異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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ドラゴン編最終回


第四十九話 久しぶりの家

 

「‥‥さて、いくぞ」

 

特にない荷物をまとめ、俺は皆に言う。

 

ここ、竜の神域を去り、我らが実家(仮)に帰るのだ。

 

「はいはーい」

 

そう呑気な声で返すのは黒いワンピースと黒いうさみみ、そしてノーパンのルナである。

 

「あの‥‥道は?そもそもゼロに乗ってここに来たんですから‥‥どう帰るんですか?」

 

俺の刀の精霊、月光が俺にそう聞いてくる。

 

「‥‥ヘル」

 

「テレポートよ。私が事前に家だけ登録しておいたのよ」

 

そうヘルが得意気に言う。

 

「‥‥だったら大和で使いなさいよ‥‥」

 

麒麟がそう呟く

 

「?ママ?大丈夫?」

 

そう首を少し傾げながら麒麟の顔を除くのは俺の義娘のアスタロト。

 

「アスタロト‥‥何でもないわよ」

 

‥‥

 

「姉御がやさしい笑顔を‥‥あんな顔できるんすね‥‥」

 

ゾンビマスター。お前殺されるぞ。

 

「‥‥ゾンマス。あとで‥‥ね?」

 

そう麒麟がとてもとてもいい笑顔でゾンビマスターに言う。

 

‥‥うん。やっぱあいつヤンキー素質あるわ。

 

「ほら、バカやってないでいくわよ。さっさとこっち来る」

 

ヘルがそう言うと、皆がヘルに近づき、ヘルが魔法を唱える。

 

その瞬間、目の前が白くなった。

 

‥‥これだけは慣れないなぁ‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇!!!

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥いったか‥‥短い間だったが、なかなか面白かったぞ。貴様らとの旅」

 

ゼロは空を見ながらそう呟いた。

 

「竜帝様‼早く始めましょう‼文明の復活という旅を‼」

 

そう生き残りが言う。

 

「フッ‥‥また会う機会があれば‥‥その時だな」

 

「?どうかしましたか?」

 

‥‥

 

「何もない。さぁ長い長い旅を始めるか」

 

そうゼロは言い、歩き出した。

 

目の前は廃墟と瓦礫の山

 

やることは沢山ある。

 

だが、一人ではない。

 

ならばなんとかなるだろう。

 

そう思い、また空を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❬》▼

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま。久しぶりの我が家」

 

月光がそう言う。

 

俺達の目の前にはあの屋敷があった。

 

‥‥帰ってきたよ‥‥

 

大和に行って、神域に行ったけど、やっぱここだな。

 

「ここが‥‥なかなか良いところじゃねぇか」

 

タケミカズチがそう言い、早速屋敷に入っていく。

 

「‥‥俺達も入るか」

 

俺がそう言うと、皆が頷き、各々屋敷に入っていった。

 

「あぁ‥‥久しぶりの我が家ですね‥‥ほんと」

 

月光それさっきも言ってなかったか?

 

「さて、みんなここに住むんでしょ?なら‥‥」

 

そう言って、ヘルが取り出したのは一枚の紙だった。

 

いや、この屋敷の見取り図が書かれた紙だった。

 

‥‥そういや書いたな‥‥そんなの

 

「部屋割りを決めなきゃね。私はここに既に決まっているから‥‥」

 

部屋割りか。なんか中学の修学旅行を思い出すな。

 

あぁ‥‥どの班にも入れてもらえず、先生に強制的に入れられた班で一切喋らなかったのとか‥‥

 

「‥‥私、パパとママと一緒がいい」

 

‥‥

 

「‥‥良いのか?」

 

俺が麒麟に聞く。

 

「う、うーん‥‥まぁアスタロトが言うなら仕方ないな。うん仕方ない」

 

‥‥?

 

「まぁ私はマスターの武器ですから自動的に同じ部屋になりますね」

 

‥‥そうだな‥‥

 

いや、あのー‥‥みんな気づいて‼

 

あの視線に‼

 

「‥‥あら?なら私も‥‥」

 

‥‥ハイライトが‥‥

 

「‥‥はぁ」

 

ゾンビマスター‼俺がため息つきてぇよ‼




そして日常へ

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