べるクレスのダンジョン無双單   作:慧春

2 / 3
邂逅――ヘスティア

 

 

 

 

 女神ヘスティアは悩んでいた――目の前で頭を抱えている男に声を掛けるか否かを。

 

「見たところ、もう七つのファミリアに勧誘を断られてるし………これは、チャンスと見るべきかな?」

 

 ヘスティアは、とある事情で現在眷族が一人も居ない。

 そのため現在はファミリアを持たない神だ。

 

 だが、彼女にも現状のままで終わるつもりなど毛頭なく、本来神々が居る天界から、わざわざ下界に降りてきたからには、自身もファミリアの主神として君臨し、贅沢をしながら、楽しくいきたいというこれっぽっちも神様らしくない俗と欲望にまみれた浅ましい野望もある。

 

 なによりも、彼女と犬猿の仲である女神ロキは、このオラリオで成功し、今や彼女の率いるファミリアは、オラリオを代表する二大派閥の一角だ。

 無論、それを成すに至ったのは女神ロキの努力による賜物で、そもそも彼女は既に下界の時間で長い間をそれに費やしているのだ。

 ヘスティアが彼女の事を嫌っていても、彼女はロキの費やした時間と労力の結果を否定しようとは欠片も思っていない。

 

 しかし、面白くないと思っているのは事実だ。 

 順調に成り上がっていく彼女と比較して自分はどうか――その事を考えたら、その付けられた大差を面白く思える筈がない。

 

 なので、彼女は今の現状を脱却するために、自分を引き上げてくれる存在を――眷族を求めているのだ。

 

 いつか、自分も『眷族(こども)達』を率いて、ロキや神友を見返してやると思っているのだ

 

「」「」「」「」「」「」「」「」

 

 

 

 

 

 

 女神ヘスティアは悩んでいた――目の前で頭を抱えている男に声を掛けるか否かを。

 

「見たところ、もう七つのファミリアに勧誘を断られてるし………これは、チャンスと見るべきかな?」

 

 ヘスティアは、とある事情で現在眷族が一人も居ない。

 そのため現在はファミリアを持たない神だ。

 

 だが、彼女にも現状のままで終わるつもりなど毛頭なく、本来神々が居る天界から、わざわざ下界に降りてきたからには、自身もファミリアの主神として君臨し、贅沢をしながら、楽しくいきたいというこれっぽっちも神様らしくない俗と欲望にまみれた浅ましい野望もある。

 

 なによりも、彼女と犬猿の仲である女神ロキは、このオラリオで成功し、今や彼女の率いるファミリアは、オラリオを代表する二大派閥の一角だ。

 無論、それを成すに至ったのは女神ロキの努力による賜物で、そもそも彼女は既に下界の時間で長い間をそれに費やしているのだ。

 ヘスティアが彼女の事を嫌っていても、彼女はロキの費やした時間と労力の結果を否定しようとは欠片も思っていない。

 

 しかし、面白くないと思っているのは事実だ。 

 順調に成り上がっていく彼女と比較して自分はどうか――その事を考えたら、その付けられた大差を面白く思える筈がない。

 

 なので、彼女は今の現状を脱却するために、自分を引き上げてくれる存在を――眷族を求めているのだ。

 

 いつか、自分も『眷族(こども)達』を率いて、ロキや神友を見返してやると思っているのだ

 

「」「」「」「」「」「」「」「」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。