転生したら海の悪霊?   作:ヨシフ書記長

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試験に入るので
少し更新は休まさせてもらいます


海の死神VS海の悪霊3

ーノリントン少将sideー

 

 

 

「ん?何故だ?なんでだれも…。上陸したとの連絡をよこさない?」

 

ノリントンは不思議に思い

腰に下げていた望遠鏡を掴むと

海兵達がボートで向かってるトルトゥーガの船着き場を見た

 

霧のようなものがかかったトルトゥーガの船着き場を見ると

1隻もボートのようなものは無かった

 

「一体何が…。」

 

 

ノリントンは一番霧の濃い目の前の湾に望遠鏡向けた

すると、濃い霧の中に何かの腕のようなものが

動いているのが見えた

 

「おい!すまないが探照灯を前の湾に向けてくれ」

 

『ハッ!!』

 

ノリントンは近くにいた海兵に命令すると

海兵は船先にある探照灯を湾の方に向けた

濃い霧の中に点消灯が当てられると

ぼや~っと何かが見えてきた

 

「あれは…!」

 

ノリントンが見たものそれは

ボートに乗っている海兵達を食べようとするクラーケンの触手だった!

 

「!!!緊急事態だ!電伝虫を繋げ!包囲網をさせてる軍艦に探照灯を湾に向けるよう指示してくれ!緊急用の鐘を鳴らせ!早くしろ!」

 

ノリントンはそう海兵に命令すると

海兵は慌てて電伝虫を使って周りの軍艦に知らせた

そして、もうひとりの海兵は艦尾にある鐘を鳴らした!

 

包囲網をしいている軍艦が探照灯を全艦向けると

霧がかってるトルトゥーガの湾は明るくなった

そこには!湾の真ん中にはクラーケンが大きな口を開けて

海兵達を飲み込んでいっているのが見えた

 

「クソ!急げ!早く仲間達を助けるんだ!」

 

ノリントンの号令に海兵達は

軍艦の砲塔をクラーケンに向けた

 

「よし!撃て!」

 

クラーケンに向けて

砲弾が発射され、クラーケンの触手に命中した

 

「グぉぉぉ!オォォオォン!」

 

クラーケンは苦しそうに声を上げると

触手を海の底に沈めていった

 

「サラザール大将に連絡をとれ!これは罠だ!」

 

海兵は慌てて電伝虫でサラザール大将に連絡を取ったのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーサラザールsideー

 

「何だと?クラーケンだと?」

 

サラザールはノリントンの報告を聞いて

怪訝な顔をした

 

「どうしたのですか?サラザール大将」

「クラーケンは北極海にしかいないはずだ…」

「そうなんですか?」

「ああ…。もしや!」

「どうしたんです?」

「フッフッフ…成程…。ジョーンズか…。深海の悪霊とは…よく言ったものだ…」

 

サラザールは少し笑うと言った

 

「急げ!海兵たちを救助するのだ!」

 

『ハッ!』

 

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ーノリントンsideー

 

「撃って撃って撃ちまくれ!」

 

『了解!』

 

軍艦からクラーケンに向けて

大量の砲弾が振り注いでた

 

「グぉぉぉン!」

 

クラーケンは触手を引っ込めると

海の中に潜っていった

 

「!いなくなったぞ!」

「何処に行った?」

「まさかこの船を狙う気じゃあ?」

「この包囲網を敷いてる軍艦がそんなことをさせないさ」

 

そう海兵たちが喋っていた瞬間

バキッと何かが壊れてる音がした

 

「…!何の音だ!」

「ノリントン少将!舵が効きません!」

「何だと!」

 

ノリントンは慌てて艦尾から海の方を見ると

クラーケンの触手が舵を壊していた

 

「…!おのれぇ!」

 

ノリントンはそう言うと

懐からピストルを取り出し

クラーケンの触手に向けて発砲した

すると、クラーケンの触手はまた海の中に沈んでいった

 

「クソッ!」

 

ノリントンがそう言っていると

突然!爆発が起こり、軍艦が大きく揺れた!

 

 

「何だ!何が起こっている!」

「少将!ご報告申し上げます!船内に突然!バケモノような海賊が現れました!」

「何だと!?それにこの揺れはなんだ!」

「そのバケモノ達は!火薬庫に手投げ弾を投げ込んだ模様!」

「何ぃ!」

 

ノリントンは慌てて船室へ入っていくと

そこには戦っている海兵の姿があった

 

「あ!ノリントン少将!」

「ウガアア!」

「クソッ!このォ!」

 

まるで海の生物と一体化したような海賊が

海兵に斧を振り下ろそうと襲いかかっていた

その様子を見たノリントンはピストルでその海賊を撃ち抜いたが…

 

「ウ…?ウガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

 

そのバケモノは死ななかった

逆に更に暴れだしたのであった

 

「ウアアアア!」

「クソ!離せ!化け物め!」

 

ノリントンは剣を抜くと海兵に加勢しようとしたが

さらに軍艦が大きく揺れた

その衝撃でそのバケモノは壁をぶち抜いて

何処かに行ってしまった

 

「おい!早く立て!上に出るぞ!」

「はい!ノリントン少将!」

 

慌ててノリントンと海兵は

船室から甲板上に出ると

ノリントンは包囲網を敷いてる艦隊の後方から

一隻の船が近づいているのが見えた

 

「何だ!あれは…!」

 

その船はアン女王の復讐号だった!

ジョーンズは叫んだ!

 

「作戦通りだ!遂にこの時がきたァ!」

 

ジョーンズがそう叫ぶとあげていた片手を振り下ろした

そうすると!船首からノリントンの軍艦に向かって火が発射された!

 

瞬く間にノリントンの軍艦は火達磨になっていった・・・。

 




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