さゔぁいゔぐらし!   作:naogran

11 / 13
ある曇りの日。美紀が部室で本を読んでた。

美紀「はぁ・・・」

悠里「ん?どうしたの?」

櫂「気分悪いのか?」

美紀「いえ、ずっと読んでいた本が今読み終わったんです。あのモールで買った本なんですけど。思ってたより早く読み終わっちゃったな・・・」

佐倉先生「ねぇ直樹さん、どんなお話だったの?」

美紀「え?えっと・・・向こうの本で、戦争中の話なのかな?家を焼け出された子供達が、犬と一緒に旅をするんです。」

悠里「へぇー。」

慶彦「戦争の中を生きる子供達と犬の話か。」

美紀「はい。でも、最後が辛くて・・・」

悠里「悲しいお話なのかしら?」

美紀「はい・・・その犬が・・・前に翻訳版を読んで先を知ってたんですけど・・・やっぱり、原書も同じ結末なんですね・・・」

悠里「そう・・・」

悲しそうな顔になりながらも外を見る。

美紀「昨日はあんなに晴れてたのに、今日は雨が降りそうですね。」

悠里「そうね。」

すると悠里が立って、花壇の水やりをする。

慶彦「にしても外は賑やかそうだな。」

櫂「そうだな。一向に減らねえな。」

圭「今日は大丈夫なんでしょうか?最近数が増えてるんです。」

悠里「美紀さんと圭さんも気付いてた?」

美紀「はい。」

圭「はい。」

悠里「あの日、奴らが現れたあの時、学校は丁度放課後で、後者に残ってた生徒も少なかった。でも、時間が経つにつれ、校外に生徒達が帰って来てるのよ。きっと、生前の通学してた記憶がここを頼りに・・・」

美紀「皆、学校が好きなんですね・・・」

悠里「え?」

美紀「由紀先輩が言ってたじゃないですか。私達皆学校が好きだから。だから学校に来るんだって。」

悠里「私はそんなに好きだった記憶は無かったけど、でもそうかも知れないわね。」

慶彦「櫂、お前はどうなんだ?学校は好きか?」

櫂「そうだな。仲の良い友人達とはしゃいでた頃が懐かしいな。」

悠里「それでも、何時までもここに居続ける事は出来ない。」

佐倉先生「それに水と電気があっても、食料には限界があるからね・・・」

悠里「せめて次の行き先、進路を決められればね・・・」

美紀「その・・・バリケードの補強とかって大丈夫でしょうか?」

圭「そうですよ。どんどん壊れ掛けてますし。」

悠里「使える机や椅子は殆ど使っちゃったし。」

櫂「それに釘や板の資材がもう閉店間際だ。」

悠里「大丈夫。あのバリケードには私達の願いが篭ってるもの。そう簡単に壊れたりしないわ。」

するとそこに起きた由紀が入って来た。

由紀「おはよー・・・」

悠里「おはよう由紀ちゃん。」

慶彦「由紀さんおはよう。」

美紀「おはようございます。」

圭「先輩おはようございます。」

櫂「おはようさん。」

悠里「珍しく早起きね。」

櫂「怖い夢を見て起きたとか?」

すると由紀は部室内をキョロキョロ見て、太郎丸の餌を見た。

悠里「お腹空いてるのかしら?」

櫂「犬の餌食いたいのか?」

美紀「だからって太郎丸の餌を食べちゃダメですよ先輩。」

由紀「ううん。違うよ?起きたら寝床に太郎丸が居なくて。首輪だけ落ちてたからこっちに来てないのかなって。」

美紀「え・・・?」

佐倉先生「そう言えばそうだったわね。太郎丸何処へ行ったのかしら?」

朝起きたら太郎丸の姿が何処にも無かった。


#10「あめのひ」

その後胡桃も起きた。外は雨が降り始めた。

 

由紀「雨降って来たね。」

 

胡桃「マジか?」

 

