東方黒魔術   作:瑠依.エネミー

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黒魔術使いの少女

 

 

ある里に黒魔術を専門として扱う一人の少女がいた。

 

 

少女の名は霧崎沙夜。

 

 

いつも魔術や魔法の研究し、呪文を解読するが…

 

 

…なぜか、魔法や魔術として効果が現れない。

 

そしてまた研究を進める。それが彼女の日常だった。

 

 

 

そんなある日

 

里にある噂が流れた。

 

 

「遠い、幻想郷と呼ばれる所。そこには多くの魔法使いや妖怪が住んでいる。」

 

 

そんな噂。

 

 

 

沙夜はその噂を耳にして、こう思った。

 

 

「幻想郷に行って、もっと魔術を極めよう!」

 

 

 

霧崎沙夜は、幻想郷へ向かい歩み始めた…

 

 

 

 

 

…のが、2日前。

 

 

 

「紫さん!まだつかないんですか?」

 

「まだよ。もう少し待ってくださる?」

 

 

沙夜は無事に幻想郷の住人、八雲紫に出会った。

 

そして、紫に言われるがままにスキマ空間へと足を踏み入れたのだ。

 

 

これからどうなるかなど、沙夜は知らないのだから。

 

 

「沙夜さん。貴女は幻想郷で何をしたいのかしら?」

 

 

紫は沙夜の赤い瞳をみつめながら聞いた。

 

紫の視線に少し戸惑いながらも、沙夜は答える。

 

 

「魔術を、魔法を…使えるようにしたいから」

 

 

紫はその答えを聞くと、満足そうに笑いながら「そうですか」と言い

 

くるりと傘を回した。

 

 

「霧崎沙夜さん。幻想郷へようこそ。幻想郷はあなたを歓迎します」

 

 

その声を最後に、沙夜の視界は暗転した。

 

 

 

気が付けば、沙夜は森の中に一人で寝ていた。

 

 

「ここ、どこだろう…」

 

 

「紫さんは何処行ったんだろう?」なんて言いながら辺りを見渡す。

 

沙夜の周りには大きな木が何本も沙夜を取り囲むように立っていた。

 

 

「…ど、どうしよう」

 

 

怖気づき、沙夜は座り込んでしまう。

 

木々は沙夜に囁くように揺れていた。

 

 

 

 

「お前、こんなところで何してるんだ?」

 

 

突如頭上から声がした。驚いて上を見ると…

 

 

「お!お前も魔法使いか?」

 

 

黒いとんがり帽子をかぶり、魔女が着るような黒い服を着た金髪の少女が箒で空を飛んでいた。

 

 

「お前も…ってことは貴女も?」

 

 

「久しぶりに見たなー」なんて言いながら沙夜を眺めている少女に沙夜は聞いた。

 

 

「ん?あぁ。私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ!…お前は?」

 

 

「魔理沙、さん?…私は霧崎沙夜です。黒魔術使い……です」

 

 

黒魔術使い。そう言ってしまった沙夜は悩んでいた。

 

黒魔術使い、とはいうものの。沙夜は魔術や魔法が扱えるわけではなく…

 

魔術書や魔導書の解読、そして魔術の研究をずっとしてきただけだったのだから。

 

 

「んー……よし、沙夜!私の家に行こうぜ!」

 

 

魔理沙は沙夜の近くに降りて、沙夜の手を引き歩き出した。

 

沙夜は空の飛び方を知らないし、箒も杖もない。それを感じ取ったからだ。

 

 

「いいんですか?…じゃあ、お言葉に甘えて」

 

 

自分に気を利かせてくれている魔理沙に感謝しながら、沙夜は魔理沙に連れられて魔理沙の家…

 

 

_霧雨魔法店に足を進めた。

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