評価していただけるとやるきがでるのでよろしくお願いします!
小鳥が鳴き朝の始まりを告げる頃、二人の少年はペースを合わせて走っていた。
「え?!じゃあ結城は移動になったの?!」
ランニング中にもかかわらず一輝は足を止め驚いた。結城と一輝は幼いころの仲で家絡みの付き合いでもある。
それもあり、この学園生活でも二人は一緒に行動し、さらに同じ寮のルームメイトでもある。その矢先の出来事だ。
「本来なら寮生活は二人で一つの部屋が原則のはず...もしかしたら誰かが転入してくるのかもな」
「そういうことか!誰だろう...」
「細かい話はあとにしようぜ一輝!今は今日のメニューを終わらせることに集中するぞ」
そういうと結城は二人の日課である朝のトレーニングメニューを消化するため残りのランニングを再開した。
「(理事長先生って何考えてるか本当にわかんないな...)」
しかしこの二人は忘れていた。今朝のニュースでヴァーミリオン公国のステラ・ヴァーミリオンが破軍学園に主席入学したこと
が報じられていたのをーーーー
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「あらら、もう着いたな。お疲れ様一輝」
「うんお疲れ結城、もう寮までついたことだし僕はシャワーを浴びてくるよ。」
「おう、じゃあまた後でな。」
一輝は自分の部屋へ戻る途中考え込んでいた。
「(いったい誰が来るのだろう....男かそれとも女性か。そう言えば朝のニュースで確か...)」
そう考えながらドアを開けるとなぜか窓が開いていた。外から指す光に目をくらませた瞬間、そこには誰かが立っていた。
目を凝らして見るとそこには下着姿のきれいな赤い髪の少女が立っており
「「え?」」
お互いが驚愕の表情をしていた。
「っ!!!」
彼女が何かを言おうとした瞬間一輝は
「待ってくれ!君の言いたいことはわかる。見てしまったものはしょうがない。だから....僕も脱ぐから!お相子にしよう!!!」
「い、いやああああああ!!!!」パシンっ
彼女の平手打ちがさく裂した。
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今朝の悲鳴から少し経った後一輝は理事長室に連れてこられていた。
「文字通り破軍学園は全国の学園の中でも数々の大会で栄光を収めてきた。その中でまさかこんな不祥事を起こすとはな黒鉄」
革のソファーに座る、煙草を咥えたスーツの麗人、破軍学園理事長・新宮寺黒乃は
理事長室で説教されていた。あのあと理事長に呼び出され一輝は理事長室に来ていたのだ。
それも当然。国賓として招かれた一国の皇女の下着姿を見た上に、一輝自身も脱いだのだ。ただ事では済まされない。
「あれは成り行きというか...事故というか...」
「相手の下着姿を見るだけでは飽き足らず自分まで衣服をキャストオフ。これが事故か?」
「フィフティーフィフティーで紳士的なアイディアな気がしたんですよあの時は...」
「変態紳士か?」
「違いますよ!!」
「じゃあそこは紳士らしく責任を取ってもらわないとな」
トントントン
「いいぞ。入れ」
「失礼します。あれ?一輝お前ここで何してんだ?」
「結城?!なぜここに?!」
ドアが開くとそこには先ほどのランニングでかいた汗を流し制服に着替えた結城とステラが立っていた。
「理事長に皇女を連れて来いって言われてここに来たわけだが?な?ステラさん?」
「......。」
そこには無言で一輝をにらみ続けるステラがいた。まずい。このままでは確実に関係が悪化してしまう。そう思った一輝は
「ごめん!ヴァーミリオンさん。さっきのは断じてわざとじゃないでも君を驚かせたのは事実だ。男として責任はとる
煮るなり焼くなり好きにしてくれ!」
「じゃあ腹切りで許してあげる。」
「まぁまぁ落ち着け二人とも」
意外な人物が言葉を切る。
一輝とステラはその声のほうに振り替える。言葉の主は理事長だ。
「ヴァーミリオンと黒鉄は聞いてなかったようだが二人は同じ部屋のルームメイトだ。仲良く頼むぞ。」
「「?!?!?!」」
「いやよこんな変態と一緒の部屋なんていくら私でも身が持たないわ!」
「そ、そこまで言わなくても....」
その場で結城はただ棒立ちしていた。二人が言い合いしている中自分は何もすることがないからだ。
それを見かねた理事長は
「当校は完全な実力主義だ。争い事は決闘で解決してもらう。異存はないな?」
この発言にすぐ反応したのはステラだ。
「理事長先生、AランクとFランクとの実力差は明確です!そのようなことする必要すらないと思いますが。」
「おっと、勘違いするなよヴァーミリオン。誰が黒鉄が相手をするといった?」
完全に部外者だった結城の体に鳥肌が立った。
「彼ならBランク。魔力量からしても問題なかろう?それに私は彼の入学試験に立ち会っていない。これを機会に彼の
実力を見ておきたいと思ってな。いいだろう翡翠?」
「は、はい....」
こうなるともう理事長は止められない。結城は仕方なく返事をした。しかし、彼にとっても悪いことばかりではない。
入学後の初実戦がAランクとはまたとないいい機会だ。
「では一時間後に第2訓練場に集合。両者とも遅刻しないように!」
「「はい!」」
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「全く...理事長先生はほんとうまわりくどいですね」
ステラと一輝が退出した後、結城は理事長室に残り黒乃と話していた。
「別にいいだろう?入覚試験には私も立ち会っていないしお前の力も知らない。
いい機会じゃないか?」
「わかりました。ただし条件があります。」
「なんだ?」
「ステラさんと俺、理事長。それ以外の人間は入れないでください。」
「それはなぜだ?」
「俺の力が外部に漏れるのを俺自身が嫌ってるからです。それだけは確約してくださ
い。」
「わかった。だがヴァーミリオンは一筋縄ではいかないぞ?入覚試験とは違いお前が
本気を出すのにふさわしい相手だと私は思うのだがな。」
「俺が本気を出したら、この被害は尋常じゃないですよ。」
結城はそう言い残すと理事長室を後にした。
「(全く末恐ろしいやつだ)」
やっと書き終わりました!
次回はいよいよ模擬戦です。戦闘シーンを書くのは初めてなので宜しくお願いしまっす!