由紀「うん。だって、運動部さん達雨宿りしてるもん。」

 

櫂「余程風邪引きたくないみたいだな。」

 

慶彦「いや風邪引いたらダメだろ。」

 

美紀「太郎丸ー!ご飯だよー?」

 

圭「太郎丸ー!出ておいでー!」

 

廊下に餌を置いて太郎丸を呼ぶ。

 

由紀「何してるのかな?太郎丸。何時もならすぐご飯を嗅ぎ付けて来るのに。」

 

美紀「はい・・・」

 

由紀「何だろう?ご飯より好きな・・・あ!もしかしてデート!?」

 

美紀「相手が居ませんよ?」

 

圭「そもそも学校には太郎丸以外の犬は居ませんよ?」

 

胡桃「賢過ぎるのも困り者だな〜。」

 

悠里「首輪、めいいっぱいきつく締めたのにね。」

 

美紀「私、探して来ます。」

 

圭「美紀?」

 

美紀「迷子になってたらいけないし。」

 

由紀「私も!雨降ってるし、濡れたら風邪引いちゃうもんね。」

 

胡桃「よし!探しに行くか!」

 

美紀「でも、本当に学校の外に出たりしたらどうしましょう・・・」

 

圭「そこが問題なんだよね・・・」

 

胡桃「大丈夫だって。彼奴頭良いし、訳も無く危ない所に突っ込んだりしねえよ。由紀達はこの階を重点的に頼む。」

 

由紀「うん!」

 

美紀・圭「はい!」

 

胡桃「他の階は私が見て来るよ。」

 

悠里「1人で大丈夫?」

 

胡桃「大丈夫だって。」

 

佐倉先生「でも今日は雨が降ってるわ。」

 

胡桃「分かってる。」

 

櫂「だったら俺も胡桃と同行する。」

 

慶彦「私も胡桃さんと一緒に行く。」

 

胡桃「ありがとう櫂、おじさん。にしても世話の焼けるわんころだな。」

 

 

 

 

 

 

2手に分かれて太郎丸を捜索する。

 

胡桃「おーい!太郎丸ー!何処行ったーーー!?」

 

櫂「太郎丸ー!返事しろー!返事しねえと飯全部食っちまうぞー!」

 

慶彦「太郎丸ー!」

 

 

 

 

 

 

3人が次に向かった場所は屋上だった。

 

櫂「ここの貯水槽で遊んでるのか?」

 

慶彦「いや、ここにも居ないみたいだ。」

 

胡桃「あのドアを開けて出て来るとは思えねえけど・・・太郎丸ー!おーい!!」

 

櫂「早く出て来いワンちゃーん!」

 

胡桃「流石にこっちは来てないか。」

 

すると胡桃はこの菜園であの時を思い出した。

 

 

 

 

 

 

胡桃『あれ?髪切ったんだめぐねえ。』

 

佐倉先生『え?』

 

胡桃『長いの似合ってたのに。』

 

佐倉先生『そうかしら?先生だからね。』

 

胡桃『何だそれ?』

 

佐倉先生『ちょっと子供っぽかったから大人になろうと思って。』

 

胡桃『子供っぽいか・・・』

 

佐倉先生『恵飛須沢さんも良いのよ?』

 

胡桃『っで何だっけ?学園生活部?』

 

佐倉先生『ええそう。悠里さんのアイデアなの。恵飛須沢さんにも参加して貰えたらっと思って。』

 

胡桃『良いんじゃね?何かこう、目的みたいな物があった方が張り合いがあるだろうし。』

 

佐倉先生『ええ。』

 

胡桃『泣いてばっかり彼奴も、少しは元気になるかも知れないしな。めぐねえもそう思うだろ?』

 

佐倉先生『ええ。でも恵飛須沢さん、私の事はちゃんと・・・』

 

胡桃『はいはい。めぐねえじゃなくて、先生ね。』

 

