「‥‥ふぅ‥‥」
俺は屋敷のリビングで一息ついている。
今日はヘルとルナは畑に、ゾンビマスターとタケミカズチは釣りに、麒麟とアスタロトは散歩に出かけている。
と、なれば久々の一人である。
‥‥一人もいいなぁ‥‥
最近ほんと忙しかったからこう心落ち着けるのはありがたい。
俺は目の前の机においてあるコーヒーを飲みながら、魔術書を読んでいる。
「あぁ~‥‥暇ですねぇ~」
‥‥こいつがいたんだった。
月光
俺の刀の精霊であり、俺の初めの仲間だ。
‥‥あぁ、刀はここにあるからお前もここにいるのか
「‥‥暇ですよー」
てかさっきから暇アピールが地味にうざい。
俺は魔術書を読んでんの‼わかる?
「‥‥そうか」
よし。ここは軽く流そう。
「えぇ。そうですよ。‥‥ってそれだけですか?」
それ以外に何があると?
「ほら、暇ならどこか行くか。みたいなのは?ないんですか?」
ないです。
「‥‥俺は魔術書を読んでるんだ。よって俺は暇じゃない」
QED 証明終了
「‥‥」
ん?なにも言い返せないか。
「‥‥久しぶりの二人きりなんですから‥‥なんかしましょうよ‥‥」
なんかってなんだよ
「‥‥なんかとは?」
俺が問う
「それは‥‥なんかですよ‼」
つまりなんでもないと。
「‥‥」
無視しようかな
「というかマスター変わりましたよね。あの時からだいぶ‥‥」
そうか?
「なんかあの時は‥‥こう‥‥一匹狼みたいな」
一人だったしね?
「あと殺意が凄かったです」
女神に殺されたあとだったからな
「今は殺意もだいぶ柔らかくなってますよね。それに仲間を頼るようになったというか‥‥」
前から俺は仲間に頼りっぱなしだけどな。
俺自身がクズだし。
「‥‥てかマスターって鈍感?」
‥‥え?
「‥‥何故だ?」
いやほんとになんで?
「‥‥気づいてないんですか⁉ヘルと麒麟のことを‼」
あぁ、あの二人ね。
「‥‥気づかないわけないだろ。特にヘル。あいつって前からあんなんだったか?」
いつの間にかメチャメチャ怖くなってました。
「えぇ‥‥自分の行いに気づかないとは‥‥やっぱり鈍感じゃないですか‼」
えぇ‥‥
「‥‥いや待て。まだヘルはわかる。だが麒麟は違うだろ」
俺がそう言うと、月光がなにいってんだこいつ。と、言いたそうな目で俺を見てきた。
その視線やめろ
「まさかマスターが天然たらし属性を持っているとは‥‥自分で考えてください‥‥」
何故呆れる⁉
「いやーでも久々ですね!こうやって水入らずで喋るのは‼たまにはいいもんですね!」
‥‥まぁ
「‥‥たまには、な」
たまには、ね
日常ソノヨン
月光との水入らず会話
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