ロマニから説明を受け、呼符と呼ばれる札を受け取る。
それにしても、他の皆はすごい英霊を召喚していたな…。
まず、デミサーヴァントとやらになったキリエライトのマスター、藤村立香という少女はかの有名なアーサー王をセイバーで召喚した。もっともアーサー王が女だったのには全員驚いていた。
次に、立花薫という青年は吸血鬼のモデルで有名なヴラド三世をランサーで召喚した。少し怖かったが味方となってくれた今はとても心強い。
最後に、白波月野という少女はかの第六点魔王、織田信長を召喚した。こちらも女性だったのでとても驚いた。
この三人で三騎士がそろってしまったわけだ。
そして、いよいよ俺の番なわけだ。
『後はそれをサークルに投げれば、サーヴァントが召喚されるよ』
「お願いだから使える奴を呼んでよね」
所長、お願いですから変なプレッシャーをかけないでください。これは完全に運なんですから。
とりあえず言われた通りに呼符をサークルへ投げ入れる。
呼符に反応し、サークルの周りに光球が現れ回りだす。呼吸が輪を三つ作り出し、それが中央へ縮んで一つになると大きな光が出る。
光がおさまるとそこには全身真っ黒の騎士が立っていた。
「ここは…そうか、私は呼ばれたのか。死してなお戦う運命にあるとは、野良犬にふさわしいともいえるか。よかろう、エクストラクラス、アヴェンジャー。お前に従おう」
『エクストラクラスだって!?なかなか召喚できるクラスじゃないぞ!』
どうやらすごいのを召喚したようだ。
「それで、あなたの名前はなんなのかしら?」
所長がアヴェンジャーへと問いかける。
「私の名か…ジャッジ・ガブラスだ」
「ジャッジ?ガブラス?そんな名前の英雄、聞いたことないわ。偽名じゃないでしょうね?」
「偽名なものか。これが私の名だ」
本人がそうだと言う以上、意味はないだろう。
「ロマニ、あなたは何か知ってる?」
『いいや、聞いたこともないし、そんな意匠のこった鎧も見たことありませんね』
『私もロマニと同じだよ。けっこう知られていない地味な英雄なのかな?』
どうやらロマニもダヴィンチちゃんも知らないらしい。
本当にどこの英雄なんだろう?
「お前たちにとって、どこの英雄というのが重要なのか?」
アヴェンジャー、ガブラスは俺たちにそう問うてきた。
「どういうことかしら?」
「…いや、こちらの失言だ。気にしないでくれ」
彼は何を言いたかったのだろう。
本人が口を閉ざした以上、俺たちには無理に問うことはできなかった。
イメージ的にはDFFのアナザーの時の姿です。