すると胡桃が微笑んだ顔で佐倉先生を見る。

 

佐倉先生『も〜!』

 

胡桃『あははは!』

 

佐倉先生『うふふふ。』

 

 

 

 

 

 

そして現在に戻り。

 

櫂「胡桃。胡桃!」

 

胡桃「あ!」

 

櫂「どうしたんだお前?」

 

胡桃「い、いや、ちょっと昔を思い出しちゃってな。」

 

櫂「そうか。次行こうぜ?」

 

 

 

 

 

 

校内に戻って太郎丸を再捜索。

 

胡桃「おーい!早く出て来ないとご飯食べちゃうぞー!!由紀がー!」

 

櫂「由紀がかよ。」

 

胡桃「ピンポン球もあるぞーー!!」

 

櫂「キャッチボールで遊んでやるぜー!」

 

慶彦「ん?櫂、胡桃さん、このバリケードを見ろ。」

 

櫂「どうした親父?」

 

胡桃「何かあったのか?」

 

バリケードを見ると、子犬の足跡があった。

 

胡桃「これは・・・」

 

櫂「太郎丸の足跡?まさか彼奴・・・」

 

 

 

 

 

 

3人がバリケードを抜けて階段を見ると、足跡が地下へ続いてた。

 

胡桃「マジかよ・・・こんな階段の先、行った事無えぞ。」

 

櫂「彼奴先に面白い物を見付けに行ったな?」

 

慶彦「な!後ろだ!」

 

後ろにゾンビが現れた。3人が地下へ行った。櫂がシグザウエルP220とデザートイーグルを取り出した。慶彦はAK47を取り出した。

 

胡桃「ここは・・・確か、あのマニュアルに書いてあった・・・」

 

櫂「地下の構造はこうなってるのか・・・」

 

慶彦「不気味な気配が漂ってるな・・・油断するなよ?」

 

櫂「ああ。」

 

胡桃「うん。」

 

地下を徘徊する。櫂と慶彦が銃を構える。するとその時。

 

 

 

 

 

 

???「クゥ〜ン。」

 

3人「ん?」

 

 

 

 

 

 

少し開いてるシャッターの奥から犬の鳴き声が聞こえた。

 

胡桃「太郎丸!」

 

奥から現れたのは太郎丸だった。

 

慶彦「ここに居たのか!」

 

櫂(ん?様子が可笑しい。)

 

胡桃「ったく!心配させんなよ!」

 

櫂「な!胡桃!太郎丸から離れろ!」

 

胡桃「え?」

 

 

 

 

 

 

するとその時太郎丸が急に襲い掛かって来た。胡桃が間一髪避けた。

 

 

 

 

 

 

胡桃「お前・・・」

 

櫂「どうやら感染しちまってるな・・・」

 

太郎丸の牙が剥き出しになってた。

 

胡桃(どうしたら良い・・・どうすれば・・・)

 

太郎丸がまた襲い掛かった。

 

胡桃「うわ!」

 

櫂「のわ!」

 

慶彦「くっ!」

 

太郎丸を避けた。しかし胡桃に襲い掛かった。しかしシャベルで防がれた。

 

胡桃「あ!ご、ごめん!」

 

謝っても太郎丸が正気に戻る事は無かった。

 

胡桃(太郎丸・・・)

 

櫂「お前・・・」

 

そして再び襲い掛かった。すると胡桃のシャベルに噛み付いた。恐怖のあまりシャベルを手放してしまった。3人は太郎丸から逃げる。

 

胡桃(考えろ!考えろ!考えろ!)

