が変わったキリエライトと残りの魔術師たち、そして所長を見つけることができた。どうやら俺が最後らしい。
所長の話をまとめるとここは特異点と呼ばれるモノの一つで、ここにあるであろう人理崩壊の原因を取り除かなければならないらしい。
そのために、色々準備していたが爆破テロのため、計画通りにいかなかった。
そこで俺たち一般公募の魔術師である俺たちが代わりに人理修復を行うことになった。
と言っても、俺たちが直接戦ったりするのではなく、英霊と呼ばれる凄い存在に代わりに戦ってもらうらしい。
説明を聞き終えてすぐ、戦力確保のために俺たちは所長たちの言う通りに英霊召喚を行う。
はたしてどんな英雄が来てくれるのか。俺はそれが少し楽しみでもあった。