ハイスクールD×D 〜モンスターなハンターと過負荷の物語〜   作:深道兎心

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どうも、作者です( ̄▽ ̄)今回は他アニメキャラの登場回です
作者である私の推しキャラを4人出してみました

それではどうぞって( ˙꒳˙ )どったの渚君と骸君や

渚「何年も開けてた理由を聞こうか?」

骸「そうだね(^ ^)理由次第では大嘘憑き使うよ?」

:( ;´꒳`;):ヒェッ確かにね…趣味に没頭してたのも悪いよ?だけどね?今後の生活もかかった就活中だったから中々創作意欲が湧かなかったのよ…ね?許してぇ~

渚「まぁ、そらは責められんわな」

骸「そうだね~今回ばかりは許すとするかな~」


英雄の休息、魔王の再会:それは平穏な日常の終わり

コカビエルとの激闘が、渚の圧倒的な力によって幕を閉じた後のこと。教会を追放され、駒王学園へと転入したゼノヴィアは、開口一番に度肝を抜く爆弾発言を放った。

「爆炎の裁定者(フレイムルーラー)、お前の……渚の子種が欲しい」

その場が凍りついたのは一瞬。

「お兄ちゃんは誰にも渡しません!!!」

叫んだのは、重度のブラコン……もとい、兄を愛してやまない妹・ユー(優香)だった。アーシアは無言で渚の腕にしがみついて所有権を主張し、黒歌は「渚のことは、そんな血の気の多い女には渡さないにゃ!」と威嚇する。

当の渚は、「勘弁してくれ……」とこめかみを押さえて天を仰ぐしかなかった。

 

数日後、騒動の余波も冷めやらぬまま、オカルト研究部と伝説の英雄チームは生徒会からプール掃除を命じられていた。しかし、目の前にあるのは数年放置されたかのような泥と藻の溜まった地獄絵図。

「……やるか」

「無理にゃ、やる気が出ないにゃ……」

全員が項垂れる中、骸がふわりと前に出た。

「面倒だね。……『大嘘憑き(オールフィクション)』」

骸が指を鳴らした瞬間、世界が書き換わる。「プールが汚れていた」という事実そのものが「無かったこと」になり、次の瞬間にはタイル一枚一枚が新品同様に輝くプールがそこにあった。

「便利すぎるだろ……」

呆然とする一同を余所に、渚がカードを取り出す。

「次は水の補充だな。変身!」

『KAMEN RIDE:DECADE!』

さらに続けてカードを装填。

『KAMEN RIDE:FOURZE!』

『ATTACK RIDE:WATER!』

フォーゼの姿となった渚の左足のウォーターモジュールからまじい勢いで清水が噴き出し、広大なプールはあっという間に満タンになった。

混沌のプール開き

更衣室から戻ってきた面々は、まさに百花繚乱。

ボクサーパンツ姿で引き締まった肉体を見せる渚、ブーメランパンツで爽やか(?)な木場。そしてなぜか旧スクール水着を完璧に着こなしている「男の娘」の骸。

女性陣はさらに過激だ。赤いビキニのリアス、白の朱乃、黒の黒歌。

スク水姿のアーシア、子猫、ユー。そして、なぜかメイド服のまま佇む最強のメイド、グレイフィア。

「おぉぉ! リアス部長、最高っす!」

鼻の下を伸ばしてユーのスク水姿を品定めしようとしたイッセーだったが。

「……俺の妹をジロジロ見るな」

「ぎゃああああっ! 目が、俺の目がぁぁ!」

渚の容赦ない目潰しが炸裂した。

その後、リアスにオイルを塗るよう頼まれたイッセーが鼻血を噴き、朱乃に誘われた骸の神器からはアルトリア(水着)が実体化して強引にオイルを塗りたくるというカオスが展開される。

渚は、黒歌からの誘いをユーが高速でブロックする横で、アーシアと子猫に優しく泳ぎ方を教えていた。

 

一通り遊び終え、グレイフィアの淹れた麦茶で一息ついた後。

 