 

慶彦「くそ!彼奴を殺す事は出来ねえ!」

 

櫂「そうだ!胡桃!親父!俺に任せろ!ピンポン球を貸せ!」

 

胡桃「あ、ああ!」

 

ピンポン球を櫂に貸す。そして櫂は部屋のドアを開けた。3人がドアに隠れて、櫂がピンポン球を投げて音を鳴らした。その音を聞いた太郎丸がピンポン球を追い掛ける。そしてそれを見て3人が部屋を出て太郎丸を閉じ込めた。

 

櫂「悪いな太郎丸!そこでダイエットしてな!」

 

胡桃「助かったぜ櫂・・・」

 

慶彦「流石自慢の息子だ。」

 

櫂「褒めるのは後だ。」

 

胡桃がシャベルを持って、シャッターの奥を見る。

 

櫂「あの奥に複数居るな。」

 

胡桃「お前か・・・!お前が太郎丸を!!」

 

シャッターの奥へ向かう。床は浸水していた。

 

櫂「床が沈没してるな。」

 

そして奥を見ると、複数のゾンビが立っていた。3人はすぐに物陰に隠れる。

 

胡桃「あんなに多く・・・」

 

櫂「胡桃落ち着け。相手が数で勝負するならこっちは質で勝負する。」

 

慶彦「そう言う事だ。胡桃さん、体力が切れたらすぐに下がるんだ。」

 

胡桃「・・・分かった・・・!」

 

 

 

 

 

 

そして再びゾンビ達の前に立つ。

 

櫂「退屈そうだなお前ら!」

 

慶彦「私達と一緒に遊ぼうじゃないか!」

 

胡桃「行くぞ!!」

 

そして3人は複数のゾンビ達に立ち向かう。胡桃がシャベルで攻撃し、櫂がシグザウエルP220とデザートイーグルで脳幹に当てる。慶彦はAK47をフルオートに切り替えて連射してゾンビ達を殺す。

 

胡桃「くそ!数が多過ぎる!」

 

櫂「今回は良いお祭りになるな!」

 

慶彦「楽しいパレードの幕開けだ!」

 

 

 

 

 

 

そして激戦から数分後。ゾンビ達に勝利した。

 

櫂「はぁ・・・はぁ・・・これで全員天国行きか・・・」

 

慶彦「久々に暴れたぜ・・・」

 

胡桃「これで終わったか・・・」

 

 

 

 

 

 

しかし、その中にまだ生きてるゾンビが居た。油断してる隙に胡桃に襲い掛かった。

 

胡桃「え?・・・あああああああ!!!」

 

櫂「胡桃!!」

 

慶彦「胡桃さん!!」

 

 

 

 

 

 

その頃部室では、悠里と圭と佐倉先生が帰りを待っていた。すると凄い物音がした。ゾンビ達が徐々に迫って来た。

 

圭「怖いよ・・・」

 

するとそこに由紀と美紀が戻って来た。

 

由紀「ただいま〜。」

 

佐倉先生「どうだった?太郎丸見付かった?」

 

由紀「ううん。太郎丸見付からなかったよ・・・」

 

佐倉先生「そう・・・」

 

美紀「もうお昼ですけど、太郎丸まだ戻って来てないですか?」

 

悠里「ええ。私達もさっき戻って来たんだけど・・・」

 

圭「何処にも居なかったの・・・」

 

由紀「くるみちゃんとかい君とおじさんは?」

 

悠里「戻ってないわ・・・」

 

美紀「まだ探してるのかも・・・私、もう一度探しに・・・」

 

するとそこに胡桃達が戻って来た。

 

悠里「櫂君!太郎丸は?」

 

櫂「それ所じゃねえ!胡桃が!」

 

悠里「え?」

 

 

 

 

 

 

そこに胡桃が櫂と慶彦の肩に担がれてた。腕から出血していた。

 

 

 

 

 

 

悠里「胡桃!?」

 

美紀「胡桃先輩!?」

 

圭「胡桃先輩大丈夫ですか!?」

 

佐倉先生「恵飛須沢さん!!」

 

胡桃「・・・ミスった・・・」

 

美紀「そんな・・・あ!由紀先輩・・・?」

 

由紀「・・・救急箱何処にあったっけ!?」

 

