そんなことを思った今日この頃
‥‥まだ玄馬達が勇者として召喚されてないころ
「‥‥はぁ」
私‥‥野津麒麟はため息をついた。
ため息の原因は近くでリア充トークを繰り広げているトップカーストの連中が原因でもなく、教室の後ろで騒いでいる連中でもない。
‥‥私の右に座っている生徒‥‥黒龍玄馬である。
こいつは回りからハブられている‥‥所謂ぼっちという奴だ。‥‥私も人のことを言えないけどね。
別にこいつの存在にため息をついた訳じゃない。
こいつはさっきからぶつぶつとトップカーストの連中の文句を誰にも聞こえないような声で言ってるのだ。
‥‥そんなにぶつぶつ言うのなら本人に直接言えばいいのに‥‥
私は声をかけてみた
「‥‥ねぇ」
「ブツブツ」
「聞こえてんだろ?というか聞け」
「ヒャ、ひゃい何でしょうか‥‥」
噛んでる。緊張しすぎでしょ
「あんたさっきからあいつらの文句言ってるみたいだけど直接言えば?」
「‥‥それができたらこんなことしないよ‥‥」
‥‥確かにそうだ。ぼっちは大体スクールカーストの底辺、あいつらは頂点、言える訳もないのだ。
「‥‥でも一人でブツブツ言ってると不気味だぞ?誰かに聞いてもらえば‥‥」
そういいかけてきずいた‥‥こいつは愚痴を言える奴がいないのか?だから一人でブツブツ愚痴を言っている‥‥
「‥‥俺にそんなやついると思いますか?‥‥自分で言って悲しくなってきた‥‥」
ですよね。私だって愚痴を言える奴がいないし‥‥
そうだ‼
「よかったらあんたの愚痴、聞かせてくんない?」
「‥‥え?ま、まぁいいですけど‥‥」
よし許可をもらった。
「でも何で‥‥」
何でって?決まっている
「私も愚痴を言える奴がいないからさ。私はお前の愚痴を聞く。そのかわりお前は私の愚痴を聞く。要するにぼっちどうしの会話をしようということ。いい?」
「‥‥お前は嫌じゃないのか‥‥俺と話していて‥‥」
何いってんだこいつ
「ハァ、別に嫌じゃないし、そもそもあんたのことも私は嫌ってないからな?」
「‥‥ありがとう‥‥」
そう奴は呟いた
○◎○◇
それから私と玄馬の愚痴大会がしばし開催された。
今日の電車にいた迷惑客の会話からトップカーストの連中の愚痴まで。
話している時に玄馬が時々見せる笑顔がとても良かった。こんなやつでもこんなにいい笑顔が出せるんだなと思った。
それは玄馬が本格的にいじめられはじめても続いた。
怪我をしていることがあれば治療をしてやり、泣いている時はそっと声をかけて励ましたりと私にとっても大事な時間になっていた。
‥‥あの日が来るまでは‥‥
▲▲▲❲
「‥‥」
私は城の中にある図書館に入り浸っていた。
とある魔法を覚えるためだ。
❮禁忌 死者蘇生❱
それは絶対に使ってはならないと言われた禁忌の魔法である。
この魔法は、その名前の通り死者を蘇らす魔法だ。
たとえ禁忌を犯しても、私はあいつとまた会いたい、またあの愚痴大会を開きたい‥‥
私は必ずまたあいつと‥‥玄馬と会うんだ。
そう決心して再び本を漁る。無駄とはわかっている‥‥そんな禁忌があるのかもわからない。だけど私は探す。玄馬と会いたいから‥‥
○○○○
‥‥夢を見た。懐かしい夢だ。
俺がいじめられてもそばにいてくれた奴の夢を‥‥
アイツは今うまくやっているのだろうか‥‥
「‥‥あら、起きたのね」
横からヘルが話しかけてくる
「‥‥どうなってた?」
「あんた船酔いしてぶっ倒れたのよ?」
まじか‥‥
俺達は今船に乗っている。
何故かというと大和に向かっているからである
大和は俺達がいた大陸から離れた所にあり、大小様々な島からなる島国らしい。
北から南に伸びている島が大和の本島らしい‥‥
‥‥日本じゃん‥‥
さっきうさみみ?‥‥もといルナから地図をもらって見たが、もろ日本でした。
で、何で伝説と言われているかというと‥‥
「大和は神様の結界で誰も入ることができなくなっているんですよ」
‥‥とのことらしい。
入るには大和の国出身のものが付き添いでなきゃ入らないんだとさ‥‥
鎖国かな?
‥‥という訳で今日もどんぶらこどんぶらこと海をさ迷う三人+精霊
ちなみに今日で三日目です‥‥まだつかないのかなぁー
麒麟ちゃんとの過去ですね。
麒麟ちゃんは金髪ロングで威圧感があります。
可愛いというよりかはクールな感じです。
感想、批判等々受け付けております。