渚はアーシアたちのためにビート板を取りに用具入れへと向かった。

薄暗い倉庫の扉を開けると、そこには青いビキニに身を包み、顔を赤らめたゼノヴィアが立っていた。

「ゼノヴィア? こんなところで何を――」

「渚……待っていたぞ」

ドンッ、と力強くベンチに押し倒される渚。

「ここで私に、伝説の英雄の子種を宿してくれ。今すぐにだ」

「待て待て! 話が飛躍しすぎだ!」

左目の傷のせいで自分は疎まれていると思い込んでいる渚は、彼女の猛アタックを「冗談か錯乱」だと必死に宥める。だが、ゼノヴィアの瞳は本気(マジ)だった。

「お兄ちゃーん? ビート板遅いよー……って」

ガラッ、と扉が開く。そこには、これ以上ないほど輝かしい「笑顔」を浮かべたユーが立っていた。

「……お兄ちゃん? 何してるのかな?」

「ゆ、ユー! これは誤解だ!」

「にゃはは、渚は隅に置けないにゃあ」

「渚さん……酷いです……」

黒歌の冷やかしとアーシアの膨れっ面に囲まれ、渚の弁明は虚しく虚空に消えた。

 

夕暮れ時。

 

珍しい組み合わせで下校していた渚、イッセー、骸の前に、一人の銀髪の美人が現れた。

イッセーは「モデルか!?」と見惚れるが、渚と骸の肌を刺すようなプレッシャーが走る。

「……何者だ」

渚が鋭く問いかけると、駆けつけたゼノヴィアが聖剣を抜いて女――いや、その人物の喉元に突きつけた。だが、ゼノヴィアの手は微かに震えている。

「ふん……。その震え、自分の本能には嘘をつけないようだな」

銀髪の人物は不敵に微笑み、名を名乗った。

「私はヴァーリ。白龍皇だ」

ヴァーリの目的は二つ。一つはライバルである赤龍帝(イッセー)の偵察。しかし、今のイッセーを一瞥し「期待外れだ」と切り捨てる。

そして、もう一つの目的。その視線は骸へと向けられた。

「……『平等な人外(ノットイコール)』、骸。お前という特異点に興味があった。いずれ、相見えることもあるだろう」

嵐のようなオーラを残し、ヴァーリは去っていった。

残された一同は、ただならぬ事態を察し、急ぎオカルト研究部へと報告に向かうのだった。

 

ヴァーリとの接触をリアスは「宣戦布告」と受け取り深刻な表情を浮かべましたが、渚の冷静な分析が場を鎮めました。

「奴はただの敵情視察だ。ライバルの顔を見に来ただけさ……今はな」

その言葉に、ひとまず事態は沈静化。しかし、平和な日常にも別の意味での「嵐」が近づいていました。

 

駒王学園、授業参観の日。

両親のいない渚とユー(優香)にとって、本来は「関係のない行事」のはずでした。しかし、渚のクラスは朝から異様な熱気に包まれます。

「おい、あのアスリートみたいな美人は誰だ!?」

「隣の可愛い子も……えっ、二人とも渚の知り合いか!?」

教室の後ろに凛と立つのは、黒森峰の鉄の掟を体現したかのような美女・西住まほ。そして、その横で少し照れくさそうに笑う妹のみほでした。

「まほ、みほ……。どうしてここに?」

渚が呆気にとられて尋ねると、まほは腕を組み、微動だにせず答えました。

「近くに学園艦が停泊してな。お前から授業参観だと聞き、姉として見に来た」

「お姉ちゃん、張り切りすぎだよ。……渚くん、ごめんね。私がついていかないと、お姉ちゃん一人で乗り込みそうだったから」

苦笑いするみほの横で、まほは満足げに頷いています。

「あとの二人はどうしたんだ?」

渚が問いかけるのと同時に、教室のボルテージが最高潮に達しました。ユーが「連れてきたよー!」と二人の少女を伴って現れたからです。

「やあ、渚。……今日はいい風が吹いていたから、その流れに乗って来ただけさ」

どこからともなく取り出したカンテレをポロンと鳴らす、掴みどころのない美少女・ミカ。

「よう、渚! 授業参観なんて面白そうなイベント、アタイを外して進めるんじゃねえぞ!」

自前のマイクを片手に、今時珍しいロングスカートのセーラー服をなびかせるフリント。

「お前らまで……」

頭を抱える渚。そんな彼の「美少女幼なじみ四人衆」との仲睦まじい光景を見たイッセーは、嫉妬で歯を食いしばります。

「渚ァ……! ゼノヴィアにアーシア、黒歌、さらにはこんな美少女軍団まで……貴様ッ、どんだけ徳を積めばそんなハーレムが作れるんだよ畜生!」

 