悠里「職員室にある筈だけど・・・」

 

由紀「うん!分かった!」

 

櫂「待て!俺も行く!」

 

由紀と櫂が職員室に向かった。

 

慶彦「先生!手を貸して下さい!」

 

佐倉先生「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

慶彦と佐倉先生が胡桃の腕を担いで寝室へ向かう。

 

悠里「何があったんですか・・・?」

 

慶彦「実は、太郎丸が地下へ行ったんだ。そこで再会したんだが、感染してしまった・・・」

 

悠里「え・・・!?」

 

美紀「嘘・・・太郎丸が・・・!?」

 

慶彦「櫂が殺さないように部屋に閉じ込めたんだ。その後に地下に奴らが複数居たんだ・・・3人で全滅出来たんだが、生き残りが胡桃さんに噛み付いたんだ・・・私と櫂で救出したんだが、すまない・・・」

 

 

 

 

 

 

そして寝室に連れて、由紀と櫂が持って来た救急箱で噛まれた箇所に包帯を巻く。

 

櫂「皆すまない・・・俺達のせいで胡桃が・・・」

 

圭「自分を責めないで下さい・・・」

 

由紀「ねえりーさん・・・何かお手伝いする事無い・・・?」

 

悠里「そうね・・・特に今は・・・」

 

由紀「う・・・」

 

美紀「じゃあ、お湯を沸かして来てくれますか?」

 

由紀「うん!やって来る!」

 

お湯を取りに向かう。すると悠里が立ち眩みし、美紀が支えた。

 

美紀「大丈夫ですか!?」

 

佐倉先生「悠里さん!」

 

悠里「ごめんなさい・・・」

 

美紀「いいえ!」

 

悠里「ダメね・・・しっかりしないと・・・」

 

美紀「先輩は良くやっています!」

 

櫂「そうだ。悠里は良くやってる。だけど休むのも一つだ。」

 

悠里「ううん・・・由紀ちゃんにばかり頑張らせちゃいけないの・・・」

 

 

 

 

 

 

胡桃「ぐあああああ!!!があああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

突然胡桃が苦しむかのように叫んだ。噛まれた後に異変が起こった。

 

櫂「まさか感染が・・・!?」

 

慶彦「櫂、お前確か解毒剤持っていたよな?」

 

櫂「持ってたけど・・・前に先生を救出するのに使ってしまった・・・」

 

慶彦「そうか・・・どうすれば・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃由紀は部室で湯を入れてた。噛み付かれた跡が付いてるシャベルを見る。

 

 

 

 

 

 

胡桃「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

何も無い部室に胡桃が1人だけ居た。窓を見ると、無数のゾンビが胡桃を覗いてた。禍々しいオーラを醸し出してた。

 

胡桃「何だ・・・これ・・・」

 

前を見ると、太郎丸が居た。何時もの表情をしていた。

 

胡桃「太郎丸・・・?」

 

太郎丸「クゥ〜ン。」

 

胡桃「あ!太郎丸・・・やっと見付けた・・・何処に居たんだよお前・・・」

 

しかし太郎丸が恐怖に一変した。胡桃が腰を抜かして太郎丸から距離を離れる。しかし太郎丸は胡桃に徐々に近寄る。

 

胡桃「やめ・・・止めろ・・・」

 

そして太郎丸がジャンプして襲う。

 

胡桃「止めてくれーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

そして落雷がした。先程のは胡桃の夢の中だった。

 

胡桃「ぐあああああああああ!!!」

 

尚も胡桃の感染が徐々に進行していた。両手と両足には手錠が掛けられてた。悠里が胡桃の汗を拭く。

 

佐倉先生「恵飛須沢さん・・・」

 

外では激しい大雨が降り始めてた。悠里が椅子に座って顔を隠した。そして立ち上がってバッグから何かを取り出した。

 

佐倉先生「悠里さん?」

 

