異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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第七十三話 前夜

 

「持ってきましたぜ」

 

エルフの男達が様々な物を持ってきている

 

くわを持ってきている者も居れば斧を持ってきている者、なんかの糞を持ってきている者もいる

 

「‥‥本当に色々持ってきたな」

 

「使えそうな物は持ってきたって感じですね兄貴」

 

‥‥

 

「‥‥お前いたのか」

 

「いましたよ⁉」

 

ゾンビマスターいたんだ

 

「でも本当にうまくいくんですか?」

 

「それはお前らの働き次第だ。それではこれより作戦会議を始める」

 

‥‥

 

お前本当にサルキか?

 

「誰かこの中でこの辺りの地図を持っている者はいないか?」

 

「‥‥お前知らないのか?」

 

「いや変わってるかも知れないからな」

 

ふーん

 

「あ、あっしが持ってますぜ‼」

 

「でかした!」

 

ギャグかな?

 

その地図には城の周辺の地形、城の入口等が書かれていた

 

「ふむ‥‥」

 

サルキがそう呟き顎に手を当てる

 

「今回の作戦は全部サルキに任せるんですね」

 

月光が俺に聞いてくる

 

「‥‥あぁ。今回はサルキの方が適任だろ」

 

地元だし

 

「侵入できるのは四ヶ所か‥‥」

 

「はい。そのうち南門と東門は現在補強工事をしています。北門と西門はすでに補強工事を終えていて侵入は難しいでしょう」

 

「工事をしているのは?」

 

「‥‥俺達の中から連れていかれた連中だ」

 

闇深いな

 

「ふーむ‥‥」

 

さてさてどうするのかな?

 

「‥‥よし。六個の部隊を作る」

 

ほう?

 

「第一部隊は私とデュラハン、第二部隊はヘルとガイア、第三部隊はルナと鳳凰、第四から第六はゾンビマスターとアスタロトに頼む」

 

「‥‥役割は?」

 

「まず第一部隊は突入組よ。あえて北門に陣取るわ。第二第三部隊は南と東から攻めてもらう。これは敵の戦力をここに集中させる囮よ。第四から第六は後方から援護をおねがい」

 

「私は?」

 

麒麟がサルキに聞く

 

「麒麟は‥‥アスタロトと一緒にいて」

 

「ん。了解」

 

「各自どの部隊に入るか決めて」

 

そうサルキが言うとエルフ達はぞろぞろと動き出す

 

「大体一つの部隊は二十人くらいでおねがい」

 

「‥‥そんな少数で行けるのか?」

 

俺がサルキに聞く

 

「行けるわよ。何たって一般市民なんだから」

 

‥‥それはよく分からん

 

だけど個人的に嫌な予感もする

 

「‥‥麒麟」

 

「ん?」

 

俺はサルキに聞こえないような声で麒麟に指示をだす

 

「‥‥頼めるか?」

 

「構わないけど‥‥サルキに言わなくていいの?」

 

「‥‥あぁ」

 

これはサルキには秘密で行わなくては‥‥

 

「なんで私がこいつと‥‥」

 

「それはこっちのセリフじゃ‥‥」

 

まぁお前らはそうなるよね

 

「まさか我が再び呼ばれるとは‥‥」

 

「‥‥誰?」

 

俺は話しかけてきた赤い服の男に聞く

 

「我だ‥‥鳳凰だ。人の姿になってみた」

 

なってみたでなれんのかよ




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