騒がしくも温かい時間は過ぎ、放課後。

幼なじみたちを見送った後、オカルト研究部と伝説の英雄チームが部室の扉を開けると、そこには「日常」を吹き飛ばす圧倒的なオーラを纏った人物が座っていました。

紅色の髪をなびかせ、優雅に紅茶を啜る男。

「……やあ、お帰り。リアス、それに皆」

「お、お兄様!? なぜここに……」

リアスが驚愕の声を上げます。そこにいたのは、冥界の現魔王――サーゼクス・ルシファー その人でした。

サーゼクスの穏やかな、しかし全てを見透かすような視線が渚と骸に注がれます。

「伝説の英雄チーム……君たちの活躍は聞いているよ。少し、積もる話があってね

サーゼクスが静かに、しかし逆らえぬ威厳を持って語り始めます。その場にいた全員が、これまでにない緊張感に包まれました。

「話は二つある。まずは、骸くん側に付いたグレイフィアの代わりのメイド長を紹介しよう。私の眷属であり、私の妻でもある彼女をね」

サーゼクスの背後に、ルキフグス家の紋章が刻まれた銀色の魔法陣が展開されます。そこから現れたのは、凛とした佇まいに銀髪をなびかせた、完璧なるメイド。

「お初にお目に掛かります。サクヤ・イザヨイ・ルキフグスと申します。以後、お見知りおきを」

その姿を見た瞬間、誰よりも早く反応したのはグレイフィアでした。

「……サクヤ姉様!?」

驚愕の声を上げ、グレイフィアが詰め寄ります。

「姉様、今までどこに行っていたのですか! それに、いつの間にサーゼクス様の妻になど……! 説明してください!」

普段の冷静さを失い、必死に問いかける妹。しかし、サクヤは懐から取り出した銀のナイフを指先で弄びながら、冷徹なまでに美しい微笑を浮かべました。

「グレイフィア、取り乱すのは美しくありませんわ。今はサーゼクス様がお話し中……お静かに」

サクヤから放たれる、時間をも凍らせるような鋭い威圧感。さしものグレイフィアもその気圧され、言葉を呑み込むしかありませんでした。

サクヤが場を静めたのを見計らい、サーゼクスは本題を切り出します。

「……ありがとう、サクヤ。さて、本題はここからだ。近いうちに、ここ駒王学園で悪魔、堕天使、天使の三大勢力による首脳会議が行われることが決まった」

その出席者の名を聞き、渚や骸の表情も一気に引き締まります。

• 悪魔側: 現魔王である自分(サーゼクス)と、セラフォール・レヴィアタン。

• 堕天使側: 総督アザゼル。

• 天使側: 天界の長ミカエル、およびその側近ガブリエル。

「世界の頂点に立つ者たちが、一堂に会する。長きにわたる戦争に終止符を打つための重要な場だ。……渚くん、骸くん。君たち『伝説の英雄チーム』にも、この会談に出席を頼みたい」

魔王からの直々の依頼。コカビエル戦が前哨戦に過ぎなかったかのような、巨大な嵐の予感。渚は左目の傷を指でなぞりながら、静かに、しかし力強く頷くのでした

 