取り出したのは包丁だった。

 

佐倉先生「悠里さん!?」

 

慶彦「悠里さん!ダメだ!」

 

櫂「悠里!止めろ!!」

 

圭「悠里先輩!」

 

悠里「でも・・・」

 

包丁を取り出したものの、苦しんでる胡桃を見て躊躇い始める。すると美紀が入って来た。すると悠里が包丁を隠した。

 

圭「美紀!どうしたの?」

 

美紀「あの、これを読み返して見たんですけど。」

 

佐倉先生「何かあったの?」

 

美紀「慶彦さん言ってましたよね?避難区画に奴らが居たって。」

 

慶彦「あ、ああ。それがどうかしたのか?」

 

美紀「避難区画には、薬もあるって書かれてるんです。」

 

悠里「何ですって!?何処!?」

 

美紀「ここです。」

 

マニュアルに救援物資と書かれていた。

 

悠里「行って来るわ!」

 

美紀「いえ!私が!悠里先輩達は胡桃先輩を!」

 

悠里「1人じゃ無理よ!」

 

美紀「偵察です!無茶な事はしませんから。」

 

悠里「胡桃だってそう言って!」

 

圭「無茶だよ美紀!」

 

櫂「だったら俺も一緒に行く!」

 

悠里「櫂君・・・?」

 

慶彦「櫂、お前・・・」

 

櫂「1人じゃなくて2人なら大丈夫だぜ。」

 

慶彦「無理するなよ。」

 

櫂「ああ。悠里、美紀さんは本気なんだ。俺も一緒に行かせてくれ。」

 

悠里「・・・」

 

由紀「お湯沸かして来たよ!」

 

そこにお湯が入ったやかんを持った由紀が来た。

 

美紀「ありがとうございます。」

 

櫂「サンキュー由紀。」

 

2人は真剣な顔で廊下を歩く。

 

由紀「あれ?何処行くの?」

 

美紀「部室に。シャベル取って来ます。」

 

櫂「俺も。ちょいと忘れ物。」

 

由紀「ん?りーさん大丈夫?」

 

悠里は泣きながら胡桃の看病をする。

 

 

 

 

 

 

その頃美紀と櫂は部室に来た。美紀は胡桃のシャベルを持つ。

 

美紀「お借りします。先輩。」

 

そして櫂は部室の隅に置いてある段ボールからシグザウエルP220とデザートイーグルのマガジンをウエストポーチに入れる。

 

櫂「アイテム万全。」

 

部室に出ようとすると、美紀が太郎丸の餌を見て涙を流した。自分に懐いてくれた太郎丸との思い出が浮かんだ。美紀はマニュアルとシャベルを落としてその場で崩れた。そしてその場で泣いた。

 

櫂「美紀さん・・・」

 

泣いてる美紀を櫂が慰める。

 

 

 

 

 

 

そして外に居たゾンビ達が一斉に校舎内に入った。胡桃の感染が続く。

 

 

 

 

 

 

その頃由紀は外を見た。

 

由紀「こんな凄い雨久し振り・・・あの時みたい・・・あの時・・・?う!冷たい!」

 

雨が校内に入り込んだ。

 

由紀「あれ?窓割れてる?」

 

 

 

 

 

 

そしてゾンビ達がバリケードを揺さ振り始めた。そして遂に、バリケードが破壊された。

 

「END」




         キャスト

      丈槍由紀:水瀬いのり
    恵飛須沢胡桃:小澤亜李
      若狭悠里:M・A・O
      直樹美紀:高橋李依
       祠堂圭:木村珠莉
       佐倉慈:茅野愛衣
       太郎丸:加藤英美里

       市川櫂:村瀬歩

      市川慶彦:竹内良太

「次回」

美紀「由紀先輩は凄いんです。先輩が居るとどんな時も元気が出ます。どんな時も・・・次回!がっこうぐらし!第11話!きずあと。私達はここにいます。」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。