八幡「高町!?おい、高町大丈夫か!?」
ユーノ「大丈夫、気絶してるだけだよ。でも、リンカーコアを取られたから魔力の回復が遅くなるかもしれない。」
リンカーコア?なんだそりゃ?あの高町を後ろから襲った奴が持ってたあの光ってるやつか?
ユーノ「そうだ、自己紹介がまだだったよね?僕はユーノ。ユーノ・スクライア。よろしくね八幡君」
そう言って手を出してきた。これってあれだよな?握手だよな。多分。
そして俺もその手をしっかりと握った。
八幡「ああ、よろしく。俺は比企谷八幡だ。」
ユーノ「八幡君は、どうして魔法を使えるんだい?いや、違うな。どうしてデバイスを持っているの?」
ユーノがそんなことを聞いてきた。そして俺は答えようとしたその時。
「ユーノ、そいつから離れろ!」
ユーノ「えっ?うわっ!?」
シャキン
八幡「はっ?えっ?何これ、何で知らない人が俺にデバイスを突きつけてんの?」
俺は黒い服を着た奴にデバイスを突きつけられていた。
ユーノ「クロノ!?何やってるんだよ。」
クロノ「こいつが持っているのはエターナル・フォース。別名『白雷』。闇の書と同等の力を持つデバイスのロストロギアだよ。」
ロストロギア?なんだそれ?闇の書ってのも知らないけど。
ユーノ「ちょっと待ってクロノ。八幡君はなのはの友達でなのはを助けてくれたんだよ?それにロストロギア級の力でも無かったし。」
クロノ「そりゃそうだよ。だってエターナル・フォースの本来の形は杖じゃない。刀だ。」
は?刀?そんなフォーム無いはずだが・・・。
八幡「エターナル・フォース。説明しろ。」
エターナル・フォース『その前にそこのマスターの友達さんを医務室に連れていった方がいいんじゃないでしょうか?時空管理局のクロノ・ハラオウンさん?』
クロノ「僕を知っているのか・・・ふぅ、じゃあ君にもアースラに来てもらうよ?いいかい?」
アースラ?なんだそりゃ?それに時空管理局ってのも知らないし。この人たち色々と分かんないことばっか話してるし。一応情報収集にでも行ったほうがいいのか?あの女3人と男は危ないから一応情報を貰いたいところだしな。
八幡「アースラってのは知りませんが分かりました。」
そう言って俺はクロノさんについて行った。
ウォン
ユーノ「ここがアースラ。時空管理局の船とでも覚えておいてくれればいいよ。」
クロノ「おいユーノ、そんなこと教えなくてもいい。」
なんか、俺、めっちゃ嫌われてんなあの人に。
フェイト「ごめんね?クロノは本当は優しいんだけど・・・」
八幡「いや、大丈夫。慣れてるから。」
そう、俺は昔から悪口など色々と言われてきた。親や、妹がいなくなってからはどんどんエスカレートしてったな。でもそんな時に俺に声を掛けてくれたのが高町達だった。懐かしいな。
フェイト「?」
八幡「あ、そうだロストロギアってなんだ?」
フェイトも多分知ってるだろう。
俺がそんなことを聞くと驚いた表情をして
フェイト「ロストロギアの事何も知らないの?」
八幡「えっ?ああ、初めて聞いた」
フェイト「そうなんだ。じゃあ、それはクロノに聞いた方が詳しく教えてくれるよ?」
えぇぇ、よりによってあの人か・・・あの人なんか苦手なんだがやむを得ないか
クロノ「ふぅ、じゃあユーノとフェイトはなのはをお願い。あと、君たちのデバイス、修理に出しておいたから。後で様子を見に行った方がいいと思うよ」
フェイト「うん、分かった。」
そう言ってユーノとフェイトは行ってしまった
クロノ「さて、じゃあ君だ。何でロストロギアを君は持っている」
八幡「えっとその前にロストロギアって何ですか?」
クロノ「ロストロギアをしらないのか?」
八幡「えっとはい。初めて聞きました。」
クロノ「なるほど、ロストロギアって言うのは昔、故人が作ったとされる強大な力だよ。君のデバイスもその内の一つだ。」
なるほどな。故人が作った強大な力・・・ね。
さてと、んじゃあそろそろ聞くか
八幡「エターナル・フォース。どういう事か教えてもらおうか」
エターナル・フォース『はい、分かりました。では説明します。私はクロノが言った通りロストロギアです。しかしロストロギアなのはあくまで『白雷』の方。私は刀の力を使わないとそこら辺のデバイスと同じ位のちからです。』
へぇ、なるほどな。刀になんてなれたのか。
クロノ「なるほど、だからそんなに力が出ていなかったわけか。じゃあ次の質問だ。何故こっちの世界にあるんだ?」
エターナル・フォース『私は元々はこちらの世界でつくられた刀をベースとしてつくられた。だから私は持ち主を殺して私はここに戻ってきてそのまま、封印されようと思っていたの。』
・・・マジかよ。てことは俺はその封印を邪魔した訳か。
クロノ「じゃあ何故彼に付いているんだ?」
エターナル・フォース『マスター、いいですか?いっても。』
あれを言うのか・・・ふぅ、まぁ情報を貰ってるんだし言ってもいいか。
八幡「俺が話す。えっとクロノさん。これは俺の昔話になるんですが聞いてもらっていいですか?」
俺がそう言うと彼は頷いた。
そして俺は一呼吸置くと昔のことを話し始めた。