翌日、オカルト研究部の部室には活気が戻っていました。

聖杯戦争の英雄たるエミヤ、そして投影魔術を操る衛宮士郎の二人が戦線に復帰したのです。

「……はあ? 俺がいない間に、そんなデタラメなことになってたのか?」

幼なじみである骸からここ数日の騒動を聞かされた士郎は、開いた口が塞がらない様子でした。

コカビエルの襲来、ゼノヴィアの爆弾発言、そして魔王サーゼクスの降臨。

「ああ。特にお前の投影魔術があれば、もっと楽だったんだがな」

渚が苦笑いしながら肩を叩くと、横からアーシアが不思議そうに首を傾げました。

「あの、リアスさん。オカルト研究部の『僧侶(ビショップ)』は士郎さんがいますよね? 他にもいらっしゃるんですか?」

その問いに、リアスは少し困ったように眉を下げました。

「ええ。もう一人のビショップがいるわ。……ただ、極度の人見知りで、ずっとこの校舎に引きこもっているの」

リアスに案内されたのは、古校舎の奥深く。

そこには「KEEP OUT」と書かれた物々しいテープが貼られた扉がありました。リアスが呪文を唱えて封印の魔力を解除し、扉を勢いよく開けます。

「ギャスパー、入りなさい!」

「いやあああぁぁぁ! 誰か助けてえええ!」

響き渡る悲鳴。そこにいたのは、守ってあげたくなるような可憐な金髪の美少年……に見える、ギャスパー・ヴラディでした。

「なんだ、美少女じゃねーのかよ……」とがっかりするイッセーに対し、リアスはさらりと爆弾発言を投下します。

「この子は、男装癖のある女の子よ。吸血鬼と人間のハーフなの」

「な、なんだってえええ!?」

当のギャスパーは、あまりの恐怖に部屋の隅にあるダンボールへと逃げ込み、カタカタと震え始めました。

「おい、いつまで震えてんだ。出てこいよ!」

イッセーが痺れを切らしてダンボールを引っ張り出そうとした、その瞬間――。

――ピキィィィィン!

明確な「音」を立てて、世界の時間が停止しました。

イッセーの手が止まり、リアスの髪が宙で静止し、埃の一つ一つが空中に固定されます。

しかし、その静寂の中で。

コツ、コツと足音を響かせて歩く者が二人だけいました。

「……やれやれ。驚かせてしまったみたいだな、クロ」

「そうだね、ナギ。でも、この魔力……なかなか面白い干渉だね」

動いていたのは、渚と骸。

三大勢力から「英雄」と崇められる二人は、時間停止という絶対的な檻に囚われてはいませんでした。

「な、ななな……なんで!? なんで止まってないのぉ!?」

ダンボールから顔を出したギャスパーが、半泣きで絶叫します。渚は苦笑しながら、腰のベルトに手を添えました。

「おそらく、俺の神器**『破壊者の神帯(ディケイドドライバー)』が世界の理に干渉して、強制的にこの空間を繋ぎ止めているんだろ。クロの方は、その神器『英霊達の主人(サーヴァントマスター)』**が持つ英雄たちの加護が、時間を超越しているせいだな」

渚は怯えるギャスパーの目線に合わせるように、優しく膝をつきました。

「怖がらなくていい。俺たちは敵じゃない……。な、みんなを元に戻してやってくれないか?」

その穏やかな声と、圧倒的な強者の余裕。ギャスパーは頬を赤らめ、こくりと頷きました。

次の瞬間、世界に「鼓動」が戻ります。

「――っ!? 今、何が起きたの?」

困惑するメンバーの中で、リアスだけは「またこの二人(渚と骸)に助けられたわね」と言わんばかりの、信頼に満ちた笑みを浮かべていたのでした。

 

リアスは、ギャスパーが抱える過酷な宿命について皆に説明しました。

「彼女が持っているのは、視界に入ったものの時間を停止させる神器**『停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)』**。でも、本人がその強大すぎる力を制御しきれず、暴走の危険があったから、この部屋に封印されていたの。けれど、これから始まる大きな戦いに備えて、お兄様……サーゼクスから封印解除の許可が下りたわ」

しかし、問題は力だけではありませんでした。根深い人見知りと引きこもり癖。イッセーが「俺の悪魔の仕事に同行させれば慣れるはずだ!」と意気込んで連れ出したものの、結果は散々な失敗に終わり、ギャスパーは以前にも増してダンボールの奥へと引きこもってしまったのです。

「……リアス部長、ここは俺に任せてくれないか。一人で彼女と話してみたい」

渚の提案に、リアスたちは頷き、部室へと戻っていきました。

静まり返った室内。渚はダンボールの前に腰を下ろし、静かに語り始めました。

「ギャスパー、聞こえるか? ……実はな、俺の持っているこの**『破壊者の神帯(ディケイドドライバー)』**も、決して綺麗なだけの力じゃないんだ」

ダンボールがピクリと動きます。渚は自嘲気味に笑い、続けました。

「もし俺の負の感情が高まった状態で変身すれば、それは『激情態』という姿になる。そうなれば、力の制御なんて効かない。ただ目の前のものを破壊し尽くすだけの化け物だ。……それだけじゃない、俺が使える他のライダーの力の中には、理性を失って暴走するしかないフォームだって存在する」

「……っ」

ダンボールから、ギャスパーが怯えたような、しかし縋るような瞳を覗かせました。

「渚先輩……。先輩は、その力が怖くないんですか……? もし、その力のせいで、大事な仲間を傷つけてしまったらって……思わないんですか?」

震える声での問いかけ。渚は真っ直ぐにギャスパーを見つめ、迷いなく答えました。

「怖いさ。死ぬほど怖い。……自分を失うことも、誰かを傷つけることもな」

一拍置いて、渚の表情が柔らかくなります。

「でも、今は怖くない。俺がもし道を踏み外しそうになっても、全力で殴って止めてくれる仲間がいる。……優香や、クロや、士郎……。それに、リアス部長や君たちだ。信じ合える仲間がいるから、俺は自分の力を振るうことができる」

その言葉は、孤独な闇の中にいたギャスパーの心に、温かい光となって染み込んでいきました。

「……仲間」

数分後。

あれほど頑なに心と扉を閉ざしていたギャスパーは、自分からダンボールを出て、いつの間にか渚のすぐ隣に座っていました。まだ少し震えてはいるものの、その瞳には、先ほどまでの絶望ではなく、渚という「英雄」への淡い憧れが宿っていたのです。

ギャスパーの特訓が始まりました。

渚が真上に放り投げたボールだけを、ピンポイントで視認して止める――。

最初は焦って渚の腕ごと止めてしまうギャスパーでしたが、渚の根気強い指導により、次第に「対象だけを射抜く」感覚を掴み始めました。

「できた……! 渚先輩、僕、ボールだけを止められました!」

「ああ、いい筋だ。その調子で――」

少し休憩を挟もうとした、その時でした。

背後の影からスッと子猫が現れ、無表情に一房のニンニクを差し出しました。

「ギャーちゃん。吸血鬼ならニンニクを克服すれば、もっと強くなれる。……食べて」

「ひぃっ! 子猫ちゃん、それだけは勘弁してえええ!」

さらに追い打ちをかけるように、聖剣を担いだゼノヴィアが乱入します。

「逃げるなギャスパー! 日中でも動けるデイウォーカーの特性があるのなら、まずは基礎体力だ! 私が飽きるまで校庭を走れ!」

「無理無理無理! 死んじゃう! 誰か助けてー!」

逃げ回るギャスパーと、それを追う天然な二人。渚は「どいつもこいつも……」と頭を抱えました。

しかし、極限のパニック状態に陥ったギャスパーに、異変が起きます。

「……ったく! ピーピー騒ぎやがって、見てられねぇなぁ!」

ギャスパーの身体から、聞き覚えのある野太い声が響きました。

次の瞬間、彼女の背後に赤いオーラが立ち昇り、砂のような粒子が実体化します。

「俺、参上!」

ギャスパーの意識の主導権を握ったのは、イマジンの中でも最高に喧嘩っ早いモモタロスでした!

「なっ、何者だ!?」

驚きつつも反射的に斬りかかるゼノヴィア。しかし、ギャスパー(モモタロス)は腰に帯びていた実体化したモモタロスォードで、その聖剣を軽々と弾き飛ばしました。

「ハハハッ! 聖剣だか何だか知らねぇが、俺様のキレ味に比べりゃナマクラよ!」

勢いづいたモモタロスが、ゼノヴィアに向けて剣を振りかざそうとした――その時。

――ピキィィィィン!

「……あ?」

止まりました。モモタロスの動きが、完全に。

それはギャスパー自身の強い意志による、内側からの「時間停止」でした。

「ダメだよ……仲間を傷つけちゃ、ダメなんだ!」

その光景を見て、渚は目を見開きました。

本来、イマジンに憑依されれば意識は乗っ取られるもの。しかし、ギャスパーはモモタロスの干渉を跳ね除け、逆に押さえ込んでみせたのです。

「そうか……ギャスパー、君は**『特異点』**だったのか」

その確信に呼応するように、渚の腰のライドブッカーが眩い光を放ちます。

中から飛び出した電王に関連する数々のカードが、激しい光と共に渚の手の中で一点に収束していきました。

光が収まったとき、そこにあったのは――。

「これは……**『電王ライドウォッチ』**か」

時の列車の力、そして特異点の力。

ギャスパーという新たな仲間との絆が、渚にまた一つ、時間を超える力を授けたのでした。

「モモタロス、そのへんにしておけ。……そいつは、俺の可愛い後輩なんだ」

「……チッ、分かったよ。特異点のお嬢ちゃんに免じて、今回は引いてやるぜ」

ギャスパーの身体から球体が抜け、彼女は力尽きたように渚の胸の中に倒れ込みました。




改めてまして作者です( ̄▽ ̄;)就活が終わり無事に内定を貰えたので少しづつになりますが執筆して行こうかなと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします(>人<;)
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